貫井徳郎のレビュー一覧

  • 龍の墓

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    初めのうちは、ヴァーチャル内の殺人事件と現実の殺人事件がリンクしていて「どうなるの?」とわくわく感があったが、最後はうーんて感じ。ヴァーチャル設定必要だったかなって少し思ってしまった。
    でもヴァーチャルの世界と現実の世界、2つの世界が楽しめたかな~

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    2024年10月08日
  • サイドストーリーズ

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    鯨と煙の冒険(『百瀬、こっちを向いて』番外編/中田栄一)
    一服広場の謎(『防犯探偵・榎本径』シリーズ番外編/貴志祐介)
    皇帝の宿(『校閲ガール』番外編/宮木あや子)
    街で立ち止まる時(『ススキノ探偵』シリーズ番外編/東直己)
    同窓会(『君たちに明日はない』シリーズ番外編/垣根涼介)
    心の距離なんて実際の距離にくらべれば、(『遠くでずっとそばにいる』番外編/狗飼恭子)
    平和と希望と(『さよならドビュッシー』番外編/中山七里)
    ゴロさんのテラス(『春を背負って』番外編/笹本稜平)
    雁首仲間(『天地明察』番外編/冲方丁)
    落としの玲子(『姫川玲子』シリーズ番外編/誉田哲也)
    オレンジの水面(『北天の

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    2024年10月06日
  • 後悔と真実の色

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    2010年第23回山本周五郎賞

    若い女性を襲う連続殺人事件
    警視庁捜査一課のエース西條も捜査に加わる
    彼は事件解決を最優先するあまり
    警察組織から 排除されていく

    ミステリーとは知らず
    警察小説とも知らず
    貫井さん初読み

    事件は4件、そして元エースも狙われる
    ラストまで読むと 事件の構成は巧いなと思わせるのだけど、犯人は、早い段階で察しがつく
    それに気づいた上で楽しめば良いのかと思う

    ミステリー部分も楽しめるのですが
    700ページほどの長編
    今野さんなら350ページくらいで解決しそう
    組織の中の男同士の嫉妬
    ここがかなりの部分を占めます
    ナイルパーチの女子会で女子同士の怖さを読みました

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    2024年10月04日
  • ひとつの祖国

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    戦争後にドイツのように2つの国に分かれた後に統一されるも経済格差や諸問題を抱えた架空の日本を舞台にしながらも現代の現実とリンクしたような描写もあり、ミステリではなく社会派ディストピア小説とでも言おうか

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    2024年10月03日
  • 微笑む人

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    ネタバレ

    YouTubeで紹介があって知った本です。
    「本を置く場所に困って妻子を殺めた」という信じがたい?殺人。それが冒頭にきます。本人も逮捕されている。みんな半信半疑ながら、逮捕されている。本を置く場所に困って妻子を殺したことを認めている。この話、まだ先長そうなのにどう進むんだろう、と思っていたら…


    軽くネタバレします




    第二の死体が上がります。



    それでどんどん話が進んでいくわけです。
    犯人とされる人間は、穏やかな人格者。思わず、この人が犯人でなければいいのにと思ってしまいました。それに話につりこまれる。面白い。
    犯人、仁藤のことを本にしようと意気込む小説家は、いろんな人に話を聞いて

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    2024年09月30日
  • ひとつの祖国

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    ネタバレ

    東日本・西日本が分裂→統合した世界の話。
    お話としては、前半のドキドキ感、すごい物語を読めそうな気がする感が大きかった分、後半やや失速したか?という感じ。

    一方で、小説の中の富裕層に富が偏っている状況はちょっと先の未来の日本の話にもみえて、他人事とは思えなかった。
    暴動が起こっていく国民の熱量、それが特に大きな成果もあげずスッと終わっていく感じなどとてもリアル。
    闘争心をなくせばテロも起きずみんな幸せだから強制的になくさせようのMASAKADO vs 闘争心なくて本当にいいの?それが人を人たらしめているものなのでは?の一条、って感じだけど、本当にどっちなんだろう。
    個人的には、闘争心は人とい

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    2024年09月22日
  • 乱反射

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    読むのに時間がかかった
    ページ数も多さと登場人物が多さと
    なにより複数人称で物語が進むので、自分が今誰なのか考えねばならず、疲れる本だった。
    で、
    誰も救われず、嬉しい結幕もなく、やるせない。

    唯一、読み応えはあった。

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    2024年09月18日
  • ドミノ倒し

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     ありゃー、これは何回直木賞にノミネートされても受賞ならずの貫井さんが、奥田さんの「インザプール」の二番煎じを狙ってゆるキャラで攻めようとしたとしか思えない作品ですね。
     しかし、登場人物に伊良部ほどの強烈さはなく、そこかしこに今ではセクハラと疑われかねない言動がちりばめられ、おまけに事件は全く進展せず、ただタイトルのドミノ倒しだけを願って読者を惹きつけるというなんともえげつない駄作に成りはてましたね。一応読み切れたので☆3つつけたけど、2・5あたりですかね。

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    2024年09月17日
  • 龍の墓

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    VR世界、今後本当にこんな未来が来そうだなー。
    思いのほかあっさり終わった感はあるけど、サクサク読めて面白かった。
    もうちょい瀧川の過去の話とリンクするのかなとか思ったけど、今後続編とか出るのかな?南条のキャラも気になるし。

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    2024年09月10日
  • 龍の墓

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    VRゲームの中の事件と現実の事件がリンクするという話。ミステリそのものは面白かったです。最後の方は少しうまく行きすぎた感が否めない。トントンすぎた。でも最後まで一気読みできたくらいテンポよく楽しめました

    いくつか謎な設定が。
    VR主流の筋を通すためにスマホも廃れた時代=近未来?設定。でもこの二点以外はめちゃ現代と変わらない。
    南条の最後の年齢バレ、なんか意味あったのかな?このキャラが他の作品にも出てるとかあるのかな?
    と、なくても良かったんじゃないかな、っていう設定が残念

    2024.8.30
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    2024年08月29日
  • 悪の芽

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    ネタバレ

    解き明かしたような感覚になりながらも、解決していないから達成感や安堵感はない。
    主要人物のほとんどに同情しきれない陰りがあるからか、胸を衝くような痛みややるせなさは感じないまま読み終わった。
    安達は善でも悪でもないけれど、社会的地位から若干鼻につく感じ。そしてそれを自覚している。
    過去の自分が起こしたいじめが原因かもしれないという罪悪感と、そんなことはないと自己弁護する気持ちの交錯。
    テーマは想像力。
    いじめの加害者、傍観者、事件の傍観者、被害者の遺族…残忍な事件の犯人にまつわるさまざまな人の考えが見て取れる。
    犯人家族を訴えたい人、いじめの加害者を逆恨みする人、事件にかこつけて承認欲求を満た

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    2024年08月18日
  • ひとつの祖国

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    うむむむむ。色々考えるきっかけにはなったし、敗戦をきっかけに東西が分かれ、その後統一という設定はなかなかユニークで面白かった。しかも、大阪が実質的な首都になっている(=実質の東京)のが関西人としてはおもしろかったけど、主人公が意図的にテロリストにされ、整形して逃げ回ったのち、最終結末も意外性がなく、うーーんという感じ…関西出身→上京→Uターンで関西にという身の上のわたしとしては、関西弁・標準語を使い分けることは容易だが、それでステータスが決まるのも現実的に考えられやすいもので、生粋の関西人である両親と祖父母に関西弁で喋り!と毎日言われる身としてはかなーりタイムリーな話題で面白かった気もする。

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    2024年07月29日
  • ひとつの祖国

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    2人の幼馴染の視点で物語が進む緊張感ある展開。後半に嫌な予感がしたが的中。真相有耶無耶&海外逃亡の尻切れトンボ。こんなに厚い本なんだから結末書き切ってほしかった。続編あり?

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    2024年07月14日
  • 龍の墓

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    ネタバレ

    警察小説とVRゲームの組み合わせは新鮮でおもしろかったです。VRでなくとも最近のオープンワールド系RPGをやってると、リアルにイメージできて楽しめました。後半にもう一つ二つ、捻りが欲しかったかもなーと思いました。

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    2024年06月26日
  • 天使の屍

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    親目線で読んでて苦しいものがあった
    真相に迫ってくうちに知りたい気持ちとわからないままで良いと思う気持ちで揺らいだ

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    2024年06月26日
  • 微笑む人

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    ネタバレ

    取材によって、新しい事実が浮かび上がるたびに、深まる疑惑。
    主人公と同じ目線で、「真相に近づいているぞ!」という手応えと、もっと情報をと思う欲を感じてしまった。

    それだけに、残りページが少ないことに気づいたとき、まさか…これで終わりなの!?と思わずにはいられない。
    やっぱり、最後はスッキリしたかったなぁというのが本音だけれど
    それこそ、カスミの言っていることそのまんまなんじゃ無いかなとも思う。

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    2024年06月15日
  • ひとつの祖国

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    戦争に負け日本がソ連とアメリカに分断され、再びドイツのように東日本と西日本が統一された”日本”の話。
    設定は面白い。
    貧しい東日本、権力と経済を支配する西日本との対立は、東日本のMASAKADOと名乗る集団が日本からの独立を画策していた。
    テロ集団が東日本生まれの一条を誘い込む深謀遠慮な工作により、彼は抜き差しならない最悪の事態に陥る。
    最初の設定から同国内の貧富の差や人権問題が、結局は着地所を見せないままなのが消化不良な感じで終わってしまった。
    500ページもあり本当に長く感じた。

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    2024年06月13日
  • ひとつの祖国

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    壮大な舞台設定と大胆な歴史のIF解釈で、貫井作品で今までにない挑戦的な小説。民主主義と自由経済の閉塞感を描いているが、自分の中で貫井作品だからこそのハードルの高さがあるが、本作は貫井作品らしい文章の上手さは目立つが、ストーリと展開の物足りなさが最後まで残った。ここまでの長さは必要ないと思うし、幼馴染の二人の交錯が上手く描けていないように感じた。求めるレベルが高いため評価は辛め。。

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    2024年06月05日
  • さよならの代わりに

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    スラスラ読めた。和希は、人の話を聞くときに感情移入して自分が同じシチュエーションになったらどんな気持ちになるかをよく考えてる。素敵だと思った

    最後難しい、、

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    2024年06月01日
  • ひとつの祖国

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    第二次世界大戦後、東西に分割された日本という設定の歴史改変小説。すでに分断は解消されているが、首都は大阪に移り標準語が関西弁となっている。ソ連によって管理されていた東側の人達は再統合後も社会的地位は低く、それを不満としたテロ組織が暗躍していた。巻き込まれてテロ組織に身を置くことになった一条と、彼の親友で自衛隊特務連隊の辺見が、テロの闇に迫る。
    貫井さんはSFの人ではないので、こちらの期待した方向での展開にはならず残念だった。というか、都合のよすぎる設定と詰めの甘さに読んでいて白けてしまった。ラストも尻切れトンボで、うーん……となる。

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    2024年05月27日