貫井徳郎のレビュー一覧

  • 罪と祈り

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    川に転落して亡くなっているのを発見された亮輔の父、その事件をきっかけに父の過去、父の人となりを追求する亮輔。親友で警察官の健剛とは兄弟同然として育ち、彼もまたこの事件を刑事として追っていく。

    30年以上も前のバブル時代の話はうっすらながら覚えている。ニュースでどこぞの会社の入社式がマハラジャ(今で言うクラブみたいなところ?)で行われていた、とかとにかく企業も人もみんなお金をたくさん持ってるって言うイメージだった。
    そういう時代を生きた親世代の過去を追う二人の心情、事実が判明した時の葛藤がとても興味深い。面白い作品だった。

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    2025年12月13日
  • 不等辺五角形

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    人間の記憶の不確かさ
    物事の捉え方が個人によってどれだけ異なるか
    親しい人が語ることが必ずしも的を得ているわけではない
    そういうことを、リアルに感じられる本だった。

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    2025年12月11日
  • 悪の芽

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    読んだ本 悪の芽 貫井徳郎 20251206

     嫁さんのお下がり本。
     小学生のころの同級生が大量殺人事件を起こす。その同級生を不登校まで追い込んだいじめの原因者が主人公で、自らの責任、自己嫌悪、社会的制裁への怖れとか色んなものを抱えながら犯行の動機を探るってお話。いじめてたことがばれて公表されると社会的に抹殺されるっていうSNS時代のサスペンスを絡めて、結構先がどうなるのか気になって一気に読んじゃいました。
     なんだかんだ言って、SNS上の匿名の世間は無慈悲だけど、実在のリアルな関係者たちには情があるというか救いがあるというか、正直ラストはうまく呑み込めなかったんだけど、ホッとした感で終わ

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    2025年12月07日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

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    ネタバレ

    人ひとりを殺したら死刑になる世界の連作短編

    この本を手に取ったのは、最近SNSで蔓延している私刑について、それがどうというわけではないけど、それが行き着く先の一つとしてこんな世界もあるかもなとか思ったから。
    あと、ずっとエンタメ100%の小説ばかり読んでいたのでたまにはエンタメの中に社会的メッセージありそうな作品を読みたくなったから。

    勝手にメッセージ性の強い作品である思っていたけど、実際そんなことはなくて、ただ人を殺したら死刑になる世界線の事件の話。
    無論そのルールの弱点(殺さなくても両腕切り落として眼球くり抜いて舌切られたら殺してるのと同じじゃない?とか、過失で殺しちゃったらどうなのと

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    2025年12月03日
  • プリズム

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    ネタバレ

    それぞれの視点から描かれていた。でもね、ラストでえーっという感じ。ちゃんと、種明かししてほしい❣️というか、ラストの推理は無理があるんじゃない?罪を被せるためと言っても、その前に、殺人の理由が軽すぎない?モヤモヤ。途中の様々な人たちの心理描写は、楽しく読み進めることができたので、読書は楽しめたけれども。

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    2025年12月02日
  • 私に似た人

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    複数の人物からのアプローチ、無関係と思われる人物らの意外な接点、点が徐々に繋がり線になっていく展開は著者の得意とする手法であり、本作でも持ち味が発揮されている。

    だが、部分的な繋がりを見せるが全てが完璧に絡まり合う事はなく、少しモヤモヤする章が多い。また似たようなエピソードがあり、必要性に疑問を持ってしまう章もあり後半で失速気味。

    また、物語の肝である「最初のトベ」が終盤で明かされるが、明らかに異質で違和感を覚える章があり、多くの読者は途中で気づくはず。

    消化不良の部分も多いが、テロを起こすレジスタントの行動心理には現代日本が抱える問題が数多く内包されており、フィクションと思えないほど真

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    2025年11月11日
  • 乱反射

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    確かに捌けない殺人犯だと思う。
    主人公の慟哭をどうやって受け止めたらいいのだろうかと考えた。
    それほど考えさせられる内容だった。


    幼い命を死に追いやった、裁けぬ殺人とは? 街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、救急外来の常習者、飼犬の糞を放置する定年退職者……小市民たちのエゴイズムが交錯した果てに、悲劇は起こる。残された新聞記者の父親が辿り着いた真相は、法では裁けない「罪」の連鎖だった!

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    2025年11月02日
  • 微笑む人

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    モヤっとする終わり方。
    貫井徳郎の他の作品でも味わったから、ラストになるにつれて、もしや…?やはり…と予想通りではあった。

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    2025年11月01日
  • 我が心の底の光

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    主人公は、猫に対する罪悪感から「自分は幸せになろうとしてはいけない、なってはいけない」と、思い続けていたのじゃないかと感じた。似た境遇の日野に出会えたことですら、主人公の心は開かなかった。闇が深すぎて、ただただ猫の元へもう1度行きたいだけ、それだけで生きていたのかと思うと、胸が苦しくなる。

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    2025年10月29日
  • 私に似た人

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    就職難、相対的貧困で小口テロが頻発している日本。普通で正義感が強い人たちばかりが、テロに興味を示しまた実行していく。ただの社会派小説ではない。どこかの章の誰かに自分が重ね合わされる。

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    2025年10月26日
  • 邯鄲の島遥かなり(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (上)(中)(下)まとめて。
    氏の著作はこれまで少なくない数読んでいるが、おそらく大方が抱かれる感想と同じく、「これがあの貫井徳郎が書いた小説か…?」というのがまず、最初に感じたこと。
    それほどまでに趣を異にする長編大河小説である。
    なんだか登場人物の弁明を読んでいると、京極夏彦氏が書く文体を想起してしまった、それほどまでに。
    もちろん叙述トリックの出番はない(笑)。
    そして全編を通じ、そこはかとなくユーモラスというか微かではありながらも絶対的な陽気さのような空気が漂っていることもまた、これまでの氏の作品群とは一線を画す。
    と言っても、その明るさは上巻が顕著、中巻以降はやや薄れていき、相対的に

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    2025年10月24日
  • 邯鄲の島遥かなり(中)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (上)(中)(下)まとめて。
    氏の著作はこれまで少なくない数読んでいるが、おそらく大方が抱かれる感想と同じく、「これがあの貫井徳郎が書いた小説か…?」というのがまず、最初に感じたこと。
    それほどまでに趣を異にする長編大河小説である。
    なんだか登場人物の弁明を読んでいると、京極夏彦氏が書く文体を想起してしまった、それほどまでに。
    もちろん叙述トリックの出番はない(笑)。
    そして全編を通じ、そこはかとなくユーモラスというか微かではありながらも絶対的な陽気さのような空気が漂っていることもまた、これまでの氏の作品群とは一線を画す。
    と言っても、その明るさは上巻が顕著、中巻以降はやや薄れていき、相対的に

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    2025年10月24日
  • 邯鄲の島遥かなり(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (上)(中)(下)まとめて。
    氏の著作はこれまで少なくない数読んでいるが、おそらく大方が抱かれる感想と同じく、「これがあの貫井徳郎が書いた小説か…?」というのがまず、最初に感じたこと。
    それほどまでに趣を異にする長編大河小説である。
    なんだか登場人物の弁明を読んでいると、京極夏彦氏が書く文体を想起してしまった、それほどまでに。
    もちろん叙述トリックの出番はない(笑)。
    そして全編を通じ、そこはかとなくユーモラスというか微かではありながらも絶対的な陽気さのような空気が漂っていることもまた、これまでの氏の作品群とは一線を画す。
    と言っても、その明るさは上巻が顕著、中巻以降はやや薄れていき、相対的に

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    2025年10月24日
  • 微笑む人

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    ここで終わりかー、物足りない!と思うのは自分がまだ読書初心者だからだろうか。

    展開は面白くてサクサク読めたから「最後これどんな結末になるんだ、仁藤はすべての殺人に関わってるのか」など真相を楽しみに読み進めてしまったから少し残念。

    犬を怖がる話はいるのか?自分が分かってないだけであれはあった方がいいのかな。

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    2025年10月13日
  • 不等辺五角形

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    ネタバレ

    事件が起こり、被害者も加害者も明確。
    動機だけが謎で、彼等と関係の深い幼なじみたちがそれぞれ語る。

    究極の愛、というのだろうか。しかし、加害者には、それほどまでに自分の肉親が憎かったのか、と思ってしまう。理解も納得もできてしまうけれども。

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    2026年04月14日
  • プリズム

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    ネタバレ

    担任の女先生が殴殺された。
    そのことを小学生、同学年の担任の女先生、大学時代の元彼医師、不倫の医師
    4点から解明していく

    最初の主の小学生の父親が不倫相手だとは思わなかった。

    且つ小学生が担任の先生を殺した可能性あるのもへーと思った
    犯人は各々に任される

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    2025年10月03日
  • 愚行録

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    ★★★☆☆イヤミス。一家四人惨殺事件。殺された田向夫婦について近所のおばさん、ママ友、大学時代の友人や恋人が語る物語。中盤くらいで、あれ?これはずっとこうなのか?と気づく。時々出てくるお兄ちゃんの件もどういう意味か最後の最後までわからなかった。

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    2025年08月30日
  • 悪の芽

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    最近、時代の早さについていけないと感じる。

    気づけばネット上で人を判断、評価してありもしない憶測や正義感で人を傷つける様を嫌でも見るようになった。

    なんて愚かなんだろうかと、思う。

    私は、心無い言葉や、人の気持ちを阻害する人間の気持ちが心底分からないし気持ち悪いと思う。

    「私は人間だ」と高尚な生き物みたいに言葉を並べて物を語ってはいるが、やっていることは人間のしていることとは思えない。

    本作「悪の芽」に出てくる斉木の言葉を借りるのであれば、弱肉強食の理屈の間違った使い方をしていると思う。

    この作品は、アニメのイベントで無差別大量殺傷事件を犯し、自殺した犯人と犯人の人生を壊した人間、

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    2025年08月27日
  • 悪の芽

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    自分の過去の過ちをある凄惨な事件をきっかけに見つめ直すという作品。全体的な展開も早くサクサク読める作品であったが、心理的描写や登場人物の思考というものが自分にとってはなかなか理解の難しいものであった。また、真実が語られた後も少し疑問が残り消化不良と感じてしまった。ただ、物語全体を通してみるとある程度の一貫性を感じることができ、繰り返し読みこむことで理解が深まっていきそうな雰囲気を持っていた。

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    2025年08月17日
  • 微笑む人

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    ネタバレ

    読みやすくサクサク読めた

    読後感に強く思ったのは
    自分が「わかったふり」をして安心して生きているのが突きつけられた。
    自分も相手の情報を元に勝手に物語を作って理解した気になってる癖があり、それは私というフィルターを通した虚像であることを認識させられた。

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    2025年08月14日