貫井徳郎のレビュー一覧

  • ひとつの祖国

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    感想
    発展と限界。同じ国の中に違う考えは同居しない。国は力を失う。国民は対立する。歴史で学んだことは他人事。我が身に降りかかるのか。

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    2024年05月23日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    騙されたー!となるような「どんでん返し」は1つもなかった。タイトルでかなりハードル上げちゃってるので難しいとは思う。
    6人の豪華なミステリー作家さんの作品をサクッと読めたのは良かった。

    綾辻行人『再生』
    ★★☆☆☆
    ストーリーには1番のめり込んだけど、ホラーが強くて好みではなかった。

    有栖川有栖『書く機械』
    ★★☆☆☆
    ここまではいかなくても、作家さんは命を削る想いで執筆されているんだろう。

    西澤保彦『アリバイ・ジ・アンビバレンス』
    ★☆☆☆☆
    何か読みにくいなと感じた。以前読んだ『七回死んだ男』でも同じ感想だった。自分には合わないみたい。

    貫井徳郎『蝶番の問題』
    ★★★★☆
    クローズ

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    2024年05月14日
  • 乱反射

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    ネタバレ

    ひとつひとつは些細なものでも積み重なると時には人を殺すこともある「法では裁けないモラル違反」に警鐘を鳴らした作品。
    600ページの長編だが半分を過ぎても事件が発生しないスローペースで、出てくるのが短絡的で自己中な行動をする登場人物ばかりのため読んでいてフラストレーションが溜まり、後味もあまり良くはない。
    ラスト20ページの勢いはよく、それまで子が死んだ要因となった他者の行動を糾弾していたが、実は自分も同じようなモラル違反をしていたと気づき、冒頭の主人公の懺悔に繋がるという構成は良い。(冒頭で提示しているため驚きはしない)
    ただ社会派の作品であり、モラル違反に対する警鐘を鳴らした内容であるにも関

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    2024年05月13日
  • ひとつの祖国

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    ネタバレ

    うーん、広げるだけ広げて、まとめられなくなってしまった感がすごい。マサカドがどうなるのか、一条がどうなったのか、独立の行方は色々と回収してない…

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    2024年05月09日
  • 龍の墓

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    かつて生活必需品だったスマホの座を奪った置き換わった眼鏡型の“VRゴーグル”。
    身につければバーチャル世界を堪能できる。世界のどこでも行けるし、現実世界はもちろんのこと幻想の世界に入り込むことも不可能では無いガジェットだ。
    元警察官の瀧川は、“VRゴーグル”を使ってゲームの世界に入り浸る生活を送っていた。
    一方、所轄刑事の保田真萩はいまだにスマホを使い、ゲームも一切やらない現実派。
    警察官時代の同期だった瀧川と真萩。VR世界と現実世界で共に殺人事件を追う二人は、やがて図らずも交錯する…

    近未来を舞台とした、SF×本格ミステリ×警察小説。バーチャルとリアル双方の事件がいかにしてリンクするのか?

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    2024年05月05日
  • 誘拐症候群 <新装版>

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    症候群シリーズの二作目
    環が率いるチームで対応するのではなく、武藤が主人公?!
    最初の方の誘拐事件の犯人は残念だった

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    2024年05月03日
  • 乱反射

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    ちょっとした出来心でやったそれぞれの行いが取り返しのつかない事になってしまう、読んでいてずっとモヤモヤしてしまう話だった。けれど、日常にはそんな事が溢れているようにも感じた。徳を積むではないけれど、自分も周りも気持ちよく過ごせるような行動をしていきたいとおもった。

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    2024年04月21日
  • 微笑む人

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    ネタバレ

    面白かった…途中まで面白かったんだけど最後肩透かしだった
    結局他人の考えてることは分かんないよね〜ってなんじゃそりゃ
    それは現実だと分かんないけど小説の中の世界を俯瞰してみてるこっち側には分からせてくれよ
    もやもやもやもやもや
    仁藤俊実の口からもっと話聞きたかった

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    2024年04月19日
  • 龍の墓

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    近未来を舞台に展開する、VRMMORPGと現実をリンクさせた意欲作。
    町田市の郊外でドラム缶に押し込まれて焼かれた遺体が発見される。続けて荒川区で刺殺体が発見され、その連続性と遺体の状況がVRゲーム〈ドラゴンズ・グレイブ〉に似ていると騒ぎになる。捜査を担当する所轄刑事の真萩と本庁捜査一課の南条は、真萩の同期で警察を辞めた瀧川に協力を求める。
    現実の捜査状況と瀧川がプレイするゲーム場面が交互に描かれていく。ゲームの描写があまり面白そうではなくてそそられない。おまけにゲーム内で本格推理劇が始まってしまいドン引きである。そして現実世界では……。

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    2024年04月04日
  • 龍の墓

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    瀧川よ、不動産屋じゃなくて現場復帰かコタツ探偵になれ。この話は何年後の未来を想定していたのだろうか。VR以外は現代とあまり変わっていない世界だった。

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    2024年04月03日
  • 宿命と真実の炎

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    1作目の登場人物達のその後や活躍がえがかれており、面白かった。
    今回の犯人には同情を禁じ得ない。
    人の嗜好が、他人の人生を狂わせてしまったのだから。

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    2024年04月03日
  • 龍の墓

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    この先、然程遠くない未来に間違いなく
    やってきそうな社会が絶妙に現実感がありました。

    ストッパーがなくなった“正義の暴走“は、
    人の視野を恐ろしいぐらいに狭くして
    正と悪の境目を忘れさせてしまう。

    警察小説と仮想空間ミステリーが
    混じり合った物語でした。

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    2024年03月16日
  • 誘拐症候群 <新装版>

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    場面や視点が次々と切り替わるので読みやすい。面白かった、けど、後半がちょっと物足りなかったかな…とも思う。
    犯人が誰なのかハラハラするというよりは、色々な立場の色々な人の気持ち、こういう状況になったらやっぱり人間はこうしてしまうよな…というような、「人間」を書いた小説という印象。

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    2024年03月03日
  • プリズム

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    ネタバレ

    結末が重要視されない――貫井作品の中でも特に曖昧なまま終わる部類。仮説だけが積み重なり、真実は読者に委ねられます。スッキリとはしないけどもう一度読み返してみようかと思ってしまう。

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    2024年03月02日
  • 我が心の底の光

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    話は十四歳の峰岸晄から始まる。
    その頃の晄は苛められていた。
    そして、話は晄の十六歳、十九歳、二十一歳、二十五歳、二十九歳と続く。
    その中の回想で、晄が四歳の頃に死の淵をさ迷うような壮絶な暮らしをしていたことがわかる。
    そして母は亡くなり、父は人殺しという状況で、五歳の時には母の兄である伯父に引き取られた。
    そして、その後の晄は高校、就職と進んでいくが、正直まともな人生とは思えない。
    何事にも感情を表さず、人との付き合いも淡々としたものだった。
    だけど、晄の生き方には晄の考えがあった。
    ラストは衝撃だったが、晄の人生にも何度も衝撃を受けた。

    2024.2.15

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    2024年02月15日
  • 悪の芽

    購入済み

    展開に少し無理があるかな〜?

    ミステリー系小説の部類に属するかと思いますが、ストーリーの展開に少し無理があり、「えっ!そういう事実があったのか?」という、驚きの場面もありませんでした。

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    2024年02月12日
  • 被害者は誰?

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    叙述トリックとアームチェアディテクティブの面白さを組み合わせた短編集。
    表題作の騙され感には、苦笑するしかないです。

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    2024年02月11日
  • プリズム

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    見方が変われば犯人も変わる…
     
    それぞれの章でそれぞれの語り手が犯人を推理する。
    みんな独自に推理をしていて、みんな個々で様々な犯人像を描いていく…
     
    推理、構築、破壊、推理、構築、破壊…
    無限ループに陥りながら、様々な形に変化していく…
     
    終わり方は賛否両論。
    わたしも「 えっ?終わり? 」と何度もページを
    見返したけど、どう頑張ってもそこにページはないんです。笑
     
    不完全燃焼といったらそうなんだけど
    お前も推理してみい。と問われてるんだなと受け止めることにしました。笑

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    2024年02月05日
  • 龍の墓

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    ネタバレ

    読みやすくて深い内容の著作が多い著者の新作が出たので購入。
    ゲームの内容と同じ事件が起こるというストーリー。瀧川の被った案件がストーリーに生かされてない、アイドルに行き着く過程が薄い、南条のよくわからない若く見えるキャラ設定など、やや強引な感じが多くてちょいがっかり。

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    2024年02月01日
  • 龍の墓

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    近未来のVRゲームをヒントに、殺人事件の犯人を追う物語。SNSで叩いた側と叩かれた者の復讐を為す側。両者の正義が暴走した結果の悲劇。身近に潜む凶器に思えた。

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    2024年01月31日