貫井徳郎のレビュー一覧

  • 自薦 THE どんでん返し

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    どんでん返しがあるお話は好みだし、自薦というのも気になったので楽しみに読んだ。

    □綾辻行人「再生」
    おっとそうだったの?という面白さ。この後どうなったんだろうと想像すると、怖いんだけどちょっとニヤニヤしてしまう。

    □有栖川有栖「書く機械 ライティング・マシン」
    読みやすかったけれど、どんでん返しっぷりはそうでもなかったかな。

    □西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」
    この作品も難しい名字がいろいろ出てきたなー。谷谷谷谷(たにかべやつや)とか刀根館(とねだち)とか。
    ほとんど会話の中での推理だけで動機を導き出せるのすごい。なるほどなーと思える結末だった。

    □貫井徳郎「蝶番の問題」
    手記

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    2021年09月28日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    6人の作家が自作から自選したミステリ・アンソロジー
    異なった作風の6篇が楽しめます。
    唯一、綾辻行人の「再生」が既読で、ミステリというよりホラーの作風でしたが・・・ま、概ね楽しかったです。が・・
    どんでん返し?な作品は・・・

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    2021年09月20日
  • 被害者は誰?

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    普通の探偵小説とは違った視点がテーマとなっている連続小説短編集。
    難しくて読めない漢字が多かったけど、内容がとても面白くて読みやすかった。

    特に最初の「被害者は誰?」が一番面白かった。
    予想してない展開だった。

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    2021年09月16日
  • 光と影の誘惑

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    ミステリ中篇4つ。貫井徳郎の腕冴えるわたる作品を堪能した。

    長く孤独な誘拐
    二十四羽の目撃者
    光と影の誘惑
    我が母の教えたまいし歌

    4篇とも本格推理で、読者を謎解きの世界に誘ってくれる手際はすばらしい。が、けして非現実的ではなく、日常的にありうる情景に描かれているので、ひょっとして起こったこと?と思ってしまう。

    ユーモラスなハードボイルド調の「二十四羽の目撃者」もいいが、私は嫋々たる「我が母の教えたまいし歌」が好き。各編とも推理を大いに楽しんだことは勿論、推察できたのもあって、それも一興であった。

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    2021年08月28日
  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    「結婚にまつわる八つの風景」という副題がついているが、身の上相談的な結婚の生態でないことは、貫井徳郎という作家を読んだことがあれば、想像されることだ。

    「崩れる」「怯える」「憑かれる」「追われる」「壊れる」「誘われる」「腐れる」「見られる」

    「結婚」というテーマで見れば、この小題をつなげても怖い。それぞれミステリというほどでなくても、人間性の深遠を覗いてしまったという後味がある。

    「誘われる」が秀逸と思う。若いお母さんの子育てという閉塞した状況は、時代が変わっても変わらず、もしかして私もそうなっていたかもと思ったらぞっとした。貫井徳郎はこんなことも描けるんだ。巨大団地での家族の生活は「養

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    2021年08月29日
  • 被害者は誰?

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    ううん、帯宣伝にあるようにこれを本格推理小説っていっていいのか?解説の葉山氏も指摘しているように、1940年代に活躍したパトリシア・マガーの作品の換骨奪胎ではないのか。もちろん、作者もそれを承知で書いているので、本格というよりもパロディという趣が強い。
    したがって、本書は人物設定やヒネリを楽しむべき短編集だし、そして間違いなく楽しめます。

    作者:1968年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。他の著書に『壁の男』

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    2021年08月26日
  • プリズム

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    一章にて誰もが感じたであろう違和感
    「「小学生とは。」」
    お達者なお子様達のお探偵な章、私は好き。動機やトリック等の非論理は苦手だが、フィクションだからこそなTHEフィクションキャラは大好物。読み進めていると彼等が小学生な事を忘れるが、中々の頻度で「まったく大人は〜」やら、そこそこ難しいお言葉を使っていたくせに唐突に「〇〇って何ァに?」的な子供感を突き付けてくるので、( ゚∀ ゚)ハッ!ソウダッタショウガクセイダ
    とまぁ、鼻ちょうちん完全体は免れる事が出来る。

    ある所で犯人と推理された人間もまた推理を行い別の図が見えている。見方が変われば犯人も変わる中々面白い仕様で、なるほどプリズムと

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    2021年08月14日
  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    ざわざわ、ぞわぞわする短編集。
    どのお話もちょっと行き過ぎかなぁと思いつつ、いやでもあるかもしれない…と思いながら読みました。

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    2021年08月10日
  • 夜想

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    途中までかなりのハイスピードで読めたが、最後に近づくにつれ、不穏な雰囲気になり…

    死にたいくらい辛い時、宗教に頼りたくなる気持ちにうまくつけ込んでくる人はどの時代にもいる。

    事故で目の前で妻子を亡くした雪籐は仕事にも身が入らずミスを連発。だんだん周りの人達が自分を鬱陶しいと感じていることに耐えられなくなり、退職。
    ここまでにも、すでに亡くなった妻と夢の中で会話している。
    そこまでは全く無いとも言えないが、だんだん現実と理想の境界が無くなり、狂っていく様子が、恐ろしくよくわかる。

    特に天美遥と出会ってからは、加速度的に変わっていく。

    境界が無くなるのは、雪籐だけでなく、田舎からいなくな

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    2021年08月08日
  • 女が死んでいる

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    いろんなパターンのどんでん返しを
    さらさらっと見せられた感じ。
    読みやすかった。長編が読みたくなった。

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    2021年08月08日
  • 我が心の底の光

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    非常に評価が難しい。
    展開、よくできており、グイグイ引き込まれる。
    文体、読みやすい。
    主人公、唯一無二。
    ラスト、様々なレビューで記載されているとおり、驚愕。
    また「イヤミス」に分類されていることが多いようだが、嫌な感じというより、同情が先に来る。
    読み応え十分の作品ながら、結末が悲しく、★は3つ。

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    2021年07月27日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    6つの物語からなる短編集。

    ■綾辻行人「再生」
    非現実的な世界観の中に重く仄暗い現実感。
    オチについては想定できたが、物語に魅せられた。

    ■有栖川有栖「書く機械」
    こちらも非現実的な物語だが、
    綾辻さんの作品とは違い、世にも奇妙な物語に出てきそうな世界観。面白い。

    ■西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」
    西澤さんの軽妙なテンポや表現が好き。
    特に最初のブログのような独り語りとか。
    どんでん返しとまではいかないものの、オチを見て、タイトルを思い出しなるほど。という感じ。

    ■貫井徳郎「蝶番の問題」
    この作品は主人公から先輩を通して、読者に挑戦しているかのような内容。
    プロットがしっかり

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    2021年07月23日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    綾辻さんの作品がホラーチックでオチが怖く、面白かった。
    法月さんの作品は食人についてひたすらしつこく論じていく形式で、気持ち悪くて流し読みしてしてしまった…
    他の作品はまずまず。短編ミステリーとしては面白いが、どんでん返し感は思ったより薄かった。

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    2021年07月10日
  • 神のふたつの貌

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    通常なら唾棄すべき身勝手でクズのような考え方をする主人公(犯罪者)だが、何故か共感すべき所があり、それゆえ非常に恐ろしい。。貫井さんらしい作品。今回はさらに宗教色も濃くて哲学的だった。しかし最後までトリックには気づかなかったなあ。

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    2021年07月01日
  • プリズム

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    4章に分かれ、それぞれの主人公から事件の考察が進められていくお話。

    犯人や真相については、最終章で語られているのが正解、ということでいいのかな?
    という曖昧な終わり方でした。
    ここで、エピローグに真犯人が漏らす決定的なひと言とかが添えられてると腹落ち出来るんだけどなぁ…。

    自ら推理しながら読むのが好きな方にはいいのかもしれません。

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    2021年06月27日
  • さよならの代わりに

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    凄く儚い幻想の物語でした。

    青春SFミステリー的な感じですね!
    未来から来た女の子は主人公・和希を翻弄していく。。
    過去に起こった事の歴史(運命)を書き換える為に。

    初めて、和希と萩原さんが出会った所から
    仲良くデートしたり、未来から来た理由と
    未然に防ぐための行動とかは面白かったです。
    ※映画化されても、なんらおかしくない設定ではありました。

    最後らへんの章で、萩原さんが未来からスリップ時の
    メカニズムがマチマチ過ぎて、萩原さん自身が
    解説をしてくれますが、結構理解に時間が掛かりました。
    (主人公・和希は理解してましたけど笑)

    分かりにくいと思うんだよな〜〜。ごちゃごちゃする。

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    2021年06月16日
  • 他人の不幸は蜜の味 平成ストライク(分冊版)

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    福知山線の事故、急速に発展するSNSと燃え上がる悪意、盛り上がり消えていく流行りと街の空気、凄惨な虐待や性被害、児童による殺人、増税、そして東北大震災。めまぐるしい平成の三十年の間にあった事柄を、空気をテーマにしたアンソロジー。

    青崎先生目当てで、あとは井上先生、貫井先生、乾先生は既読かなあ。他の方は名前はわかる程度。ちょっとわたしには消化不良の短編が多いかな。まとまりよくて読みやすいのは青崎先生。平成の空気感を一番感じたのはさすがに主宰の遊井先生。この感触を懐かしく哀愁を感じるのはもはや一定以上上の世代で自分もそちら側だと思うと不思議だな。あらゆる小ネタをしこむのが好きなタイプの作家を集め

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    2021年06月13日
  • 平成ストライク

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    福知山線の事故、急速に発展するSNSと燃え上がる悪意、盛り上がり消えていく流行りと街の空気、凄惨な虐待や性被害、児童による殺人、増税、そして東北大震災。めまぐるしい平成の三十年の間にあった事柄を、空気をテーマにしたアンソロジー。

    青崎先生目当てで、あとは井上先生、貫井先生、乾先生は既読かなあ。他の方は名前はわかる程度。ちょっとわたしには消化不良の短編が多いかな。まとまりよくて読みやすいのは青崎先生。平成の空気感を一番感じたのはさすがに主宰の遊井先生。この感触を懐かしく哀愁を感じるのはもはや一定以上上の世代で自分もそちら側だと思うと不思議だな。あらゆる小ネタをしこむのが好きなタイプの作家を集め

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    2021年06月13日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人、有栖川有栖、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、東川篤哉のあっと驚くどんでん返しの短編集。驚き方はそれぞれだが、まあ工夫されている。綾辻行人の「再生」は既に読んだものだったが、これは秀逸。うわーそう来たかという終わり方だ。貫井、東川のは、もうひとひねり欲しいところだ。

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    2021年04月04日
  • 失踪症候群 <新装版>

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    症候群シリーズ1作目。
    警視庁人事二課に属する環をリーダーとした特殊任務チームが失踪した若者を追っていくストーリー。

    途中、ページを捲る手が止まらなかったが、最後は結構あっさりしているような。。。

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    2021年03月20日