貫井徳郎のレビュー一覧
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ネタバレ犯人ではなく,被害者,目撃者,探偵等を当てるという一風変わったミステリが並ぶ短篇集。探偵役は,ミステリ作家の吉祥院慶彦。大学時代,「太陽に吠えろ!研究会」というサークルで後輩だった桂島という刑事が持ち込む謎などを解決する安楽椅子探偵モノだ。
収録されている4つの短編は,いずれも小粒ながら及第点以上のデキ。基本的には叙述トリックを使った,ぼーっと読んでいても楽しめる,驚けるミステリだ。
白眉は,「被害者は誰?」。犯人の手記から,白骨死体で見つかった死体が誰の死体かを推理するというプロットだが,手記を書いていたのが男性ではなく女性であり,犯人ではなく被害者の手記であることから,白骨死体が犯人の妻の -
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ネタバレ【収録作品】「鯨と煙の冒険」中田永一…『百瀬、こっちを向いて。』番外編/「一服ひろばの謎」貴志祐介…「防犯探偵・榎本径」シリーズ番外編/「皇帝の宿」宮木あや子…『校閲ガール』番外編/「街で立ち止まる時」東直己…「ススキノ探偵」シリーズ番外編/「同窓会」垣根涼介…「君たちに明日はない」シリーズ番外編/「心の距離なんて実際の距離にくらべれば、」狗飼恭子…『遠くでずっとそばにいる』番外編/「平和と希望と」中山七里…『さよならドビュッシー』番外編/「ゴロさんのテラス」笹本稜平…『春を背負って』番外編/「雁首仲間」冲方丁…『天地明察』番外編/「落としの玲子」誉田哲也…「姫川玲子」シリーズ番外編/「オレン
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貫井徳郎の症候群三部作の二作目。
警視庁の特殊任務チームは今度は誘拐事件に挑む。
小口誘拐事件。誘拐事件というと、数千万円から億単位の金を要求するようなものだが、誘拐する子供の親がなんとか払える金額(例えば500万円)を要求し、警察に通報すると殺すと脅す。
それぐらいならと誘拐された子供の親は、子供の命には換えられないと犯人のいいなりになってしまう。金を払うと子供は何事もなかったように無事帰って来る。と同時に犯人からは、常に子供を見ているという電話が・・・。
現実の世界でもこういうことが起こっているのかもと思うような犯罪だ。
そして今度は1億円を要求する誘拐事件が発生。果たして小口誘拐事件と同 -
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それぞれの作品の番外編というか、タイトル通りサイドストーリーを集めた短編集です。
読んだことがあるのもちらほら。
名前だけ知ってて、気になってはいるけど〜というシリーズも結構収録されていて、良いきっかけになりました。
中田永一はやっぱり面白かった。脇役だった彼がいい味だしてます。
あとは中谷七里も。音楽シリーズしか読んでないけど、他にもいろいろミステリ出してるし、これを読む限りそっちも良さそうですね。
初めてのものだと、「校閲ガール」「君たちに明日はない」「北天の馬たち」「まほろ駅前」が読みやすくて惹かれました。
ぜひそのうち本編を読んでみたいとおもいます。 -
Posted by ブクログ
★★★☆☆
差別と平等
【内容】
栄美はアメリカで生まれ、現地で育った。そんな彼女が日本の高校に編入してからを描く。
【感想】
読んでる途中で、「なんて、唐突なんだ!」って腹が立ってきた。でも最後まで読むとその気持ちが過ちであることがはっきりした。
どの世界にも差別がある。それはマイナスだけではなくプラス側にもあるのだ。
そしてその呪縛を解くには長い年月が必要となる。
リンカーンが奴隷制度を撤廃したような出来事が必要なのだ。でもそんな大それたことは一番ピーポーである僕らにはできない。だったらせめて差別に加担しないようにしよう。誰かに優しくしよう。
問題点ははあまりにエピソードが出来過ぎな