貫井徳郎のレビュー一覧

  • 我が心の底の光

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    貫井徳郎『我が心の底の光』双葉文庫。

    悲惨な幼少期を過ごした主人公・晄の復讐の物語。余りにもスムーズに進む復讐劇と呆気ない幕切れのギャップに評価は半減。

    前半の展開から、もっと深い重い作品かと思ったのだが…

    幼少期に両親を失い、伯父夫婦に引き取られた主人公の晄は学校での陰湿ないじめと伯父夫婦の冷たい仕打ちに耐えながら、孤独の中を生き抜いていく。数年後、社会に出た晄は復讐の計画を実行に移す。

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    2018年05月03日
  • 愚行録

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    一人称、一人語りで進んでいくストーリーに中々、ページが進まない。
    そもそも、人の話をずっと聞くことが苦手だから、本当に最初は読み進めることが苦痛でしかなかったけど、徐々に惨殺された田向夫妻の影の部分が語られていくと、俄然読む手が止まらなくなった。語り手も卑しい嫉妬や羨望妬みに縁取らた人物だから、共感できるところもあり、ゴシップ記事を漁るような感覚で読み進めていく。
    まさに、物語に登場する人々の愚行を見つめて読む私たちも愚か。
    リカもフジコも光子も自分に真っ正直過ぎた故の愚行、だけど、どの作品のどの人物よりも彼女たちは、誰よりも、実はとてもピュアなのだ。

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    2018年04月30日
  • 愚行録

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    「愚行録」
    誰もが羨む家族が殺されて一年。まだ犯人は捕まっていない。


    愚行録。愚かな行いの取り纏め。側から見たら容姿端麗で欠点無しな幸せ家族。特に、夫婦は羨ましい理想像の一つだった。何故夫婦は殺されたのか。何故子供まで。


    犯人はまだ捕まっておらず、ルポライターが夫婦の関係者をインタビューする形式で進んでいきます。地元のママ友から始まって、会社の同僚、学生時代の友人(元カノ含む)等それぞれの立場から、被害者となった夫・田向浩樹と妻・田向友季恵の印象を語っていきます。


    これが、人間関係の裏を見る形で気が悪くなる。完璧に見えた浩樹と友季恵の裏の顔が出て、その裏の顔での所業が愚行と言うこ

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    2018年04月14日
  • 警官の貌

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    貫井徳郎さんは初読。犯人の手口がちょっとグロくて苦手な感じでした。今野さんの『常習犯』は別のアンソロジーで既に読んでました。アンソロジーは色々な作家さんの作品が読めるので好きです。

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    2018年04月04日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    ネタバレ

    3部作の最後と知らずに読んだ。どうりで登場人物のキャラクター把握に苦労した。
    一瞬母親殺しの犯人の心臓移植されるのか!と思ってドキドキしたが違った。

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    2018年03月22日
  • 明日の空

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    ある人との出会いが、甘くて苦い高校時代の思い出を別の形にする。空を見上げたくなる青春ミステリー。
    貫井さんには珍しく女性が主人公。栄美の純粋過ぎる性格が、逆に周囲の男たちの悪意を際立たせる。繋がりがないような各章がピタリとはまる構成力は流石である。

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    2018年03月21日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人さん、有栖川有栖さん、西澤保彦さん、貫井徳郎さん、法月綸太郎さん、東川篤哉さんが、本のタイトルにもなっているように、それぞれ自薦のどんでん返しとなっている内容の短編集です。
    半分ぐらい、すでに読んでいた作品のため、★3としていますが、未読だったらもう少し高評価を付けていたと思います。

    全篇ミステリーというわけではなく、サスペンスホラー的な作品もあるため、それを踏まえて読んだ方が良いかと思います。

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    2018年03月11日
  • 誘拐症候群 <新装版>

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    ネタバレ

    第3弾の殺人症候群を読んでからの第2弾。
    どっちの誘拐事件も犯人についてが、ちょっと薄かったかな。武藤のこともそんなに深くは、書かれてないような…。
    殺人症候群の方が面白かったかな。
    次は第1弾の失踪症候群を読んでみよう。

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    2018年03月09日
  • さよならの代わりに

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    未来から来たという美少女。
    彼女は今から起きる殺人事件を防ぐためにと和希に現場を見張っていてくれと頼む。
    半信半疑ながらも受け入れるが、未来から来たなんて到底信じられるはずもない。
    しかし、そこから彼女の言うことばかりが起こってくる。
    謎が謎を呼ぶ展開。

    2018.3.3

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    2018年03月03日
  • 夜想

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    死んでしまいたいぐらい辛い事があった時、人に縋りたい気持ち....気持ちは一時的には楽になるだろうけど
    宗教は救ってくれやしない。

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    2018年02月22日
  • 北天の馬たち

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    探偵ものだが清々しい感じ。二人の探偵の手伝いをすることになった毅志には何のための行動なのかわからないことばかり。しかし、そこには二人の探偵の、大切な人を守るという強い思いがあったのだ。

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    2017年12月30日
  • 北天の馬たち

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    横浜、馬車道のとある喫茶店を舞台にする探偵ミステリー。
    一階に店舗を構える喫茶店の上が、空き家となり、ある時二人の探偵が事務所として契約することに。

    若くて図体がデカい喫茶店マスターが、見習い兼業で探偵稼業も始める。探偵業には似つかわしくない復讐や会ったこともない男女を付き合わせたりと、その仕事内容に戸惑いつつも、一つずつ成長してゆくマスター。
    時を経るごとに複雑に絡み合っていた糸が、さらに絡まり、絆、裏切...


    貫井作品には珍しく、友情や人間の繋がりや成長などヒューマンタッチがメインの一冊。
    しかし、伏線の張り方はさすが巧み。

    横浜、馬車道、地場の古い喫茶店、美味い珈琲、探偵。読

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    2017年12月25日
  • さよならの代わりに

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    手の込んだ話で、とても楽しめた。話のあちこちにトリックを解く鍵が散りばめられていた。色んな登場人物の切なさも感じ、笑いもあって、青春ミステリというのも頷ける。和希君の人の良さにもホッコリした。

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    2017年11月23日
  • 転生

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    心臓移植のことについて少し意識が高まった。怖いものだけじゃなくて、色々書けるんだね〜。作家ってスゴイ。

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    2017年11月15日
  • さよならの代わりに

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    自分の好きなシチュエーションに時間ものがある。なぜ時間ものが好きなのかと問われるとそれはもとに戻せない、さきに進めない世界であるからだ。
    この作品もタイムスリップを扱っている。

    劇団うさぎの眼の新米役者、和希の前に現れた少女祐里、彼女は27年後の未来からやってきたという。そして和希に近づいた目的は劇団内で起きた殺人事件の容疑者を救うことだった。だが殺人事件は起きてしまい容疑者はつかまる。彼女と容疑者との関係は?そして未来から来たという真意は?

    謎をちりばめながらも軽妙なタッチで迫る。いちおう青春ミステリーとなってるが本書はれっきとしたSFだ。筒井康隆の時をかける少女、眉村卓のなぞの転校生を

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    2017年11月14日
  • 転生

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    勿論貫井氏の作品なので水準以上です。面白いです。ただ、このような謎解きの王道かつ爽快感のあるエンディングを氏の作品に求めていないので、少し肩透かしをくらった感じです。氏の作品だけに辛めで評価3で。

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    2017年11月03日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    どんでん返しとまでは、正直いかないかな。
    というか、タイトルで「どんでん返しあるのね」ってなるからハードルの上がり方が凄いから。どうこられても「あーなるほど」で終わってしまった。それでもそれぞれのお話は面白いから、読んでつまらなかったとかは全くない。

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    2017年10月01日
  • 後悔と真実の色

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    山本周五郎賞受賞作ではあるし、遊びのない重厚な造りは好物なのだが、真犯人に意外性がなく、動機は少し強引な気がする。

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    2017年09月19日
  • プリズム

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    「プリズム」 貫井徳郎 ★★★☆☆

    こんなミステリーもあるのか。
    あとがきを読むとわかるのですが、こういうジャンルだそうです。ものすごく消化不良感があります。スッキリしたい人にはオススメできません。“ああ言えばこう言うタイプ”の人にはオススメです。(どんなタイプだ)
    ミステリーっていうのは、小説家に踊らされるのを楽しむジャンルだと思いました。

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    2023年10月27日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人「再生」(既読)
    有栖川有栖「書く機械(ライディング・マシン)」
    西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」
    貫井徳郎「蝶番の問題」
    法月綸太郎「カニバリズム小論」(既読)
    東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」

    どんでん返しというよりブラックユーモアな話もいくつか。
    既読作品があったせいか、新鮮味はなかった。
    貫井さんの作品は珍しくコミカル。東川さんは如何にもな。
    有栖川さんはこんな感じもあるんだなと発見。

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    2017年09月06日