警視庁・人事二課、環敬吾が率いる特殊任務チームは、一見何の関係もない複数の殺人事件に関連性がないか捜査を開始する。「大切な人を殺された者が、犯人に復讐することは是か非か」という社会的テーマとエンターテインメントを融合させた読み応え抜群の徹夜本。サスペンス、社会派、ハードボイルド、そして本格ミステリー。あらゆる醍醐味を味わえる、シリーズ三部作の掉尾を飾るにふさわしき大作にして傑作! 装い新たに新登場!
Posted by ブクログ 2017年11月30日
大きな事件は二つある。
法の処罰を免れて、ろくに罪も償わないで社会復帰した者たちが次々に殺される事件。
環敬吾のチームは、見えない殺人者の姿を追う。
もう一つの事件。
心臓移植をしなければいつ命を失ってしまうかわからない息子のために、心臓の提供者をつくるために殺人を犯す母。
証拠のない事件の真相を...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月23日
「失踪症候群」「誘拐症候群」に次ぐ、症候群シリーズの3作目にして最後。
登場人物と活躍する組織は3作とも共通するため、1作目から読むとより深く楽しめるが、この作品から読み始めても十二分に楽しめる。
心無い少年犯罪に巻き込まれ、愛するものを無残に奪われたやり場のない怒りを、復讐代行という形で晴らし...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月05日
「“症候群”シリーズ」として一部に知られているという3作品だが、“シリーズ”と言うよりも、何か「第3部―殺人症候群」に収斂する「長大な一作」という趣だ…この『殺人症候群』は名作だと思う。
『殺人症候群』で問われる怨恨と復讐、復讐と正義、正義と暴力、命や愛というテーマ…考えさせられた…本作の“主要キャ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月11日
少年法、精神障害に阻まれ、加害者は法の裁きを免れる。
更正のため、病気のため…被害者遺族にとっては到底受け入れることの出来ない現実。
そんな怒りを請け負う者がいるのではないか…
警視庁の特殊工作グループが動き出す。
しかし、そこには大切な人を失い、傷付けられ、復讐したいと強く願う人たちの思いが渦巻い...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月08日
実は、その被害者達は、重大かつ残忍な事件を起こしておきながら、精神状態の異常だったり、未成年だからという理由で、大した罪に問われないまま、社会で生活している連中だった。700ページもある長編ですが、場面が次々と変わり、展開が早いのであっという間に読み切りましたが、登場人物の大半が病んでおり陰惨な死の...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月22日
症候群シリーズ完結編にあたる本作は700ページほどの読み応え十分のボリューム。そして、内容もシリーズ史上最大の重たさとなっている。いわゆる法で裁けない人に対する復讐殺人がテーマ。同じような題材を扱っている作品も多いと思うが、印象に残るのは江戸川乱歩賞を受賞した薬丸岳「天使のナイフ」や同じく薬丸岳「...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月12日
タイトルだけ見て猟奇殺人を連想しましたが、犯罪遺族の復讐を買って出る職業殺人の話。復讐じゃ幸せは戻ってこないのだな、と思うけど、自分が遺族だったら犯人を殺したい気持ちも出てくる気もする…。
そしてこれが◯◯症候群シリーズ三部作の最終作だったことを解説を読んで知りました。これから読んでも十分楽しめま...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月05日
犯罪を犯した未成年者が死んでいる
おそらく誰かが手を下していると考えた環は原田、武藤、倉持を集めるが、倉持は仕事を断る
ドラマで見ていたので話の流れはわかっていました。
小説ならではの見せ方だなぁと
小説では苗字と名前と書き分けると別人のようにみえるってところがいいですよね
ドラマだとその点は難し...続きを読む