あらすじ
警視庁には、警察組織が扱いにくい事件を捜査する影の特殊工作チームが存在する。警務部人事二課の環敬吾が指令を送るのは、私立探偵・原田征一郎、托鉢僧・武藤隆、肉体労働者・倉持真栄、プロフェッショナルなメンバー3人である。若者の連続失踪事件。その背後にあるものを探るべく、チームは動き出す。最後のページまで興奮がとまらない、大人気「症候群シリーズ」新装版・三月連続刊行、第一弾!
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Posted by ブクログ
暴力・残虐的なシーンは想像するのが痛かった。ここぞという時に助けに現れてくれないところが、スーパーヒーローでなく、完ぺき過ぎず良いのかもしれない。面白かった。
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症候群シリーズの第一弾で1995年とかなり前の作品。失踪する若者の共通点とは何だろうと読み始めたけど、なかなか面白い展開だった。
事件が起きると集まる4人のキャラクターのその後にも興味があるので誘拐、殺人の他のシリーズも読んでみようとおもう。
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症候群シリーズらしいですね。最初はよく分からないまま進み、どうなんだろ?と思っていましたが、後半は一気に読みました。ちょっと痛い表現もあったりでしたが、全体としては面白かったです。症候群シリーズの他の作品も読んでみたいです。
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若者の失踪が全国的に起きている。
彼らは一体どこに姿を消したのか?
事件なのか、たんなる失踪なのか?
現役警察官の環と、訳ありな3人がチームとなって、警察が表向き動けない事件を追う。
失踪した若者の行方がわかった時、その仕掛けと思わぬ事態に…
2021.3.4
Posted by ブクログ
最初は続々と登場人物が出てくるので、今一つ名前が頭にはいってこなかったけれど、誰が環のチームかわかってからは、どんどん読み進めていけた。無駄のない洗練された文章。
若者たちの失踪の黒幕が意外にチンケな理由だったり、親子のすれちがいだったり、やけにリアルでした。
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人物描写が的確かつ鮮明に描かれているので、登場人物が増えてもこれは誰?となることは全くなかったです。発表当時から何年経っていても色鮮やかに感じられるストーリーで、最後まで一気に読み進められました。
個人的に、それまでがかなり丁寧に描かれていたのに完結までの流れがバタバタしてしまい、もう少しボリュームをとって書いていただきたかったと感じました。
Posted by ブクログ
症候群シリーズのドラマが始まる前に積んでた本に手をつけました。環や武藤など、まだ謎のままなので次作でいろいろと明かされていく感じでしょうか?失踪から共通点を見つけて地道に捜査していくのも面白かったです。托鉢僧って、気になるキャラだなぁ。
Posted by ブクログ
評価は4。(3寄り)
内容(BOOKデーターベース)
失踪した若者たちに共通点がある。その背後にあるものを燻り出すべく、警視庁人事二課の環敬吾は特殊任務チームのメンバーを招集する。私立探偵・原田征一郎、托鉢僧・武藤隆、肉体労働者・倉持真栄。三人のプロフェッショナルは、環の指令の下、警視庁が表立って動けない事件を、ときに超法規的手段を用いても解決に導く。失踪者の跡を追った末、ついにたどり着いた真実とは。悪党には必ずや鉄槌を下す―ノンストップ・エンターテインメント「症候群シリーズ」第1弾!
特殊任務チームのメンバー設定は個性的で面白いと思ったが、個人個人は意外と喧嘩も個性も弱い。別に托鉢僧じゃなくても肉体労働者じゃ無くても良いじゃんという疑問が残ってしまった。
折角なのでそれぞれの裏の顔がもの凄かったら良かったのに。分かっていても最後には正義が勝つというスッキリストーリーが欲しかったかな。
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症候群シリーズの1作目。
多発する若者の失踪事件。
警察を退職した探偵たちを率いて特殊任務に当たる、環という刑事がその解決に挑む。
一見関連のなさそうな人々が失踪しているだけのように見えるが、環が追いかけると事件に関連性が見えてくる。
失踪者一人ひとりの背景にある物語、それを追う探偵が背負う物語、そしてすべての事件の裏に隠された真相とは。
最後の最後まで新たな展開があり、読者を飽きさせない新鮮さがある。
Posted by ブクログ
警視庁所属のリーダーを筆頭に、私立探偵、托鉢僧、肉体労働者の四人が、警視庁が表立って動けない事件を、時に超法規的手段を用いても解決に導くという作品です。
貫井さんの作品の中ではエンターテインメント性が高い印象で、ドラマ化されていることにも納得しました。
相次ぐ若者の失踪に見られる共通点から、その裏に潜むものを解き明かしていくのですが、謎解きの要素はあまりなく四人の活躍を素直に楽しむのが良さそうですね。
三部作とのことなので、続編にも期待しています。
Posted by ブクログ
初めての貫井徳郎作品。
症候群シリーズの一作目とのこと。
98年の作品なので、その当時に読んでいたなら新鮮な内容だったのだろうと思う。
次回作の誘拐症候群も機会があれば読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ
症候群シリーズ1作目。
警視庁人事二課に属する環をリーダーとした特殊任務チームが失踪した若者を追っていくストーリー。
途中、ページを捲る手が止まらなかったが、最後は結構あっさりしているような。。。
Posted by ブクログ
症候群シリーズ第1弾。今回は、相次ぐ若者の失踪に関わる事件を探るというもの。徐々に真相に迫っていく感じがなかなか面白いが、事件解決への内容よりも失踪する意味合いのほうが強く印象に残る。何らかの柵(親であったり友人であったり、故郷であったりなど)から逃れたいという思いから誰にも告げず行方を晦ますということはあるのかもしれない。場合によっては顔を変えたり名前を変えてまで生きていこうとする。つまり、全くの別人として残りの人生を歩むということだ。確かにそういった物理的なものからは逃れられるかもしれないが、逃げるという選択をした自分自身の気持ちからは逃れられない。結局はそんな自分とどう向き合っていくのかということなのだろうか。
なんとも考えさせられる作品。
Posted by ブクログ
「若者たちの失踪の背後にあるものを探って欲しい」依頼に応えて、環敬吾はチームのメンバーに招集をかけた。私立探偵・原田柾一郎、托鉢僧・武藤隆、肉体労働者・倉持真栄。三人のプロフェッショナルが静かに行動を開始する。暴かれる謎、葬り去られる悪。
Posted by ブクログ
最初は「失踪をした若者を密かに探す、警視庁の中の特命課」という設定だったはずだが、いつのまにか薬物取引をめぐる半グレ捜査という風にテーマがずれてきてしまっている。
これならば特命課が出てくる必要はなく、暴対が出てくればよいのでは?
特に難しい捜査でもなさそうだし。
Posted by ブクログ
「症候群シリーズ」の第一作目にあたる。
幼女誘拐事件の警察の内部対応を描いている部分と、新興宗教に関わっていく男性を描く部分とが同時に進行していく構成になっている。
ある日突然、愛する者が理不尽にしか思えない出来事で奪われてしまったら・・・。
あんなにも愛していた笑顔も、もう二度とこの手の中に戻ってはこない。
生きる気力も、生きていく目的も失ってしまった者が心に抱く感情を「絶望」というのかもしれない。
正規の警察官ではない者たちがチームを組み、言わば影の警察機構として犯罪に迫っていくという設定が面白い。
彼らが抱えている闇のようなもの・・・謎は明かされずに終わっている。
巻を追うごとに徐々に明らかになっていくのだろう。
そのあたりも楽しみのひとつではある。
ひっそりと張られている伏線が、最後にはしっかりと回収されていく様は貫井さんらしい見事さだった。
長編ではあるけれどまったく長さを感じずに読むことができた物語だった。
Posted by ブクログ
「症候群シリーズ」第一弾。
初めは淡々としていたが、読み進むにつれ面白くなってきたかな、と。
最後がざっくりし過ぎているような感じなので、★3つ。
Posted by ブクログ
表の仕事とは別に、裏で様々な活動をする。なんか、”必殺!仕置人”のようなシチュエーション。
20年前の作品ということで、古くさい場面もあれが、人が人に対する気持ちは現在でも変わらない。
Posted by ブクログ
秘密のベールに包まれた環さんの存在にわくわく。メンバーの普段の生活はこうですが、その実態は・・・ってところがいいですね。でも、父娘の確執問題はいらなかったかな。その分もっと彼らの活躍を見たかったですね。