貫井徳郎のレビュー一覧

  • 愚行録

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    この本を読んでいると「ずいぶん難しそうな本を読んでるね」と色んな人に言われた。
    けれど見た目に反してタッチも軽く、私の苦手な状況描写も少なくてとても読み易かった。
    めった刺し殺人事件でタッチが軽いってどういうこと???って訊かれたけど(笑)
    途中から湊かなえさんの本を読んでいる気になった。

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    2017年05月04日
  • 誘拐症候群 <新装版>

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    このシリーズの特徴は何といってもキャラ立ちの凄さにあると思う。
    「誘拐症候群」では元機動隊員・武藤に焦点があてられている。
    彼が抱える内側に抑え込んでいる苦悩や過去が描かれているが、強烈な印象を残すのはまったく別の人物だった。
    登場場面は少ないのに、その言動から環への興味がそそられる。
    何を考え何をしたいのか?いったいどんな人物なのか?と。
    たとえ不当逮捕であっても、絶対に犯罪者は許さない。
    この揺らがない信念はどこからきているのだろう。
    手段を選ばずに犯人を追い詰めていく環。
    彼の中には被害者の感情すら一顧だにしない冷徹さを環は抱えている。
    警察も把握していいない間に被害者だけが増えていく少

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    2017年04月13日
  • 失踪症候群 <新装版>

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    「症候群シリーズ」の第一作目にあたる。
    幼女誘拐事件の警察の内部対応を描いている部分と、新興宗教に関わっていく男性を描く部分とが同時に進行していく構成になっている。

    ある日突然、愛する者が理不尽にしか思えない出来事で奪われてしまったら・・・。
    あんなにも愛していた笑顔も、もう二度とこの手の中に戻ってはこない。
    生きる気力も、生きていく目的も失ってしまった者が心に抱く感情を「絶望」というのかもしれない。

    正規の警察官ではない者たちがチームを組み、言わば影の警察機構として犯罪に迫っていくという設定が面白い。
    彼らが抱えている闇のようなもの・・・謎は明かされずに終わっている。
    巻を追うごとに徐々

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    2017年04月12日
  • 愚行録

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    練馬に住む一家四人が惨殺された。周囲からは穏やかで平和な一家と噂され、怨恨の線はないようだが犯人が捕まらないまま一年が過ぎた。しかしあるインタビュアーが行った聞き取りにより、夫婦の新たな顔が明らかになり……。

    ただひたすらに登場人物たちが揃いも揃って愚かでとても悲しくなる。関係者たちもみんな愚か。どこからどこまでが個人の印象で真実なのかは微妙なラインのような気もするけど、個々の語りからにじみ出るどうしようもなさは良かった。でもやってることは嫌な女、嫌な男なんだけど、まあいるよねそういう人ってくらいのエピソードだったから、実はこんな裏の顔が!っていうインパクトはあんまりなかった。まあそれくらい

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    2017年04月07日
  • 被害者は誰?

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    さくっと読める短編集。
    叙述トリックものだけど一般的な犯人探し小説ではなく被害者が誰なのか?目撃者は誰?だったり、の発想は楽しく読めた。

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    2017年03月30日
  • 愚行録

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    ああ、やな話だった。読後感が最悪のストーリー。映画はパスしたけど、どんな話だったのかと思って、読んでみたが、読まない方がよかったと思う。
    文章スタイルとしては変わってるけど、普通の描写の方が私は好きだな。

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    2017年03月12日
  • 被害者は誰?

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    サラッと読めるライトな一冊。ミステリとしては凝っていて、ストレートなスタイルの短編は一つもないです。ただ、読者を騙すためだけの伏線や必然性に欠ける描写が多く感じました。探偵役が美形で何でも出来てという設定なのですが、砕けすぎたガサツな喋り方とワトソン役の後輩への当たりのキツさから到底美形で想像することが出来ず。正直なところ、好感を持てる登場人物が1人もいなかったです。けれど、適度に驚きもあり技巧的にも凝っていて楽しめるのに、難しく考えずとも読めるというのは凄いです。ベッドタイムに向いています。

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    2017年03月09日
  • 明日の空

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    ネタバレ

    あらすじを読んで読んだことない本だ、と思って読み始めたのに、既読の本であることに途中で気づいてちょっとショック。

    初めて読んだ時にも思ったけど、身近にまったく血のつながらないソックリさんがいるってリアリティないよなぁ。

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    2019年07月28日
  • 愚行録

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    わあ、最悪だ。(作品がという訳ではなく、ストーリーの内容が)
    一家4人惨殺事件の被害者夫婦の人間関係が独白で次々と語られる。
    人間のいやな部分がこれでもかと。
    そして間に出てくる謎の独白。
    親になるべきではない人間に育てられた不幸を見て、ずーんと嫌な気持ちになった。
    色々理不尽でそして救いがない。

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    2017年02月24日
  • 愚行録

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    四人一家惨殺事件の被害者の過去の関係者にルポライターが取材をしている形で進んでゆく。
    皆ペラペラと語る語る!被害者の過去の酷い話を。殺されて、若い頃の事をこんなに悪く語られたらたまらない。
    絶対に被害者になってはならんと怖くなる。
    で、犯人はああこの人かと言う感じ。
    でも犯行の動機が曖昧で、生い立ちによって犯罪者になってしまったというなんともやりきれない結末。
    生まれたときから人生決まってるというのが主題だったのだろうか?
    かなり慶応をディスってる内容には笑ってしまった。作者は早稲田出身だから?(笑)

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    2017年02月19日
  • ミハスの落日

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    貫井さんの作品では珍しい短編5作品が収録された作品です。”ミハスの落日”はスペイン、”ストックホルムの埋れ火”はスウェーデン、”サンフランシスコの深い闇”はアメリカ、”ジャカルタの黎明”はインドネシア、最後の”カイロの残照”はエジプトと全て海外が舞台となっております。短編ですが、どの作品も個性的な登場人物が読者を現場へ引き込んでくれますよ♪

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    2017年01月25日
  • ドミノ倒し

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    地方都市月影市の私立探偵・十村の下に、亡くなった恋人の妹から殺人事件の調査依頼がくる。旧友の警察署長とともに真実を追う彼に待ち受ける『ドミノ倒し』の罠。
    ハードボイルド気取りの探偵には、美女と不可解な事件はつきものだ。歪んだ正義に立ち向かう十村の姿を見たかったが、こういう結末もたまには悪くない。不完全燃焼ながら、展開はタイトルの如くスリル感あり。

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    2017年01月19日
  • 迷宮遡行

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    ネタバレ

    会話文が多いのでさくさく読めます。半分くらいまでは面白かったんですけど、ヤクザとか出てきた時点で興ざめ。一般人がそこまで踏み込めるかな、普通。

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    2017年01月12日
  • さよならの代わりに

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    どんどん過去にタイムスリップしていくという祐里。
    祐里の時間で未来に当たるのが和希の時間の過去というのは、わかったようなわからないような。
    でも謎が最後に解けていってとてもスッキリ。
    読み応えがあるからすぐに読み直そうとは思わないけど、わかった上でよんだらまた違った面白さがあると思う。
    ーーー
    「私、未来から来たの」。劇団「うさぎの眼」に所属する駆け出しの役者・和希の前に一人の美少女が現れた。彼女は劇団内で起きた殺人事件の容疑者を救うため、27年の時を超えてきたというのだ! 彼女と容疑者との関係は? 和希に近づく目的は? 何より未来から来たという言葉の真意は? 錯綜する謎を軽妙なタッチで描く青

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    2017年01月11日
  • 北天の馬たち

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    自身が人見知りなものですから、いくら気さくだからといって2階に事務所を構えた探偵2人に「自分も仕事を手伝わせてくれないか」と申し出るなど、到底考えられない、不自然じゃないかと思ってしまうのですがどうでしょう。
    作品を通して探偵2人のキャラクターがひたすら強調されているのがかえって、本当にこの人たち信用できる人なのか?と思わせる。
    実は2人は超悪役だった…!ってなったらもっと面白かったかもー。

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    2016年12月23日
  • 北天の馬たち

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    喫茶店のマスターの毅志は、店子の探偵事務所を構える皆藤と山南に憧れ、二人の仕事を手伝いようになる。達成感とは別に、徐々に抱く疎外感と違和感。二人に隠された過去とは何か。
    展開上、想像できない大きな裏切りがあるものと読み進めていたが、呆気ない幕切れに肩透かしを食らう。毅志が単独行動をとったときには、踏んではいけない地雷があると思っていた。期待する貫井ワールドではないのが残念。

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    2016年12月20日
  • ミハスの落日

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    日本の作家の小説は、海外を舞台としても、主人公はあくまで日本人。
    ところが、この作品は、登場人物はすべてその国の人たち(一部端役で日本人が出てくるが)。
    恰も海外小説のごとき。
    翻訳文にどうしても馴染めない身にとって、さぞ読みにくかろうと、読み始めたが、すんなり読み切り・・・
    やはり、日本人作家の文章と翻訳家による文章は違うのだろうか。

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    2016年12月02日
  • 北天の馬たち

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    ネタバレ

    貫井徳郎さんのミステリーは、
    落としどころに、いつも納得するけど寂しい悲しい気持ちにんる
    今回も、同様、フゥと大きくため息をついて読み終わった
    読み始めると、途中でやめるのが難しい。

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    2016年11月28日
  • ドミノ倒し

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    ネタバレ

    死んだ恋人の妹から殺人事件の調査を依頼された探偵。幼馴染の警察署長からも依頼され本格的に調査を進めると、その町では裏で自警団が組織されている事を知る。警察官もメンバーにいるほど強力な自警団に狙われて探偵は逃げるが…
    という話。
    日本の田舎の一面が良く描かれていると思う。
    探偵小説としては結末がないので中途半端。

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    2016年11月04日
  • 迷宮遡行

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    貫井さんの第2作「烙印」を基に書き下ろされた作品。妻に逃げられた頼りない無職の男。妻を探し始めるが、次第にヤクザの抗争に巻き込まれることに…。…妻と取り戻せるのか。妻は一体何者なのか。知りたくて一気読みしたが、貫井さんにしてはどうかなぁという感じの作品でした。

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    2016年10月27日