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Posted by ブクログ 2017年07月14日
主人公の迫水は、10年務めた不動産会社をリストラされ、そのうえ愛する妻に逃げられるという始末。
身に覚えがありすぎて、何が原因で逃げられたのかもわからない。
とことんダメな男であるが、妻を愛する気持ちだけは本物で、妻を見つけ出すためなら暴力団に脅されようとも、警察を出し抜こうとも、後悔はしない。
...続きを読む
しかし、決して悲壮感漂わないのが、迫水の迫水たる所以。
本人は真面目なのだろうけれど、どこかとぼけたおかしみが、笑いを誘う。
そして、小さな小さな手がかりを情報交換することによって、少しずつ妻に近付いていくのだとしたら、これは現在のわらしべ長者のようだな。
そんなのんびりした気持ちで愉快に読んでいたら、突然の大転換。
好きだからこそ知られたくない秘密。
それがこんな悲劇を引き起こすことになるとは。
これ、ドッキリじゃないかな?迫水がみんなに引っかけられたんじゃないかな?と、祈るように読んだけど、現実だった。
このあと、迫水はどうなっちゃうんだろう?
Posted by ブクログ 2012年05月02日
主人公のほのぼのした性格とアンバランスな緊迫した状況にどんどんはまりました。
毒のある終わり方も最高です。
この人何冊か読んだけれど平均して面白いです。
Posted by ブクログ 2021年11月28日
妻の失踪から始まる
男は妻を探し始めると・・・
暴力団が絡んできて暴力団の抗争も
少しずつ妻に近づいていく感は伝わりました
主人公は出会う人たちに恵まれた感じでした
もちろん主人公の行動の結果でもありますが
中身は濃かったと思います
Posted by ブクログ 2011年09月07日
先に慟哭が読みたかったけどコッチが先に手に入ったので読んだ。
きた!
べそべそ泣く、がお気に入り。
これはいいミステリ、表現も好み。
慟哭読みたいです。
Posted by ブクログ 2016年06月24日
"あなたとはやっていけなくなりました。ごめんなさい。私を捜さないでください"
突然、置き手紙を残して姿を消した絢子。
決定的な理由が思い当たらず、呆然とする迫水。
どうしても、諦める事が出来ず、絢子を捜し始めるのだが、その行く手には、何故か暴力団の存在が…。
絢子は一体何者なのか...続きを読む? そして、迫水は絢子と再会出来るのか?
"『慟哭』の次は、これを読め!"
書店(…というか、出版社?)に乗せられているような気がしますが、素直に買ってしまいました。
『不夜城』はたまた『新宿鮫』か!?
…てな感じですが、私は別に嫌いじゃ有りませんよ?
『慟哭』よりはインパクトに欠けますが、これはこれで良し。
『烙印』の全面改稿らしいですが、『烙印』の方は、残念ながら読んでません。
最後は、予想外の展開でした。
あれほど逢いたいと思って捜した絢子より、後藤の命の方が重かったというのが、意外といえば意外。
少なくとも、絢子の自殺を止める位の事はすると思ったんだけどなぁ…。
んー、まぁ、最後の選択がどうあれ、自分もどうせ…(以下省略)。
Posted by ブクログ 2024年01月05日
思いっきりネタバレになるが、妻の失踪が暴力団トップの輸血のためという結末は見事だった。
ただ、結末がもう分かってしまってるので、もう読むことはできないだろうと思い、星は3つ。
Posted by ブクログ 2023年10月14日
突然姿を消した妻を追う、頼りない元会社員の頼りない捜索。わずかな手がかりをつかんで追うも、なぜかヤクザが現れて、事態はあらぬ方向に。とかいう話。
結論が、えっ?そうなの??(ネガティブ)という感じだったのと、ちょっと悲惨なことが起き過ぎて読んでいて辛かったです。。
Posted by ブクログ 2023年03月04日
ある日突然主人公の前から姿を消した妻。
愛する妻の行方を探す夫が、今まで知らなかった妻の真実を知る。
夫の執念が真実を見つけるが、それが本当に幸せなことなのか誰にも分からない。
Posted by ブクログ 2019年01月20日
主人公のヘタリが半端なくてイライラ!なんというか……多分、いい作品なのに……何処かで残念な結果になってしまった……みたいな。終わりかたもイマイチだったし、この主人公のカッコ悪さがなぁぁ。貫井さんの作品『慟哭』が余りにも良すぎたので、なかなかそれを越えられない私が駄目な読者なんだろう。。。
Posted by ブクログ 2018年10月09日
愛する妻に置き手紙を残して家出された失業中の迫水が、必死に妻の行方を追う中で、情けない一般市民でありながら暴力団同士の抗争に巻き込まれていく。警察官の兄と友人、覚醒剤や妻の秘密や巻き込まれた人の死と、スピード感があって引き込まれた。時折挟まれる夫婦の過去の会話も微笑ましい。結末がショッキングだった。
Posted by ブクログ 2017年01月12日
会話文が多いのでさくさく読めます。半分くらいまでは面白かったんですけど、ヤクザとか出てきた時点で興ざめ。一般人がそこまで踏み込めるかな、普通。
Posted by ブクログ 2016年10月27日
貫井さんの第2作「烙印」を基に書き下ろされた作品。妻に逃げられた頼りない無職の男。妻を探し始めるが、次第にヤクザの抗争に巻き込まれることに…。…妻と取り戻せるのか。妻は一体何者なのか。知りたくて一気読みしたが、貫井さんにしてはどうかなぁという感じの作品でした。
Posted by ブクログ 2015年07月18日
『ダチョウは危険が迫ると、頭を砂の中に埋めてしまって自分の視界を塞ぐって言うでしょ。
見えなくなれば危険もなくなるって、単純に考えるのよ。今のあなたは、まさしくそのダチョウみたいだわ。』
他の貫井徳郎の作品とは違う感じだなぁ〜。
ハードボイルドとしても中途半端で少しがっかりした。
Posted by ブクログ 2015年07月15日
会社をリストラされたうえ、奥さんにも逃げられちゃ悲しい男が奥さんを探しに行く物語です。探している途中に暴力団に目を点けられて大変な目に。。。奥さん失踪の理由、その後の結末。どうしても腑に落ちないな~。。。
Posted by ブクログ 2015年02月04日
この作品は以前に発表された長編『烙印』を全面改良して、新たなタイトル、語り口で新作として出版されたものだそうです
『烙印』からハードボイルド色を抑え目にし、若干のユーモアを交えた新たなる物語ということ
失踪した妻を微かな手がかりを伝って追い続け最後に想像さえもしなかった妻の正体を・・・・・・という...続きを読むお話
行き着いた場所、人物から一つの小さなヒントを授かり、また次の場所、人物にたどり着く
宝探しのようなワクワク感を持たせてくれる作品なんだけど
んーーーーー
個人的意見としては
「貫井作品にユーモアはいらない」
ユーモアを着せられちゃった感を感じるんだなー
主人公の兄貴が警視庁のやり手刑事だという設定も・・・意味あるかなーて感じ
ハードボイルドタッチだという『烙印』は未読なので
逆に興味をそそる
機会があれば
読んでみたいと思います
Posted by ブクログ 2014年06月01日
貫井さんともあろうお方がどうしたんですか?っていうぐらい行き当たりばったりな終わり方。妻の失踪に大きな謎が…でも蓋を開けてみたらそうでもないし。主人公の人格のブレ具合も不自然。親友を殺されたからって、復讐の鬼と化したからってそこまで根本的に人格は変化しない。まるで別の人物。頼りない、うだつの上がらな...続きを読むい男が冒険するところにこの物語の面白さがあっただけに後半は残念。そして終わり方はもっと残念。
Posted by ブクログ 2013年06月23日
後東いい奴過ぎる&可哀想過ぎるだろ!
「烙印」の改訂版小説です。貫井作品では初期の作品が元となっているだけあって、ちょっと不慣れ感があるかな?
緊張と緩和のバランスがいまいち取れていないような・・・倉庫での麻薬受け渡し辺りから緊迫感がようやく出てきたかな。
迫水の未熟さは好感持てました。自分...続きを読むの行動が他人に迷惑をかけている。それは間違いない事実なんだけど
「こうしていれば・ああしていれば」と甘えを捨て切ることができないのは、人間として仕方のない部分でもありますよね。
迫水・絢子・後東。この人たちの行動については同意しかねるぞ。小説的なご都合主義を感じてしまうよ。
絢子が「どうせ途中で諦めるから」と消えた理由を告げなかったのも、とは言え中途半端に首を突っ込むのだって危ないはずですし。
迫水が兄を最後まで頼り切らなかったのも「苦手だから」では通じないでしょ。絢子を台湾人と思い込んで
「もし強制送還になったら・・・」と考えるのも分からなくはないけど、じゃあ不法入国かどうかを確認する寸法に
切り替えていけばいいんじゃない?と思ってしまいます。
後東に関しても友情の為に命を懸ける、という言うは易し行うは難しを深い葛藤もなく行ってるように見えたような。
全体を通して娯楽作として悪くはないんだけど、人物たちがプロットに沿って生きている印象が残った作品でした。
ダチョウは危険が迫ると土に首を突っ込んで危険が去るのをただ待つ。これ本当かな?面白い薀蓄だね。
Posted by ブクログ 2013年03月12日
絢子の突然の失踪。迫水は絢子を追うが、周りに不審なヤクザが現れ始める。徐々に真相に迫っていく所ではハラハラした。荒井の妹を装った麗子が持ってきた手紙によって、本当は台湾人だったのか?錯覚を起こされた。
絢子が真実を語らなかった事によって話が複雑化し、本当は怖かったのに親切に助けてくれた後東が死んでし...続きを読むまったこと、絢子が拳銃を持って消えた後の迫水の回想はグっとくるものがあった。
Posted by ブクログ 2012年11月12日
読み終わった瞬間『へ~そんな感じね』という印象でしたw
確かにミステリーだと思うけど、あまり見どころがなかったかな。
初心者にわかりやすい内容でもないし、ちょっと中途半端。
本当に普通っていう感想でした><
Posted by ブクログ 2012年08月16日
白貫井さんっぽいお話でした。どっちかと言うとコメディチック。本来2作目だった【烙印】をリライトした作品だそうで。【空白の叫び】や【乱反射】などを読んでからなのでなおさら白作品に感じました。軽くさっくり読める感じでこれはこれでアリですね♪
Posted by ブクログ 2012年07月12日
予想以上にハードな話で、思わず手に汗握ってしまった。
あくまでも妻探しを諦めない主人公の執念にはびっくり。
手がかりを追いかけるうちにエラいことに首を突っ込んでしまい、自分なりに決着をつけようとするが、その方法にもまたびっくり。
しかし、はた迷惑な夫婦だ…
Posted by ブクログ 2012年07月12日
失業中の夫の元から美しい妻が突然家を出る…よくある話がだんだんヤクザを巻き込んだ騒動に繋がっていく、という展開はとても引き込まれたが、中盤以降がお粗末。予想を裏切るエンディングで後味が悪かったなあ。
Posted by ブクログ 2012年04月17日
ここまで「ヤクザ」って言葉がでてくる小説は初めて読んだね。たまに「マフィア」も出てくる。
内容はまあまあ。途中の疾走感は○。終盤の失速感は否めないね!
自分的に慟哭もそんなやったし、貫井さんの作品は、ユーモアミステリの方が好きやな!
Posted by ブクログ 2012年03月24日
『烙印』を全面改訂して書き下ろしたものである。
主人公の迫水の俺の一人称で物語りは進んでいくので、感情移入も
しやすくテンポもいいので読みやすかったのだが、真相の原因となる
動機がどーにも納得し難いのがもったいなかった!
迫水の嫁が突然家を出て行ってしまう。 嫁を探し出そうとするのが
あらすじ...続きを読むなのだが、探していくうちにヤクザが絡んで来る。
最後まで嫁の失踪は謎として進むのだが、ヤクザ思惑、登場人物の
謎が次第に解明していき、最後にそもそもの問題の発端である
嫁の失踪の原因へとたどり着く。
Posted by ブクログ 2012年03月13日
リストラされた冴えない男が、突然失踪した妻を探すうちに・・・
主人公のとぼけた感じがなんともいい味で、サクサクッと話は進むのだが、やっぱり失踪理由がね、なんだかねって感じだった。
Posted by ブクログ 2010年08月17日
裏社会の話だけど主人公がダメキャラだから
同じような視点で話が読める。
でも最後の方の変貌ぶりには違和感が。。
全体的に話から主人公が浮いてる気がする。
途中の糸を手繰り寄せてく感じは好き。
Posted by ブクログ 2015年11月12日
ダチョウって危険が迫ると頭を砂に埋めて自分の視界を塞ぐの?
そればっか気になってました。
それはいいとして、貫井さん3冊目。
なんだか初期の作品のような感じがしたのは私だけでしょうか?
『慟哭』の方が色々リアルだったような。
からくりはおもしろかったけど
人物描写がやや雑な感じがし...続きを読むてあんまり魅力的じゃない。
それでも最後の絢子の話はややほろりときました。
その後、主人公の兄はどのように始末されたのだろうと
それが気になる。
マル暴の兄を持つ主人公が妻に突然逃げられ妻の真相を知るという話。