天使の屍

天使の屍

616円 (税込)

3pt

思慮深かった中学二年の息子・優馬がマンンションから飛び降り、自殺を遂げた。動機を見出せなかった父親の青木は、真相を追うべく、同級生たちに話を聞き始めるが……。《子供の論理》を身にまとい、決して本心を明かさない子供たち。そして、さらに同級生が一人、また一人とビルから身を投げた。「14歳」という年代特有の不可解な少年の世界と心理をあぶり出し、衝撃の真相へと読者を導く、気鋭による力作長編ミステリー!

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天使の屍 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年02月10日

    親の前ではいい子でも、子どもは親の知らないところで悪いことをしてるし、子どもは子どもの世界での論理があるんだよなぁと改めて思った。子どもたちが危険な誘惑にのらないようにするにはどうすればよかったのだろうか…

    0

    Posted by ブクログ 2021年06月17日

    とても後味の悪い話。
    でも、もし現実になったら?と思うと恐ろしかった。

    子供は、大人では考えられないような償い方をする。
    取り返しがつくと思うのは、大人の分別でエゴ、
    それは正しいことだけれど、
    子供にとってはそうじゃないこともある。

    0

    Posted by ブクログ 2019年07月21日

    中盤くらいで既読なのに気づいた。まぁ、その程度の記憶だとラストも思い出せないのでちょうど良かったが。
    中2男子の心理としてこれも有りかという感じ。
    20年前の作品だけど、現代のスマホ・SNS全盛の時代で逆にリアリティがましたように思える。
    息子も今年で彼らと同じ中2になった。ここまで、大人びてないか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年08月09日

    一気読み。
    貫井作品らしく、ドロドロした雰囲気が有るものの、中学生を軸にしているためか、他の作品ほどドロドロ感・ジメジメ感は薄れている。ページをめくる手がもどかしく感じるほどドキドキしたのは久しぶりかな。

    一人の中学生の自殺に始まって、連鎖する中学生の自殺。その謎を追う父親・・・。
    何が原因で?
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年11月14日

    引き込まれて面白く読んだのだけど、怖い。
    子供たちが次々に投身自殺していく度に、「ひっ」と声をあげたくなるくらい何だか怖かった。

    読んでいてゾワゾワしてしまった。
    今時の中学生ってこんな感じなの!?
    最後は初めて人間らしいところが見れて、少し安心…。

    0

    Posted by ブクログ 2014年07月31日

    思春期の子供と大人のズレ。大人から見た下らない拘りも、当時の自分にとったら死活問題だったりした。それが下らないものだと感じるのは大人になってから。いつから大人になったのだろう?その下らないことのために命をかける思春期の子供がいたって、当時の自分に立ち返れば不思議なことでもなんでもない。それでも自己保...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月03日

    14/3/3

    息子の突然の自殺。
    解剖で検出されたLSD、中身の消されたビデオテープ。
    その後、息子の友人たちが次々と自殺を始める。

    んーーー最後があっさりすぎたかな、とは思うけどなかなか面白かった。
    子どもは子どもの論理で自殺する。
    親から子どもの全ては見えない。

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月26日

    自殺、自殺、自殺、希望。
    本格社会派ミステリー。

    これぞ、貫井氏というべき一冊。
    舞台設定細部も抜かりなし。

    先を仄めかしながらも、伏線と抑揚が素晴らしい。

    今回の題材は中学生の自殺だが、ここで論じられる「子供の論理」ってのは、凄く分かる気がする。
    いつぞや、そのうちに自分も分からなくなってゆ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月03日

    2度目の読破、3.5つけたい。
    真相への驚きはさほどないがぐいぐい引き寄せる謎と読み込ませる文がすごい。また、父親、中学生双方の思いも辛辣に実直に書いてあり、初めてみた時以上にこの心情描出に圧倒させられた。

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    Posted by ブクログ 2023年11月24日

    久しぶりの貫井作品。最後は希望というか何とかいうか・・まあ、うまく纏まっているかなぁという印象はあるものの、最初期の作品だからか今と比べるとやはり見劣りする部分はある。まあそれは作家として着実に力を付けてきているという証だ。

    0

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