【感想・ネタバレ】鬼流殺生祭のレビュー

あらすじ

維新の騒擾(そうじょう)燻(くすぶ)る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。被害者の友人で公家の三男坊九条惟親(くじょうこれちか)は事件解決を依頼されるが、容疑者、動機、殺害方法、全て不明。調査が進むほどに謎は更なる謎を呼ぶ。困惑した九条は博学の変人朱芳慶尚(すおうよしなお)に助言を求めるが……。卓抜な構成と精妙な描写で圧倒する傑作本格ミステリ。

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Posted by ブクログ

『事件に限らず世のすべての事象には、始まりとともに結果が含まれているはずなんです。

人間は生まれたときから死が約束されている。出会いは別れと表裏一体だ。

だから今度の事件だって、起こった瞬間にその結末はすでに決まっているんだ。九条さんのような第三者が関わったところで、その結末を別な方向へとずらしてしまうだけでろくなことにならない。』

貫井徳郎先生は本格ミステリもすばらしく面白い。やっぱ謎解きのあるミステリはたまらんな。

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2015年04月29日

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やはりこのコンビ好きだな~。明治…というか、時代物っぽさは続作よりは少な目で残念です。このシリーズの続きが読みたい!!

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2011年09月27日

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維新の騒擾(そうじょう)燻(くすぶ)る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。被害者の友人で公家の三男坊九条惟親(くじょうこれちか)は事件解決を依頼されるが、容疑者、動機、殺害方法、全て不明。調査が進むほどに謎は更なる謎を呼ぶ。困惑した九条は博学の変人朱芳慶尚(すおうよしなお)に助言を求めるが……。
卓抜な構成と精妙な描写で圧倒する傑作本格ミステリ。



最終的にえ??
そうなの?
と驚きの結末です。
楽しめますよ♪

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2009年10月07日

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 ゃられました。もう滅多打ちです。時代設定も、人物設定も大好きです!元公家ですよ?明治(作中では明詞)ですよ??ときめかないわけが無い!それでいて、本格(?たぶんそう書いてあった)ミステリー。私のミステリ熱が再熱しそぉです。
当時の生活が垣間見れるのも面白いし、何気に豪華ゲストなのは“明詞”とゆぅ言葉を使いファンタジー色っぽいものを出した結果なのかなァ。。。と。
妖怪の話も良かったです。

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2009年10月04日

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序盤から次々と人が死んでいきます。
圧倒的に強い童貫軍。先を読む力も、梁山泊の面々よりはるかに上。
人数でも圧倒している彼らと、どう戦ったらいいのか。

総力戦。
全ての人が、自分のできる限りを尽す。
それでも苦しい戦い。
同志が死んでいく。

読んでいてつらいなあ。
蘆俊義(ろしゅんぎ)も魯達(ろたつ)も死んだ。
戦場の死ではなかったけれど、彼らもまた戦いの中に死んだ。
ああ、でも、魯達は楊令(ようれい)の中に梁山泊を遷したな。

もう誰が死んでもおかしくないけれど、李逵(りき)は生きて終わってほしいな。
早く大人にならなければならなたっか楊令のそばに、大人なのに子どもの心をもつ李逵がいてくれたら、それだけで読む方も少し安心できると思うので。

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2017年09月07日

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【2015.12.18 追記】

実は4年前に一度読み終わっていたらしいが、
まったく記憶になく改めて購入(してしまい)(^ ^;

読み進めても読み終わっても、
まったくもって思い出す部分なし(^ ^;
大丈夫か、俺(^ ^;

登場人物が多く、人間関係が複雑で、
ときどき頭がこんがらかる(^ ^;
巻頭に系図が載ってるのが本当にありがたかった。

舞台は、一応明治維新後の東京で、
かなり特殊な環境下での、これまた特異な犯行。
肥前の武家に伝わる、不思議な因習と禍々しい呪い。
事件の根底に流れる、意外な秘密。

かなり緻密に寝られたストーリーは面白いが、
ややテンポが悪くて...時に冗長に感じる。
かなりボリュームのある一作だが、
全体の長さを四分の三にして、テンポアップした方が
読みやすくなったのでは、という気も(^ ^;

ご一新で、西洋文化が一気に流入してくる
混沌とした時代背景と、元公家の主人公と
病弱な元蘭学医という探偵役のコンビは
なかなか面白い設定(^ ^

次作も楽しみである(^ ^

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2015年12月18日

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仰々しさを歴史に絡めることで演出し、その禍々しさは確かにこういう形で終焉して然るべきなのだろうな、といったところ。江戸川乱歩に似た作風の中に、時代設定に流されすぎない筋が通してあって、貫井氏の良さは決して死んでいない。途中途中で登場する歴史上の偉人は過分かなと感じたが。彼らの登場により、どこかミーハーな雰囲気が出てしまい、本来大事にすべき重厚な厚みが減ってしまったような印象を受けた。作品によっては、貫井氏の小説は軽いからなー。でもやっぱりこの人の作品は何か期待してしまう。

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2015年05月12日

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ネタバレ

これ面白かったんですわー。個人的に好みにぴったり。

この人、面白くなくはないんだけど
なーんかこう、地味だし垢抜けないし
こう格好良くすぱーっと決まらないものかねえと
常々思っていただけに、いやあ、スカッとしたっ!

シリーズ化しているらしく、さらにラッキー ^^

探偵役が一族の外戚の老女を
の因縁話を聞きに訪ねていくシーンが印象的。
栗本薫「絃の聖域」のラストシーンを思い出した。

いやあ年長者にはかなわないってことですなあ。

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2014年11月04日

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明詞シリーズ第一弾。朱芳さん素敵です♡
京極臭がプンプンしますが、そこら辺は笑って許してあげましょう(笑)

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2012年05月11日

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明詞時代、ご一新の混乱残るなか由緒ある武家で起こった殺人事件を、好奇心旺盛な有閑公家が調査して、博学で病弱で奇人な武家の若隠居が推理する話。

おもしろかったです。トリックはそんな凄くないんですが。心理面が良いです。
一部歴史とリンクするお遊びもあります。
鬼の話はQEDとかで今ではお馴染みですが、やっぱり好きなので良いです笑。
ラプラスの悪魔とか不確定性理論みたいな埃の話とかシュレーディンガーの猫ぽい話とかもおもしろかった。

ただかなり京極堂ぽいです笑。

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2010年07月29日

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明詞シリーズ第1弾。
維新の騒擾燻る帝都の武家屋敷で青年軍人が殺害される。
容疑者,動機,殺害方法,全て不明。
被害者の友人で公家の三男坊・九条惟親は事件を調査し始める。
九条が助言を求める博学の奇人・朱芳慶尚。
朱芳は事件から手を引くように言うが,やがて悲劇の真相が…。
文頭にはポーの「モルグ街の殺人」が挿話として書かれ,
座敷の埃,生きているけど死んでいる猫など,
京極堂のような論理的挿話,
朱芳は病弱のため,話を聞くだけの車椅子探偵的な設定,
あらゆる要素が盛り込まれ,著者の技術でうまく融合されている。
角蔵や金之助など著名人が端役として登場する点も楽しめた。

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2009年10月04日

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まだ読んでる途中だけど、結構ハマったかも。私的には登場人物がいい!マンガになりそうなキャラだ。明治のパラレル「明詞」が舞台っていうのも魅かれるなぁ。後半どうなるか楽しみ。

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2009年10月04日

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既読だったが、細かいところは忘れてたので再読。最後の謎解きはある程度覚えていたけど、それでも中々読み応えある。維新直後という時代背景が重要な意味を持つわけだ。九条・周芳コンビの続編読みたい。

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2016年07月03日

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貫井徳郎さんの作品なのですが、貫井さんの作品って毎回、「えぇ???」っと驚かされる事が多いので初っ端から注意深く読んではいたのですが、今回は特にという感じ。
時代背景と被害者近辺の環境でなんとなく想像ついちゃうかな。

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2015年08月20日

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再読。
旧家に根ざしたミステリーは、推理よりも家の秘密に野次馬根性が騒いでしまう。有閑主人公が足で情報を集め、安楽椅子の探偵役が解決に導きながら事件終結まで見届けないのも一風変わっていておもしろかった。
復讐の方法の厭らしさと怨みの執念に慄然。

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2013年03月15日

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ネタバレ

血縁同士で婚姻を結んできた霧生家で殺人事件が相次ぐが、下手人は誰だ…、という話。
うっかり京極堂かと思ってしまう設定でしたが、それを抜けばおもしろかったです。
歴史に精通していればさらに楽しめたかと。

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2011年12月15日

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江戸から明治時代へと変貌した日本が舞台。殺人事件を通して奇妙な風習や人の執着を見る感じ。可もなく不可もなくって感じかな。

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2010年12月09日

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最初の方で既に事件を解くカギが提示されていたのに気付かずに最後まで読んでしまった。不覚。「ラプラスの悪魔」や「埃」の講釈が面白かったかも。「誰が?」と「どのように?」よりも「何故?」こうした事件が起きたのか、それが中心。時代やキャラクターの設定が何となく、京極堂シリーズを思わせる。要は、こういう体裁が好きか嫌いか、だと思う。

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2009年10月04日

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九条・朱芳シリーズ一作目。明詞初期(明治ではないらしい)の雰囲気抜群。どろどろした旧家な話。作者注釈はいらないと思った。

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2009年10月04日

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【2006.11.29.Wed】
維新から7年。欧米の文化がどんどん押し寄せ、いまだ興奮冷めやらぬ帝都東京。霧生家の屋敷で突如起こった殺人。誰が、どうやって、なぜ…。いくつもの謎を抱え、霧生家の呪いが鬼となってゆく。ワトスン役の公家の三男坊九条。ホームズ役の変人朱芳。話の展開としては王道のミステリー小説だ。しかし、時は明治。維新後の東京を鮮やかに描き、欧米の文化がもたらす光と闇をミステリーの中にうまく組み込んでいる。時々出てくる朱芳のうんちくも決して無駄ではなく、ミステリーの本質を突く論理、哲学。次々と出てくる手がかりに心を奪われ、大事なことを忘れているうちに、真相は意外なところから現れる。しかし、真相というものはあいまいなもので、当事者だって全てを知ることは出来ない。全能は神ではなく悪なのだという言葉がいつだって真実なのだ。

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2009年10月04日

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ミステリー長編。

時は明詞時代。とある名門一族の一人が殺害された。殺害状況は、一族の中に謀反人がいることを示している。・・・そんな時、再び一族の者が凄惨な方法で殺される。今回は犯人は外部の人間であることはほぼ間違いない。犯人は一体誰?この二つの事件は同一人物による犯行なのか・・・!?

この本はなぜか読むのに一週間近くかかってしまった・・・。なぜだろう?主人公たちの家系図がいまいち頭に入ってこなくて、いち×2確認してたからかな?

ん〜。特筆すべき感想はあまりございません(笑)ひたすら『へ〜』って感じでした。

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2009年10月04日

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明詞7年を舞台にした本格推理物。期待したよりどろどろでもなく、常に違和感を覚えつつ読み終える。登場人物の名前、舞台、一部思想は明治風なのに、主人公が妙に現代風の感覚だからだろうか。

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2009年10月04日

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 タイトルからしてかなりエグイ感じだったのですが、中味はそんなでもなく、かなり軽め。でも、よくよく考えれば、それなりに重い話だなー、というところ。
 第一の事件の犯人はすぐにわかってしまったのですが、その動機、背景までは想像が及ばなかったので、最後までちゃんと楽しめました。ところどころ登場する、「明詞」の傑人たち、というのも、作品を飾っていてよいです。作者註がついている辺りがちょっと面白かった。

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2009年10月04日

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九条&朱芳の明詞シリーズ第1弾。こういう架空の時代設定って、小野不由美の「東亰異聞」と同じテイストで好きです。浮世離れした天才肌の探偵とワトソン役のコンビもいいですね。ちょっと「隣の部屋のほこり」の理論が「?」だった分、★1つ引きました。(05年8月)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

「慟哭」は作者が読者を騙すタイプの小説だったが、これは真っ当な謎解き推理。地の文はともかく、会話の言葉使いが現代風に過ぎる。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

普通のミステリかと思ったら、時代が明治とかその辺りでちょっとビックリ。話そのものはまだ最後まで読んでないです…ええ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

最初のページの家系図と家の見取り図の時点でかなりわくわくさせられる。その上その家の謎といい起こる事件のトリッキーさといい古きよき本格って感じがすごいした。WhoやHowは分かってみれば単純なことなんだけどWhy?は説明されてもの凄い納得。ああ、なるほどって感じ。結構面白かった。

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2009年10月04日

購入済み

悲壮

あまりに悲壮で非現実てきな内容に、読み終えた満足感なし。

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2018年02月14日

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