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銀行の現金輸送車を襲い、一億円を手に入れろ――。銀行マンの西村は、競馬場で出会った男とすぐに意気投合した。ギャンブルに入れ込む自分を非難する妻から逃げたい。ひと旗あげたい。鬱屈するような日常に辟易した二人の男たちが巧妙に仕組んだ、輸送車からの現金強奪計画。すべてはうまくいくかのようにみえたのだが……。男たちの暗い野望が招いた悲劇を描いた表題作ほか、平和な家庭を突如襲った児童誘拐事件、動物園での密室殺人、ある家族が隠し続けた秘密など、名手が鮮やかなストーリーテリングで魅せる、珠玉の傑作中編ミステリ4編。
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Posted by ブクログ
貫井さんは既読4作ほどだが、貫井さんらしい嫌な後味の中編4編だった。特に最初の『長く孤独な誘拐』は、子どもが小さい同じような家庭環境だと他人事と思えず、余計に辛い。『儚い羊たちの祝宴』でも自分の子どもで想像してしまい、最悪の気分になったので、出産前に読みたかった。
表題作は久しぶりの叙述トリックで楽しめたが、ラストは救われない。主人公が子どもの誕生日プレゼント資金を競馬でスったくせに、妻のヒステリーにはウンザリとかボヤいてて殺意を覚えたので、読後感は重くはなかった。最後の話もあっさり展開が読めてしまうので、ファンの方以外には勧めない作品かな。
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