光と影の誘惑

光と影の誘惑

616円 (税込)

3pt

銀行の現金輸送車を襲い、一億円を手に入れろ――。銀行マンの西村は、競馬場で出会った男とすぐに意気投合した。ギャンブルに入れ込む自分を非難する妻から逃げたい。ひと旗あげたい。鬱屈するような日常に辟易した二人の男たちが巧妙に仕組んだ、輸送車からの現金強奪計画。すべてはうまくいくかのようにみえたのだが……。男たちの暗い野望が招いた悲劇を描いた表題作ほか、平和な家庭を突如襲った児童誘拐事件、動物園での密室殺人、ある家族が隠し続けた秘密など、名手が鮮やかなストーリーテリングで魅せる、珠玉の傑作中編ミステリ4編。

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光と影の誘惑 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    4つの短編、全部がすごく面白かった。

    特に表題作は貫井徳郎さんの思惑通りに。
    最後…ん?え?えぇ?となって読み返してしまった。たしかに…そこココにヒントがあるでわないか!笑

    久しぶりの貫井徳郎さん。面白かったぁ!

    0
    2021年01月08日

    Posted by ブクログ

    4作とも読みやすく面白かった。ただどの話ももう少し短くても良かったかも。

    特に気に入ったのは最後の話。こういうことなんだろうな、とすぐ分かってしまうけどそれでも先を急ぎたくなるのは作者の文章が優れているからなのかなと思いました。

    2作目はやや苦手。海外ドラマっぽい。

    0
    2015年08月17日

    Posted by ブクログ

    貫井ファンとしては、この話はどんな方法で読者を裏切ってくれるのだろう?と期待を上げて読み始める。圧倒的な人の心を描ききる筆力に引き込まれるあまり、忘れた頃にいきおい裏切られる。

    0
    2022年04月22日

    Posted by ブクログ

     貫井さんは既読4作ほどだが、貫井さんらしい嫌な後味の中編4編だった。特に最初の『長く孤独な誘拐』は、子どもが小さい同じような家庭環境だと他人事と思えず、余計に辛い。『儚い羊たちの祝宴』でも自分の子どもで想像してしまい、最悪の気分になったので、出産前に読みたかった。
     表題作は久しぶりの叙述トリック

    0
    2022年01月15日

    Posted by ブクログ

    やはり著者の作品ふ読みやすくておもしろい。
    個人的には「我が母の教えたまいし歌」が面白かった。
    読み終わったあともう一度冒頭を読み返したら考え深いものがあった。

    0
    2021年11月15日

    Posted by ブクログ

    ミステリ中篇4つ。貫井徳郎の腕冴えるわたる作品を堪能した。

    長く孤独な誘拐
    二十四羽の目撃者
    光と影の誘惑
    我が母の教えたまいし歌

    4篇とも本格推理で、読者を謎解きの世界に誘ってくれる手際はすばらしい。が、けして非現実的ではなく、日常的にありうる情景に描かれているので、ひょっとして起こったこと?

    0
    2021年08月28日

    Posted by ブクログ

    4篇からなる中編集。前2篇はいまいち。後2篇はドンデン返しに重きを置いた佳作。競馬場で知り合った男達が現金強奪計画を練る表題作と、ある家族の謎に迫る「我が母の教えたまいし歌」。それぞれのオチはやや強引だが、伏線が丁寧で面白い。ただオチが明かされた途端呆気なく終わってしまったのが残念。確かに想像に委ね

    0
    2018年07月06日

    Posted by ブクログ

    中編四編から成る作品集。途中途中に違和感を感じる描写があったものの、表題作には「慟哭」に引き続き見事に騙された。二重誘拐がテーマの「長く孤独な誘拐」は緊迫感に溢れていたし、貫井作品に対するイメージを大きく裏切る「二十四羽の目撃者」も一風変わったテイストで楽しめたが、結末に至るまでのプロセスに唐突な印

    0
    2018年06月30日

    Posted by ブクログ

    表題作を含む四編が収録された作品集。
    貫井さんらしい重い読後感を残すものが多いのですが、作品ごとに趣向を異にしている為それぞれに違った面白さがあり、バラエティに富んでいます。
    そういう意味では、これから貫井さんの作品を読んでみようと思っている方に丁度良いかもしれませんね。
    特に印象に残ったのは「二十

    0
    2015年10月17日

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)

    銀行の現金輸送車を襲い、一億円を手に入れろ―。鬱屈するしかない日常に辟易し、二人の男が巧妙に仕組んだ輸送車からの現金強奪計画。すべてはうまくいくかのようにみえたのだが…。男たちの野望が招いた悲劇を描く表題作ほか、平和な家庭を突如襲った児童誘拐事件、動物園での密

    0
    2015年10月06日

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