貫井徳郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ(上)(中)(下)まとめて。
氏の著作はこれまで少なくない数読んでいるが、おそらく大方が抱かれる感想と同じく、「これがあの貫井徳郎が書いた小説か…?」というのがまず、最初に感じたこと。
それほどまでに趣を異にする長編大河小説である。
なんだか登場人物の弁明を読んでいると、京極夏彦氏が書く文体を想起してしまった、それほどまでに。
もちろん叙述トリックの出番はない(笑)。
そして全編を通じ、そこはかとなくユーモラスというか微かではありながらも絶対的な陽気さのような空気が漂っていることもまた、これまでの氏の作品群とは一線を画す。
と言っても、その明るさは上巻が顕著、中巻以降はやや薄れていき、相対的に -
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ネタバレ(上)(中)(下)まとめて。
氏の著作はこれまで少なくない数読んでいるが、おそらく大方が抱かれる感想と同じく、「これがあの貫井徳郎が書いた小説か…?」というのがまず、最初に感じたこと。
それほどまでに趣を異にする長編大河小説である。
なんだか登場人物の弁明を読んでいると、京極夏彦氏が書く文体を想起してしまった、それほどまでに。
もちろん叙述トリックの出番はない(笑)。
そして全編を通じ、そこはかとなくユーモラスというか微かではありながらも絶対的な陽気さのような空気が漂っていることもまた、これまでの氏の作品群とは一線を画す。
と言っても、その明るさは上巻が顕著、中巻以降はやや薄れていき、相対的に -
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ネタバレ(上)(中)(下)まとめて。
氏の著作はこれまで少なくない数読んでいるが、おそらく大方が抱かれる感想と同じく、「これがあの貫井徳郎が書いた小説か…?」というのがまず、最初に感じたこと。
それほどまでに趣を異にする長編大河小説である。
なんだか登場人物の弁明を読んでいると、京極夏彦氏が書く文体を想起してしまった、それほどまでに。
もちろん叙述トリックの出番はない(笑)。
そして全編を通じ、そこはかとなくユーモラスというか微かではありながらも絶対的な陽気さのような空気が漂っていることもまた、これまでの氏の作品群とは一線を画す。
と言っても、その明るさは上巻が顕著、中巻以降はやや薄れていき、相対的に -
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最近、時代の早さについていけないと感じる。
気づけばネット上で人を判断、評価してありもしない憶測や正義感で人を傷つける様を嫌でも見るようになった。
なんて愚かなんだろうかと、思う。
私は、心無い言葉や、人の気持ちを阻害する人間の気持ちが心底分からないし気持ち悪いと思う。
「私は人間だ」と高尚な生き物みたいに言葉を並べて物を語ってはいるが、やっていることは人間のしていることとは思えない。
本作「悪の芽」に出てくる斉木の言葉を借りるのであれば、弱肉強食の理屈の間違った使い方をしていると思う。
この作品は、アニメのイベントで無差別大量殺傷事件を犯し、自殺した犯人と犯人の人生を壊した人間、 -
Posted by ブクログ
平成という時代をコンセプトとする短編アンソロジー 実際に起きた事件、流行った物事をテーマとして
「加速していく」青崎有吾
JR福知山線脱線事故を題材として
事故当事者とならなかった少年の心象を描きながら、当時の安全管理労働環境を
「炎上屋尊徳」井上夢人
通信機器の変貌とネット環境の普及
運動部の体罰体質を隠蔽する学校とコーチへの報復 YouTubeバイトテロ等踏まえて
「半分大人」千澤のり子
平成の二分の一成人式」への反抗
私もこの家庭状況までカーストされるようなこの儀式は好きでない
ネグレクトと性虐待に苦しむ小学生達の策略
なかなか読ませる
「bye bye blackbird」 遊 -
Posted by ブクログ
自分以外の人と生活するって難しい。
そう感じることが多い。
家族という存在でさえ、私にとっては難しい。
同じ血を分け合っているのにあまりにも理解できない。
でもそれで当然なのだ。
血縁あれど、人格は別だからこそ理解できなくて当然なのに、私たちはなせが「家族なのに」という言葉に縛られている。
貫井徳郎さんの「崩れる」は、
どこにでもある対人とのできごとを、貫井ワールドで描いている。
基本的にあまり救われないオチが多い。
でもなぜか「そりゃそうなるよ」とか「まあそうだろうね」という感情がでてくる。
人と関わる以上、100%同じ考えがない以上、
バグのような事象はなくならない。
そんな -
Posted by ブクログ
刹那を映像作品のような情報量で描写されるのに弱い。病室のところは凄まじかった。そういえば空白の叫び読んだ時もそんな感じのことを思ったなーと思い出した。
失ったものに対する救いが少なくてちょっと切ない。
梨絵子は不思議で、でも抱える闇には理解があるな程度だったけど、最後は同情すらした。
サッと流されたけど梨絵子は梨絵子で受けるショックや悲しみも大きかったんだと思うんだよなあ。本人がああいう質だし。
伊苅は善人で、反省も客観視もできるがゆえに、最後に掛け違えられたところがじわじわと重く、気付かれないまま綻びが広がっていったんだろうなと想像する。
人間臭いというか人間模様というか…