貫井徳郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分以外の人と生活するって難しい。
そう感じることが多い。
家族という存在でさえ、私にとっては難しい。
同じ血を分け合っているのにあまりにも理解できない。
でもそれで当然なのだ。
血縁あれど、人格は別だからこそ理解できなくて当然なのに、私たちはなせが「家族なのに」という言葉に縛られている。
貫井徳郎さんの「崩れる」は、
どこにでもある対人とのできごとを、貫井ワールドで描いている。
基本的にあまり救われないオチが多い。
でもなぜか「そりゃそうなるよ」とか「まあそうだろうね」という感情がでてくる。
人と関わる以上、100%同じ考えがない以上、
バグのような事象はなくならない。
そんな -
Posted by ブクログ
刹那を映像作品のような情報量で描写されるのに弱い。病室のところは凄まじかった。そういえば空白の叫び読んだ時もそんな感じのことを思ったなーと思い出した。
失ったものに対する救いが少なくてちょっと切ない。
梨絵子は不思議で、でも抱える闇には理解があるな程度だったけど、最後は同情すらした。
サッと流されたけど梨絵子は梨絵子で受けるショックや悲しみも大きかったんだと思うんだよなあ。本人がああいう質だし。
伊苅は善人で、反省も客観視もできるがゆえに、最後に掛け違えられたところがじわじわと重く、気付かれないまま綻びが広がっていったんだろうなと想像する。
人間臭いというか人間模様というか… -
Posted by ブクログ
小市民的な思考回路をつなげて物語を紡いでいく貫井さんの小説はとても読みやすくて面白いと思っている。陰惨で刺激の強い冒頭のエピソードからどのように物語が展開していくのか期待して読み進めたが、結論から言うと、どうにもぼんやりとした消化不良のまま終わってしまった。タイトルの「悪の芽」は過度に誇張された加害者意識にしか思えず、描かれた経緯からは冒頭の惨劇の芽がそこにあったとはどうしても思えなかった。鬱屈した絶望を描くには貫井さんは優しすぎたのかもしれない。この物語でいえば、絶望仲間のキャバ嬢との関係性こそが犯行の直接的なきっかけだったに違いない。でもこの小説が安達のような立場の人の心情を描くことを目的
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Posted by ブクログ
ネタバレ連続幼女殺人事件の犯人を追う警察と、宗教にのめり込んでいく男の2視点からストーリーが展開していくお話。
なかなか双方の話の繋がりを感じられず、時系列が違うんだろうなというのは何となくわかった。
ラストに関しても、驚愕の結末と謳われていたので、根拠もなしに展開を考えてしまい、その想像をあまり超えてこなかった。 どんでん返し系の本とのことで、構えすぎました。
もちろん的外れなことも考えましたけどね、、。
どちらにせよ、ただの思いつきでしかないので、実は2つの事件が絡み合っていたとは思わず、その点は驚いた。
思えば、読んでいて生じた違和感のほとんどが、仮説を裏付けできる根拠だったな。
ラス -