貫井徳郎のレビュー一覧

  • 悪の芽

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    自分の過去の過ちをある凄惨な事件をきっかけに見つめ直すという作品。全体的な展開も早くサクサク読める作品であったが、心理的描写や登場人物の思考というものが自分にとってはなかなか理解の難しいものであった。また、真実が語られた後も少し疑問が残り消化不良と感じてしまった。ただ、物語全体を通してみるとある程度の一貫性を感じることができ、繰り返し読みこむことで理解が深まっていきそうな雰囲気を持っていた。

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    2025年08月17日
  • 微笑む人

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    ネタバレ

    読みやすくサクサク読めた

    読後感に強く思ったのは
    自分が「わかったふり」をして安心して生きているのが突きつけられた。
    自分も相手の情報を元に勝手に物語を作って理解した気になってる癖があり、それは私というフィルターを通した虚像であることを認識させられた。

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    2025年08月14日
  • 慟哭

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    ネタバレ

     どうして父親はあそこまで娘に執着できたのだろうという疑問が残る。生きている内に大した愛情表現もしていなかったのに。
     これまでの人生が思い通りにいかないことばかりで、娘が戻ってくることを渇望する父親という像を手に入れるために、娘を復活させることが新たな生きる名目になっただけなのかなと思ってしまった。

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    2025年08月13日
  • 平成ストライク

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    平成という時代をコンセプトとする短編アンソロジー 実際に起きた事件、流行った物事をテーマとして

    「加速していく」青崎有吾
    JR福知山線脱線事故を題材として
    事故当事者とならなかった少年の心象を描きながら、当時の安全管理労働環境を

    「炎上屋尊徳」井上夢人
    通信機器の変貌とネット環境の普及
    運動部の体罰体質を隠蔽する学校とコーチへの報復 YouTubeバイトテロ等踏まえて

    「半分大人」千澤のり子
    平成の二分の一成人式」への反抗
    私もこの家庭状況までカーストされるようなこの儀式は好きでない
    ネグレクトと性虐待に苦しむ小学生達の策略
    なかなか読ませる

    「bye bye blackbird」 遊

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    2025年08月07日
  • 光と影の誘惑

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    ネタバレ

    最初の「長く孤独な誘拐」 身代金を親に要求するのではなく別の子どもを誘拐しろ、というもの。
    最後の「我が母の教えたまいし歌」 母亡きあと実は自分に姉がいたことを知る。さらに母と思っていた人は…そして本当の母は…驚く結末だった。
    イヤな読後感漂う。
    流石だな。

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    2025年08月05日
  • 慟哭

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    ネタバレ

    まさか別方向で進んでいるストーリーが、同じ人物でさらに時系列がズレているとは、、
    ラストに関心しましたが、そこに至るまでやや疲れましたね。

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    2025年08月04日
  • 壁の男

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    全体としては、面白かった
    文章にスピード感があったし
    読みやすく流れもスムーズだった
    ただ、ストーリー展開がかなり不思議
    途中からどんな結末になるのか
    少しワクワクしていたが
    残りのページ数と物語りの進み具合から
    おや
    と思い始め、
    最後は突然来た。
    まるで途中で書くのをやめたような
    そんな突然さであった
    もっとその先を知りたかったのに

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    2025年07月28日
  • ひとつの祖国

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    ラストスパート?で新キャラが登場。どのように終わりを迎えるのか楽しみにしていただけに、急な尻すぼみ感の強い終わり方にガッカリ。ストーリーが面白かっただけに、上下巻とかもっとボリュームがあれば、、

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    2025年07月19日
  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    自分以外の人と生活するって難しい。

    そう感じることが多い。

    家族という存在でさえ、私にとっては難しい。
    同じ血を分け合っているのにあまりにも理解できない。

    でもそれで当然なのだ。
    血縁あれど、人格は別だからこそ理解できなくて当然なのに、私たちはなせが「家族なのに」という言葉に縛られている。

    貫井徳郎さんの「崩れる」は、
    どこにでもある対人とのできごとを、貫井ワールドで描いている。

    基本的にあまり救われないオチが多い。
    でもなぜか「そりゃそうなるよ」とか「まあそうだろうね」という感情がでてくる。

    人と関わる以上、100%同じ考えがない以上、
    バグのような事象はなくならない。

    そんな

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    2025年07月18日
  • 壁の男

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    刹那を映像作品のような情報量で描写されるのに弱い。病室のところは凄まじかった。そういえば空白の叫び読んだ時もそんな感じのことを思ったなーと思い出した。

    失ったものに対する救いが少なくてちょっと切ない。
    梨絵子は不思議で、でも抱える闇には理解があるな程度だったけど、最後は同情すらした。
    サッと流されたけど梨絵子は梨絵子で受けるショックや悲しみも大きかったんだと思うんだよなあ。本人がああいう質だし。
    伊苅は善人で、反省も客観視もできるがゆえに、最後に掛け違えられたところがじわじわと重く、気付かれないまま綻びが広がっていったんだろうなと想像する。
    人間臭いというか人間模様というか…

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    2025年07月10日
  • 悪の芽

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    小市民的な思考回路をつなげて物語を紡いでいく貫井さんの小説はとても読みやすくて面白いと思っている。陰惨で刺激の強い冒頭のエピソードからどのように物語が展開していくのか期待して読み進めたが、結論から言うと、どうにもぼんやりとした消化不良のまま終わってしまった。タイトルの「悪の芽」は過度に誇張された加害者意識にしか思えず、描かれた経緯からは冒頭の惨劇の芽がそこにあったとはどうしても思えなかった。鬱屈した絶望を描くには貫井さんは優しすぎたのかもしれない。この物語でいえば、絶望仲間のキャバ嬢との関係性こそが犯行の直接的なきっかけだったに違いない。でもこの小説が安達のような立場の人の心情を描くことを目的

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    2025年06月26日
  • 悪の芽

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    過去のいじめに対する罪悪感・良心の呵責がテーマの一つで興味深かった。自分の小学生時代も思い出した。

    いじめのきっかけを作った安達は主人公だから描写は多いが、いじめ実行者の真壁の話はボリュームが少なくてやや消化不良。

    大量殺人の被害者が良心の呵責からむやみにネットによる復讐に走らなかったのは良かった(昨今そういう復讐系が多いだけに)。

    斎木の無差別大量殺人の理由がイマイチしっくり来なかった(私の想像力が足りないせいか・・・)。斎木が主役の章も欲しかった。

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    2025年06月23日
  • 警官の貌

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    面白かった。どの作家さんもはずれなしだろうと思って読んだ。1番楽しみにしていた貫井さんの作品が読んだことあったやつで残念だった。

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    2025年06月22日
  • 平成ストライク

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    平成っていろんなことがあったな…
    千澤のり子さんの「半分オトナ」の話の感じ好きだった。あとは遊井かなめさんの話の舞台も懐かしい感じ。

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    2025年06月08日
  • 他人の不幸は蜜の味 平成ストライク(分冊版)

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    平成っていろんなことがあったな…
    千澤のり子さんの「半分オトナ」の話の感じ好きだった。あとは遊井かなめさんの話の舞台も懐かしい感じ。

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    2025年06月08日
  • 微笑む人

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    やっぱりすっごい怖いけど好み。
    ちょっとテンポ悪かったけど。
    あの人も実はこうなのかな…みたいなのを凄く考えさせられる。
    特に最後の方、違和感増し増しで流石だなと思った。

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    2025年05月16日
  • 微笑む人

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    ネタバレ

    通常では考えられない動機で妻子を殺害した男の過去を探る小説家。その男には過去にも男が関わったと思われる事件が…
    男の背景が明らかになるのか、後半に向けて盛り上がってきたが、まさかのモヤっとした結末。
    確かに自分達が腑に落ちる理由に落ち着かせがちだが、現実に起こる事件の裏には他人には計り知れない理由があったりする。そういう意味ではこれはこれでリアリティがあったのかも知れない。

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    2025年05月07日
  • プリズム

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    語り部が順番に変わりながら1つの事件が多方面から解決に向かうお話です。
    多重解決というんでしょうか面白いなと思いました。

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    2025年05月01日
  • プリズム

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    ネタバレ

    お、終わり?という感じで、好き嫌い分かれる。

    事件は女子教師が自宅で死亡しており、睡眠薬入りのチョコレートが部屋にある。

    その状況の中で、小学生の生徒が、同僚の先生が、不倫相手が、保護者の親が、と各章ごとに自分で推理して、怪しいと思った人が、次の章の語り手になる。
    結局犯人は分からずじまい。
    誰が犯人にもなり得る。

    結論読者が決めてね、という。



    古典でこのような小説があり、
    それをオマージュしたとのこと。

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    2025年04月30日
  • ひとつの祖国

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    大戦後に東西に分断された日本。大きな格差の中で生きる幼なじみ二人。長編の割に結末が呆気なく二人の関わりがもっと見たかった。怒るべき時に怒る、闘うべき時に闘う。弱体化した今の日本に伝えたかったのかな。

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    2025年04月20日