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Posted by ブクログ
「プリズム」
…ガラスなど透明体の三角柱で、光を屈折・分散させるもの。光の方向を変えるプリズムには種々な形のものもある。
推理小説に求める快楽って、正解を知ることだと思う。
これだけ長い文章の中で、自分流に推測を立てて「え?こいつか?いや…こっちも…」
なんて考え続けた結果、最後に導き出される正解に悦に浸る。
それが推理小説の醍醐味、そう思っている。
本作「プリズム」は、まずタイトルの秀逸さを感じる。
推理小説の手法は確かにプリズム的だ。
いろんな登場人物の主観的な目線から、被害者への思い、まだ見えぬ加害者への思いにバイアスがかかって、思考を分散させられる。
どの光を辿れば、本筋に辿り着けるか分からない。
それぞれに答えを持つ。
それこそが本作の醍醐味だ。
読み手は「え?なんで?」とちょっと味気ないような気持ちになるかもしれない。
ただあとがきで、それこそを楽しんでほしいという作者の意図を理解した時、自分ならどう結論づけるかを考える。
私的推理が正解かもしれない。
そんま想いにさせてくれる作品だ。
Posted by ブクログ
三月のある日、小学校教師・山浦美津子先生が急用で休んだ。
山浦はチョコレートを食べ倒れ、タンスから落ちたアンティーク時計が頭に当たった。死因は頭打傷と見られている。先生の部屋に送られてきたチョコレートから睡眠剤が検出され、送り主は同小学校の南条先生だった。
担任を受け持つ山浦先生は、生徒目線で受け答えするため、生徒たちの人気が高い。
休んだことに疑問を持った生徒は、なぜ休んだのか?クラスの中で話題になり、ミニ探偵団が暗黙の了解で犯人探しを始めたが、犯人捜しの調査能力に限界があったので、生徒たちの納得を満たしたところで探偵団は解散した。
一方、小学校教師達とPTAの間で問題になり意外な波紋が広がった。山浦美津子との関係者…教師と生徒の親と親族が、独自に調査を始めたのだ。
本書の目次は「虚飾の仮面」「仮面の裏側」「裏側の感情」「感情の虚飾」からも分かるようにフーザニットの迷宮なのだ。犯人は山浦美津子と関係を持った人たちの中にいるのか?犯人捜しよりも、心の中で渦巻く言葉にならない感情の表現が、著者の筆致の特徴なのかと思う。
読書は楽しい。
確か、「プリズム」っていう小説は、百田尚樹さんも同じタイトルを使っていますね。
内容は全然違うと思うけど、忘れしまったw
結局、犯人は誰なのか?わからん?わからんけどおもしろい!
モヤモヤしながら叙述が続く、山浦美津子先生の裏の顔
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