貫井徳郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレまぁ、面白かった。一気読みでした。
人から証言を聞くお仕事、かなり大変だなとまず思いました。
人はどうしても感情や今までのその人との歴史を乗せて話してしまうので、事実だけを語るのって不可能だなぁと改めて感じました。
あと、価値観の話も。
いろんな価値観の人がいて、それぞれ尊重しあえたらいいですけど、それも難しいですよね
男は、女は、って分けること自体不公平だという人もその通りだと思うし
そもそも身体の作りが違うからできないこともあるし
一緒ではないとも思うし
同じ価値観の人となんとなく固まって生きていくしかないのかな?
話の節々に、あぁそうかも、っていう小さな価値観が言語化されててそこは -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学校の女性教師が自宅で遺体となって発見された。
誰が彼女を殺したのか、4人の登場人物の視点で語られる物語の中で、容疑者が浮かんでは消えていく。一体犯人は誰なのだろうか。
ずばっとスッキリして終わりたかった。
文章自体は癖がなく、読みやすい。登場人物たちの組み立てる推理も、論理だっていて文句はない。それなのに真犯人は浮かばない。それもそのはずで、推理しているのが蚊帳の外の一般人なのだから。担任している児童も、同僚の教師も、元彼も、不倫相手も、身内でもない全く関係ない人たちだ。しかも、警察関係者でもないので、捜査能力もない。そんな人たちが熱心に聞き込みをしているのを見ると、その執着心が気味が悪 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の意見をはっきり言う人たちなのに、恋にはなぜあんなにオクテなのか。
関係性を整理するとこういうこと?
梨愛→夏澄→重成←雛乃←聡也
それぞれの証言から少しずつ事件の真相に迫っていいく展開に、はじめはワクワクしていたが、最後の梨愛の独白で、その動機はないんじゃないのかと思ってしまった。
それまで両親との親子関係への違和感やソフィーへの崇拝のような友情を長々と語っていて、最後に唐突に日本人グループへの執着を語り、実はその中の一人を愛している、その理由は恐らく、子供の頃に背中についた蜘蛛を払ってくれた人だから。うーむ、ちょっと説得力がないのでは。
梨愛が庇っているのは夏澄であるとして、いく -
Posted by ブクログ
今は誰が、誰のことについて、誰に向かって話しているのか? ——そんな疑問が常に頭から離れない読書だった。
冒頭には3歳の女の子が衰弱死し、育児抛棄の疑いで母親が逮捕されたという新聞記事。しかし、次のページからは田向一家惨殺事件についてライターらしき相手に話す知人たちのインタヴュー。そして、各章の最後には兄に話し続ける妹の独白。——読み手を困惑させる構成だ。結末まで読み、もやもやしつつ冒頭に戻って、仕掛け(?)に気付いた。
人は見たいものを見、聞きたいことを聞き、話したいことを話す。
人は全てを漏れ無く見、聞き、話すことはできない。
——他人についても、自分についても。
誰もが羨むような幸