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幼い命を死に追いやった、裁けぬ殺人とは? 街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、救急外来の常習者、飼犬の糞を放置する定年退職者……小市民たちのエゴイズムが交錯した果てに、悲劇は起こる。残された新聞記者の父親が辿り着いた真相は、法では裁けない「罪」の連鎖だった!
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Posted by ブクログ
人間の本質的な弱い部分を見せられた一冊。 今回は事故にあった2歳の子供を題材にしていたが、個人的にはコトの大きさではないということを感じた。 今まで自分が犯した小さなエゴ、我儘は、たまたま事故や事件になっていないだけで、知らない誰かが代わりに罪を償っていてくれた(補ってくれた)可能性も考えられる。 ...続きを読む「自分が好き勝手することは誰かを苦しめることになる。」そんなことを思いました。
まだまだ積読が読みきれてない貫井さんの作品。 今回もなかなかの分厚さだが、面白いのでどんどん進む。 という割にはあまり時間を使えず、結構かかってしまったが…。 内容はオムニバス形式で、なぜか章番号がマイナスから始まる。 色々な登場人物が色々なシチュエーションで少しずつ連鎖していき、章番号がプラスに...続きを読むなったところでその連鎖が不幸を生む。 その後は誰を罪に問えるのか、というフェーズに進むんだが、これがまたやりきれない。 自分は大それたことはしていない、と言いつつも連鎖が連鎖を生んでとんでもないことを生み出している可能性もあるってことに軽い恐怖を覚えた。 そう考えると、パワハラまがいの発言とか、余計な仕事増やす人とか、昨日と違うこと言ってる人とか、マジで改めて欲しいなと思った。 負の連鎖を生む人は、だいたい正しいことやってる、ってクソ誤認識してたりするからな…。 あ、愚痴になってしまった。 有意義な読書タイムをありがとうございました この読後感を噛み締めつつ 昔、加トちゃんケンちゃんごきげんテレビで、車から投げ捨てた空き缶からいろんな連鎖が生まれて、最後は大きくなって自分に返ってきて、『ポイ捨てはやめましょう』みたいな注意喚起があったことを覚えてるんだが、誰が同じ記憶ある人いる?
カウントダウンは登場人物それぞれの平凡と見られる日常。カウントアップは伏線回収でそれぞれの傲慢さが露呈される。 事故は不運。不運の積み重ね。それでもひとりひとりの傲慢さの連鎖。 自分はどうだろうか?傲慢に生きていないだろうか? 誰も見てないからいいや、はいつか自分の身に降りかかり後悔することになるだ...続きを読むろう。
夜間に街路樹が倒れ、たまたま通りかかったベビーカーに乗った2歳児を連れた母子を直撃し、子供が大怪我をする。やっと来た救急車でも病院に受け入れを拒否されたりしているうちに子供は亡くなった…父親が原因と責任がどこにあるか関係者に話を聞くも…死の原因になった事故は、多くの人々の、「この程度のことなら」とあ...続きを読むまり考えずに起こした行動が原因だった。 街路樹は伐採される予定だったが、主婦たちの伐採反対運動があった。 また検査をする業者は倒れた木の根元に犬の糞があったため、その木だけ検査を怠った。 犬を連れた老人は糞の始末が面倒だから、いつも倒れた木の根元に糞をさせていた。 救急車は路上に放置された車のために立ち往生した。 夜間の救急病院は患者が多すぎて、受け入れを拒否した。 病院にくる患者たちは、夜間なら空いているだろうと安易に考えた… 誰も子供が死んだのは自分が悪いとは言わない。 いたたまれない結論。しかしリアルすぎる結論だ。 この小説がすごいのは、第44章から始まる。何気ない人物の何気ない行動を43.42…と描き、「0」となった時点で事故当日が描かれ進んでゆく。彼らの行動がどう事故に結びつくのががあとからわかるわけだ。皆、何気ない引き金となり、罪に問えるものではない…これは辛い。 結局、父親は自分への罪を問うような悲しい結末だ。運が悪かった…暗澹たる思いだけが残る。
面白かった!登場人物皆んなクセ有りで個々のエピソードが面白かった。知らない間に自分の行動が誰かを殺すパズルの一部になっているかもしれないと思わせる小説。
些細なことが巡り巡って人の死まで辿り着く話。可能性はなくはないが自分の起こした行動がどうなるか想像して行動しようと思った。 とにかく一気読みできて2025年今の所No.1
面白かった。あらすじの事件は半分ぐらいになっても起こらず、途中まではこれらの話がどう繋がるのか?という感じだったが後半から一気に読んだ。 終始うっすらと嫌な気分で読んだ。でもこういう人達の考え方や行動ってあるあるだと思う。自分も含めて。 久しぶりに小説を読んだけど、楽しかった。 こういう面白い本...続きを読むが世の中にまだまだ無限にあると思うと、やはり読書は最高な娯楽。
前に読んで本棚にあった本。たしかドラマ化にもなっていたような記憶。このどこにでも有り得る悲劇の連鎖のストーリーはずっと心に残り忘れることがない。必読です。
あまりにも痛ましい… 貫井さんの、被害者遺族の心情の書き方がうますぎて 終始眉間にシワを寄せて読みました… 私も… すでに誰かを殺してしまっているのかなぁ… 1人でも多くの人が この作品を読んでほしいなって思いました 章を逆にカウントダウンしていくテクニックは良かった!
幼い子供がある事故で命を落とす。 おおくの多くの人のモラルのない行動が積み重なり、連鎖した結果引き起こされた悲劇であった。 自分の小さな過ちが直接的に大きな事故に繋がるは少ない。 しかし、偶然が重なれば取り返しのつかない事態になる可能性がある。 それを事前に予想するのは非常に難しい。 だからこそ...続きを読む自分の行動を振り返ってみて、「誰かに迷惑をかけていないか」、「不快な思いをさせていないか」といったことを考えることも必要だと思う。 モラルの欠如により、誰かの不幸に繋がるかもしれないからだ。 本書のような振る舞いを自分も無意識にやってしまっていることがあると気付かされた。 もちろん、罪に問われるようなものではない。 だが、決して子供の模範となるような行いではないことは確かだ。 他人を思いやることより、自分の都合や感情を優先してしまう瞬間が誰にでもある。 些細な行動がどのような結果を引き起こすかを事前に想像することは難しいので、不測の事態が起こった際に自分がどこまで責任を取れるかを意識して、生活していくべきだと感じた。 「人間として生きている限り誰もが持つ悪い部分が積み重なって事故が起きた。」とあり、印象に残った。 人間として社会に属している以上、良心だけで生きていくことはできない。 例えば、学校では「困っている人がいれば助けましょう」と教えられる。 その考えは共感できるし、そうあってほしいと願っている。 しかし、自分に余裕のないときにはそのようなことは難しいと考えてしまう。 「自分を犠牲にしてまで赤の他人に優しくしてどうなるのか?」と考えることも正直なところ何度もあった。 人間として生きている限りどんな人でも弱さや利己的な面がある。 それでは、このような事故を防ぐことはできないのだろうか。 皆モラルのある行動を取ることが理想だ。 しかし、それが実現できたとしても、偶然の力によってそれは起こってしまうものだと思った。 どんなに注意しても交通事故のリスクをゼロにはできないし、いくら健康管理を行っても病気にならない保証はない。 今回の事故も、そうした「避けられないもの」のひとつだったのかもしれない。 そんな思いが心に残った。
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