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Posted by ブクログ
とても考えさせられる内容でした。
「別に誰も見てないし」「一回くらい」「これこそあるべき姿だ」などなどいくらモラル違反、ルール違反をしていようとも肯定しようと思ったらいくらでも出来る。
それで人が死に、取り返しのつかないことにつながっていることを糾弾されると、自分が一番かわいいので、「自分は関係ない。悪くない。」と保身に走る。
正直ほんとうに胸糞が悪いけど、これが生々しい人間の本質なんだろうなと思った。
自分の過去を振り返ってもそんな違反をしていませんだなんて言えないし、もしかしたらもしかして、気づいていないだけで負の連鎖に加担していたのかもしれないと思うとゾッとした。
ただ今回は負の連鎖にフォーカスしていたが、逆に小さいことでも「親切」「感謝」「礼儀」など良い連鎖にも加担することも可能なんじゃないかとも思えた。
Posted by ブクログ
まだまだ積読が読みきれてない貫井さんの作品。
今回もなかなかの分厚さだが、面白いのでどんどん進む。
という割にはあまり時間を使えず、結構かかってしまったが…。
内容はオムニバス形式で、なぜか章番号がマイナスから始まる。
色々な登場人物が色々なシチュエーションで少しずつ連鎖していき、章番号がプラスになったところでその連鎖が不幸を生む。
その後は誰を罪に問えるのか、というフェーズに進むんだが、これがまたやりきれない。
自分は大それたことはしていない、と言いつつも連鎖が連鎖を生んでとんでもないことを生み出している可能性もあるってことに軽い恐怖を覚えた。
そう考えると、パワハラまがいの発言とか、余計な仕事増やす人とか、昨日と違うこと言ってる人とか、マジで改めて欲しいなと思った。
負の連鎖を生む人は、だいたい正しいことやってる、ってクソ誤認識してたりするからな…。
あ、愚痴になってしまった。
有意義な読書タイムをありがとうございました
この読後感を噛み締めつつ
昔、加トちゃんケンちゃんごきげんテレビで、車から投げ捨てた空き缶からいろんな連鎖が生まれて、最後は大きくなって自分に返ってきて、『ポイ捨てはやめましょう』みたいな注意喚起があったことを覚えてるんだが、誰が同じ記憶ある人いる?
Posted by ブクログ
夜間に街路樹が倒れ、たまたま通りかかったベビーカーに乗った2歳児を連れた母子を直撃し、子供が大怪我をする。やっと来た救急車でも病院に受け入れを拒否されたりしているうちに子供は亡くなった…父親が原因と責任がどこにあるか関係者に話を聞くも…死の原因になった事故は、多くの人々の、「この程度のことなら」とあまり考えずに起こした行動が原因だった。
街路樹は伐採される予定だったが、主婦たちの伐採反対運動があった。
また検査をする業者は倒れた木の根元に犬の糞があったため、その木だけ検査を怠った。
犬を連れた老人は糞の始末が面倒だから、いつも倒れた木の根元に糞をさせていた。
救急車は路上に放置された車のために立ち往生した。
夜間の救急病院は患者が多すぎて、受け入れを拒否した。
病院にくる患者たちは、夜間なら空いているだろうと安易に考えた…
誰も子供が死んだのは自分が悪いとは言わない。
いたたまれない結論。しかしリアルすぎる結論だ。
この小説がすごいのは、第44章から始まる。何気ない人物の何気ない行動を43.42…と描き、「0」となった時点で事故当日が描かれ進んでゆく。彼らの行動がどう事故に結びつくのががあとからわかるわけだ。皆、何気ない引き金となり、罪に問えるものではない…これは辛い。
結局、父親は自分への罪を問うような悲しい結末だ。運が悪かった…暗澹たる思いだけが残る。
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