乱反射

乱反射

小説・文芸
902円 (税込)

4pt

幼い命を死に追いやった、裁けぬ殺人とは? 街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、救急外来の常習者、飼犬の糞を放置する定年退職者……小市民たちのエゴイズムが交錯した果てに、悲劇は起こる。残された新聞記者の父親が辿り着いた真相は、法では裁けない「罪」の連鎖だった!

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

乱反射 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一人ひとりの些細な行いが、偶然にもつながり、悲しい事故を引き起こしてしまう。関わった人々は、正面から向き合う人もいれば、関係ないと目をそらす人も。私ならどうするだろう。

    個人的には、運転が苦手で車庫入れを諦めた彼女に、心から同情した。周り(家族)の無責任な発言に、自分の意見を通せず流されがちなところが、似ているからかも。

    この本を読んで、会社の敷地の倒れそうな木を手当てした。“気づいたならそのままにしない”と、心に決めました。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    とても考えさせられる内容でした。
    「別に誰も見てないし」「一回くらい」「これこそあるべき姿だ」などなどいくらモラル違反、ルール違反をしていようとも肯定しようと思ったらいくらでも出来る。
    それで人が死に、取り返しのつかないことにつながっていることを糾弾されると、自分が一番かわいいので、「自分は関係ない。悪くない。」と保身に走る。
    正直ほんとうに胸糞が悪いけど、これが生々しい人間の本質なんだろうなと思った。

    自分の過去を振り返ってもそんな違反をしていませんだなんて言えないし、もしかしたらもしかして、気づいていないだけで負の連鎖に加担していたのかもしれないと思うとゾッとした。

    ただ今回は負の連鎖にフォーカスしていたが、逆に小さいことでも「親切」「感謝」「礼儀」など良い連鎖にも加担することも可能なんじゃないかとも思えた。

    0
    2026年07月02日

    Posted by ブクログ

    とにかくするする読めました。
    マイナス50と大きい読み始めていき、 事件が起こった日にやっと0になる展開が面白く、手がとまらなかったです。
    読み終わって感じたことは、小さなことでも選択は大切に、責任を持って選ばなければならないということでした。
    あとは加山さんが絶望を味わいながらも現実を受け止めて、前に進もうとしている心境を細かく伝えられる貫井さんすごい。最後は泣きながら読み終えました。

    0
    2026年04月18日

    Posted by ブクログ

    人間の本質的な弱い部分を見せられた一冊。
    今回は事故にあった2歳の子供を題材にしていたが、個人的にはコトの大きさではないということを感じた。
    今まで自分が犯した小さなエゴ、我儘は、たまたま事故や事件になっていないだけで、知らない誰かが代わりに罪を償っていてくれた(補ってくれた)可能性も考えられる。
    「自分が好き勝手することは誰かを苦しめることになる。」そんなことを思いました。

    0
    2025年07月18日

    Posted by ブクログ

    まだまだ積読が読みきれてない貫井さんの作品。
    今回もなかなかの分厚さだが、面白いのでどんどん進む。
    という割にはあまり時間を使えず、結構かかってしまったが…。

    内容はオムニバス形式で、なぜか章番号がマイナスから始まる。
    色々な登場人物が色々なシチュエーションで少しずつ連鎖していき、章番号がプラスになったところでその連鎖が不幸を生む。

    その後は誰を罪に問えるのか、というフェーズに進むんだが、これがまたやりきれない。

    自分は大それたことはしていない、と言いつつも連鎖が連鎖を生んでとんでもないことを生み出している可能性もあるってことに軽い恐怖を覚えた。

    そう考えると、パワハラまがいの発言とか、余計な仕事増やす人とか、昨日と違うこと言ってる人とか、マジで改めて欲しいなと思った。

    負の連鎖を生む人は、だいたい正しいことやってる、ってクソ誤認識してたりするからな…。
    あ、愚痴になってしまった。

    有意義な読書タイムをありがとうございました
    この読後感を噛み締めつつ

    昔、加トちゃんケンちゃんごきげんテレビで、車から投げ捨てた空き缶からいろんな連鎖が生まれて、最後は大きくなって自分に返ってきて、『ポイ捨てはやめましょう』みたいな注意喚起があったことを覚えてるんだが、誰が同じ記憶ある人いる?

    0
    2025年07月15日

    Posted by ブクログ

    カウントダウンは登場人物それぞれの平凡と見られる日常。カウントアップは伏線回収でそれぞれの傲慢さが露呈される。
    事故は不運。不運の積み重ね。それでもひとりひとりの傲慢さの連鎖。
    自分はどうだろうか?傲慢に生きていないだろうか?
    誰も見てないからいいや、はいつか自分の身に降りかかり後悔することになるだろう。

    0
    2025年06月11日

    Posted by ブクログ

    夜間に街路樹が倒れ、たまたま通りかかったベビーカーに乗った2歳児を連れた母子を直撃し、子供が大怪我をする。やっと来た救急車でも病院に受け入れを拒否されたりしているうちに子供は亡くなった…父親が原因と責任がどこにあるか関係者に話を聞くも…死の原因になった事故は、多くの人々の、「この程度のことなら」とあまり考えずに起こした行動が原因だった。

    街路樹は伐採される予定だったが、主婦たちの伐採反対運動があった。
    また検査をする業者は倒れた木の根元に犬の糞があったため、その木だけ検査を怠った。
    犬を連れた老人は糞の始末が面倒だから、いつも倒れた木の根元に糞をさせていた。
    救急車は路上に放置された車のために立ち往生した。 
    夜間の救急病院は患者が多すぎて、受け入れを拒否した。
    病院にくる患者たちは、夜間なら空いているだろうと安易に考えた…
    誰も子供が死んだのは自分が悪いとは言わない。
    いたたまれない結論。しかしリアルすぎる結論だ。

    この小説がすごいのは、第44章から始まる。何気ない人物の何気ない行動を43.42…と描き、「0」となった時点で事故当日が描かれ進んでゆく。彼らの行動がどう事故に結びつくのががあとからわかるわけだ。皆、何気ない引き金となり、罪に問えるものではない…これは辛い。

    結局、父親は自分への罪を問うような悲しい結末だ。運が悪かった…暗澹たる思いだけが残る。

    0
    2025年05月27日

    Posted by ブクログ

    面白かった!登場人物皆んなクセ有りで個々のエピソードが面白かった。知らない間に自分の行動が誰かを殺すパズルの一部になっているかもしれないと思わせる小説。

    0
    2025年04月10日

    Posted by ブクログ

    些細なことが巡り巡って人の死まで辿り着く話。可能性はなくはないが自分の起こした行動がどうなるか想像して行動しようと思った。
    とにかく一気読みできて2025年今の所No.1

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    600ページの長編。無意識な罪の積み重ねが大きな事故につながり、誰も正当に責めることの出来ない被害者の悔しさ。登場人物結構みんなキモいが、自分にも本質的に同じ部分があるのではないかと思うとゾッとする。

    0
    2026年09月12日

乱反射 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

貫井徳郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す