貫井徳郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ"あなたとはやっていけなくなりました。ごめんなさい。私を捜さないでください"
突然、置き手紙を残して姿を消した絢子。
決定的な理由が思い当たらず、呆然とする迫水。
どうしても、諦める事が出来ず、絢子を捜し始めるのだが、その行く手には、何故か暴力団の存在が…。
絢子は一体何者なのか? そして、迫水は絢子と再会出来るのか?
"『慟哭』の次は、これを読め!"
書店(…というか、出版社?)に乗せられているような気がしますが、素直に買ってしまいました。
『不夜城』はたまた『新宿鮫』か!?
…てな感じですが、私は別に嫌いじゃ有りませんよ?
『慟哭』よりはインパクト -
Posted by ブクログ
『烙印』の改作だということですが、未読でしたので、その比較はできません。失踪した妻を捜すうちにだんだんと知らなかった妻の姿にいきあたる、というのは、どこかで聞いたような筋ではある。ということは、妻の失踪の理由の意外性というのに物語はかかっているわけですが……。この主人公、なんというか、どうしてこんなに世間知らずなんです?どうも納得しがたい人物なのだよね。面白いキャラクタではあるのだが、ある意味無理がないかと思う次第。しかも、行動がキャラクタを裏切っているというか……。それとも、命より大事にしていた妻を失った男ってのは、こんなふうに無茶な行動をするものなんでしょうか?うーむ、話そのものは面白いの
-
Posted by ブクログ
貫井氏の短編集とはめずらしいと思って本の最後を見たら自註解説というのがあった。なるほど、初めての短編集ということらしい。人生のある側面を切り取ってみせる著者のたしかな視点にはいつも関心するところなので、短編というスタイルでそれをどのようにさばいているのか興味を持って読んだ。
「崩れる」時に狂気のきっかけはほんのささいなこと。日常のささいな歪みの積み重ねが狂気を生む。しかし、それは、別の世界への扉になっているかもしれないではないか?
「追われる」この話に出てくる男をストーカーのようなものにしてしまったのは何だろう?中途半端なやさしさなどというものは本来は必要ないものだ。しかし、ビジネスライクに徹 -
Posted by ブクログ
幼なじみ五人が集まり別荘内で起きた殺人事件
五人の内一人が被害者となり
五人の内一人が加害者となった
死体の前で花瓶を持った「梨愛」は子供の頃からの友人の一人 「雛乃」を殺害した事を認めているが
最後まで、残った仲間達に動機を語る事は無かった
ー 五人に何があったのか 事件はなぜ起きたのか ー
それぞれの視点から語られる羅生門形式
名前すら持たされない可哀想な弁護士Aさんによる
残った三人の聞き取り調査を、神の視点(読者特権)で覗き見していく事となる
重成→聡也→夏澄 と二往復を経て 梨愛の独白
一周目はみな、宛らコナンの容疑者達の如く自分の話より人の話。
「誰それってこういう所あるんで -
Posted by ブクログ
ネタバレなんとなく、最後の独白を読んで梨愛が好きだったのは夏澄なのではと思ったけど…
夏澄は「雛乃の部屋で話したら主導権握られそうだから、自分の部屋に呼んで話した」的なこと言ってたp244
そんで話したあと雛乃は怒って出て行ってたのに、雛乃の部屋で突き飛ばして死んだとなるのはなぜ??追いかけたん??
犯人は自分が殺してしまった事に気付いてないというのも…相手が転ぶほどの強さで押したら、転ぶまで数秒だと思うし頭をぶつける音もしただろうし。その間に背を向けて部屋を出てって何も気づかないってあり得るかな?
同じ話も視点が変わると違ってて、それは面白かったけどあんまりすっきりはしなかった。 -
Posted by ブクログ
タイトルの「不等辺五角形」は、仲の良い5人の実際の距離感や力関係、心理的な位置取りを表している。その意味が物語の中で腑に落ちた瞬間には、思わずニヤッとしてしまった。
物語は、5人のうち一人が一人を殺害したという衝撃的な状況から始まる。しかし動機は明確に示されず、被害者・加害者以外の3名へのインタビューを通じて、少しずつ人間関係や価値観がひも解かれていく構成になっている。断片的な情報から全体像を推理していく点は、ウミガメのスープのような読書体験だった。
一方で、インタビュー形式ゆえに、物語の本筋との関係が薄く感じられるエピソードや、同じ主張の繰り返しも多く、やや冗長に感じる部分はあった。展開 -
Posted by ブクログ
ネタバレ加山聡
新聞記者。心配性。
加山光恵
聡の妻。
健太
聡の息子。二歳。
田丸ハナ
五十代。主婦。昔から困ってる人を見捨てておけない性分。夫は外国人でもその名を知る大企業に勤めている。ボランティア活動に精を出している。道路の拡幅工事で街路樹が伐採されると聞き、反対運動をしようと考える。
阿部昌子
ハナの近所に住む主婦。自宅の一軒家の前に、地上十五階建てのマンションが建つ計画がある。
建設差し止めを求める話し合いの場を設けて欲しいと求めている。
三隅幸造
六十代後半。定年退職後、ただ寝ることだけが楽しみの老人に過ぎないことに気づき愕然とする。犬を連れている女性を見かけ、自分も犬を飼うこと -
Posted by ブクログ
ネタバレ佐伯英男
警視。捜査一課長。押川英良の隠し子。
石上恒也
警視。警察庁警務局監察官。
北村沙貴
幸せを祈る女性。白光の宇宙教団。
丘本重雄
警部補。警視庁刑事部捜査第一課。
斉藤奈緒美
昨年十二月十日から行方がわからなくなっていたが、遺体で発見される。多摩市在住。六歳。
香川雪穂
昨年十月十五日から消息が途絶えている。東久留米市在住。
甲斐健造
警視庁刑事部長。
三浦
健康と幸せを祈る男。福音の聖教教会。
北岡
巡査部長。東日野署。三十前。
佐伯の妻。警察庁長官のひとり娘。
押川英良
元法務大臣。
佐伯潤一郎
警察庁長官。佐伯美絵の父。
斉藤奈緒美の母
福音の聖教教会 -
Posted by ブクログ
読んだ本 悪の芽 貫井徳郎 20251206
嫁さんのお下がり本。
小学生のころの同級生が大量殺人事件を起こす。その同級生を不登校まで追い込んだいじめの原因者が主人公で、自らの責任、自己嫌悪、社会的制裁への怖れとか色んなものを抱えながら犯行の動機を探るってお話。いじめてたことがばれて公表されると社会的に抹殺されるっていうSNS時代のサスペンスを絡めて、結構先がどうなるのか気になって一気に読んじゃいました。
なんだかんだ言って、SNS上の匿名の世間は無慈悲だけど、実在のリアルな関係者たちには情があるというか救いがあるというか、正直ラストはうまく呑み込めなかったんだけど、ホッとした感で終わ -
Posted by ブクログ
ネタバレ人ひとりを殺したら死刑になる世界の連作短編
この本を手に取ったのは、最近SNSで蔓延している私刑について、それがどうというわけではないけど、それが行き着く先の一つとしてこんな世界もあるかもなとか思ったから。
あと、ずっとエンタメ100%の小説ばかり読んでいたのでたまにはエンタメの中に社会的メッセージありそうな作品を読みたくなったから。
勝手にメッセージ性の強い作品である思っていたけど、実際そんなことはなくて、ただ人を殺したら死刑になる世界線の事件の話。
無論そのルールの弱点(殺さなくても両腕切り落として眼球くり抜いて舌切られたら殺してるのと同じじゃない?とか、過失で殺しちゃったらどうなのと