貫井徳郎のレビュー一覧

  • 罪と祈り

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    川に転落して亡くなっているのを発見された亮輔の父、その事件をきっかけに父の過去、父の人となりを追求する亮輔。親友で警察官の健剛とは兄弟同然として育ち、彼もまたこの事件を刑事として追っていく。

    30年以上も前のバブル時代の話はうっすらながら覚えている。ニュースでどこぞの会社の入社式がマハラジャ(今で言うクラブみたいなところ?)で行われていた、とかとにかく企業も人もみんなお金をたくさん持ってるって言うイメージだった。
    そういう時代を生きた親世代の過去を追う二人の心情、事実が判明した時の葛藤がとても興味深い。面白い作品だった。

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    2025年12月13日
  • 不等辺五角形

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    人間の記憶の不確かさ
    物事の捉え方が個人によってどれだけ異なるか
    親しい人が語ることが必ずしも的を得ているわけではない
    そういうことを、リアルに感じられる本だった。

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    2025年12月11日
  • 慟哭

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    ネタバレ

    佐伯英男
    警視。捜査一課長。押川英良の隠し子。

    石上恒也
    警視。警察庁警務局監察官。

    北村沙貴
    幸せを祈る女性。白光の宇宙教団。

    丘本重雄
    警部補。警視庁刑事部捜査第一課。

    斉藤奈緒美
    昨年十二月十日から行方がわからなくなっていたが、遺体で発見される。多摩市在住。六歳。

    香川雪穂
    昨年十月十五日から消息が途絶えている。東久留米市在住。

    甲斐健造
    警視庁刑事部長。

    三浦
    健康と幸せを祈る男。福音の聖教教会。

    北岡
    巡査部長。東日野署。三十前。

    佐伯の妻。警察庁長官のひとり娘。

    押川英良
    元法務大臣。

    佐伯潤一郎
    警察庁長官。佐伯美絵の父。

    斉藤奈緒美の母

    福音の聖教教会

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    2025年12月10日
  • 悪の芽

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    読んだ本 悪の芽 貫井徳郎 20251206

     嫁さんのお下がり本。
     小学生のころの同級生が大量殺人事件を起こす。その同級生を不登校まで追い込んだいじめの原因者が主人公で、自らの責任、自己嫌悪、社会的制裁への怖れとか色んなものを抱えながら犯行の動機を探るってお話。いじめてたことがばれて公表されると社会的に抹殺されるっていうSNS時代のサスペンスを絡めて、結構先がどうなるのか気になって一気に読んじゃいました。
     なんだかんだ言って、SNS上の匿名の世間は無慈悲だけど、実在のリアルな関係者たちには情があるというか救いがあるというか、正直ラストはうまく呑み込めなかったんだけど、ホッとした感で終わ

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    2025年12月07日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

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    ネタバレ

    人ひとりを殺したら死刑になる世界の連作短編

    この本を手に取ったのは、最近SNSで蔓延している私刑について、それがどうというわけではないけど、それが行き着く先の一つとしてこんな世界もあるかもなとか思ったから。
    あと、ずっとエンタメ100%の小説ばかり読んでいたのでたまにはエンタメの中に社会的メッセージありそうな作品を読みたくなったから。

    勝手にメッセージ性の強い作品である思っていたけど、実際そんなことはなくて、ただ人を殺したら死刑になる世界線の事件の話。
    無論そのルールの弱点(殺さなくても両腕切り落として眼球くり抜いて舌切られたら殺してるのと同じじゃない?とか、過失で殺しちゃったらどうなのと

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    2025年12月03日
  • プリズム

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    ネタバレ

    それぞれの視点から描かれていた。でもね、ラストでえーっという感じ。ちゃんと、種明かししてほしい❣️というか、ラストの推理は無理があるんじゃない?罪を被せるためと言っても、その前に、殺人の理由が軽すぎない?モヤモヤ。途中の様々な人たちの心理描写は、楽しく読み進めることができたので、読書は楽しめたけれども。

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    2025年12月02日
  • 不等辺五角形

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    登場人物それぞれの証言の告白の形で物語がすすんでいき、伏線もはられていて読みやすくはあった。
    ただ、回収された伏線もオチも予想を超えたものではなかったし、犯行に及んだ理由も少し弱すぎるように感じた。

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    2025年11月26日
  • 不等辺五角形

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    5人の幼なじみ。別荘で旧交を温めた夜、一人の女が一人の女を撲殺し、その罪を告白する。後日弁護士が残された2名の男と1名の女に真相を知るためインタビューする、その書き起こしという体裁のミステリー。
    3名とも加害者は5人の中で最も殺人を起こすような人物ではないと語り、幼なじみ同士恋愛関係はないと語るがしかし…。

    てっきり当夜何が起きたのかを検討して事件の真相を明らかにする展開になるのかと思ったら、始終グループ内の相関関係が二転三転明らかにされていくという展開だった。タイトル通り、5人相互の不当辺な距離感の関係が描かれてました。  

    ところで犯人の女性は父権主義など旧弊な価値観を嫌っていて、昔な

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    2025年11月23日
  • 不等辺五角形

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    ミステリーとしては変わった面白い手法だけど、あまりにグルグル、延々とそれぞれの独白。いったい、謎解きはどうなってるのかと焦れ始めた頃に、本人の懐古独白…。うーむ。自分の思いと相手の思いは一致しないという当たり前の帰結。それは不等辺でしょう。

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    2025年11月16日
  • 不等辺五角形

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    タイトルが絶妙でした。
    同じ出来事に対して、人によって捉え方が異なることもあるし一致していることもある。同じ理解ができていても他人に話す時にはどうしても主観や無意識の意図が介入してしまう。
    そういう、当たり前と言えば当たり前だけど、普段意識していない人間らしい行いを客観視できるのが面白かった。

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    2025年11月15日
  • 私に似た人

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    複数の人物からのアプローチ、無関係と思われる人物らの以外な接点、点が徐々に繋がり線になっていく展開は著者の得意とする手法であり、本作でも持ち味が発揮されている。

    だが、部分的な繋がりを見せるが全てが完璧に絡まり合う事はなく、少しモヤモヤする章が多い。また似たようなエピソードがあり、必要性に疑問を持ってしまう章もあり後半で失速気味。

    また、終盤で物語の肝である「最初のトベ」が明かされるが、違和感を覚える章があり多くの読者を途中で気づくはず。

    消化不良の部分も多いが、テロを起こすレジスタントの行動心理には現代日本が抱える問題が数多く内包されており、フィクションと思えないほど真に迫った内容だっ

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    2025年11月11日
  • 不等辺五角形

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    嘘をついているわけではないのに、それぞれの話が違う。
    すり合わせてみないと気がつかないことは実際にもたくさんありそう。

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    2025年11月08日
  • 慟哭

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    ネタバレ

    オチが綺麗すぎて、微妙だった。「時系列がずれている、主人公が犯人」というのは、なんとなく予想がついてしまったし、現実離れしすぎていてミステリーとしては無理があると思ってしまった。同列の時系列に見せるためのミスリードが荒く感じてしまった。「娘を殺された元警視課長が現警視課長の娘を狙う」というのが特にしんどすぎるなと。しかも単純に話に展開があまりなく、終始冗長に感じてしまった。謎が最初から最後まで、「犯人は誰か」のみだったため、物語に推進力がなかったのだと思う。自分の地元がこき下ろされていたのは面白かった。愛人の負けん気の強さと繊細さが魅力的だった。

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    2025年11月02日
  • 乱反射

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    確かに捌けない殺人犯だと思う。
    主人公の慟哭をどうやって受け止めたらいいのだろうかと考えた。
    それほど考えさせられる内容だった。


    幼い命を死に追いやった、裁けぬ殺人とは? 街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、救急外来の常習者、飼犬の糞を放置する定年退職者……小市民たちのエゴイズムが交錯した果てに、悲劇は起こる。残された新聞記者の父親が辿り着いた真相は、法では裁けない「罪」の連鎖だった!

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    2025年11月02日
  • 不等辺五角形

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    え!??
    結局誰や!?
    と、読み直す。
    まぁ展開は予想通りなんだけど
    実際に起こりそうな事件かもしれないなぁ
    価値基準の背景が複雑に入り乱れて面白かった

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    2025年11月02日
  • 微笑む人

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    モヤっとする終わり方。
    貫井徳郎の他の作品でも味わったから、ラストになるにつれて、もしや…?やはり…と予想通りではあった。

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    2025年11月01日
  • 不等辺五角形

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    なんちゅーあっけない結末。面白かったんだけど、本の構成から『愚行録』みたいなのを期待してたんだけど、なんか違う。自分の友達が自分の友達を殺したら、あなたはどちらの味方をしますか?的なストーリー。5人の幼馴染の男女の間で殺人事件が起こった。加害者は罪を認めて自首しているが、そんなことをする人だとは思えないのよねぇ。それよりも被害者が結構イヤな奴でねェ...。みたいな流れは愚行録っぽくて面白かったが、ミステリー要素が弱すぎる。ヌックンならもっと凝ってほしかった。ゴシップ風の語り口はグイグイ読めてよかった。

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    2025年10月30日
  • 我が心の底の光

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    主人公は、猫に対する罪悪感から「自分は幸せになろうとしてはいけない、なってはいけない」と、思い続けていたのじゃないかと感じた。似た境遇の日野に出会えたことですら、主人公の心は開かなかった。闇が深すぎて、ただただ猫の元へもう1度行きたいだけ、それだけで生きていたのかと思うと、胸が苦しくなる。

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    2025年10月29日
  • 慟哭

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    暗めの内容で前半は合わないな〜と思っていたけど後半は内容に緊張感がでてきて、気づいたら読み終わっていた。

    2つの展開がどこで重なるのかとワクワクしながら読み進めて、
    重なった...???となった時には既に騙されていた

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    2025年10月26日
  • 不等辺五角形

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    ネタバレ

    「慟哭」「乱反射」以来の貫井徳郎さん。
    関係者の証言から殺人事件の真相に迫るホワイダニット(なぜ犯行に至ったか?動機は?)の作品。マレーシアのインターナショナルスクールで出会った幼馴染の五人の内の被害者以外の四人が弁護士に証言していくという羅生門形式で物語は進む。
    一見すると五人の関係は、仲良しグループとして平穏な均衡を保っているようで、タイトル通りに「見事なまでのすれ違い。五人の距離は、ひとつとして等間隔ではない。いびつな五角関係。」ということが次第に明らかになっていく。
    その過程でのエピソードが、個人間の愛憎劇よりも帰国子女という背景からか?日本の伝統的な家族観や人間関係とリベラルで個人主

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    2025年10月25日