貫井徳郎のレビュー一覧

  • 新月譚

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    2017.5.15-44
    女性に対して不誠実である木之内の為に小説を書きまた筆を折る怜花の半生。ミステリーとは違う方向性であり重みもあるが一気読み。

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    2017年05月15日
  • 新月譚

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    【内容紹介】

    美貌と壮絶な作品世界で一世を風靡した作家、咲良怜花。だが彼女は突如として筆を折った。なぜ彼女は執筆をやめたのか。彼女が隠し続けてきた秘密とは何か。沈黙を破り、彼女は語り始める―目立たない娘だった彼女を変貌させた、ある男との恋の顛末を。恋愛の陶酔と地獄を活写し、読む者の呼吸を奪う大作。

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    2017年05月03日
  • 愚行録

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    一家四人惨殺事件を追うルポライターのインタビューに応える事件関係者(被害者の知合)の言葉の積み重ねで構成され、途中二人兄妹の妹の兄に対する言葉がいくつか挿入されている。この妹の言葉がキー。アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」の最後に匹敵するかも・・・
    映画も是非観てみたい。

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    2017年05月01日
  • 後悔と真実の色

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    久しぶりに約700ページ読破。
    始まりもっと簡潔に!面白くない。中盤から興味津々。
    後半は止まらなくなる!途中、何となく犯人がわかるが、それより西条が気になってしょうがない。読破して後日談はないけど西条のこれからの思い理解できる。
    上ズラだけで人を判断してはしっぺ返しを食らいます。
    私は常にそんな事を考えて…あっ!!笑

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    2017年04月24日
  • ミハスの落日

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    貫井作品の中で珍しく今作は全編、外国を舞台にした短編小説だ。

    日本人作家が書く海外を舞台にした作品(しかも登場人物の殆どが外人)というのは、さながら外人作家が日本を舞台にした作品を書くことに等しく、そういったシチュエーションには個人的に僅かながらの不安感を覚えてしまうのだが、読み終わった今ではそれも杞憂に過ぎなかったと思う。

    もちろん読後感の重さに定評のある貫井作品のスタンスは健在だ。

    観光小説的なパートと話の核心を織り成すミステリーパートの陰影がしっかりしているので、海外に行った気になりつつミステリーにソワソワしながら結末に打ちのめされるという重層的な読書体験ができた。

    完全に著者の

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    2017年04月27日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    理不尽に他人の命を奪った者は罪を償えば許されるのか?
    そもそも罪を償うとはいったい何を指して言うのか?
    誰がその罪を許す権限を持っているのか?
    答えのない問題を突きつけてくるような・・・そんな物語だ。

    愛する者が突然に奪われたとき、その死を受け入れることが簡単に出来るはずがない。
    わずかでも救いがあるとすれば犯人が逮捕されることぐらいだろう。
    だが、犯人が未成年の場合、その氏名すら被害者家族は知ることが難しい。
    加害者側からの謝罪すら受けられないこともあると聞く。
    少年法とはいったい誰を守る目的で作られたものなのだろう。
    「更生の余地がないとは言えない」
    この言葉で加害者の人権は法の下で守ら

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    2017年04月13日
  • 誘拐症候群 <新装版>

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    前作で気になっていた托鉢僧武藤に焦点が当たった今作。後半犯人が追い詰められていく過程が面白かったです。武藤は今後も環の仕事を手伝うのか?それにしても、環がどんな人物か謎が深まるばかり。三作目も積んでるので読もうと思います。

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    2017年04月07日
  • 夜想

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    新興宗教の様な団体が自然発生的に出来上がっていく様は、面白かった。深い悲しみがあった時に、同情ではなく共感が欲しいと思う気持ちがよくわかります。雪藤と子安嘉子の話が同時に進みますが、精神崩壊や救済について明暗でした。救ってくれるのもまた人ですね。

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    2017年04月05日
  • 失踪症候群 <新装版>

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    症候群シリーズのドラマが始まる前に積んでた本に手をつけました。環や武藤など、まだ謎のままなので次作でいろいろと明かされていく感じでしょうか?失踪から共通点を見つけて地道に捜査していくのも面白かったです。托鉢僧って、気になるキャラだなぁ。

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    2017年04月04日
  • 夜想

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    絶望の度合いというのは人によって違うのだろう。
    どんなことでも、例えそれが他人から見て些細なことだったとしても、心が深く暗い穴に落ちていくきっかけになる。
    耐えられないほどの哀しみに襲われたとき、きっと人は自分を守ろうとするのだろう。
    生き続けるための防衛本能が働き、気づかないうちに周囲に壁を作ろうとする。
    今以上に傷つかないために、もうこれ以上に哀しまないために。
    宗教というのは何だろう?
    どうして人は宗教にすがろうとするのだろう?
    人は人によって支えられ、人を支えることで生きていく喜びを得る。
    誰かに頼られること。
    それは自分自身の存在意義にもなる。
    宗教というものがよくわからないのだが、

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    2017年03月20日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    ネタバレ

    評価は4。

    内容(BOOKデーターベース)
    殺人を他人から依頼されて代行する者がいるかもしれない。警視庁の環敬吾は特殊工作チームのメンバーを集め、複数の死亡事件の陰に殺し屋の存在がないか探れと命ずる。事件の被害者はみな、かつて人を死に至らしめながらも、未成年であることや精神障害を理由に、法による処罰を免れたという共通点があった―愛する者を殺されて、自らの手で復讐することは是か非か。社会性の強いテーマとエンターテインメントが融合した「症候群三部作」の掉尾を飾る傑作!

    殺人の被害者保護に関することは永遠の課題だと思う。ここに着眼点を置いておりとても興味深く読めたが・・・響子の浅はかな行動や考

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    2017年02月22日
  • 誘拐症候群 <新装版>

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    ネタバレ

    評価は4。

    内容(BOOKデーターベース)
    誘拐事件が連続して起きていた。しかし数百万程度の身代金を払えば子供が無事帰ってくるため、泣き寝入りのケースが多く、警察は誘拐があったことに気づかない。ネット上で“ジーニアス”と自ら“天才”を名乗り、闇に身を潜める卑劣な犯人を炙り出す。警視庁の影の捜査チームに招集がかかった。だがその時、メンバーの一人、武藤隆は、托鉢中に知り合った男のために、別の誘拐事件に巻き込まれていた―ページを繰る手がとまらない、面白さ抜群のシリーズ第2弾!

    今回は特殊メンバーの中の托鉢僧をしている武藤にスポットが当たっている。メンバーが何故今の仕事をしているのか?明らかにな

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    2017年02月20日
  • 愚行録

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    一家惨殺事件の被害者に関わる人々が
    それぞれの立場で自分や被害者の話をしていくという設定が
    おもしろかった。

    話の終結も、この人がこんな風に関係してたんだ!
    という感じで、
    最後まで予想できない展開だった。

    以前に読んだ
    角田光代の「坂の途中の家」を思い出させるお話。
    人の印象というのは
    それを語る者のフィルターがかかる。
    それは絶対じゃなくて、
    あくまでも語った人が感じたイメージでしかない。

    最後はちょっと重く切ない。。

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    2017年02月16日
  • 失踪症候群 <新装版>

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    ネタバレ

    評価は4。(3寄り)

    内容(BOOKデーターベース)
    失踪した若者たちに共通点がある。その背後にあるものを燻り出すべく、警視庁人事二課の環敬吾は特殊任務チームのメンバーを招集する。私立探偵・原田征一郎、托鉢僧・武藤隆、肉体労働者・倉持真栄。三人のプロフェッショナルは、環の指令の下、警視庁が表立って動けない事件を、ときに超法規的手段を用いても解決に導く。失踪者の跡を追った末、ついにたどり着いた真実とは。悪党には必ずや鉄槌を下す―ノンストップ・エンターテインメント「症候群シリーズ」第1弾!

    特殊任務チームのメンバー設定は個性的で面白いと思ったが、個人個人は意外と喧嘩も個性も弱い。別に托鉢僧じ

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    2017年02月15日
  • 夜想

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    事故で妻子を亡くした雪籐は、偶然町で出会った美少女の天美遙の特殊能力に救いを求める。
    彼女の力はやがて多くの人を虜にし、活動は膨れ上がっていく。
    やがて宗教化していくが、そこには幾つもの壁が立ちはだかる。

    2017.1.8

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    2017年01月08日
  • 北天の馬たち

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    軽めの話だとおもっていたら、
    しっとり、ミステリー。
    ひとつひとつ、
    あったかい気持ちに包まれながら、
    意外な展開を追っていくうちに
    そこ、繋がるのかーーー!
    と、一気読み。
    多くを語らずとも、
    真の友情で結ばれたいい男たち。
    空を見上げ、また会えることを願う…

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    2017年01月03日
  • 被害者は誰?

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    一風変わった視点への挑戦と読みやすさに★4つ。
    叙述トリック、探偵のキャラ、その他諸々、
    好みが大きく分かれそう(自分は"好き"なほう)。

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    2016年12月28日
  • ミハスの落日

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    ネタバレ

    貫井さん、短編は初読み。表題作。舞台はスペインのミハス。老紳士の一人語りから始まるため、新月譚を思わせた。第三者(ジュアン)がいることで“アリーザとオルガス”の互いを想う心の描写の表現に感嘆した。最後のジュアンの敢えて言わない優しさ。二編目、ストックホルム。ビデオショップに勤めてる男と偉大な父を持つ男(彼もまた刑事)の二視点から綴られる物語。前者が殺した相手には驚愕したが、それ以上にストーリィがホント巧いわ。三編目、サンフランシスコ。三人目の夫も事故で亡くした女とそれを不審に思った保険調査員の物語。まさかの犯人に声を失う。彼は罪悪感すらなく、ただ魔法を使った?だけだと思っているよう。将来が大変

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    2016年11月22日
  • 悪党たちは千里を走る

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    作者にしては珍しいコメディタッチのクライムサスペンス。
    意外だったのは身代金の受け取り方法。現代的で、かつ斬新だった。それ以外は大した驚きのない物語。でも、キャラの魅力はあるし、読みやすいので、結果楽しめた小説だ。別の案件で続編があってもいい。

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    2016年11月19日
  • 北天の馬たち

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    ネタバレ

    著者の作品は賛否が分かれがちな、どちらかというと後味の悪い作品っが多いと思うのだが、本作は珍しくまっとうな作品ではないだろうか。勿論話を強引に進める部分もないではないけれど。
    人物造形がいまいちなところが気になった。

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    2016年10月31日