貫井徳郎のレビュー一覧
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本当に仕事ができる人は周りのことは気にしない、その通り。
感情という代物は人を傷つけるガラスの破片のようなもの。
人間はあらゆる面で自分より優れた者と出会った時、どのように感じるものなのだろうか。
敗北感に打ちのめされるのか、純粋に格の違いを認めて白旗を揚げるのか、相手を己の理想とし、近づくために努力を重ねていくのか。それとも、、、醜い嫉妬か。
インターネットの普及にて検挙率激減
西條の言葉『損得なんて考えた事はないんだよ』
自分の仕事以外にも口を出し、言われた方は不愉快になり嫌われるかもしれないのに。
役職を自分の力と勘違いするものがいる?
人が生きていくのに大事なのは知識でも、地 -
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貫井作品の中で珍しく今作は全編、外国を舞台にした短編小説だ。
日本人作家が書く海外を舞台にした作品(しかも登場人物の殆どが外人)というのは、さながら外人作家が日本を舞台にした作品を書くことに等しく、そういったシチュエーションには個人的に僅かながらの不安感を覚えてしまうのだが、読み終わった今ではそれも杞憂に過ぎなかったと思う。
もちろん読後感の重さに定評のある貫井作品のスタンスは健在だ。
観光小説的なパートと話の核心を織り成すミステリーパートの陰影がしっかりしているので、海外に行った気になりつつミステリーにソワソワしながら結末に打ちのめされるという重層的な読書体験ができた。
完全に著者の -
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理不尽に他人の命を奪った者は罪を償えば許されるのか?
そもそも罪を償うとはいったい何を指して言うのか?
誰がその罪を許す権限を持っているのか?
答えのない問題を突きつけてくるような・・・そんな物語だ。
愛する者が突然に奪われたとき、その死を受け入れることが簡単に出来るはずがない。
わずかでも救いがあるとすれば犯人が逮捕されることぐらいだろう。
だが、犯人が未成年の場合、その氏名すら被害者家族は知ることが難しい。
加害者側からの謝罪すら受けられないこともあると聞く。
少年法とはいったい誰を守る目的で作られたものなのだろう。
「更生の余地がないとは言えない」
この言葉で加害者の人権は法の下で守ら -
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絶望の度合いというのは人によって違うのだろう。
どんなことでも、例えそれが他人から見て些細なことだったとしても、心が深く暗い穴に落ちていくきっかけになる。
耐えられないほどの哀しみに襲われたとき、きっと人は自分を守ろうとするのだろう。
生き続けるための防衛本能が働き、気づかないうちに周囲に壁を作ろうとする。
今以上に傷つかないために、もうこれ以上に哀しまないために。
宗教というのは何だろう?
どうして人は宗教にすがろうとするのだろう?
人は人によって支えられ、人を支えることで生きていく喜びを得る。
誰かに頼られること。
それは自分自身の存在意義にもなる。
宗教というものがよくわからないのだが、 -
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ネタバレ評価は4。
内容(BOOKデーターベース)
殺人を他人から依頼されて代行する者がいるかもしれない。警視庁の環敬吾は特殊工作チームのメンバーを集め、複数の死亡事件の陰に殺し屋の存在がないか探れと命ずる。事件の被害者はみな、かつて人を死に至らしめながらも、未成年であることや精神障害を理由に、法による処罰を免れたという共通点があった―愛する者を殺されて、自らの手で復讐することは是か非か。社会性の強いテーマとエンターテインメントが融合した「症候群三部作」の掉尾を飾る傑作!
殺人の被害者保護に関することは永遠の課題だと思う。ここに着眼点を置いておりとても興味深く読めたが・・・響子の浅はかな行動や考 -
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ネタバレ評価は4。
内容(BOOKデーターベース)
誘拐事件が連続して起きていた。しかし数百万程度の身代金を払えば子供が無事帰ってくるため、泣き寝入りのケースが多く、警察は誘拐があったことに気づかない。ネット上で“ジーニアス”と自ら“天才”を名乗り、闇に身を潜める卑劣な犯人を炙り出す。警視庁の影の捜査チームに招集がかかった。だがその時、メンバーの一人、武藤隆は、托鉢中に知り合った男のために、別の誘拐事件に巻き込まれていた―ページを繰る手がとまらない、面白さ抜群のシリーズ第2弾!
今回は特殊メンバーの中の托鉢僧をしている武藤にスポットが当たっている。メンバーが何故今の仕事をしているのか?明らかにな