貫井徳郎のレビュー一覧

  • 新月譚

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    読めどもなかなか終わりが見えてこず途中、ちょっと中だるみ感はあったが最後まで読み切るといつもより大きな感動があった。
    ミステリーではなく恋愛小説。
    美人女流作家、咲良怜花。ベストセラー作家である彼女が突然、筆を折る。作家になったきっかけから筆を折るまでの経緯を、新人編集者に咲良怜花は語って聞かせる。
    成功の影には男の姿があった。この男にどんな魅力があるのか、恋愛感情など当事者でなければわからいだろうがこの複雑な関係を維持し続けるというのは、女性から見ればスゴイ執念だと思うし、男性からすれば都合のいい女性だったのではないか?
    エピローグでは、ある程度予測はしていたが、そうくるかと感心しつつ、物悲

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    2015年06月29日
  • 転生

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    心臓移植を受けた青年が心臓の持ち主の記憶を受け継いだような気がする話。
    途中ちょっとまどろっこしいけど、話の展開は早く、飽きさせない。ラストもきれい。

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    2015年06月27日
  • 新月譚

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    貫井徳郎にしては珍しく、ミステリー小説ではなく、波瀾に満ちた一人の女性の半生を描いた長編小説。

    美貌の作家、咲良怜花の突然の絶筆を巡り、編集者の渡部敏明が覗いた彼女の過去とは…一人の男性に身を委ね、翻弄され続けた怜花の人生は果たして、幸福だったのか、不幸だったのか。

    途中からミステリーの展開に期待したが、それは叶わず。読後は物哀しさと絶望感を感じた。

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    2015年06月21日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    2002年、貫井徳郎の症候群三部作の三作目。
    警視庁の特殊任務チーム、今度は殺人事件に挑む。
    この作品は文庫で712ページにもおよぶ大作。読む前からその分厚さに気力が萎えてしまうほど。のっけからむごい殺害シーンから始まる。どうなるの?たたみ掛けるように話が展開していきグイグイと引っぱられる。

    加害者が未成年者や精神障害者であれば殺人でもその量刑が、被害者遺族からすればあまりにも軽すぎる。その憤りをどうするべきか?法治国家であればそれに従わざるをえず私刑を加えることはできない。
    にもかかわらず加害者がその後、なぜか殺されるという事件がおこる。被害者遺族の犯行を立証できず、まさに現代の必殺仕事人

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    2015年06月04日
  • サイドストーリーズ

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    ダ・ヴィンチ編集部編のサイドストーリーズを読みました。

    姫川玲子シリーズ、榎本径シリーズ、さよならドビュッシー、天地明察、まほろ駅前シリーズなどの登場人物たちの「一服ひろば」を題材にしたサイドストーリー短編集でした。
    元のシリーズも楽しんで読んでいたので、これらの短編もおもしろく読みました。

    12編のうち半分は元のシリーズを読んでいないのですが、これを機会に読んでみたいな、と思いました。

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    2015年05月16日
  • サイドストーリーズ

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    タバコが小道具の12のシリーズのサイドストーリー。
    目的は東直己。久しぶりに「俺」に会えた。
    ちょっと、かっこよく描かれていて残念。ススキノ探偵もいいけれど
    探偵畝原に会いたいよ、書いてくれぃ、と思いを募らせた。
    姫川女史も多田と行天のコンビもDr.新条も、面白かった。
    読んでみたい本がまた増えたよ。罪作りな一冊ね。

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    2015年05月15日
  • サイドストーリーズ

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    ただの番外編の短編集だと思って読んでいたら、やけに煙草と一服ひろばが話に出てくる(--;)でも最後まで読んで納得!JTなんですね(^。^)y-~ このサイドストーリーズに出てくるシリーズは「天地明察」と「まほろ駅前」しか読んでいないけれど、どの話も好みで読破したくなった(^^)♪しかし積読、読みたい本をたくさん抱えているから、シリーズ名を控えておいて暇な時にでも読めたら良いかなと…(^-^;)

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    2015年05月14日
  • 鬼流殺生祭

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    仰々しさを歴史に絡めることで演出し、その禍々しさは確かにこういう形で終焉して然るべきなのだろうな、といったところ。江戸川乱歩に似た作風の中に、時代設定に流されすぎない筋が通してあって、貫井氏の良さは決して死んでいない。途中途中で登場する歴史上の偉人は過分かなと感じたが。彼らの登場により、どこかミーハーな雰囲気が出てしまい、本来大事にすべき重厚な厚みが減ってしまったような印象を受けた。作品によっては、貫井氏の小説は軽いからなー。でもやっぱりこの人の作品は何か期待してしまう。

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    2015年05月12日
  • 転生

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    臓器移植がテーマ。どういう展開になるのかドキドキしました。重いテーマだったけど爽やかな感じ。
    貫井氏の作品は独特な重さ、荘厳な空気。そういうところがいいなぁ。
    ただ、ちょっと最後は物足りない感じがしたかな。よかったけどね。想定外でもあるし、個人的には想定内でもあった。終わり方は素敵。

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    2015年04月29日
  • 後悔と真実の色

    購入済み

    よかった

    どうなるか?どうなるのかと?読み続けたら、寝不足
    よかったです。

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    2015年04月21日
  • 被害者は誰?

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    各短編ともに趣向が凝らされてて楽しめた。ただどの短編もしょーもないなって感じで軽く読めた。吉祥院先輩と桂島の関係すごく好き。

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    2015年04月01日
  • 被害者は誰?

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    豪邸に埋められていた白骨死体は誰なのか?
    犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが…。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦。痛快無比!本格推理の傑作。

    「ABC」殺人事件で登場していた吉祥院慶彦シリーズ?
    4作すべて、綺麗に騙された。
    貫井さんらしい、捻りの効いたミステリー短編集でした。
    個人的ベストは「探偵は誰?」。

    収録作
    「被害者は誰?」「目撃者は誰?」「探偵は誰?」「名探偵は誰?」

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    2015年01月19日
  • 被害者は誰?

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    豪邸に埋められていた白骨死体は誰なのか?
    犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが…。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦。痛快無比!本格推理の傑作。

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    2014年12月28日
  • 転生

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    ネタバレ

    これは面白かった。☆4.5くらい。こういうの好き。
    心臓移植でドナーの記憶まで移植されてしまう、記憶転移の話。東野圭吾の「変身」を思い出した。話は記憶転移にとどまらず、臓器保存にまで至り、さらにミステリ要素も含まれいて、読む手が止まらない。こういう本に出合うと嬉しくなる。
    ドナー登録をすべきか、否か。。ちょっと悩まされた。

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    2014年12月18日
  • 天使の屍

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    引き込まれて面白く読んだのだけど、怖い。
    子供たちが次々に投身自殺していく度に、「ひっ」と声をあげたくなるくらい何だか怖かった。

    読んでいてゾワゾワしてしまった。
    今時の中学生ってこんな感じなの!?
    最後は初めて人間らしいところが見れて、少し安心…。

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    2014年11月14日
  • 鬼流殺生祭

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    ネタバレ

    これ面白かったんですわー。個人的に好みにぴったり。

    この人、面白くなくはないんだけど
    なーんかこう、地味だし垢抜けないし
    こう格好良くすぱーっと決まらないものかねえと
    常々思っていただけに、いやあ、スカッとしたっ!

    シリーズ化しているらしく、さらにラッキー ^^

    探偵役が一族の外戚の老女を
    昔の因縁話を聞きに訪ねていくシーンが印象的。
    栗本薫「絃の聖域」のラストシーンを思い出した。

    いやあ年長者にはかなわないってことですなあ。

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    2014年11月04日
  • 転生

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    内容は心臓移植を受けた主人公が、その心臓のドナーの意識が移り、ドナーが誰か?を通じて心臓移植の真相を突き詰めるという話です。
    ドナーの意識や性格が心臓移植を通じて移ってしまうという奇抜な発想の話ですが、提供された側と提供者側とで、さまざまな登場人物が絡み合い話に引き込まれました。
    この本を読み終えたとき、以前読んだ東野圭吾の「秘密」と何となくダブる感じがあったのですが、あとがきで貫井徳郎が東野圭吾の影響も受けていると書いてあったので接点があるのかもしれませんね。

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    2014年10月23日
  • 警官の貌

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    4編の短篇による、警察小説のアンソロジーです。

    まぁ、短篇故に、
    人物や動機の深掘り、トリック等は控えめですが、
    短ぃ尺に、お話がうまく落とし込まれていました。

    1点、特出するならば、
    警視庁捜査第三課(盗犯担当)や所轄署の留置係、
    警視庁通訳センター・通訳捜査官、などといった、
    あまり馴染みのなぃ部署が、舞台となっている点。

    ハードボイルドから人情モノまで、
    警察小説と言えば、捜査1課(殺人担当)ですが、
    人情モノの新機軸となり得る題材だと感じました。
    長篇作品で、ガッツリ読んでみたぃな~なんて…。

    また、最後の1編は、
    死刑制度がより厳罰化された近未来を舞台とした、
    異色作ではあり

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    2014年10月12日
  • 警官の貌

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    今野敏『常習犯』ベテラン刑事と常習窃盗犯の信頼にも似た感情が面白い。誉田哲也『三十九番』誉田氏らしいダークな作品。まさかあれも伏線だったなんてと驚かされた。福田和代『シザーズ』バディものとしても面白いが、何といっても“通訳捜査官”なる存在が興味ぶかかった。貫井徳郎『見ざる、書かざる、言わざる』社会的テーマと仕掛けられたトリックがさすが。とてつもなく残酷な話。

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    2014年10月04日
  • 警官の貌

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    久しぶりに警察もの♡
    しかも作者が豪華でサクサク読めたー。どの人も短編なんてもったいないくらいいお話だった。結構短編集とかって良かった話といまいちだった話ってなるけどこれは4話とも良かった!!しかも4話とも全然趣向が違ってなおいい。
    福田さんと貫井さんは読んだことなかったからこれから他のも読んでみよっと。
    貫井さんの話は冒頭かなりゾワゾワしたー鳥肌。

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    2014年10月04日