貫井徳郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一気読み。
貫井作品らしく、ドロドロした雰囲気が有るものの、中学生を軸にしているためか、他の作品ほどドロドロ感・ジメジメ感は薄れている。ページをめくる手がもどかしく感じるほどドキドキしたのは久しぶりかな。
一人の中学生の自殺に始まって、連鎖する中学生の自殺。その謎を追う父親・・・。
何が原因で?
連続する自殺の関係は?
そもそも自殺なのか他殺なのか?
等々、飽きさせない展開に徹夜してしまった。
ただ、主人公の父親が真相を語るシーンだが、ここは満足できない。いかにして真相に辿り着いたかが描かれてないので唐突感はいなめない。
「わかったんだよ、私には。優馬が自殺して以来、いろいろ考えたんでね -
Posted by ブクログ
ネタバレ女性の一生を貫井徳郎が描くなんて。意外だけど、ハマって読んでしまった。☆4.5!
この本はもしかしたら好みが分かれるかもしれない。正直、和子(怜花)の生き方は読んでて辛いところが多い。ただ一人の男性から認めてもらいたいがための整形、執筆。ここで木ノ下を取り巻く女性を憎んで行動に移すのなら、これは面白味のない本になったかもしれない。憎しみも哀しみもすべて内に秘め、誰にも話さず生きていく和子の姿は読んでて辛いものもあるが、ある意味、本望なのかもしれないと思った。
彼女に好意を寄せる男性が時として現れ、頼っちゃえば楽なのに、と何度思ったことか。
最期はあっけない。隠し通してきた彼女の人生を初めて明 -
Posted by ブクログ
読めどもなかなか終わりが見えてこず途中、ちょっと中だるみ感はあったが最後まで読み切るといつもより大きな感動があった。
ミステリーではなく恋愛小説。
美人女流作家、咲良怜花。ベストセラー作家である彼女が突然、筆を折る。作家になったきっかけから筆を折るまでの経緯を、新人編集者に咲良怜花は語って聞かせる。
成功の影には男の姿があった。この男にどんな魅力があるのか、恋愛感情など当事者でなければわからいだろうがこの複雑な関係を維持し続けるというのは、女性から見ればスゴイ執念だと思うし、男性からすれば都合のいい女性だったのではないか?
エピローグでは、ある程度予測はしていたが、そうくるかと感心しつつ、物悲 -
Posted by ブクログ
2002年、貫井徳郎の症候群三部作の三作目。
警視庁の特殊任務チーム、今度は殺人事件に挑む。
この作品は文庫で712ページにもおよぶ大作。読む前からその分厚さに気力が萎えてしまうほど。のっけからむごい殺害シーンから始まる。どうなるの?たたみ掛けるように話が展開していきグイグイと引っぱられる。
加害者が未成年者や精神障害者であれば殺人でもその量刑が、被害者遺族からすればあまりにも軽すぎる。その憤りをどうするべきか?法治国家であればそれに従わざるをえず私刑を加えることはできない。
にもかかわらず加害者がその後、なぜか殺されるという事件がおこる。被害者遺族の犯行を立証できず、まさに現代の必殺仕事人 -
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