貫井徳郎のレビュー一覧

  • 後悔と真実の色

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    猟奇的連続殺人事件がテーマの推理小説かと思っていたら、警視庁9係の刑事が次々と登場。
    刑事の性格付けが丁寧に描かれており、警察小説の趣き。
    やがて、その中の一人の刑事が主役となり、不倫や夫婦問題の果て、過酷な運命の変転をたどり、男の転落を描いた人間ドラマの様相に。
    一筋縄ではいかない話の展開に、文庫本679頁もたちまち読み終え、小説の楽しみを堪能した。
    解説に「本格ミステリと人間ドラマの融合」と書かれてあるが、言いえて妙である。

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    2020年07月18日
  • ミハスの落日

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    海外を舞台にした短編集。密室殺人の謎が明かされる表題作を含む5篇から成る。いずれの短編も貫井さんらしいどんでん返しがあり、楽しく読めた。海外モノだから、ちょっと読みにくいかなと思いつつ本書を読み始めたけど、とても読みやすくまたしても一気読み。表題作や「カイロの残照」が気に入ったかな。どれもがいたたまれなくなる読後感。貫井さん、長編が好きだけど、短編もなかなか読み応えありでした。

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    2016年10月27日
  • 北天の馬たち

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    探偵事務所の二人と喫茶店のマスター。三人三様の性格が面白かった。探偵さん二人の過去に隠された事実に息苦しくなる。やっぱり帰って来て欲しい‥‥

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    2016年10月17日
  • 夜想

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    ネタバレ

    本筋とは関係の無い娘が家出した母親の話が時々割り込んでくる。それが、本筋と交差した時に伏線が回収される、ってのはよくある話だが、最終的にその母親と主人公である雪藤の状況が見事に対比されているわけだね。
    ミステリーとしてのどんでん返しも中々良いし、不幸からの救いの話としても味わい深い。

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    2016年09月12日
  • 微笑む人

    購入済み

    もう少し

    結論を読者に任せるのはいいが、そのためには全ての情報を開示するべきだと思う。
    主人公の「私」にはもう少しやるべき事(やれる事)があったと思う。
    主人公には時間の制約があったわけでは無いので、この結末で筆を置く理由が全く無い。
    さすがに文章は上手く、実際のワイドショーを見せられている気分になる。全体のテンポもよかっただけに最後の主人公の突然のあきらめ感が残念。

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    2016年06月05日
  • サイドストーリーズ

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    またあの人たちに会える喜びとまだ知らない人たちの日常を垣間見れるお試し的感覚。
    何作か読みたい本も見つかってとっても得した気分。

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    2016年05月30日
  • 被害者は誰?

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    良質な短編推理モノ。
    うまく練られているな。

    貫井さんの作品っぽくないかな。
    悪い意味ではないけどね。

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    2016年05月29日
  • 夜想

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    これまで宗教や占いを信じる人の気持ちがよく理解できなかった。でもこの本を読んだ後なら理解できる気がする。

    何かに救いを求めることは悪いことではない。でも、自分を救えるのは結局自分自身しかいない。今の現状を嘆くのも前向きに捉えるのも自分次第なのだと改めて教えられた。

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    2016年05月14日
  • サイドストーリーズ

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    アンソロジーは、未読の作家さん探しに持ってこい!
    と、こちら即買い。
    しかし・・・しくじった⁉️
    よくれば、タイトルが、「サイドストーリーズ」
    ということは・・・本編ありきだった(笑)
    既読は、「百瀬〜」と「まほろば駅前〜」のみ。
    いくつか本編読んで、ようやく積読から脱出。
    ドラマ化されてるもの たくさんあって、
    本シリーズ読んでなくても
    イメージ湧いて 十分楽しめました。
    姫川玲子シリーズ、北天の馬シリーズに興味津々

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    2016年05月11日
  • 新月譚

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    タイトルに惹かれた。新月の物語とは一体どんな話なのだろう。あらすじを見ると女性作家が筆を折り、書くことをやめたとある。本当は貫井徳郎のバリバリなミステリーを読みたかったのだが、まぁ、よしとしよう。そんな思いで本作を読み始めたが、中々のものだった。あまり容姿のよくない女性がコンプレックスを持っている中、好きな男性との付き合いと作家業をこなしていく様が、絶妙に描かれていたと思う。もう、木之内を諦めて、違う人にしたら!と何度も思ったよ。

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    2016年03月31日
  • 誘拐症候群 <新装版>

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    「症候群三部作」の2作目。
    1作目と同様、環率いる秘密組織が、連続する小口誘拐の謎を追うべく行動を開始する。

    しかし、今回の主役はそちらのチームではなく、それら小口誘拐と平行して発生した身代金1億の誘拐事件に巻き込まれてしまった環チームの托鉢、武藤である。

    全くタイプの違う二つの誘拐が、環の指揮の下で解明の一途を辿る。

    1997年に執筆されたと後書きの解説にはあったが、当時は読む人を圧倒させるような斬新なものであったであろう犯行の手口は、今の時代には少し平凡に感じられた。これにはコンピュータやインターネットの目覚ましい発達を感じずにはいられない。

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    2016年03月21日
  • 失踪症候群 <新装版>

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    症候群シリーズの1作目。

    多発する若者の失踪事件。
    警察を退職した探偵たちを率いて特殊任務に当たる、環という刑事がその解決に挑む。

    一見関連のなさそうな人々が失踪しているだけのように見えるが、環が追いかけると事件に関連性が見えてくる。

    失踪者一人ひとりの背景にある物語、それを追う探偵が背負う物語、そしてすべての事件の裏に隠された真相とは。

    最後の最後まで新たな展開があり、読者を飽きさせない新鮮さがある。

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    2016年03月13日
  • 新月譚

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    面白くて一気読み。
    ただ、若き編集者が作家宅を訪問し、作家が顔を見て驚いたところで、理由がわかってしまったので、ラスト近くの驚きが半減してしまった。

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    2016年03月06日
  • 悪党たちは千里を走る

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    ドラマを見てからの原作。実写化ってホント原作通りにやらないよね。そんな自分らしさを出したいなら、完全オリジナルでやれ!って思うけど、それだとスポンサーがつかないんだろうね笑 だからドラマ版の高杉はあんな役どころなんだね。高杉=監督、演出家、プロデューサー・・など、ドラマ関係者の分身なんだと。だいぶキャラたちが改変されたせいで現金の調達方法など、原作とは似ても似つかないものになりそうだ・・と、ドラマの悪口はこの辺まで笑 所々に笑いありで、今までにない貫井さんを見れて楽しかった!現金の受取りはホント斬新。個人的に最後のオチは○○○だと思いましたが、ハズレでした^^;

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    2016年02月24日
  • 新月譚

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    久しぶりに読み応えのある小説に出会えた。
    ーーー
    美貌と壮絶な作品世界で一世を風靡した作家、咲良怜花。だが彼女は突如として筆を折った。なぜ彼女は執筆をやめたのか。彼女が隠し続けてきた秘密とは何か。沈黙を破り、彼女は語り始めるーー目立たない娘だった彼女を変貌させた、ある男との恋の顛末を。恋愛の陶酔と地獄を活写し、読む者の呼吸を奪う大作。

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    2016年02月27日
  • 悪党たちは千里を走る

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    金持ちの家の犬の誘拐を企む三人の男女。しかしその家の子どもに自分を誘拐誘拐するよう逆に依頼される。ここまではどこかで見た事のあるような展開。だが、謎の人物『ジョンレノン』の登場により状況は一変する。完璧な誘拐計画に走る亀裂は想定内なこかはたまた、、ハラハラ感がたまらない。本当の悪とは何なのか。誰もが感じる現実社会と個の乖離の中で奔走する悪党たちの物語。

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    2016年02月03日
  • 新月譚

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    『空白の叫び』に続き、貫井作品十二作目。とにかく疲れた、の一言。和子が作家になるまでとても長く感じたが、作家になってからはあっという間でした!女性にとって恋愛とは毒にも薬にもなるのだな、と。まさかあんな終わり方をするとは・・。後藤和子という一人の女性の人生を描いた傑作。

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    2016年01月16日
  • 誘拐症候群 <新装版>

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    症候群シリーズ、第二作。キーワードは『誘拐』。通常のミステリとは違い、犯人、被害者、チーム環の面々などいろんな視点から事件を記述していてとても良かった。二つの事件が交錯するところなんて読んでて「おぉ、凄いっ!」ってなりました(^^ また黒幕については「いやいやいや、まさかそれはないだろと・・(良い意味でw)」 次作の『殺人症候群』にはかなり期待してます。さて、どんな結末を迎えるのだろう・・?

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    2016年03月11日
  • 鬼流殺生祭

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    【2015.12.18 追記】

    実は4年前に一度読み終わっていたらしいが、
    まったく記憶になく改めて購入(してしまい)(^ ^;

    読み進めても読み終わっても、
    まったくもって思い出す部分なし(^ ^;
    大丈夫か、俺(^ ^;

    登場人物が多く、人間関係が複雑で、
    ときどき頭がこんがらかる(^ ^;
    巻頭に系図が載ってるのが本当にありがたかった。

    舞台は、一応明治維新後の東京で、
    かなり特殊な環境下での、これまた特異な犯行。
    肥前の武家に伝わる、不思議な因習と禍々しい呪い。
    事件の根底に流れる、意外な秘密。

    かなり緻密に寝られたストーリーは面白いが、
    ややテンポが悪くて...時に冗長に感

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    2015年12月18日
  • 被害者は誰?

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    この著者の本を読むのは『慟哭』以来4年ぶりとかですが、どっちかと言うと社会派よりという印象がありました。しかし、読んでみれば本格のエッセンスが詰まった罠に満ちた良短編集でした。
    冒頭の表題作は、ありがちな仕掛けですが、その使い方が効果的かつ巧みで、まんまと引っかかってしまいました。
    そのほかの短編も、罠自体はシンプルなのに、リーダビリティが抜群なため、すらすらと読めてしまい、結果的にあっさりと騙される。というパターンが多かったです。
    そして、厭な人を描くのが抜群に巧い!読んでるこっちが殺意が湧いてくるレベルです。
    解説にもあるとおり、息抜きがてら読むのに適した本だと思います。

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    2015年09月19日