貫井徳郎のレビュー一覧

  • 光と影の誘惑

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    ネタバレ

    短編だけど非常に濃い作品ばかり
    個人的には、「長く孤独な誘拐」、「光と影の誘惑」が好きかな。

    特に「光と影の誘惑」は長編で、読んでみたいです。

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    2013年06月12日
  • 明日の空

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    貫井作品の中でも珍しい青春小説仕立てのミステリ(私の記憶ではない、と思う)。
    英語表題のIt will be fine tomorrowが、この小説の核でもある。
    ずっと貫井作品を追いかけてきて、生まれて初めて買ったサイン本がこの作品というのは本当に何と言う縁かと思う。
    ずっと心をテーマにミステリを書かれている貫井作品に魅せられて、不条理な心のあり方を描かれる方がむしろアリだと思う人間なのだが。この作品もまたアリ、そう変えて行きたくて日本に帰ってきた人間には何と言うタイミングで心に響くか……。
    各作品には読者にとっての読み頃があると思う。
    まさにこの作品は、私にとって今読んで正解。
    幸せな時間

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    2013年05月25日
  • 明日の空

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    無理があるところもあるけど、面白かった。何より色々日本人として考えないといけないことを沢山含んでいると思う。良いところも当然一杯あるけど、独特な陰湿、妬み、それらを根本とした差別を何とかしなければね。

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    2013年05月20日
  • 明日の空

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    明日の空が青いことを夢見て
    バトンをだれかに渡し続ける。
    「ちょっといいこと」を繋げていくことの尊さを
    噛みしめておきたい。

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    2013年05月19日
  • 天使の屍

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    ネタバレ

    息子が突然飛び降り自殺した。それから父の捜査が始まる。良い子だった息子が自殺した理由はドラッグや裏ビデオに出演していたことがばれたため。残った友達も次々と自殺していく。最後に生き残った祐の言葉が印象深い。

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    2013年05月13日
  • 夜想

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    ネタバレ

    人の心は弱いんだなぁ、と再認識を繰り返しながら読み進んだ。
    登場人物の誰もが、他人に依存している。
    新興宗教に群がった人たちなので仕方ないといえば仕方ない。

    出て行った娘、亜由美を支配し続けようとする母親の身勝手さに、彼女登場する度に辟易した。
    北條メンタルクリニックは衝撃の結末だったが、貫井さんの本を読んだ満足感を一番色濃く味わえた瞬間でもあった。

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    2013年05月11日
  • 光と影の誘惑

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    ネタバレ

    貫井さんの4編からなる中編集。
    どれも密度の濃い作品ばかりで、それぞれ違った面白さがあり、
    ある程度予想して読み進めていたとはいえ、
    最後にはあっと驚かせられました。
    シリアス路線もコメディタッチの話も、
    長編も短編も、どちらも面白い作家さんだと感じます。

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    2013年05月03日
  • 転生

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    最後少しあっさりした感もありますが、最後まで一気に読んでしまいました。

    さわやかな読後感です。この先に希望がもてそうな。

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    2013年03月09日
  • 転生

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    心臓移植を受けてから趣味嗜好に変化が生じ、会ったこともない女性の夢を見るようになった主人公。これはドナーの記憶なのではないか? そう考えて探索を始めるが、探し当てたドナーは新しい嗜好や夢の女性とは無関係の人物であった。果たしてその真相は?


    臓器移植の結果ドナーの記憶を受け継ぐ、というのはよくあるプロットであるが、それをドナー捜しとなぜ事実が錯綜しているのかを探るミステリとして描いている。

    大学生の一人称のためか貫井作品の中でも字の文が一際平易。

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    2012年11月11日
  • 転生

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    ネタバレ

    心臓移植手術を受けたら、もともと自分の持っていなかった趣味や能力が身についていた・・・。というのを発端に、自分のドナーを探り始める、という、まあ、割とよく見かけるテーマの物語。ドナーは誰なのか、そして警告を発してくるのは誰なのか、という謎はあるけれど、比較的ミステリー要素は薄いかな。ドナーにたどりついた後は、さらさらと流れていく感じ。移植手術と生命倫理などの重いテーマを扱いながら、雰囲気は青春小説で、読後感は爽やか。

    臓器移植は、人工臓器が実用化されるまでの、過渡期の医療行為であり必要悪、という部分には考えさせられます。

    また、人間の記憶や心はいったいどこにあるのか・・・。本当に、考えれば

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    2012年10月27日
  • 天使の屍

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    ネタバレ

    (ネタバレ無)2006年5月読書記録参考
    凄いスピードで進んでいく本だった。「置いてかれてしまう」とすら思った。大人たちの世界を無視した子ども独特の世界観。はたして私はこんなにもすさまじい世界を生き抜いたかと考えると答えはNoとなるが、暗黙の了解、独特のルールに似たようなものはあったと思う。面白い本だった。

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    2012年08月28日
  • 天使の屍

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    自殺、自殺、自殺、希望。
    本格社会派ミステリー。

    これぞ、貫井氏というべき一冊。
    舞台設定細部も抜かりなし。

    先を仄めかしながらも、伏線と抑揚が素晴らしい。

    今回の題材は中学生の自殺だが、ここで論じられる「子供の論理」ってのは、凄く分かる気がする。
    いつぞや、そのうちに自分も分からなくなってゆくのかななどと思わずにはいられない。

    物語の終わり方も、実に爽やかにまとまっている。
    貫井氏も当たり外れがあるが、本作品は魅力ある当たりの一冊であったように思う。

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    2012年08月26日
  • 鬼流殺生祭

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    明詞シリーズ第一弾。朱芳さん素敵です♡
    京極臭がプンプンしますが、そこら辺は笑って許してあげましょう(笑)

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    2012年05月11日
  • 夜想

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    妻と子を交通事故で亡くした男が、人の心を読む力のある女性と知り合い、救いを求めるあまり、宗教化へ突き進みやがて破局を迎える話。
    人のエゴがたくさんのひとを巻き込んで本当に良いことが見えなくなっていくさまは怖い。あまり触れたくない部分をうまく書いていてそれほど不快感を感じずに読めた。

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    2012年03月03日
  • 悪党たちは千里を走る

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    テンポ良し、読みやすさ良し。
    なかなかおもしろかった!
    長くないよ!臆することはないぞよ!

    続きも気になるね!ないけどね!ないやろけどね!

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    2012年01月24日
  • 夜想

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    処女作『慟哭』と通じるテーマである“救い””宗教”を描いています。ただ、”宗教”の部分は「慟哭」と大きく違い「内」から描かれています。テーマに比して重すぎない、だけど軽すぎない微妙なラインを渡りきった作品のように思いました。

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    2011年09月21日
  • 迷宮遡行

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    先に慟哭が読みたかったけどコッチが先に手に入ったので読んだ。
    きた!


    べそべそ泣く、がお気に入り。


    これはいいミステリ、表現も好み。


    慟哭読みたいです。

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    2011年09月07日
  • さよならの代わりに

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    ネタバレ

    幻冬舎文庫の「心を運ぶ名作100」で重版されたものを購入。
    「慟哭」や「症候群」シリーズでしか作者を知らなかったので、軽く明るい文体に引きこまれた。
    あとがきにもあったけど、徹底的に無意味な物語である。
    結局歴史は変えられず、祐里は消えてしまう。
    そのあがきにも見える必死さが次第に心を打つ。
    理屈にはあわなくても希望を持ってしまう人の心のありようが切ない。
    祐里がなかなか事情を説明できないわけが、圧倒的な孤独を伴って伝わってくるラスト。それを受け止める和希はひとつ成長するのだ。智美さんがもうちょっとガッツリ絡むのかと思ったけどそういうわけでもなかったのがちょっと残念。

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    2011年08月30日
  • 悪党たちは千里を走る

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    個人的に好きな一冊。

    貫井徳郎と言うと暗めの犯罪小説のイメージが強くなってきたが、被害者は誰?や本書のような、コメディタッチの作品も面白い。
    巧の計画話からの展開がスピーディで飽きさせず、一気に読んでしまった。

    巧帰宅後、両親と刑事さんがどうなったのか気になる…!

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    2011年06月16日
  • 迷宮遡行

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    暴走族、マフィア、クスリ・・・
    妻の行方を探し始めたという出だしから、なんでこんな展開に!?といった方向に進んで…
    友人の死が哀しかった。

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    2011年06月10日