貫井徳郎のレビュー一覧

  • 追憶のかけら 現代語版

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    文庫本643頁とボリュウム満点だが、終着点がどこになるのかの焦燥感で、たちまちのうちに読み終えた。
    作中作が265頁もあり、これだけでひとつの作品と言えるし、いわば「一粒で二度美味しい」とのフレーズを思い出した贅沢なミステリー小説。
    作中作が現代語版であったが、旧字旧仮名づかい版の方が、さらに戦後間もないという臨場感が味わえただろう。
    自殺した作家の未発表手記を手に入れた大学講師が、自殺の真相を究明すべく行動を起こす。彼には、妻を事故で亡くし離れ離れになっている娘と一緒に暮らすために名を挙げようという目的が。
    手記に登場する人物たちを訪ね歩くうちに、何やら複雑な謀が仕掛けられていることに。ジェ

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    2023年02月06日
  • 罪と祈り

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    幼馴染みで親友の亮輔と賢剛。
    亮輔の父、辰司と賢剛の父、智士もまた幼馴染みで親友だった。
    辰司は警察官で長く交番のお巡りさんとして勤務し、地域の人に慕われていた。
    既に引退していたが、そんな辰司が川で遺体となって見つかった。
    それを捜査することになっのは、智士の息子で刑事となった賢剛だった。
    辰司の息子の亮輔は父の死にあたり、もっと父のことを知りたいと、独自に父の過去を調べ始める。
    すると、とてつもない闇にぶつかることになった。
    知らない方がいいこともあるのか…それを知った時、どうするのか…
    衝撃が止まらない。

    2023.1.15

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    2023年01月15日
  • 新装版 修羅の終わり(下)

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     3つの物語がどうつながり、どのように収束するのか気になり一気読みだったが、すべての謎が明かされないまま終結。解説をネットで読み、ようやく山瀬の正体や物語の構図を掴むという体たらくぶり。犯人当て系の自分で推理しなければいけない小説は大好きなのに、まだまだ修行が足りないようだ。
     結局クズ刑事たちの言い訳をずっと聞かされているようだった。久我も鷲尾も強要されたり、冤罪で職を追われたりしているが、どちらも真っ当に生きてきた訳ではない。斎藤には良心の呵責を覚えるのに森岡には同じ感情を抱かず軽蔑しているし、鷲尾に関しては元から素行が最悪。もっと正義の鉄槌が下されて欲しい結末だった。

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    2022年12月29日
  • 新装版 修羅の終わり(上)

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     久々の貫井さん。公安刑事も防犯課刑事も警察がクズ過ぎて虫唾が走る。上巻ラストに降りかかる鷲尾の冤罪事件にはざまぁ、としか感じない。刑事2人+記憶喪失の青年の三者の目線で物語は進むが、どうも同じ時間軸ではないらしいことはわかる。小織が怪しすぎて、担いでるとしか思えない。色々と気になることが多いので下巻へ。

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    2022年12月27日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    少年法、精神障害に阻まれ、加害者は法の裁きを免れる。
    更正のため、病気のため…被害者遺族にとっては到底受け入れることの出来ない現実。
    そんな怒りを請け負う者がいるのではないか…
    警視庁の特殊工作グループが動き出す。
    しかし、そこには大切な人を失い、傷付けられ、復讐したいと強く願う人たちの思いが渦巻いている。
    それはいけないことなのか…
    社会的な難しいテーマ。

    2022.12.11

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    2022年12月11日
  • 罪と祈り

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    ネタバレ

    愚かで悲しいお話だった。
    貫井さんの小説は2作目ですが、犯罪を犯した人の心の内を描くのがなんて上手なのでしょう。

    父と息子、それぞれ親友同士の親子二代の話。
    父が殺されたことで、自分は父について何も知らないことに気づく。父には大きな闇があった。
    調べるにつれて徐々にベールが剥がれていく。
    知っていいのか、知らない方がいいのではないか…。

    根っからの善人達が誘拐事件を起こしたこと、なぜ人質の子供が死んでいるのか、途中ヒヤヒヤしながら読みました。

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    2022年12月11日
  • プリズム

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    それぞれの視点で描かれるから、全てを客観的にみた読者だけが事の流れを知ってるっていうの面白いね!もう一周したくなるもん。
    正しい真相がわからないままなのが評価低いのかもしれないけど、個人的にはおもしろかった

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    2022年12月08日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    実は、その被害者達は、重大かつ残忍な事件を起こしておきながら、精神状態の異常だったり、未成年だからという理由で、大した罪に問われないまま、社会で生活している連中だった。700ページもある長編ですが、場面が次々と変わり、展開が早いのであっという間に読み切りましたが、登場人物の大半が病んでおり陰惨な死の描写もありで読んでいて気が滅入りました。

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    2022年10月08日
  • 後悔と真実の色

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    これまでに読んだ貫井氏の作品の中で1番面白かったです。

    若い女性ばかりを狙い、指を切断し、持ち帰るという連続殺人が発生。
    捜査にあたる警視庁捜査一課の「名探偵」西條は、その優秀さと、コミュニケーション力の欠如さ、外見の良さから、やや孤立した存在だった。
    殺人が重ねられる度、大きくなる捜査本部を嘲笑うかのような犯人の行動。
    そして同時に西條に対する個人的な嫌がらせが始まり-。

    単なる推理小説ではなく、様々な警察官の心情、人生が描かれており、罪に問われる事ではないが他人に話すのは憚られる、嫉妬、嫌悪。
    正義感が強い故に同時に生まれる罪悪感、自責の念。
    肩書きを奪われて初めて知る、己の弱さ。

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    2022年09月21日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    どんでん返しと言うには少しインパクトが薄い感じがしたけど、内容はそれぞれさすがと思える程に面白かった。法月綸太郎のガリバリズム小説が唯一どんでん返しを感じた作品だった。

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    2022年09月04日
  • 女が死んでいる

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    ネタバレ

    短編集。

    「うわーっ!」と驚くのはなかったが、「えっ!」とか「そーきたか!」ばっかりの高レベル短編集。
    叙述トリックあり、意外な真実ありと どれも長編になってもおかしくないレベルのような気がした。

    一番印象に残ったのは最後の一遍 レッツゴーだった。
    これはミステリーではなく日常を描いた作品かなー?と最後の一遍なんで毛色の違った作品を挿入したのだろうと思いながら読んでいたら、そうきたか!とビックリさせられた。

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    2022年08月16日
  • プリズム

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    ネタバレ

    面白かった
    最初僕たちはミツコ先生と呼んでいるをツッコミ先生って空見してたからつっこんでくる美人な先生かと思ってた

    教え子、同僚、元恋人、不倫相手(最初の教え子の父親)の視点からそれぞれ事件の真相を探るのが面白い
    最後まで犯人わからないっていう終わり方で若干拍子抜けしたけどそこまでモヤモヤしなかった

    睡眠薬入りチョコレート関連でそのチョコを贈った南条先生ともと付き合ってた同僚の先生がなんで昔睡眠薬を使ったことあるのを知ってるのか謎だった
    なので犯人はこの先生と友達が悪戯されどうにか仕返ししたい大人びた山名さんかな?と思ったけど、それだと辻褄が合わないことも多い

    名前思い出せないけど、同僚

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    2022年07月31日
  • 悪党たちは千里を走る

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    考察や深読みなど無く、これぞエンタメ小説という作品。ただただスピーディーな作品をワクワクしながら楽しめた。

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    2022年07月27日
  • 乱反射

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    関係のなさそうな今までの出来事が勢いよく次々と結びつき、完成した後の衝撃。さまに乱反射で起きた事故。
    自分も何の気なしにとっている行動が、事件や事故の原因になってしまっているのではと怖ろしくなる。

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    2022年07月13日
  • 後悔と真実の色

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    ネタバレ

    やはり人との対話はかなり重要だなと思った。察してくれているだろうは絶対にダメ…
    まさかの犯人で面白かった。

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    2022年06月18日
  • ドミノ倒し

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    ネタバレ

    しがない田舎の私立探偵が元カノの妹から受けた依頼を受け殺人事件の調査を依頼される
    しかし調査を続けてるうちに別の殺人事件とぶつかりそれを調べてるとさらに別の殺人事件と繋がり・・・とまさに【ドミノ倒し】のように繋がっていく。追えば追うほど謎が深まるミステリー

    名探偵を自称しハードボイルドを気取る主人公のキャラは三枚目な方で、どちらかというと迷探偵な印象。そのため作中の推理が外れているように感じて最後まで真相を読みきれなかった

    そして真実が明かされたとき、その内容に背筋が凍った
    とても恐ろしくゾワッとなった
    読んでいた印象としては『ひぐらしのなく頃に』を思い出した
    キチンと言えば違うんだけど、

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    2022年04月30日
  • 壁の男

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    小さな田舎町で自分の家の壁に絵を描く伊苅。
    しかも、その絵は幼い子供が描くような下手な絵。
    どうしてそんな絵を描き続けるのか…
    その理由が深い。

    2022.4.20

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    2022年04月20日
  • プリズム

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    慟哭に続いての著作2作目。
    相変わらず読みやすい綺麗な文章。

    タイトルも的を得ていて良い感じ。

    それに、素人探偵の数珠繋ぎの次に私も加わろうって思ってしまうラストの余韻がすごく好き。
    わかり易く誘導してる気すらする…。

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    2022年03月26日
  • 宿命と真実の炎

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    「後悔と真実の色」の続編
    警察官だった頃の知った名前も出て来るのでその面々と会えるのも
    お楽しみ。
    暗闇に落とされたような生活をしている西條にまた光は見えるのか。
    その後の西條にもぜひ会いたい。

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    2022年03月09日
  • 壁の男

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    凄く良かった。

    章が進む度に伏線が回収され、最後に全てが腑に落ちる。人間の感情のあらゆる部分が繊細かつ丁寧に描かれていて、主人公の人柄がとても愛おしく感じた。

    ⭐︎を5つ付けたかったが、あまりにも悲しく辛い主人公の半生だったので4つにした。

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    2022年02月28日