貫井徳郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2023/06/26
#私に似た人
#貫井徳郎
《感想》
「私に似た人」っていう題名にあった通り、
読者側も、小説内の主人公たちも「私に似ているかも」と思う内容。
テロを、題材にして
日本では貧困層が社会を変えるべく、
中間層や富裕層に洗脳され小口テロを起こすという話。(テロの内容はトラックでビルに衝突や通り魔など。)
日本人は家族や身近な周りの人に対しては親切で、
想いやりがあるけれど、それよりも距離が離れると無関心になってしまう。
そして、
みんな行動が一致して、序列を乱さない律儀系な国と言うけど、それが正しいかどうか考えておらず、思考が停止してる証拠なのかもしれない。
という内容が何回か本の中にも出てきます。
一定数人間だけが豊かである=日本は平和な国
というイメージですけれど、深く掘れば一定数の貧困者もいる。
今自分が生活しているレベルが全員叶えられるとは限らないんだと思ったし、それもそれでおかしい社会だとも考えさせられた。
現状に対して、忙しくてできないとか、貧困層で夢を持てないとかで、社会の歯車に回されるだけじゃなく、よく考えて自ら行動することが大切!
頭で考えることは、無限に出来るけど
行動に起こせるのはやはり一握り。
文句ばっかり言ってても何も変わらないし、
その文句につけ込まれてしまうかもしれない!
ネットでのやり取りがメインの内容で、
現実社会で本当にあり得る話をしているから、
結構考えさせられる内容になってて、読むのは楽しかったです。
最終的には、日本の性格を非難しながらも、
日本人も捨てたもんじゃないと思わせる展開になってます!
貫井徳郎は悲劇があったとしても、
最後は希望を持たせて終わる所が好きです。
後は、もっと一人一人の主人公が
複雑に繋がりあってくれていたらよりのめり込んで読み進めれたと思いましたが、
これは欲張りですね、、。 -
Posted by ブクログ
心臓の病を抱えていた大学生の和泉は、ドナーを得て心臓移植手術を受けた。
術後の経過は順調で回復も早かったが、以前にはなかった身体の変化に戸惑う。
これはドナーの記憶や嗜好なのではないか…という疑問を持ち始め、それと同時にドナーへの強い興味を覚える。
しかし、ドナーの名前等は知ることが出来ないことになっている。
もちろんコーディネーターや医師が、それらを教えてくれることもない。
ただ、性別と年齢やどうしてなくなったのかまでは教えてもらえた。
ただ、和泉は奇妙な夢を見たことで、その夢に出てくる女性こそがドナーてはないかと確信し、その遺族を探すことを決意する。
しかし、それは容易いことではなかった。
もし、自分にも同じことが起こったら…?
きっと自分も同じ思いを持つと思う。
その行動力があるかは別として…
医学の発展の良し悪し等、深い題材。
2023.5.7