貫井徳郎のレビュー一覧

  • サイドストーリーズ

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    大分前に購入「積ん読」状態だったのをなぜか読みました。
    正直楽しかったです。
    作家さん達の代表作のスピンオフというか表題通り「サイドストーリー」。読んだことの無い作品もありましたが、丁寧に作者の横顔やメインのストーリーも書いてあるというサービス付。すべて「煙草」や「一服ひろば」に関連して書いてありますが、上手くからめてあるお話もあれば、やや無くてもいいんじゃない?的なお話も。
    冲方丁の「天地明察」は読んでみたいと思っていた本だったので、ますます読みたくなりました。
    貴志佑介の「鍵のかかった部屋」からのお話はドラマで見ていた佐藤浩市の芹沢がメインになったのには驚きましたが、まんまでしたね。
    限られた数の本しか読むことができないわけですから、
    こういう本から情報をもらうのも面白いですね。

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    2016年10月11日
  • 新月譚

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    恋愛小説というのはもっと上手くいくものではなかったか。もっと安心して読めるものではなかったか。読みながらそんなことが頭をよぎった。容姿に自信のない女性が恋を経て、整形をし華やかな美貌を手に入れ、持て余し、翻弄される…。どこか既視感があったような気もしたが、そんなものは一瞬にして吹き飛んでしまった。理屈に反するような行動ばかりする主人公。しかし、その狂気や陶酔、諦め、迷いといった心理描写が、読者にその理詰めでは説明しようのない人間の感情を、直に分からせてくれる。必死に生きる主人公に、心から共感できる作品。

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    2016年07月04日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    「失踪症候群」「誘拐症候群」に次ぐ、症候群シリーズの3作目にして最後。

    登場人物と活躍する組織は3作とも共通するため、1作目から読むとより深く楽しめるが、この作品から読み始めても十二分に楽しめる。

    心無い少年犯罪に巻き込まれ、愛するものを無残に奪われたやり場のない怒りを、復讐代行という形で晴らしていく職業暗殺者。

    加害者少年への手厚すぎる擁護に、被害者側苦しめられる。現代日本の抱える深い闇が恐ろしくもリアルに描かれている。

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    2016年04月23日
  • サイドストーリーズ

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    読み終えるのが惜しい、
    物語がある。

    もう少し読んでいたい、
    余韻に浸っていたい、
    もしかしたら
    CDの隠しトラックの様に
    どこかに後日談的なものがあるんじゃない?

    と、いつまでも
    本を閉じたり開いていたりして。(^^;

    この本の中では
    >まほろ駅前シリーズと
    >天地明察が
    私の読み終えるのが惜しいリストの中の作品。

    サイドストーリーとして
    <一服広場>をテーマに再び彼らに会えたのは嬉しかった。
    他の作品も面白かったなぁ~
    機会があったら、本編のほうも読んでみたい。

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    2015年08月10日
  • 夜想

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    『こんなふうに思ったんです。悲しみってのは絶対に乗り越えなきゃいけないものなのか、と。悲しければ悲しいままでいてもいいんじゃないか、とね。

    悲しいことや辛いことには、立ち向かっていかなかなければいけないように考えてしまうじゃないですか。それを克服して心の奥底にしまい込まなければいけないと、義務のように感じてしまいますよね。でも本当はそんな必要ないと思うんです。

    どうしても乗り越えられない悲しみもあるんですよ。だったら、無理に乗り越える必要はない。乗り越えられないことを恥に感じる必要なんてないと、私は思うんですよね。』

    最後の3章がすごい。
    みんなが世界を見たいように見ているから、すこしずつ世界はずれていく。そのずれを直すことは非常に難しい。そんなことを考えさせられる作品。

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    2015年07月22日
  • 鬼流殺生祭

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    『事件に限らず世のすべての事象には、始まりとともに結果が含まれているはずなんです。

    人間は生まれたときから死が約束されている。出会いは別れと表裏一体だ。

    だから今度の事件だって、起こった瞬間にその結末はすでに決まっているんだ。九条さんのような第三者が関わったところで、その結末を別な方向へとずらしてしまうだけでろくなことにならない。』

    貫井徳郎先生は本格ミステリもすばらしく面白い。やっぱ謎解きのあるミステリはたまらんな。

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    2015年04月29日
  • 転生

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    面白かった。
    ひとつ引っかかったのはストーカー被害に対して警察があまり動いてくれなかったこと。理由は彼女の恋人の父親の力があるのに、そこを頼らなかったのかと。

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    2014年09月27日
  • 警官の貌

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    常習犯 今野敏 三十九番 誉田哲也
    シザーズ 福田和代
    見ざる、書かざる、言わざる 貫井徳郎

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    2014年09月22日
  • 悪党たちは千里を走る

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     面白かった!

     ミスリードやフェイク(同じ意味だ)が随所にちりばめられ、読んでいてずーっとわくわくしていられる。

     最後まで読みえおえて、さてもう一回ってなる。
     しかし、解説を読むだに、この作家さんの普段の小説とはテイストが異なるのね。うむむ。寂しい。でもほかの作品も読みたくなった。

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    2014年05月22日
  • 転生

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    人の想い。
    人の記憶。
    人の日常。
    残せたらいいし、
    残ったのなら大切にしたい。
    きっと、それが生きたということ。

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    2014年05月06日
  • さよならの代わりに

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    ネタバレ

    劇団員の青年の元にやって来たのは未来から来たという少女。彼女の話は信じることも疑うことも出来るのが高ポイント。未来を変えるためというタイムトラベルものの禁忌に触れそうになるのに、つい引き込まれる。ラストの怒涛の展開も切なくて良かった。この作者の青春物は大好き。

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    2013年11月26日
  • 夜想

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    悲しみを乗り越える必要はない。楽しい気分で心を上書きすればよい。楽しいとは、他人に喜んでもらえること。自分を救うのは自分自身しかいない。自分の為に楽しみをみつけよう。
    この物語の主人公・雪藤が最後に悟ったことである。新興宗教めいた言葉であるが、宗教の教えなど必要ない考え方である。
    「真沙子と美悠がいなくなったあの日以来、初めて人のために笑うことができた。」・・・涙がこぼれた。

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    2012年09月25日
  • 迷宮遡行

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    主人公のほのぼのした性格とアンバランスな緊迫した状況にどんどんはまりました。

    毒のある終わり方も最高です。

    この人何冊か読んだけれど平均して面白いです。

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    2012年05月02日
  • 鬼流殺生祭

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    やはりこのコンビ好きだな~。明治…というか、時代物っぽさは続作よりは少な目で残念です。このシリーズの続きが読みたい!!

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    2011年09月27日
  • 愚行録

    購入済み

    まさに「愚行」の記録。

    ある殺人事件を巡っての関係者たちの独白で構成されていますが、出てくる言葉は嫉妬。嫉妬。嫉妬。学歴や容姿、収入、、、人ってこんなに他人を妬むことができるのですね。

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    2018年02月26日
  • 鬼流殺生祭

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    維新の騒擾(そうじょう)燻(くすぶ)る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。被害者の友人で公家の三男坊九条惟親(くじょうこれちか)は事件解決を依頼されるが、容疑者、動機、殺害方法、全て不明。調査が進むほどに謎は更なる謎を呼ぶ。困惑した九条は博学の変人朱芳慶尚(すおうよしなお)に助言を求めるが……。
    卓抜な構成と精妙な描写で圧倒する傑作本格ミステリ。



    最終的にえ??
    そうなの?
    と驚きの結末です。
    楽しめますよ♪

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    2009年10月07日
  • 鬼流殺生祭

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     ゃられました。もう滅多打ちです。時代設定も、人物設定も大好きです!元公家ですよ?明治(作中では明詞)ですよ??ときめかないわけが無い!それでいて、本格(?たぶんそう書いてあった)ミステリー。私のミステリ熱が再熱しそぉです。
    当時の生活が垣間見れるのも面白いし、何気に豪華ゲストなのは“明詞”とゆぅ言葉を使いファンタジー色っぽいものを出した結果なのかなァ。。。と。
    妖怪の話も良かったです。

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    2009年10月04日
  • 乱反射

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    個人としては小さなモラル違反の人々の罪が重なり命が閉ざされる事故が起きた。

    自分が起こしたモラル違反の罪は何だろうう‥
    小さな罪を犯す前にこの小説を思い出そうと思った

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    2026年10月29日
  • 後悔と真実の色

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    女性ばかりを狙った連続殺人事件の犯人を追う警視庁捜査1課の刑事たち。ある事件がきっかけで、主人公である捜査一課のエリート刑事の人生は一気に転落してしまう。余りの落ちぶれ方で惨めな境遇に陥るが、絶妙なリアリティがある。犯人は予想通りだったが、それでも十分楽しめた。2010年第23回山本周五郎賞受賞作品。

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    2026年10月29日
  • 慟哭

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     本作は、幼女連続誘拐殺人事件を追う警察と、新興宗教にのめりこむ男の視点が交互に描かれ、それぞれの物語が一つの結末へとつながっていくサスペンスミステリーです。

     こういう謎を散りばめつつ最後に大きな衝撃が待っている作品にありがちな、序盤のつまりこれはどういう作品で、何を楽しみに読み進めればいいのかがつかみにくいという欠点も本作にはありました。

     しかしそれでもなお、よくわからないまま読ませる文章力がすごかったです。
     物語の中盤に差しかかる頃にはハラハラドキドキの展開に引き込まれ、そこからは一気読み。終盤の真相には大きな満足感を得られました。

     終わり方もまさに『慟哭』というタイトルにふさわしく、本作には最適だったと思います。
     
     一方で、モヤモヤしたまま読み終えたのも否めません。あとから振り返って推理することで解消できるような疑問ではなく、作品そのものに答えのないものを残されたような感覚でした。

     これも含めて本作の狙いなのだろうとは思いますが、個人的には読後感を少し損ねてしまったのが残念でした。

     それでも、読者を終盤まで引っ張る文章力と構成、そして大きな衝撃を与える結末は見事でした。名作として数えられる作品であることは間違いないと思います。

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    2026年10月27日