貫井徳郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大分前に購入「積ん読」状態だったのをなぜか読みました。
正直楽しかったです。
作家さん達の代表作のスピンオフというか表題通り「サイドストーリー」。読んだことの無い作品もありましたが、丁寧に作者の横顔やメインのストーリーも書いてあるというサービス付。すべて「煙草」や「一服ひろば」に関連して書いてありますが、上手くからめてあるお話もあれば、やや無くてもいいんじゃない?的なお話も。
冲方丁の「天地明察」は読んでみたいと思っていた本だったので、ますます読みたくなりました。
貴志佑介の「鍵のかかった部屋」からのお話はドラマで見ていた佐藤浩市の芹沢がメインになったのには驚きましたが、まんまでしたね。
限られた数の本しか読むことができないわけですから、
こういう本から情報をもらうのも面白いですね。 -
Posted by ブクログ
『こんなふうに思ったんです。悲しみってのは絶対に乗り越えなきゃいけないものなのか、と。悲しければ悲しいままでいてもいいんじゃないか、とね。
悲しいことや辛いことには、立ち向かっていかなかなければいけないように考えてしまうじゃないですか。それを克服して心の奥底にしまい込まなければいけないと、義務のように感じてしまいますよね。でも本当はそんな必要ないと思うんです。
どうしても乗り越えられない悲しみもあるんですよ。だったら、無理に乗り越える必要はない。乗り越えられないことを恥に感じる必要なんてないと、私は思うんですよね。』
最後の3章がすごい。
みんなが世界を見たいように見ているから、すこしずつ世界はずれていく。そのずれを直すことは非常に難しい。そんなことを考えさせられる作品。 -
購入済み
まさに「愚行」の記録。
ある殺人事件を巡っての関係者たちの独白で構成されていますが、出てくる言葉は嫉妬。嫉妬。嫉妬。学歴や容姿、収入、、、人ってこんなに他人を妬むことができるのですね。
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Posted by ブクログ
本作は、幼女連続誘拐殺人事件を追う警察と、新興宗教にのめりこむ男の視点が交互に描かれ、それぞれの物語が一つの結末へとつながっていくサスペンスミステリーです。
こういう謎を散りばめつつ最後に大きな衝撃が待っている作品にありがちな、序盤のつまりこれはどういう作品で、何を楽しみに読み進めればいいのかがつかみにくいという欠点も本作にはありました。
しかしそれでもなお、よくわからないまま読ませる文章力がすごかったです。
物語の中盤に差しかかる頃にはハラハラドキドキの展開に引き込まれ、そこからは一気読み。終盤の真相には大きな満足感を得られました。
終わり方もまさに『慟哭』というタイトルにふさわしく、本作には最適だったと思います。
一方で、モヤモヤしたまま読み終えたのも否めません。あとから振り返って推理することで解消できるような疑問ではなく、作品そのものに答えのないものを残されたような感覚でした。
これも含めて本作の狙いなのだろうとは思いますが、個人的には読後感を少し損ねてしまったのが残念でした。
それでも、読者を終盤まで引っ張る文章力と構成、そして大きな衝撃を与える結末は見事でした。名作として数えられる作品であることは間違いないと思います。