貫井徳郎のレビュー一覧

  • 悪の芽

    Posted by ブクログ

    相手にとって何気ない発言であったとしても人の言葉には重みがあるし、言われた本人はずっと忘れられないこともある。無関心であることも時には罪になる。
    芽は集まると大きな力になる。いろいろ考えさせられる作品でした。

    0
    2025年10月22日
  • 不等辺五角形

    Posted by ブクログ

    幼馴染の男女5人の中で起きた殺人事件
    被害者を除く4人の証言で進む心理劇のミステリー

    読みながら犯人を探していったり、それぞれの証言の矛盾とか嘘とかあるんかな?とか思いました読んでました

    ただ、読み終わってから「そういうことやったんか!」ってスッキリすることはなくて、「ん?どういうこと?」と思いながら再度読み返しすまでがこの作品の味わい方かなって思います

    というのも、本当の真相は明らかにならないんですよ
    ただ、現実世界でもこんな事件ってあるんじゃないかなって思う
    犯人は真実をはっきり口にしないし、証言者も全員本当のこと言ってるわけではない

    それぞれの証言から得られる情報を取捨選択して、

    0
    2025年10月20日
  • 慟哭

    Posted by ブクログ

    幼女が拐われ、遺体で発見されるという連続殺人事件が発生。
    物語は捜査一課の面々と、何かに傷心し、宗教に救いを求める男の2つの視点で進む。頻繁に視点が変わるが読みやすく、情景も目に浮かぶ。
    ラスト一文の衝撃は、ここ数年で読んだミステリーの中でも屈指の後味の悪さ…

    0
    2025年10月20日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

    Posted by ブクログ

    「もしも人1人殺したら死刑になる世界だったら」
    ドラえもんのもしもボックスのようなお話。

    確かにこんな世界だったらこうなるんだろうなという感想。
    トリックがどうとかいう話ではなく、すごく社会性のあるお話であった!

    0
    2025年10月19日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    貫井徳郎著『紙の梟 ハーシュソサエティ』は、現代社会が抱える「正義」と「制裁」の境界線を、冷ややかでありながらも深い人間愛をもって照らし出す一冊である。
    「殺人を犯した者は即死刑」という徹底したルールのもとに築かれた架空の社会。その世界を貫井は、倫理や制度の問題としてではなく、“人が他者を裁く”という根源的な問いとして描き出す。物語は短編形式で展開しつつ、どの章にも通底するのは、善悪を単純に切り分けられない人間の複雑な情念だ。

    冷徹な設定でありながら、作中に流れるのは静かな慈しみの気配である。登場人物たちは罪に向き合いながらも、自らの心の奥底にある「赦し」や「理解」へと手を伸ばそうとする。そ

    0
    2025年10月14日
  • 悪の芽

    Posted by ブクログ

    貫井さんの悪の芽

    考えさせられる話しだった
    悪意なく発言した言葉が発端と思って読み始めたから、過去の発言に悪意が入っているとわかった時、苦しんでいる安達に同情することができなかった

    過去のいじめの加害者が安達含め2人出てくるけど、最初は自分たちが被害者みたいな心情になってるのがすごく嫌だった
    でも丁寧な描写でそれぞれの現在の背景や成長過程など細かく描かれていて良かった

    プライドは上手く扱わないと傲慢に繋がるんだなと改めて実感した

    現在の被害者家族の行動や心情もすごく丁寧に描かれていて、辛かったけどすごく良かった
    江成さんが加害者側にならなくて良かったな

    0
    2025年10月11日
  • 不等辺五角形

    Posted by ブクログ

    面白かった。いくつかスッキリしない気になるエピソードは残ったけど、まぁそういうもんか。
    少し忘れた頃に、もう一回読みたい。

    0
    2025年10月07日
  • 悪の芽

    Posted by ブクログ

    夏のフェア棚に置かれていた本作。
    帯が大きく新しくなっていて、
    新聞のようなレイアウトのものでした。
    ----------------------------------
    無差別大量殺傷事件
    隠された犯人の壮絶な半生

    殺人鬼を生んだ悪意のひと言。
    この事件は、誰の「罪」なのか?
    ----------------------------------
    アニメの大型イベント、アニコン。
    そこが突如、無差別殺傷事件の現場になる。
    40人近くを襲いその場で焼身自殺した犯人。

    ニュースで報じられた犯人の名前、出身学校。
    本作の中心人物である安達は、
    小学校のかつての同級生だと気づく。

    死んでしまって

    0
    2025年10月05日
  • 微笑む人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本を数ページ読み進めた時、【あぁ、この仁藤は松坂桃李に合うなぁ】と思った
    別に私、松坂桃李のファンでは無いんだけど何故だかそう思って…
    読み進めていけばいくほど【松坂桃李】が浮かんでくる!
    モヤモヤしだして本を一旦端に置きネットで調べたら、この本はドラマ化されてるんですね、主演が松坂桃李だった!笑
    私多分、このドラマを観てるんだろうな〜
    読み終えたあと、ドラマの内容を覚えてなかったからまたネットで調べたら、内容は少し違ってましたね、うん
    で、本の感想は結局のところ、仁藤の犯行なのか実はやってないのか、そこはハッキリしない
    嘘か真実か分からないもので塗れてる
    複雑でスッキリしないラストだが
    それ

    0
    2025年10月02日
  • 殺人症候群 <新装版>

    Posted by ブクログ

    死ぬほど重いテーマにエンタメ性を持たせながら取り組んだ姿勢や内容はさすが
    ただ復讐代行の二人をはじめ動機や行動がやや唐突なキャラが多く、いまひとつ感情移入できず
    倉持さんの行動もちょっと意外で、こんなにあっさり同調するとは思わなかった
    これまでのミステリ的なカラクリやスピード感も乏しく、思ったのと違う感あり
    とはいえ楽しんだのは間違いない

    0
    2025年09月29日
  • 不等辺五角形

    Posted by ブクログ

    幼少期に海外で共に過ごして以来二十年以上の付き合いのある男女五人の幼馴染。海外赴任になる重成の送別会を兼ねて聡也の別荘で過ごした夜、事件が起きる。雛乃が頭から血を流した状態で死亡していたのだ。自分が殺したと自白した梨愛は警察に連行されるが犯行動機には口を閉ざす。梨愛の弁護士は残る三人に話を聞いていくが、それぞれの証言は微妙に食い違っていて…

    え!?どうゆうこと?
    読み終えた瞬間、この本の装丁のように頭が真っ白になる。。。
    パラパラと読み返して、ようやく真相らしきものが腑に落ちる。いやしかしメダパニった。
    一つの出来事を複数の登場人物がそれぞれの視点から語ることで、物語が多層的に展開していく構

    0
    2025年09月25日
  • 不等辺五角形

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後のページ。
    犯人が、わかれば全てがつながる。


    以下真犯人ネタバレ






    雛乃を殺したのは夏澄。
    P23で、梨愛のリュックに着いた蜘蛛を夏澄が取ってあげた。
    同頁、「私もあのときは度胸があったのね。今だったら、絶対見捨てる」夏澄は露悪的なことを言って、みんなを笑わせました。
    伏線として梨愛の情状酌量をずっと発言していたこと、隣の部屋なのに梨愛と雛乃の言い争いを聞いていないことで納得。彼女が犯人なのだから。

    0
    2025年09月23日
  • 慟哭

    Posted by ブクログ

    前情報なしに読めてよかった


    騙された。

    タイトルの慟哭から、もっと激しいラストを予想していたので、そこは少し物足りなく感じた。

    あとは、宗教仲間が最後にも絡んでくるともっとよかったと思う。

    0
    2025年09月21日
  • 慟哭

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    連続幼女誘拐事件を巡って、犯人を追う捜査一課長と犯人視点の二つの話が、読み進めていくうちに交わるまでに至り、展開が読めなくて面白かった。
     また、とにかく陰鬱な内容で終始、暗い雰囲気のまま、ラストは叙述トリックが施されており、衝撃と同時に胸を撃ち抜くようなやるせなさ…

    「慟哭」本来の言葉の意味よりも重く感じられた。

    0
    2025年09月17日
  • 被害者は誰?

    Posted by ブクログ

     『慟哭』のイメージが強い作者による本格×ユーモアミステリーで、性格以外パーフェクトな小説家・吉祥院慶彦と警視庁捜査一課の刑事・桂島の軽妙なやり取りと「被害者は?」「目撃者は?」「探偵は?」といった一風変わったフーダニット、論理的な謎解きという良い意味でイメージを覆すような作品で、企みに満ちた仕掛けも良かった。

    0
    2025年09月10日
  • 悪党たちは千里を走る

    Posted by ブクログ

    貫井徳郎先生の本の中ではポップな感じで
    サクサク読むことができた。
    どんでん返し!というような作品ではないが
    それぞれのキャラクターに特徴があったり、
    仕掛けもあったりで最後まで楽しめる作品。

    0
    2025年09月06日
  • 龍の墓

    Posted by ブクログ

    VRを使ったゲームの世界は馴染むまで挫折しかかったが、実際の事件とのリンクが興味深く、どんどんひきこまれた。「見立て」がキーワードかな。南条刑事のキャラが面白くてこのシリーズ続いて欲しいような。瀧川さんもこの一冊で終わらせてしまうにはとても勿体無い。
    作家生活30周年で、20年ぶりの本格ミステリー、個人的には充分満足だった。続編希望❗️

    0
    2025年09月05日
  • 慟哭

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分はかなり鈍い方だったけど、序盤で結構予想がついてしまったのは私もまあまあ小説に慣れてきたからなのかなと思った。
    犯人パートのなんとも言えない陰鬱な雰囲気と宗教の禍々しさがかなりクセになる。
    かなり読みやすいのに重厚な小説を読んでる気になれる不思議な文体。
    娘を失う苦しみを誰よりも知っているはずの彼が、自ら誰かの娘を手にかけてしまう。それほど窮地に追い込まれた人間は自分の信じたいものしか信じられなくなっちゃうんだろうな。
     

    0
    2025年08月13日
  • 乱反射

    Posted by ブクログ

    あまりにも痛ましい…
    貫井さんの、被害者遺族の心情の書き方がうますぎて
    終始眉間にシワを寄せて読みました…

    私も…
    すでに誰かを殺してしまっているのかなぁ…

    1人でも多くの人が
    この作品を読んでほしいなって思いました

    章を逆にカウントダウンしていくテクニックは良かった!

    0
    2025年08月08日
  • プリズム

    Posted by ブクログ

    「プリズム」
    …ガラスなど透明体の三角柱で、光を屈折・分散させるもの。光の方向を変えるプリズムには種々な形のものもある。

    推理小説に求める快楽って、正解を知ることだと思う。
    これだけ長い文章の中で、自分流に推測を立てて「え?こいつか?いや…こっちも…」
    なんて考え続けた結果、最後に導き出される正解に悦に浸る。

    それが推理小説の醍醐味、そう思っている。

    本作「プリズム」は、まずタイトルの秀逸さを感じる。

    推理小説の手法は確かにプリズム的だ。
    いろんな登場人物の主観的な目線から、被害者への思い、まだ見えぬ加害者への思いにバイアスがかかって、思考を分散させられる。

    どの光を辿れば、本筋に辿

    0
    2025年08月04日