貫井徳郎のレビュー一覧

  • 慟哭

    Posted by ブクログ

    世の中には面白い物語がまだまだあったものだなあ。衝撃的なまでに現代的でしかも息もつかせぬ展開。連続幼女誘拐事件の捜査の展開と並行して描かれる、ある男が新興宗教にはまっていく様子がじつに怖い。淡々とした描写がその怖さを増幅しています。デビュー作にして作者は当時25歳前後?それでこの人間描写ですか?世の中にはおそろしい作家がいるものです。これはミステリというよりは一種の社会小説ですね。そして、あの結末の1行!!衝撃的というのは誉め言葉として凡庸すぎるでしょうか?読み了えたあとに残るのは、なんだかほんとうにやりきれないような思いです。

    0
    2026年01月26日
  • 壁の男

    Posted by ブクログ

    全てに答えを出す事、それだけが小説の役割ではない。時には余白を想像させる事、それも小説の持つ役割である。
    人の人生に関わる毒は何も毒物や自然の毒だけとは限らない。孤独もその一つである。
    本書はある意味で戦う男の話だ。
    何も孤独とは一人ぼっちでいる事、だけではない。無理解との対峙、これも当たるのではないか。
    食い入るように結末まで読んで、この物語がどこに向かおうとしているのか、やっと少しだけ見えた。明るい話とは言い難い、だが、本書には全ての災難に立ち向かう人の背中が見えるようだった。

    0
    2026年01月20日
  • 不等辺五角形

    Posted by ブクログ

    事実は見る人によって変わるため解釈は人の数だけあることを体験。そして、自分と他者は分かり合えないものだなあ。とつくづく思う。
    ミステリー要素としての「なぜ殺人を犯したのか?」は、良くも悪くも期待を裏切られた結末だった。

    0
    2026年01月16日
  • 悪の芽

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    途中飽き気味でナナメ読んだ部分もあったから最後まで読んでよかった
    読んでる間中、苦しい、いろんな人の悪意だったり、悪意のない攻撃に不快感が満載
    想像力が足りない、人間が十分に進化できてない、ってのは納得感のある考え方、それを分かった上でなんでその選択肢かはわからずじまい、想像力が足りないのかな
    総じていい話だった

    0
    2026年01月15日
  • 不等辺五角形

    Posted by ブクログ

    クアラルンプールのインターナショナルスクールで出会った幼なじみ5人、重成、聡也、梨愛、夏澄、雛乃。
    重成の海外赴任の送別会を行った別荘地で、雛乃が殺された。「殺しちゃった」と自供する梨愛の弁護士が、重成、聡也、夏澄の証言を集めるなかで、5人の複雑な関係性が浮かび上がってくる。

    殺人を扱ったミステリーとして読むより、各々が主張する証言をもとに心理劇を楽しむ物語のように感じました。
    おもしろかった。

    0
    2026年01月15日
  • 微笑む人

    Posted by ブクログ

    読み始めから終わりまでずっとおもろい。
    最後のオチが読者に考えさせるタイプやった。
    もっとバシーンと終わらせてくれても良かった。

    0
    2026年01月03日
  • 悪の芽

    Posted by ブクログ

    犯人の動機は弱かったけど、考えさせられる内容だった。
    想像力を働かせること。完璧にできなくとも少しでも相手のその先まで考えることができたら、善の芽になり得るのだろう。

    0
    2026年01月03日
  • 悪の芽

    Posted by ブクログ

    無差別大量殺傷事件の発生に衝撃を受ける。40人近くを襲い焼身自殺した男が、小学校時代の同級生だったのだ。あの頃、俺はあいつに取り返しのつかない過ちを犯した。そして安達は、凶行の原点を求めて犯人の人生を辿っていく。接点を持つことになった立場の異なったひとたちの行動と心情が巧みに描写されていてのめり込む。SNS、虐め、職業差別、被害者遺族、報道の危うさなど、現代の社会問題を考えさせられる。
    あっという間に読んでしまいましたが、動機が今ひとつわかりにくかった。

    0
    2026年01月02日
  • 微笑む人

    Posted by ブクログ

    最後の最後までどうなるのかと展開に読む手が止まりませんでした。でも最後が何だか納得いかないというか哲学的というか…でも読んだあとすんなりというより、じっくり意味を考えた内容でした。

    0
    2025年12月30日
  • 壁の男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1人の男の辛過ぎる人生が、時系列バラバラで展開されている。最後まで読んで、奥さんの心情がやっと理解できた。
    主人公の50代後半からの人生に幸あれと本気で願う。

    0
    2025年12月22日
  • 不等辺五角形

    Posted by ブクログ

    20年以上の付き合いがある5人の幼馴染たち。1人が殺され、1人が犯人。犯人は最初からわかっているので、動機を解明していくストーリーですが、同じ場面を語っていても視点が変わると受け取る印象がガラッと変わる様が面白かった。不等辺五角形というタイトルがさすが!と思いました。

    0
    2025年12月15日
  • 平成ストライク

    Posted by ブクログ

    平成の時代に起きた出来事をテーマとしたアンソロジー小説。

    巻末に平成30年史が載っていて、それを見ると、短いようで本当に色々なことがあったんだな。と感慨深くなる。

    収録作品としては、どれも面白かったけど、千澤のりこさんの『半分オトナ』が特に良かった。キーワードは二分の一成人式、児童虐待。
    貫井徳郎さんの『他人の不幸は蜜の味』も印象的。
    女子高生コンクリート詰め殺人事件、スマイリーキクチさんへの誹謗中傷。
    どちらも自分の中で強烈な印象を受けた事件なので、胸が痛かった。
    他人を誹謗中傷してしまう人は、間違いなくSNS辞めたほうが良い。

    白井智之さんの作品は今回初めて読んだけれど、白井さん作品

    0
    2025年12月21日
  • 慟哭

    Posted by ブクログ

    一気読みでした。
    2つの話が交互になっていって、どこでリンクするのか全然予想がつきませんでした。
    信じたいから信じるのはつらいです。

    0
    2025年12月11日
  • 悪の芽

    Posted by ブクログ

    日本最大のアニメコンベンションで起こった無差別殺人事件。
    主人公の安達はニュースを見て、犯人の斉木が小学校時代の同級生だと気付く。
    しかも、安達が付けたあだ名で斉木はいじめられていた。
    斉木が起こした事件の責任は、過去の自分の行いにあるなではないかと衝撃が走る。
    斉木は事件を起こした後、自らも命を絶っており、動機がわからい。
    この事件により、安達だけではなく、安達と同じように斉木をいじめていた同級生や斉木の両親、被害者の家族、斉木の事件に遭遇した参加者たちの考えが少しずつ動き出す。
    この話は、誰にでも起こりうる可能性があるものかもしれないものかもしれない。

    2025.12.3

    0
    2025年12月03日
  • 不等辺五角形

    Posted by ブクログ

    マレーシアのインターナショナルスクールで小学校時代同級生だった5人、重成、聡也、梨愛、夏澄、雛乃は日本に戻ってからもなんとなく仲良く、時々連絡取らない時期あってもまた集まるというような繋がりがあった。重成が出張でウガンダにいくというので、その前に30歳前の5人は聡也の家の別荘に集まる。そこで、雛乃が血塗れの死体となって発見され、梨愛が自首。残った3人に弁護士が一人ずつ話を聞くという呈で進行していく。
    隠していることがあったりして、2回目はまた新しい人間関係が語られていく。とても淡々とした進捗だけど、流石に上手く、飽きさせずに読ませてくれた。本当に最後の最後で事実が明かされ、えっそういうことか(

    0
    2025年12月03日
  • 天使の屍

    Posted by ブクログ

    読みやすくて1日で一気に読んだ。

    現実離れしていると思われそうなところはあったけど、中学生で、あんなものが出回ってしまったら、もう人生終わりだ、死ぬしかない、殺すしかない、と極端な結論を出してしまうかもしれないなとは思う。高校生だったら思わないかもしれない。中学生という特有の時期だからこその発想。現実離れしていると思うのはやはり「子供の理論」だから。理解できないから。でも自分にも中学時代があったわけで。理解できないけど理解できなくもないという絶妙な子供なりの理論が興味深かった。

    0
    2025年12月02日
  • 壁の男

    Posted by ブクログ

    話が進んでいるはずなのに終着点がわからない
    すごく楽しかったです

    一冊とは思えないくらい濃かった

    二週目いきます。

    0
    2025年11月30日
  • 不等辺五角形

    Posted by ブクログ

    またまた愚行録を思い出した。このパターン2回目。作者のフォーマット?視点が変わればそこになにがあるかは変わる、というのはよくわかりました。ラスト、じっくり考えればそうなのかもしれないけど、ここまで引っ張ってきてちょっと弱くない?とはおもいましたね。

    0
    2025年11月30日
  • 不等辺五角形

    Posted by ブクログ

    序盤は読むのが疲れるぐらいだったが、後半は一気に面白くなり最後はえぇ〜誰々?って序盤の振り返りをする事になった(笑
    誰?の仮説を立ててはみたが、正解ならば
    ちょっと、そこまで想いを寄せる事あるかなあの人?と思った点が星5つにいけない理由です。貫井作品では『乱反射』もかなり好きな作品だったけど、この作品もかなり面白かった。

    0
    2025年11月28日
  • プリズム

    Posted by ブクログ

    小学校の女教師が自宅で殺されていた。周囲の関係者目線でそれぞれが事件の謎に迫る。
    第1章は受け持ちのクラスの生徒目線(山名、村瀬、他男子2人)。第2章は同僚の桜井先生。第3章は元彼の井筒。第4章は浮気相手小宮山。
    目線が変われば殺害された女性の印象も変わる。犯人と目された人が次の章で事件の謎に迫るストーリー性も面白い!

    0
    2025年11月25日