貫井徳郎のレビュー一覧

  • 不等辺五角形

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    ネタバレ

    最後のページ。
    犯人が、わかれば全てがつながる。


    以下真犯人ネタバレ






    雛乃を殺したのは夏澄。
    P23で、梨愛のリュックに着いた蜘蛛を夏澄が取ってあげた。
    同頁、「私もあのときは度胸があったのね。今だったら、絶対見捨てる」夏澄は露悪的なことを言って、みんなを笑わせました。
    伏線として梨愛の情状酌量をずっと発言していたこと、隣の部屋なのに梨愛と雛乃の言い争いを聞いていないことで納得。彼女が犯人なのだから。

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    2025年09月23日
  • 慟哭

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    前情報なしに読めてよかった


    騙された。

    タイトルの慟哭から、もっと激しいラストを予想していたので、そこは少し物足りなく感じた。

    あとは、宗教仲間が最後にも絡んでくるともっとよかったと思う。

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    2025年09月21日
  • 慟哭

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    ネタバレ

    連続幼女誘拐事件を巡って、犯人を追う捜査一課長と犯人視点の二つの話が、読み進めていくうちに交わるまでに至り、展開が読めなくて面白かった。
     また、とにかく陰鬱な内容で終始、暗い雰囲気のまま、ラストは叙述トリックが施されており、衝撃と同時に胸を撃ち抜くようなやるせなさ…

    「慟哭」本来の言葉の意味よりも重く感じられた。

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    2025年09月17日
  • 被害者は誰?

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     『慟哭』のイメージが強い作者による本格×ユーモアミステリーで、性格以外パーフェクトな小説家・吉祥院慶彦と警視庁捜査一課の刑事・桂島の軽妙なやり取りと「被害者は?」「目撃者は?」「探偵は?」といった一風変わったフーダニット、論理的な謎解きという良い意味でイメージを覆すような作品で、企みに満ちた仕掛けも良かった。

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    2025年09月10日
  • 悪党たちは千里を走る

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    貫井徳郎先生の本の中ではポップな感じで
    サクサク読むことができた。
    どんでん返し!というような作品ではないが
    それぞれのキャラクターに特徴があったり、
    仕掛けもあったりで最後まで楽しめる作品。

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    2025年09月06日
  • 龍の墓

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    VRを使ったゲームの世界は馴染むまで挫折しかかったが、実際の事件とのリンクが興味深く、どんどんひきこまれた。「見立て」がキーワードかな。南条刑事のキャラが面白くてこのシリーズ続いて欲しいような。瀧川さんもこの一冊で終わらせてしまうにはとても勿体無い。
    作家生活30周年で、20年ぶりの本格ミステリー、個人的には充分満足だった。続編希望❗️

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    2025年09月05日
  • 不等辺五角形

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    成長と共に、関係性が崩れ始めた5人の幼馴染。内、拗らせ女子の雛乃が殺害され、犯人探しが始まるのだが…《相手を理解している》つもりの思い込みには気をつけたい。梨愛にとって、ソフィーから受けた影響は大きかったのだろう。ヒントも散りばめられており『あの人』も判明。読みやすい。

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    2025年08月30日
  • 慟哭

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    ネタバレ

    自分はかなり鈍い方だったけど、序盤で結構予想がついてしまったのは私もまあまあ小説に慣れてきたからなのかなと思った。
    犯人パートのなんとも言えない陰鬱な雰囲気と宗教の禍々しさがかなりクセになる。
    かなり読みやすいのに重厚な小説を読んでる気になれる不思議な文体。
    娘を失う苦しみを誰よりも知っているはずの彼が、自ら誰かの娘を手にかけてしまう。それほど窮地に追い込まれた人間は自分の信じたいものしか信じられなくなっちゃうんだろうな。
     

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    2025年08月13日
  • 乱反射

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    あまりにも痛ましい…
    貫井さんの、被害者遺族の心情の書き方がうますぎて
    終始眉間にシワを寄せて読みました…

    私も…
    すでに誰かを殺してしまっているのかなぁ…

    1人でも多くの人が
    この作品を読んでほしいなって思いました

    章を逆にカウントダウンしていくテクニックは良かった!

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    2025年08月08日
  • プリズム

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    「プリズム」
    …ガラスなど透明体の三角柱で、光を屈折・分散させるもの。光の方向を変えるプリズムには種々な形のものもある。

    推理小説に求める快楽って、正解を知ることだと思う。
    これだけ長い文章の中で、自分流に推測を立てて「え?こいつか?いや…こっちも…」
    なんて考え続けた結果、最後に導き出される正解に悦に浸る。

    それが推理小説の醍醐味、そう思っている。

    本作「プリズム」は、まずタイトルの秀逸さを感じる。

    推理小説の手法は確かにプリズム的だ。
    いろんな登場人物の主観的な目線から、被害者への思い、まだ見えぬ加害者への思いにバイアスがかかって、思考を分散させられる。

    どの光を辿れば、本筋に辿

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    2025年08月04日
  • 慟哭

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    ネタバレ

    面白かったー
    読みやすい文章なのも良かった
    こういう映像化不可。小説ならではの読み応えのある作品好きです。

    しかしどんでん返し系って知りながら構えて読んだのでそこまで大きな衝撃なく。
    こういうのはやっぱり全くネタバレなし、叙述トリックですよというのも知らずに呼んだらもっと面白いと思う。

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    2025年07月29日
  • 宿命と真実の炎

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    ネタバレ

    「後悔と真実の色」の続編。警察官の連続殺人事件の件で高城理那は元刑事の西條に会いに行く。相変わらずキレキレの西條はカッコいい。
    誠也とレイ、お互いの心の内の違いが最後に明らかになり、そういうことか!と。この作品も文庫と思えない厚みに怯むが惹き込まれ一気読み。

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    2025年07月22日
  • 罪と祈り

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    貫井徳郎の救いがないシリーズ〜。
    ボリューミーで内容もぎっしり詰まってた。サスペンスとミステリーの間って感じ。
    10年後の2人の続編を見てみたいな〜。

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    2025年07月20日
  • 女が死んでいる

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    ネタバレ

    「殺人は難しい」は短いのにびっくり。そういう事があるのか…ミホ。
    「二重露出」もそういうことか!と。同じことを考える似た者夫婦がタバコ屋を挟んで商売をしていた、悪臭ホームレスも…
    おもしろかった!

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    2025年07月18日
  • 慟哭

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    まったく希望のない、バッドエンド中のバッドエンド。
    骨太なミステリー(サスペンス?)だった。

    93年の作品らしい。
    ちょくちょく難しい単語が出てくるものの、文体に古さは無く、
    犯人の視点と警察側の視点を数ページごとに反復横跳びする構成になっているためテンポが良く、
    非常に読みやすい。

    なんかめちゃくちゃ嫌なことが起こりそうだなぁと思っていたら、案の定。
    あらすじやレビューには触れずに、前情報無しで読み始めることをオススメします。

    ミステリー系を好んで読んできたこれまでの読書体験の中で初めて、完璧に自分の推理が当たっていた。これは嬉しい!

    同作者の他の作品にも手を出してみようと思わせてく

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    2025年07月15日
  • 慟哭

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    ネタバレ

    帯の文句に負けない内容だった。この本のタイトルはすばらしい!娘を殺された心の穴を埋める為に新興宗教に没頭しついには娘を復活させる為に殺人までも犯してしまう話。なんとなく最後が想像できてしまったけどやっぱり衝撃は走った!

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    2025年07月14日
  • 微笑む人

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    最後まで一気読みでした。
    続きが気になって仕方なかったです。
    こんなタイプのミステリーがあるんですね。
    そして、最後の終わり方が…。敢えてあの終わらせ方にしたんでしょうね。
    タイトルと書影も素晴らしい。まさに、タイトル通りの話でした。

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    2025年07月12日
  • 転生

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    積読だったのを、読むことができました。面白くて一気に読めた。結末は意外なくらいあっさりでしたが、その分、主人公の心のうちの揺れ動く姿がストレートに入ってきた。『はたしてこの想いは自分の考えなんだろうか・・・』と思い始めたらどうなっちゃうんだろう。私も脳挫傷の大きな怪我をした後、自分の意識は脳の中でどう生まれてくるのだろうと不思議な感覚を味わったこともある。心の存在はとても興味がある。他にも色々と本棚にあるので、読んでみようと思う。

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    2025年07月09日
  • 慟哭

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    最後にあれ???っとやられました。
    警察と犯人の視点が交互に書かれていて、途中で違和感を感じることもありましたが、どうやって犯行を暴くのかのと楽しみにしていたら驚きの結末でした。
    さらにこれがデビュー作と知り二度驚きました。
    視点の切り替えターンが短くて読みやすかったです。

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    2025年06月25日
  • ひとつの祖国

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    ネタバレ

    マイペースな一条が、知らないうちに大事に巻き込まれて呆れるほどだったが、最終的には強い意思を持って動き出すことができたんだ、と推測できて良かった。
    辺見も一条も私も同じように迷い悩み、やはり結論は出ないのだと思う。

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    2025年09月13日