貫井徳郎のレビュー一覧

  • 慟哭

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    ネタバレ

    うわーーーー、とんでもない小説に出会ってしまった。。
    文体は硬くて難しい言葉も使われているけど、話がすっと入ってくるし夢中で読み進められた。
    佐伯と「彼」の話が並行して綴られているのは、2つの物語が同じ時系列で進められているというミスリードなのでは?と思ってはいたけど、この展開は衝撃だった。
    2つの話は繋がっていて、そして救われないまま終わる。こんなにも誰も報われない結末があるのか。

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    2026年01月17日
  • 慟哭

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    宗教にのめり込む男と
    誘拐事件に翻弄する男。
    交互に進んでいく構成も良かったし、展開のスピード感、慟哭の描き方がほぼイッキ読みしてしまうほど面白い。

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    2026年01月13日
  • 悪の芽

    匿名

    購入済み

    とても残酷な事件で怖くなりました。事件はあちこちで起きている。人は想像力が足りない、色んな人物が登場して自分の考えを改めてゆく。人間はもっと優しくならなくては、けれど事件を納得してはいけない。人の人生を奪うのは許されない。

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    2025年12月25日
  • 平成ストライク

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    私の知らない平成

    平成21年生まれの私は経験したことあるものは最終話の原発の話のみ。平成女児なんて言葉が流行り、流行も平成に回帰している気がするけれど、まだまだ知らないことばかりで面白い。

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    2025年12月14日
  • 他人の不幸は蜜の味 平成ストライク(分冊版)

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    私の知らない平成

    平成21年生まれの私は経験したことあるものは最終話の原発の話のみ。平成女児なんて言葉が流行り、流行も平成に回帰している気がするけれど、まだまだ知らないことばかりで面白い。

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    2025年12月14日
  • ひとつの祖国

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    ネタバレ

    東日本がソ連に占領され分断国家となった後、東日本が西日本に吸収される形で統一する。しかし、旧東ドイツと同様に東日本住民は二等国民として非正規雇用にしか就けない。自衛隊員の息子で西日本人に子供のころからの親友がおり、生化学を専攻したが、引っ越業者の契約社員をやっている一条がテロ組織に巻き込まれる。SNSを駆使して国民を煽るポピュリストの党首、非正規雇用の下層化など現在日本の階層化社会を東西に置き換えたような話。

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    2025年12月04日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

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    一人殺したら死刑になる社会になったお話
    
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    ここは、人を一人殺したら死刑になる世界――。
    
    私たちは厳しい社会(harsh society)に生きているのではないか?
    そんな思いに駆られたことはないだろうか。一度道を踏み外したら、二度と普通の生活を送ることができないのではないかという緊張感。過剰なまでの「正しさ」を要求される社会。
    人間の無意識を抑圧し、心の自由を奪う社会のいびつさを拡大し、白日の下にさらすのがこの小説である。
    
    恐ろしくて歪んだ世界に五つの物語が私たちを導く。
    
    被害者のデザイナーは目と指と舌を失っていた。彼はなぜこんな酷い目に遭った

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    2025年11月26日
  • 悪の芽

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    就職氷河期世代を勝ち抜き、大手銀行に就職し、幸せな家庭も手に入れた安達。しかしある日突然起こった無差別テロの犯人が小学校の同級生であることを知る。自分が彼に無分別にもボソッと下の名前が「キン」と読めることをつぶやいてしまってから、イジメの対象になっていた。イジメをしたわけではないが、それがエスカレートして彼が不登校になるまで続き、出てこなくなるとサッパリ忘れていたことも、良心の呵責を大きくした。彼が同級生であることに気づいてから、パニック障害になってしまう。

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    2025年11月24日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

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    人を1人殺せばもれなく死刑になる時代が描かれている。物事は単純化され、SNSは短絡的で感情的かつ二極化し、すぐに炎上するようになる。

    第1話 死刑になりたくないゆえに、怨恨と利益のために舌を切り、目をつぶし、全ての指を切り取った容疑者。こんなに残忍な犯行に及んでおきながら、犯人は死刑にならないのだろうか?

    第2話 男に襲われそうになった同級生を救うために、咄嗟に殺人を犯してしまった同級生。みんなはそれを庇うために死体を隠蔽しようと企んだのだが…次々に起こる殺人事件。

    第3話 いじめの為に追い詰められて自殺者が出た。SNSは炎上し、加害者たちの情報がネットを賑わすようになる。いじめっ子、そ

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    2025年11月19日
  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    ネタバレ

    面白かった。

    ツイッターで表題作の「崩れる」が話題になっていたので読んでみた。
    この作者の作品を読むのは初めてだと思う。アンソロで読んだかもしれないが覚えていない。

    総じて女性の心理を描くのが上手いなという印象。
    ダメ男に対する女性の辛辣な評価まで描かれているので、作者は自己内省も込めて描いているのか?とも思った。各キャラのダメなところもきちんと描いているところが面白い。


    以下、各話の感想。


    「崩れる」(小説すばる94年11月)
    パート終わり、夏の暑さにうんざりしながらバスに乗り遅れるところが印象的。そして乗れたバスでも定期が切れて両替もしてくれない、という目に見舞われる。
    この出

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    2025年11月04日
  • 夜想

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    空白の叫びが良かったので、そのまま連続で貫井さん。
    なんやかんやで3連続(冊数で言うと5冊連続)
    多分これで貫井さんの積読終了かな?
    新しいの仕入れなきゃw

    さて、久々にどう書いたらいいか悩ましい。
    というのも、とてもいい作品すぎて稚拙な表現をするのが怖いし申し訳なく。

    共感あり、衝撃あり、涙あり、どういう結末を迎えるのか、ハラハラドキドキの逸品でした。

    貫井さんはほんとに凄いな。
    だからこそ、やめられないのよね。

    有意義な読書タイムをありがとうございました
    この読後感を噛み締めつつ

    個人的には『八日目の蝉』の読後感と似てるかな。
    内容は全然似てないんだが、うまく説明できないけど、な

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    2025年10月27日
  • 愚行録

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    インタビュー形式で読みやすい。
    一気読み。

    愚かな部分がピックアップされて、
    人間はいつどこで妬むのか妬まれるのか。
    イヤミスでとても好き。

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    2025年10月06日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    症候群シリーズ3作目
    法の裁きを受けない犯罪者を殺していく職業殺人者、渉と響子
    そのふたりを追う環チームの原田と武藤
    難病の息子の心臓移植ため殺人を重ねる和子
    交通事故の被害者と脳死による臓器提供に関連を見出した鏑木
    別の話に見えて途中で交わり、ラストは悲劇が待ち受ける
    過去の事件の経験から環チームには加わらず信念を貫いた倉持の孤独が辛かった

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    2025年09月21日
  • 悪の芽

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    貫井徳郎先生の想像力、キャラクターの緻密な設計には毎度感動させられる。
    この本を読んでて最初は微笑む人を思い出し、
    後半には乱反射を思い出した。
    why done itから世間に一石を投じる内容となっており、この本を通して考え方がひとつ増えてくれる人がいればいいなと感じたし、その中に自分が入れていればいいと思う。
    今後生きていく上で忘れたくない本。

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    2025年09月07日
  • 女が死んでいる

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    ミスリード、どんでん返し、伏線回収が気持ち良い短編集
    どの物語も短いのに読み応えがあっておもしろかった!

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    2025年09月06日
  • 不等辺五角形

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    インターナショナルスクールで知り合った5人の物語。
    1人が海外赴任が決定して再度集まったが、そこで殺人事件が発生。

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    2025年12月23日
  • 乱反射

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    人間の本質的な弱い部分を見せられた一冊。
    今回は事故にあった2歳の子供を題材にしていたが、個人的にはコトの大きさではないということを感じた。
    今まで自分が犯した小さなエゴ、我儘は、たまたま事故や事件になっていないだけで、知らない誰かが代わりに罪を償っていてくれた(補ってくれた)可能性も考えられる。
    「自分が好き勝手することは誰かを苦しめることになる。」そんなことを思いました。

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    2025年07月18日
  • 私に似た人

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    ネタバレ

    麻衣子が最初のトベになった理由が、同僚のヘイトさんを満喫にいた人の無関心により失ったこと、というのは共感できなかった。小口テロに賛同はできないが、小村義博の派遣で働きギリギリの生活の唯一の潤いである公園のネコ、ちーを交通事故で失ったことがきっかけ、というのは理解できる気がした。
    選挙期間に読んだので考える事も多く、2017年発行当時より更に悲惨な社会情勢だと思う。
    こんな時代もあった、と読める時が来るんだろうか…

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    2025年07月18日
  • 後悔と真実の色

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    ネタバレ

    文庫なのにかなりの厚みだが一気読み。
    通報により最寄り交番の大崎が殺人事件の第一発見者になる。警視庁捜査一課9係のエリート、西條警部補とコンビを組むことに。
    登場人物がなかなか多く誰だっけ?と思うがそれぞれの特徴を付け加えてあったので付いていけた。警察の内部事情が読みながら想像できるよう描かれ、大変さを改めて思う。
    2006年から連載されたものらしいので、その後20年経った今はもっともっと大変だろうと思う。誰でもネットを使える社会になり、足だけで稼げる時代では無いし。ステキな西條がどんどん落ちていく様子は辛く悲しい。それより真実のほうが辛いかも。
    小説を読んだ満足感が味わえるいい作品。続編がお

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    2025年07月17日
  • 乱反射

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    まだまだ積読が読みきれてない貫井さんの作品。
    今回もなかなかの分厚さだが、面白いのでどんどん進む。
    という割にはあまり時間を使えず、結構かかってしまったが…。

    内容はオムニバス形式で、なぜか章番号がマイナスから始まる。
    色々な登場人物が色々なシチュエーションで少しずつ連鎖していき、章番号がプラスになったところでその連鎖が不幸を生む。

    その後は誰を罪に問えるのか、というフェーズに進むんだが、これがまたやりきれない。

    自分は大それたことはしていない、と言いつつも連鎖が連鎖を生んでとんでもないことを生み出している可能性もあるってことに軽い恐怖を覚えた。

    そう考えると、パワハラまがいの発言とか

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    2025年07月15日