貫井徳郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一人殺したら死刑になる社会になったお話
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ここは、人を一人殺したら死刑になる世界――。
私たちは厳しい社会(harsh society)に生きているのではないか?
そんな思いに駆られたことはないだろうか。一度道を踏み外したら、二度と普通の生活を送ることができないのではないかという緊張感。過剰なまでの「正しさ」を要求される社会。
人間の無意識を抑圧し、心の自由を奪う社会のいびつさを拡大し、白日の下にさらすのがこの小説である。
恐ろしくて歪んだ世界に五つの物語が私たちを導く。
被害者のデザイナーは目と指と舌を失っていた。彼はなぜこんな酷い目に遭った -
Posted by ブクログ
人を1人殺せばもれなく死刑になる時代が描かれている。物事は単純化され、SNSは短絡的で感情的かつ二極化し、すぐに炎上するようになる。
第1話 死刑になりたくないゆえに、怨恨と利益のために舌を切り、目をつぶし、全ての指を切り取った容疑者。こんなに残忍な犯行に及んでおきながら、犯人は死刑にならないのだろうか?
第2話 男に襲われそうになった同級生を救うために、咄嗟に殺人を犯してしまった同級生。みんなはそれを庇うために死体を隠蔽しようと企んだのだが…次々に起こる殺人事件。
第3話 いじめの為に追い詰められて自殺者が出た。SNSは炎上し、加害者たちの情報がネットを賑わすようになる。いじめっ子、そ -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
ツイッターで表題作の「崩れる」が話題になっていたので読んでみた。
この作者の作品を読むのは初めてだと思う。アンソロで読んだかもしれないが覚えていない。
総じて女性の心理を描くのが上手いなという印象。
ダメ男に対する女性の辛辣な評価まで描かれているので、作者は自己内省も込めて描いているのか?とも思った。各キャラのダメなところもきちんと描いているところが面白い。
以下、各話の感想。
「崩れる」(小説すばる94年11月)
パート終わり、夏の暑さにうんざりしながらバスに乗り遅れるところが印象的。そして乗れたバスでも定期が切れて両替もしてくれない、という目に見舞われる。
この出 -
Posted by ブクログ
空白の叫びが良かったので、そのまま連続で貫井さん。
なんやかんやで3連続(冊数で言うと5冊連続)
多分これで貫井さんの積読終了かな?
新しいの仕入れなきゃw
さて、久々にどう書いたらいいか悩ましい。
というのも、とてもいい作品すぎて稚拙な表現をするのが怖いし申し訳なく。
共感あり、衝撃あり、涙あり、どういう結末を迎えるのか、ハラハラドキドキの逸品でした。
貫井さんはほんとに凄いな。
だからこそ、やめられないのよね。
有意義な読書タイムをありがとうございました
この読後感を噛み締めつつ
個人的には『八日目の蝉』の読後感と似てるかな。
内容は全然似てないんだが、うまく説明できないけど、な -
Posted by ブクログ
ネタバレ文庫なのにかなりの厚みだが一気読み。
通報により最寄り交番の大崎が殺人事件の第一発見者になる。警視庁捜査一課9係のエリート、西條警部補とコンビを組むことに。
登場人物がなかなか多く誰だっけ?と思うがそれぞれの特徴を付け加えてあったので付いていけた。警察の内部事情が読みながら想像できるよう描かれ、大変さを改めて思う。
2006年から連載されたものらしいので、その後20年経った今はもっともっと大変だろうと思う。誰でもネットを使える社会になり、足だけで稼げる時代では無いし。ステキな西條がどんどん落ちていく様子は辛く悲しい。それより真実のほうが辛いかも。
小説を読んだ満足感が味わえるいい作品。続編がお -
Posted by ブクログ
まだまだ積読が読みきれてない貫井さんの作品。
今回もなかなかの分厚さだが、面白いのでどんどん進む。
という割にはあまり時間を使えず、結構かかってしまったが…。
内容はオムニバス形式で、なぜか章番号がマイナスから始まる。
色々な登場人物が色々なシチュエーションで少しずつ連鎖していき、章番号がプラスになったところでその連鎖が不幸を生む。
その後は誰を罪に問えるのか、というフェーズに進むんだが、これがまたやりきれない。
自分は大それたことはしていない、と言いつつも連鎖が連鎖を生んでとんでもないことを生み出している可能性もあるってことに軽い恐怖を覚えた。
そう考えると、パワハラまがいの発言とか