貫井徳郎のレビュー一覧

  • 慟哭

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    ネタバレ

    後半になるにつれて、「あとこれだけのページで完結するの?ほんとに??」という気持ちになり、最後の数ページで脳震盪起こしそうなくらい衝撃を受け、ラスト読み終えてすぐ、最初のページから読み直した。
    難しい漢字がいっぱい出てきて読むのが大変だったけど、途中離脱できない面白さ。
    ただ、そんなに誘拐事件が話題になっててお母さん達も日々怯えて暮らしてるなら幼稚園バス降りるとこまで迎えに行かないもんかね?とか、まだ犯人見つかってないのに、後任の捜査一課長にまた同じ年頃の娘がいる人をあてがうかな?ご本人は同じ目に合うのが怖くないのか?など、登場人物の心情としてやや引っかかるところもあった。

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    2026年02月13日
  • 壁の男

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    わけあってふるさとを捨てた男が帰ってきた。
    冷たい町の人たちの目が変わったのは、
    男が家の壁に絵を描き始めてからだった。

    稚拙で、それこそ小学生の壁の落書きのような絵に、
    救われる人たちがいた。
    彼らと男が共有する哀しみとは。

    …という感じ。不思議な設定の中に、
    感じられるドラマが有りました。

    文春文庫406ページ

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    2026年02月08日
  • 不等辺五角形

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    ネタバレ

    貫井徳郎先生の視点が変われば捉え方が変わる系の本が本当に好きで愚行録、微笑む人、悪の芽よりの作品だと思った。
    慟哭や乱反射のようなミステリー系も大好きだが、この読み終わったのに解釈がなかなか決まらない感じがたまらない。

    いろんな人の意見も拝読させてもらったが、
    梨愛は、マレーシアにいた時の影響が
    そのまま大人になっても生きてきている。
    母が父に向けたらリスペクトや、父に尽くす生き方。
    ソフィーの両親を理想とするような点。
    そして夏澄への恩。

    この小説の面白いところは、
    弁護士に向けた語りがメインとなるので
    メタ視点が入らず、嘘をついてる可能性を
    考えながら読まなくていけないところ。
    夏澄に

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    2026年02月08日
  • 悪の芽

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    アニコンというイベントで大量殺人を犯した、殺人犯、斉木の小学校の同級生が主人公の安達。斉木は自殺をしてしまい、犯行の動機が分からない。斉木が小学生の頃に苛められていたきっかけを作ってしまった安達が罪の意識に苛まれながら、その理由を探る。始まり方が衝撃的で気になって一気に読み終えるほど面白かったです。

    事件で娘を亡くした遺族の厚子さんが主人公への復讐を止めると息子に宣言した後、息子の厚子への容赦ない発言に対して、厚子が、もっと優しい息子が欲しかったな。というシーンが、胸が痛くなった、、厚子は被害者の絶対的な権利の主張や加害者側への想像力の欠如に疑問を持ち、復讐を踏みとどまったのに、想像力のない

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    2026年01月27日
  • 不等辺五角形

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    ネタバレ

    インタビュー形式で物語が進む。
    それぞれの証言が食い違う(嘘も含まれる)ため、
    物語の真相が分かりにくい。
    「不等辺五角形」のタイトル通り
    五人の恋愛感情が見事に噛み合わない。
    「重成」を好きな「夏澄」と「雛乃」
    「雛乃」を好きな「聡也」
    「重成」は別に誰も好きにならず
    容疑者となった「梨愛」が好きなのは「夏澄」
    (コレはおそらく学生時代の友人ソフィーの影響)

    「重成」を弄ぼうとする「雛乃」に苛立ち、口論になった「夏澄」は、「雛乃」を突き飛ばす。
    「梨愛」は「夏澄」のため、「雛乃」の遺体に偽装し、
    自ら罪を被る。

    登場人物の本音を探して一気読み。

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    2026年01月25日
  • 悪の芽

    匿名

    購入済み

    とても残酷な事件で怖くなりました。事件はあちこちで起きている。人は想像力が足りない、色んな人物が登場して自分の考えを改めてゆく。人間はもっと優しくならなくては、けれど事件を納得してはいけない。人の人生を奪うのは許されない。

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    2025年12月25日
  • 他人の不幸は蜜の味 平成ストライク(分冊版)

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    私の知らない平成

    平成21年生まれの私は経験したことあるものは最終話の原発の話のみ。平成女児なんて言葉が流行り、流行も平成に回帰している気がするけれど、まだまだ知らないことばかりで面白い。

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    2025年12月14日
  • 平成ストライク

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    私の知らない平成

    平成21年生まれの私は経験したことあるものは最終話の原発の話のみ。平成女児なんて言葉が流行り、流行も平成に回帰している気がするけれど、まだまだ知らないことばかりで面白い。

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    2025年12月14日
  • ひとつの祖国

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    ネタバレ

    東日本がソ連に占領され分断国家となった後、東日本が西日本に吸収される形で統一する。しかし、旧東ドイツと同様に東日本住民は二等国民として非正規雇用にしか就けない。自衛隊員の息子で西日本人に子供のころからの親友がおり、生化学を専攻したが、引っ越業者の契約社員をやっている一条がテロ組織に巻き込まれる。SNSを駆使して国民を煽るポピュリストの党首、非正規雇用の下層化など現在日本の階層化社会を東西に置き換えたような話。

    0
    2025年12月04日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

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    一人殺したら死刑になる社会になったお話
    
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    ここは、人を一人殺したら死刑になる世界――。
    
    私たちは厳しい社会(harsh society)に生きているのではないか?
    そんな思いに駆られたことはないだろうか。一度道を踏み外したら、二度と普通の生活を送ることができないのではないかという緊張感。過剰なまでの「正しさ」を要求される社会。
    人間の無意識を抑圧し、心の自由を奪う社会のいびつさを拡大し、白日の下にさらすのがこの小説である。
    
    恐ろしくて歪んだ世界に五つの物語が私たちを導く。
    
    被害者のデザイナーは目と指と舌を失っていた。彼はなぜこんな酷い目に遭った

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    2025年11月26日
  • 悪の芽

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    就職氷河期世代を勝ち抜き、大手銀行に就職し、幸せな家庭も手に入れた安達。しかしある日突然起こった無差別テロの犯人が小学校の同級生であることを知る。自分が彼に無分別にもボソッと下の名前が「キン」と読めることをつぶやいてしまってから、イジメの対象になっていた。イジメをしたわけではないが、それがエスカレートして彼が不登校になるまで続き、出てこなくなるとサッパリ忘れていたことも、良心の呵責を大きくした。彼が同級生であることに気づいてから、パニック障害になってしまう。

    0
    2025年11月24日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

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    人を1人殺せばもれなく死刑になる時代が描かれている。物事は単純化され、SNSは短絡的で感情的かつ二極化し、すぐに炎上するようになる。

    第1話 死刑になりたくないゆえに、怨恨と利益のために舌を切り、目をつぶし、全ての指を切り取った容疑者。こんなに残忍な犯行に及んでおきながら、犯人は死刑にならないのだろうか?

    第2話 男に襲われそうになった同級生を救うために、咄嗟に殺人を犯してしまった同級生。みんなはそれを庇うために死体を隠蔽しようと企んだのだが…次々に起こる殺人事件。

    第3話 いじめの為に追い詰められて自殺者が出た。SNSは炎上し、加害者たちの情報がネットを賑わすようになる。いじめっ子、そ

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    2025年11月19日
  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    ネタバレ

    面白かった。

    ツイッターで表題作の「崩れる」が話題になっていたので読んでみた。
    この作者の作品を読むのは初めてだと思う。アンソロで読んだかもしれないが覚えていない。

    総じて女性の心理を描くのが上手いなという印象。
    ダメ男に対する女性の辛辣な評価まで描かれているので、作者は自己内省も込めて描いているのか?とも思った。各キャラのダメなところもきちんと描いているところが面白い。


    以下、各話の感想。


    「崩れる」(小説すばる94年11月)
    パート終わり、夏の暑さにうんざりしながらバスに乗り遅れるところが印象的。そして乗れたバスでも定期が切れて両替もしてくれない、という目に見舞われる。
    この出

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    2025年11月04日
  • 夜想

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    空白の叫びが良かったので、そのまま連続で貫井さん。
    なんやかんやで3連続(冊数で言うと5冊連続)
    多分これで貫井さんの積読終了かな?
    新しいの仕入れなきゃw

    さて、久々にどう書いたらいいか悩ましい。
    というのも、とてもいい作品すぎて稚拙な表現をするのが怖いし申し訳なく。

    共感あり、衝撃あり、涙あり、どういう結末を迎えるのか、ハラハラドキドキの逸品でした。

    貫井さんはほんとに凄いな。
    だからこそ、やめられないのよね。

    有意義な読書タイムをありがとうございました
    この読後感を噛み締めつつ

    個人的には『八日目の蝉』の読後感と似てるかな。
    内容は全然似てないんだが、うまく説明できないけど、な

    0
    2025年10月27日
  • 愚行録

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    インタビュー形式で読みやすい。
    一気読み。

    愚かな部分がピックアップされて、
    人間はいつどこで妬むのか妬まれるのか。
    イヤミスでとても好き。

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    2025年10月06日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    症候群シリーズ3作目
    法の裁きを受けない犯罪者を殺していく職業殺人者、渉と響子
    そのふたりを追う環チームの原田と武藤
    難病の息子の心臓移植ため殺人を重ねる和子
    交通事故の被害者と脳死による臓器提供に関連を見出した鏑木
    別の話に見えて途中で交わり、ラストは悲劇が待ち受ける
    過去の事件の経験から環チームには加わらず信念を貫いた倉持の孤独が辛かった

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    2025年09月21日
  • 悪の芽

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    貫井徳郎先生の想像力、キャラクターの緻密な設計には毎度感動させられる。
    この本を読んでて最初は微笑む人を思い出し、
    後半には乱反射を思い出した。
    why done itから世間に一石を投じる内容となっており、この本を通して考え方がひとつ増えてくれる人がいればいいなと感じたし、その中に自分が入れていればいいと思う。
    今後生きていく上で忘れたくない本。

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    2025年09月07日
  • 女が死んでいる

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    ミスリード、どんでん返し、伏線回収が気持ち良い短編集
    どの物語も短いのに読み応えがあっておもしろかった!

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    2025年09月06日
  • 不等辺五角形

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    インターナショナルスクールで知り合った5人の物語。
    1人が海外赴任が決定して再度集まったが、そこで殺人事件が発生。

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    2025年12月23日
  • 乱反射

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    人間の本質的な弱い部分を見せられた一冊。
    今回は事故にあった2歳の子供を題材にしていたが、個人的にはコトの大きさではないということを感じた。
    今まで自分が犯した小さなエゴ、我儘は、たまたま事故や事件になっていないだけで、知らない誰かが代わりに罪を償っていてくれた(補ってくれた)可能性も考えられる。
    「自分が好き勝手することは誰かを苦しめることになる。」そんなことを思いました。

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    2025年07月18日