貫井徳郎のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
GOOD👍
もともとは、今野敏さんの「常習犯」が読みたくて購入したのですが、他まったくタイプの違う3作品も一度に読めて、すごく得した気分です。
1作目:今野敏氏の萩尾警部補作品、人情話です
2作目:誉田哲也氏作品、私的にイヤミスです
3作目:福田和代氏作品、最近の世相を反映した話で外国人犯罪を取り上げています
4作目:貫井徳郎氏作品、裁判員制度について考えさせられる話です
短篇とは言え力作揃いでおススメの一冊です。
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Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ辛かった。
苦しかった。
明かされるまで、一体何が目的の復讐なのか分からなかった。
タイトルにある、心の底の光も、怜菜のことだと思ってた。
子供心に大切にしていたもの。
救って癒してくれたもの。
その復讐のために生きていくというのは、苦しいけれど、生きがいにはなる。生きる目的があるのは強い。
結末は明るくはないと思っていたが、こうも残念とは。でも目的が達成できたから、いいのかな。
慎司への思いも意外だった。
でも、良かった。
子どもを大切にしなきゃと改めて思った。
不幸な子を生み出すのは、とにかく親だ。
颯太、好きだったなあ。 -
Posted by ブクログ
あ〜面白かった‼︎ 読み応えあります。
「後悔と真実の色」の続編だったのですね!題名が似てるので(いや、ちゃんと見れば違うんだけど笑)本屋さんで最初「読んだやつだな」なんて思ってから二度見しました。(←おばかさん)
前作を読んだのはメモを見たら10年前でした。前作を知らずとも大丈夫です。
自分はつくづく、ミステリー、警察もの、推理小説の類いが好きだなぁと思うのでした。もちろん、しっとり、しんみりするお話も好きだけど…。
今作は最初から犯人が登場します。とはいえ、途中までの予想は少し当たるけれどかなり外れる…というような味わい。私は「刑事コロンボ」をちょっと思い出しました。いつも、犯人が完全にわかっていながら面白いところが素晴らしい!ということですね。
女性刑事の理那ちゃんが、頑張りました。彼女を支えた村越も味があり、九係の面々も飄々としていながらいい奴ばかり。無慈悲ともいえる結末の復讐劇の中、救いとも思えました。
心に残った言葉をいくつか、パラパラと…。
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明るいところだけを通って生きていくのが、人の一生とは限らない。一緒に歩いてくれる人がいるなら、暗い道をゆくのも苦ではなかった。
本は読みたい人の許へ行くべきなんだ。
神ならぬ身には、時間が経たないとわからないことがたくさんある。
私たちが考えるべきは、真実についてだけですね。それ以外のことは、些事でした。
肩肘を張るよりも、真実を追っている方がよほど充実感があると、初めて知った。
正当化できる殺人なんて、ないもんね。
自分にはやるべきことがあると考えると、まだ生きていることの言い訳にできる。
迷うのはいい。アンフェアなことに腹を立てる正義感は忘れるな。だが、最後は必ず自分の仕事を誇れ。警察官が自分の仕事を誇らなければ、被害者は浮かばれない。
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真実を知りたいと思い読み進め、最後の最後まで目が離せない傑作でした。 -
Posted by ブクログ
最近はまりつつある貫井徳郎さん作品。タイトルがなかなか禍々しい。今まで読んだ「悪の芽」「壁の男」とはまた違って、登場人物全てが愚かしいのでムカムカすること請け合い。
誰もが羨むようなエリートサラリーマン一家殺人事件が起こった。妻も子供2人も殺害。犯人は誰なのか?動機は?フリーのルポライターが事件の真相を追う。インタビューしていくうちにこの夫婦の人間性が暴かれていく。
どいつもこいつも…と誰一人として共感出来ない。だがそこが良い。人間の持つ醜さが泥臭くていい。容姿端麗で人たらしの女。過去を自分のいいように解釈し、改竄し、自分が傷つかないように振る舞う女。娘に手をだすゲスな父。その娘を泥棒猫扱いする母。自分の為なら彼女をだしにして地位を手に入れようとする男。そしてネグレクトで3歳の娘を衰弱死させた女。
まぁ酷いけどこれも人間の性なのか。これだけ醜い部分が描いてあるのは面白い! -
Posted by ブクログ
最後までダークな展開が続きますが、スピード感があってサクサク読み進めることが出来ました。
普通の人生が分からなくなってしまった主人公が生きる指針とするもの、その正体は確かに衝撃的でしたが、一方で納得感もありました。
中弛みせず読める・主人公が暗め・人生について考えさせられる、という作品が好きな人にはオススメです。
個人的には、話の中盤である登場人物が主人公に言った「笑わない人は誰にも助けてもらっていない人」というセリフが印象的でした。それは、まるでこのセリフが自分に言われているような気がしてしまったからです。私自身、年齢を重ねるに連れて人を頼るのが下手になっていると実感します。どうしても意地を張ってしまったり、他人に迷惑を掛ける訳にはいかないから自分で頑張らなければ!と気負ってしまいます。もしかすると、自分も助けられることが出来ず、笑っていないのかもしれないと気付かされるようなセリフであり、このセリフを言われた主人公と自分が少し重なるように思えました。少し都合がいいかもしれないですが、たまには笑って助けてもらうことを大切にしたいと思います。
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Posted by ブクログ
先日読み終えた「後悔と真実の色」刊行から8年ほどの間隔をあけて出版された続編だそうです。
ということで、"名探偵"と称される捜査一課のエース刑事であった西條輝司が再び登場!
その彼は、どん底のホームレス暮らしから脱して警備員の職についています。
そして、本と本好きを愛していることが伺える、やや偏屈な雰囲気をまとった店主が営む小さな古書店で、文庫本を買うことをささやかな楽しみにしています。
個人的に、映画「イコライザー」でデンゼル・ワシントンが演じたロバート・マッコールとイメージがダブって、読んでる間中、西條のキャスティングはデンゼル・ワシントンでした(ちなみに、前作は西島秀俊さん)。
この古書店主の娘が巻き込まれたストーキング事件の解決に協力したことで、自分の天命を自覚した西條が、半ば伝説化した警視庁時代の自分の活躍に憧れ、捜査協力を求めてきた所轄の女性刑事・高城理那の頼みを受けて、警察官連続殺人事件の謎に挑みます。
こうなると、高城のキャスティングは当然アンジェリーナ・ジョリーですよね(笑)
西條が所属していた捜査一課九係のメンバーも、前作に増して個々の能力を存分に発揮して活躍し、その様も読んでいて心地よいです。
事件を起こした犯人たち(倒叙形式なのでネタバレではないです、ご心配なく)の生い立ちの設定や彼らの動機こそ、「貫井徳郎」的ではありますが、これまでに読んだ貫徳作品の中では、比較的エンタメ感があって気分穏やかに読み進めることができました。
でも、それだけで終わらせないエンディングとそれに伴う後味は、前作によく似通っていて、とっても貫徳的でした。
この作品、大好きです。 -
Posted by ブクログ
むちゃくちゃ面白かった。一気読みだった。
本書は、山本周五郎賞を受賞した『後悔と真実の色』の続編だけど、『後悔と真実の色』を読んでいなくても十分楽しむことができる。
僕も『後悔と真実の色』は既読だったのだけど、ずいぶんと前に読んだものなのでほぼストーリーを忘れてしまっていた。でも、こんな感じでも本書を読むのは全然OKだったので、この本を単独で読んでもいいかもしれない。
主人公は全く前作と違うし、今回おこる事件も前作のものとは関係がない。前作の主人公・西條刑事は当然登場するのだけど、今回はメインで動くわけではない。
本作の主人公は、所轄署の若手女性刑事。
「女性刑事」といえば『ストロベリーナイト』シリーズの姫川玲子刑事や『アンフェア』シリーズの雪平夏見刑事などのように「無駄に美人」な女性刑事が有名だけど、今回の主人公の高城理那刑事は、お世辞にも「美人」とは言えない女性警察官。ガタイがよく、柔道体形で、その辺の華奢な男なんかは一発でノシてしまえるような姿。顔もその器量を誇れるものではない。
そんな「不美人」な自分にコンプレックスを抱きつつ、女性蔑視が当たり前な男社会の警察のなかで自分の力をその手腕で認めさせようと躍起になっている若き女性だ。
本作のあらすじであるが、
ある所轄署の白バイ警官が自損事故を起こして死亡する。しかしそれは事故に見せかけた連続警察官殺しの幕開けであった。次々と不審な死を遂げる警察官たちであったが、唯一、他殺と発覚したのは野方署管内で発生した事件のみで、そのほかの警察官の死亡は殺人事件とは認知されなかった。野方署の捜査本部の刑事たちは、通り魔的な犯人の姿を追うことができない。そんななか、捜査一課9係とともに捜査にあたっていた野方署の高城刑事は、白バイ警官の事故死の不自然さに気が付く。しかし、今回の事件とは何の関係もないような気もする。唯一の共通点は年代が同じで交通畑の警察官というだけだ。そんなおり、以前9係に所属し、「探偵」と呼ばれ数々の事件を解決したものの、スキャンダルを起こして警察を去った天才刑事・西條の存在を彼女は知ることとなる。
本作は、警察モノのミステリーであるが、犯人側の視点と警察側の視点が交互に描かれるので、読者には犯人が誰であるかは最初から分かっている。
ミステリー小説の三要素(「フーダニット(誰がやったか)」、「ハウダニット(どのようにやったか)」「ワイダニット(なぜやったか)」の2要素(「フーダニット」「ハウダニット」)は明らかになるものの、なぜ犯人がこの連続警察官殺しを実行しているかが分からない。
ここが最大の本書の読みどころだ。
まさに読者は、「犯人側の視点」と「警察側の視点」の両方から本書を存分に愉しめるのである。
特に面白かったのが、主人公の高城刑事と捜査一課の9係主任・村越警部補のコンビのやりとりである。
この村越刑事は「理那ちゃん」などと高城刑事を呼び、傍から見ればただの中年セクハラおやじなのだが、不美人の高城刑事に対して「可愛い」を連発し、高城刑事は「自分のような者にまでセクハラしてくるのかこのおやじ、キモ過ぎ」という感じなのであるが、この二人のやり取りが絶妙な具合で非常に愉快だ。
ただ、このセクハラおやじも、ただのオヤジではない、そこは腐っても捜査一課の主任。
やるときはやります。それを見て高城刑事が村越刑事を見直すってところもなかなかよいのだ。
この高城・村越コンビの活躍は今後もぜひやってもらいたい。
次作では高城刑事が捜査一課に抜擢されて、本格的に事件捜査に乗り出すってところをやってもらいたいな。 -
購入済み
心臓がまだドキドキしてます
2/23シューイチで放送された、神保町ビレッジバンガードの『いろいんな人から「とにかくすごい」と言われたので自分も読んでみたら「うわー」ってなりましたよ。実際、史上最高のトリック小説。次はあなたの番です!!』というポップを見て読みたくなり、購入。
うわーってなるのか、半信半疑で読み進めました。で、ほんとにうわーーーーっ!!ってなりました。
冒頭から時間の経過がずれていることがどう回収されるんだろうと気になりながら読み進めましたが、この展開は予想できなかった。ヒントは、ほんのちょっぴり、あれ?薫ったかな?とパラっと数カ所撒かれている程度。やられました。読了して30分ほど経ちましたが、事実を知った時に飛び跳ねたまだ心臓がうるさいです。