貫井徳郎のレビュー一覧

  • 壁の男

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    孤独な男の半生と隠された真実が、ひとりのノンフィクションライターの好奇心から少しづつ明らかにされていく…
    こんな風に、扉が次々と開けられていくような物語をこれまで読んだことがない。
    そして最後に、どうして彼が上手ではない絵を描き続けたのか、その絵に魅力される人が増えていったのかという秘密が明かされた。

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    2021年03月28日
  • 宿命と真実の炎

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    むちゃくちゃ面白かった。一気読みだった。

    本書は、山本周五郎賞を受賞した『後悔と真実の色』の続編だけど、『後悔と真実の色』を読んでいなくても十分楽しむことができる。

    僕も『後悔と真実の色』は既読だったのだけど、ずいぶんと前に読んだものなのでほぼストーリーを忘れてしまっていた。でも、こんな感じでも本書を読むのは全然OKだったので、この本を単独で読んでもいいかもしれない。

    主人公は全く前作と違うし、今回おこる事件も前作のものとは関係がない。前作の主人公・西條刑事は当然登場するのだけど、今回はメインで動くわけではない。

    本作の主人公は、所轄署の若手女性刑事。
    「女性刑事」といえば『ストロベリ

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    2021年02月09日
  • 私に似た人

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    10の短編で構成されていて10人の主人公が登場しますが、どの話にもすぐに引き込まれてしまいました。

    独立した短編ではなく、それぞれに関連性があり伏線も隠されています。

    そして「トベ」の正体が気になり一気に読まされます。

    テロはもちろん決して認めてはいけない行為だと思うけれど、ある主人公の言葉
    「他人の痛みが想像できない人を、私は絶対に認めません」は常日頃から私が感じている事なので共感出来る面もありました。

    エンディングもスッキリ、読後感も良かったです。

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    2021年01月29日
  • 慟哭

    ネタバレ 購入済み

    面白い

    まんまと騙されました!やっぱりミスリード小説には興奮を隠し切れません。この作品に出逢えて良かったです。

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    2021年01月14日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    ミステリーを楽しみたい、という人にオススメかなと思います。
    どんでん返しと分かっていながらでも楽しめますよ。
    ただ有名な作者の作品が集まってるので、本格ミステリーが好きな人には既読の内容はいくつかあるかもしれません。
    個人的には法月綸太郎さんの作品がいい意味でも悪い意味でも印象的でした。

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    2021年01月12日
  • 光と影の誘惑

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    4つの短編、全部がすごく面白かった。

    特に表題作は貫井徳郎さんの思惑通りに。
    最後…ん?え?えぇ?となって読み返してしまった。たしかに…そこココにヒントがあるでわないか!笑

    久しぶりの貫井徳郎さん。面白かったぁ!

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    2021年01月08日
  • 私に似た人

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    小口テロが日常化した日本。
    テロを起こすもの、テロを憎むもの、テロを防ごうとするもの、テロを唆かすもの、テロを模倣するもの…
    色んな立場からテロが描かれている。テロを起こすものの動機とはなにか。そして読み終わった後、タイトルの私に似た人という文言に考えさせられた。

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    2020年12月09日
  • 宿命と真実の炎

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    やはりこの方の本が1番好きだ。
    分厚い本で手に取った際に
    少し躊躇ってしまったが、
    4時間ぶっ通しで読めるほど読みやすく
    とてもいい結末だった。

    たった2行で読者を混乱におとし入れる力量には
    感嘆した。
    とにかく手に取って欲しい作品。

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    2020年11月04日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    復讐はやはり良くない。
    だからこそ法で裁かないといけない。
    人を殺めた以上例え未成年だろうか精神異常者だろうが、自分の命で精算すべきだ。

    どの登場人物にも同意も同情もできなかった。
    それは私がそういう経験者じゃないからかもしれないが…

    母親が脳死しその心臓を息子に移植できたらまた救われたのにな〜

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    2020年08月06日
  • 後悔と真実の色

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    面白かった。
    犯人やトリックや動機等々全てはずれた。まさか、、

    各章事に複数の刑事が主人公になるが、すべて性格も風体も年齢も違うのに私には全て同一人物に思えて頭の中で整理するのがむずかしかった。
    だって全て嫌な奴なんだもん。
    特に主人公最悪!

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    2020年06月27日
  • 慟哭

    購入済み

    心臓がまだドキドキしてます

    2/23シューイチで放送された、神保町ビレッジバンガードの『いろいんな人から「とにかくすごい」と言われたので自分も読んでみたら「うわー」ってなりましたよ。実際、史上最高のトリック小説。次はあなたの番です!!』というポップを見て読みたくなり、購入。
    うわーってなるのか、半信半疑で読み進めました。で、ほんとにうわーーーーっ!!ってなりました。
    冒頭から時間の経過がずれていることがどう回収されるんだろうと気になりながら読み進めましたが、この展開は予想できなかった。ヒントは、ほんのちょっぴり、あれ?薫ったかな?とパラっと数カ所撒かれている程度。やられました。読了して30分ほど経ちましたが、事実を知

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    2020年02月24日
  • 新月譚

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    作者も書いてた気がするけど別にミステリではないけど、話が純粋に面白いので引き込まれます。で、最後まで読んでました。恋愛モノになるのかな?

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    2019年09月06日
  • 女が死んでいる

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    貫井君の書いたものは重たいものが多いのだが、この最後のレッツゴーは実にオモロイ。短編に必要な落ちも洒脱だし文体も読みやすく好感度大。

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    2019年08月07日
  • 我が心の底の光

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    なんと!!!
    衝撃のラスト・・・

    トラスケのくだりがとってもトラウマになる。読んだ後、夜眠れなかった・・・
    人間のエゴであんな目に合うなんて。
    言ってしまえば、主人公のエゴも入っている。
    責任感もなく連れて行ったことであんな目に。
    までも5歳だから、やっぱ周りの責任が大きいな。

    小説でなければ続いていくはずの、様々な「これから」を思うと・・・
    どうするのが正解とかわからないな。

    トラスケのことが衝撃的すぎるし、忘れられない作品になりそう。

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    2019年06月09日
  • 私に似た人

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    これはいろいろ考えさせられる。
    題名の意味はなんだろうって思ったけど、そういことか・・・

    この重暗い感じ、いいな笑
    ラストはちょっと・・・・だけど。

    読後にいろいろ考えたくなる作品。

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    2019年04月15日
  • 私に似た人

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    小規模なテロが頻発する日本が舞台。でも全然架空っぽくなくリアルな世界。組み立ても見事。そしてなによりこの小説にこのタイトルをつけたことが衝撃。

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    2018年09月13日
  • 後悔と真実の色

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    ネタバレ

    *"悪"を秘めた女は駆除する――。若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査一課のエース西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮 地に立たされる。これは罠なのか?男たちの嫉妬と裏切りが、殺人鬼を駆り立てる。挑発する犯人と刑事の執念。熾烈な攻防は驚愕の結末へ。第23回山本周五郎賞受賞作*

    個人的趣向としては山本周五郎受賞作はいつもアタリなのですが、今作も例に違わず、かなり面白くて一気読み。
    各々の屈折した心境だけでなく、西條の不倫に至るやるせない心境の描写まで、緻密で複雑な人間の内部を表すのが本当に巧い。
    欲を言えば、西條に対してはもう

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    2018年06月27日
  • 後悔と真実の色

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    ネタバレ

    評価は5.

    内容(BOOKデーターベースより)
    “悪”を秘めた女は駆除する―。若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査一課のエース西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立たされる。これは罠なのか?男たちの嫉妬と裏切りが、殺人鬼を駆り立てる。挑発する犯人と刑事の執念。熾烈な攻防は驚愕の結末へ。第23回山本周五郎賞受賞作。

    長い・・・西條の煮え切らない態度にイライラ。出来る男なら最後までハードボイルドに決めて欲しかったが。
    しかし、犯人はこいつだったのが・・・とんだ変態野郎だ!

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    2018年06月18日
  • 我が心の底の光

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    十四歳から二十九歳までの晄の行動。十四歳までの出来事。最後まで心にあったのは、本当にささやかな小さな光。
    そんなに小さなものでも生きるよすがになるのか……。
    そんなささやかなものしか手元になかったのか……。
    もっと……別の生き方が………

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    2018年06月11日
  • 愚行録

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    映画を先に鑑賞して小説を読んだがスッキリした。
    映画で気になっていたことが解消されたので◎
    愚行録というタイトルが正にあてはまる。

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    2017年12月05日