貫井徳郎のレビュー一覧

  • 不等辺五角形

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    ネタバレ

    とちゅうで止めることができず、ほぼ一気読み。最後まで犯人はあかされず、一気読みしないと、真相(多分)は思いつかなかったので、良かった。

    それぞれの独白は、本当に人の話を聞いてるみたいで、流れるように次から次へと流れていって、途中でやめられない。あっちいってこっちいってさせられるんだけど、迷子にはならない流れに関心。

    弁護士の見解にはなんか意味あるのかなあ、わからなかった。他にも見過ごしてるものがいっぱいある気がする。

    もう一度読み直したい気持ちもありつつ、読み疲れた感もあり…

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    2025年11月25日
  • 慟哭

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    あっという間に読み終えました。大どんでん返しで、もう一度読み直したいと思いました。新興宗教の闇が深過ぎました。信仰心のない私には宗教は未知の世界であり、興味深い世界でもありました。

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    2025年11月24日
  • 不等辺五角形

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    ネタバレ

    ・面白かった!読みやすく、サクサク読める。
    ・一人一人の証言を順番に聞いていく形式で、その人が実際に思っていることと人からの見え方とは違うということが分かっていく。
    ・タイトルが秀逸。
    ・ラスト、本当に犯人は気付いていないのか?気付いていて嘘をついているのか?私には分からなかった。
    ・最後まで読むと、もう一度読み返したくなる。人にオススメしたい一冊。

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    2025年11月24日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

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    ネタバレ

    「人を一人殺したら即死刑」が常識となった日本で起こる数々の事件を想定した短編集。冤罪や過失致死的な行動など、予想される自体を貫井徳郎氏が味付けすることでいい感じの小説に仕上ってた。最初の短編がグロすぎてびっくりしたけど。短編集だけど時間があれば全部一気読みしたかった。

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    2025年11月20日
  • 私に似た人

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    日本全国で小テロという自爆テロが頻発するわうになる。犯人たちは自分たちをレジスタンスと呼び、日本を変えるためと称して無差別殺傷事件を起こすが、特定の宗教や政党に属する集団ではない。彼らをテロに導くトダとは?その背後には何があるのか。

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    2025年11月07日
  • 慟哭

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    ネタバレ

    2025/07/14予約10
    キャリア捜査一課長の佐伯が幼女誘拐事件に苦戦する様子と、生きがいを無くした彼の様子が交互に描かれる。彼が宗教にハマり、子を亡くしていることは途中でわかる。
    ということを理解するまで何を読んでいるのかわからず…時系列がバラバラ、時間は解決しないまま終わる、ってこと?彼が誰なのかはわかったが3人目までの事件の犯人は、私にはわからず。
    これがデビュー作とはさすが!

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    2025年10月30日
  • 不等辺五角形

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    久しぶりに貫井徳郎さんの作品を読みました。
    過去には『慟哭』や『愚行録』も読みましたが、今回も事件の真相へと導く巧みな構成や、視点の切り替えの妙に感嘆しました。

    本書の紹介文にあるように、「同じ出来事を語っていても、当事者たちの思惑は三者三様に異なり、証言を重ねるごとに人物像と関係性はめまぐるしく変貌していく」。まさにその言葉どおりで、読み進めるうちに私の推測も二転三転し、なかなか真相に近づけずもどかしい思いをしました。
    しかし、そのもどかしさこそが、貫井徳郎作品の醍醐味なのだと改めて感じます。

    このもどかしさをもう一度味わいたくて、また貫井徳郎さんの本を手に取りたいと思いました。

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    2025年10月29日
  • 不等辺五角形

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    ★4.5
    羅生門形式ってワードを初めて知ったけど、言い得て妙なり。
    人の語りのみで綴られる物語。幼馴染5人のうち、1人がもう1人を殺害。残る3人によって語られるそれぞれの人物像が重なりつつも一致しない。これって実生活でもある。人によって見せる顔は違うし、見たいように相手をフィルターかけて見ることある。そういう人間心理を突いている。
    殺人事件の結末ははっきりとは明記されていないけど、ここに至るまでの瑣末な思い出の中にちゃんとヒントがあり、ものすごくフェアでミステリーとしてもまとまりよし。
    語りのみで深まるタイプは、私好みドストライク良作だった。

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    2025年10月24日
  • 慟哭

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    どこで交差するのかわからない2つの視点。どうやら時間軸も少しずれている模様。少しずつ近づいていく時間と、そして真相。
    私にも娘がいる。シンパシーを感じる。『彼』に混ざり合っていくのがわかる。いけない。私の可能性が本書に描かれている。

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    2025年10月22日
  • 悪の芽

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    相手にとって何気ない発言であったとしても人の言葉には重みがあるし、言われた本人はずっと忘れられないこともある。無関心であることも時には罪になる。
    芽は集まると大きな力になる。いろいろ考えさせられる作品でした。

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    2025年10月22日
  • 不等辺五角形

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    幼馴染の男女5人の中で起きた殺人事件
    被害者を除く4人の証言で進む心理劇のミステリー

    読みながら犯人を探していったり、それぞれの証言の矛盾とか嘘とかあるんかな?とか思いました読んでました

    ただ、読み終わってから「そういうことやったんか!」ってスッキリすることはなくて、「ん?どういうこと?」と思いながら再度読み返しすまでがこの作品の味わい方かなって思います

    というのも、本当の真相は明らかにならないんですよ
    ただ、現実世界でもこんな事件ってあるんじゃないかなって思う
    犯人は真実をはっきり口にしないし、証言者も全員本当のこと言ってるわけではない

    それぞれの証言から得られる情報を取捨選択して、

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    2025年10月20日
  • 慟哭

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    幼女が拐われ、遺体で発見されるという連続殺人事件が発生。
    物語は捜査一課の面々と、何かに傷心し、宗教に救いを求める男の2つの視点で進む。頻繁に視点が変わるが読みやすく、情景も目に浮かぶ。
    ラスト一文の衝撃は、ここ数年で読んだミステリーの中でも屈指の後味の悪さ…

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    2025年10月20日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

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    「もしも人1人殺したら死刑になる世界だったら」
    ドラえもんのもしもボックスのようなお話。

    確かにこんな世界だったらこうなるんだろうなという感想。
    トリックがどうとかいう話ではなく、すごく社会性のあるお話であった!

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    2025年10月19日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

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    ネタバレ

    貫井徳郎著『紙の梟 ハーシュソサエティ』は、現代社会が抱える「正義」と「制裁」の境界線を、冷ややかでありながらも深い人間愛をもって照らし出す一冊である。
    「殺人を犯した者は即死刑」という徹底したルールのもとに築かれた架空の社会。その世界を貫井は、倫理や制度の問題としてではなく、“人が他者を裁く”という根源的な問いとして描き出す。物語は短編形式で展開しつつ、どの章にも通底するのは、善悪を単純に切り分けられない人間の複雑な情念だ。

    冷徹な設定でありながら、作中に流れるのは静かな慈しみの気配である。登場人物たちは罪に向き合いながらも、自らの心の奥底にある「赦し」や「理解」へと手を伸ばそうとする。そ

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    2025年10月14日
  • 悪の芽

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    貫井さんの悪の芽

    考えさせられる話しだった
    悪意なく発言した言葉が発端と思って読み始めたから、過去の発言に悪意が入っているとわかった時、苦しんでいる安達に同情することができなかった

    過去のいじめの加害者が安達含め2人出てくるけど、最初は自分たちが被害者みたいな心情になってるのがすごく嫌だった
    でも丁寧な描写でそれぞれの現在の背景や成長過程など細かく描かれていて良かった

    プライドは上手く扱わないと傲慢に繋がるんだなと改めて実感した

    現在の被害者家族の行動や心情もすごく丁寧に描かれていて、辛かったけどすごく良かった
    江成さんが加害者側にならなくて良かったな

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    2025年10月11日
  • 不等辺五角形

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    面白かった。いくつかスッキリしない気になるエピソードは残ったけど、まぁそういうもんか。
    少し忘れた頃に、もう一回読みたい。

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    2025年10月07日
  • 悪の芽

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    夏のフェア棚に置かれていた本作。
    帯が大きく新しくなっていて、
    新聞のようなレイアウトのものでした。
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    無差別大量殺傷事件
    隠された犯人の壮絶な半生

    殺人鬼を生んだ悪意のひと言。
    この事件は、誰の「罪」なのか?
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    アニメの大型イベント、アニコン。
    そこが突如、無差別殺傷事件の現場になる。
    40人近くを襲いその場で焼身自殺した犯人。

    ニュースで報じられた犯人の名前、出身学校。
    本作の中心人物である安達は、
    小学校のかつての同級生だと気づく。

    死んでしまって

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    2025年10月05日
  • 微笑む人

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    ネタバレ

    本を数ページ読み進めた時、【あぁ、この仁藤は松坂桃李に合うなぁ】と思った
    別に私、松坂桃李のファンでは無いんだけど何故だかそう思って…
    読み進めていけばいくほど【松坂桃李】が浮かんでくる!
    モヤモヤしだして本を一旦端に置きネットで調べたら、この本はドラマ化されてるんですね、主演が松坂桃李だった!笑
    私多分、このドラマを観てるんだろうな〜
    読み終えたあと、ドラマの内容を覚えてなかったからまたネットで調べたら、内容は少し違ってましたね、うん
    で、本の感想は結局のところ、仁藤の犯行なのか実はやってないのか、そこはハッキリしない
    嘘か真実か分からないもので塗れてる
    複雑でスッキリしないラストだが
    それ

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    2025年10月02日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    死ぬほど重いテーマにエンタメ性を持たせながら取り組んだ姿勢や内容はさすが
    ただ復讐代行の二人をはじめ動機や行動がやや唐突なキャラが多く、いまひとつ感情移入できず
    倉持さんの行動もちょっと意外で、こんなにあっさり同調するとは思わなかった
    これまでのミステリ的なカラクリやスピード感も乏しく、思ったのと違う感あり
    とはいえ楽しんだのは間違いない

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    2025年09月29日
  • 不等辺五角形

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    幼少期に海外で共に過ごして以来二十年以上の付き合いのある男女五人の幼馴染。海外赴任になる重成の送別会を兼ねて聡也の別荘で過ごした夜、事件が起きる。雛乃が頭から血を流した状態で死亡していたのだ。自分が殺したと自白した梨愛は警察に連行されるが犯行動機には口を閉ざす。梨愛の弁護士は残る三人に話を聞いていくが、それぞれの証言は微妙に食い違っていて…

    え!?どうゆうこと?
    読み終えた瞬間、この本の装丁のように頭が真っ白になる。。。
    パラパラと読み返して、ようやく真相らしきものが腑に落ちる。いやしかしメダパニった。
    一つの出来事を複数の登場人物がそれぞれの視点から語ることで、物語が多層的に展開していく構

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    2025年09月25日