貫井徳郎のレビュー一覧

  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    結婚にまつわる短編小説集

    どれもゾクゾクするような不気味さや
    なんとも言えなくなるような感情に包まれる話。

    男性作者でありながら、
    各物語主人公とされる女性たちの目線で
    とてもよく書かれているのがすごい。
    どれも現実で起きてしまいそうな、
    生々しさがあった。

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    2022年01月08日
  • 新装版 修羅の終わり(上)

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    交番爆破のテロ組織を追う公安警察官、謎の売春組織を追う悪徳非道の警察官、目が覚めたら記憶喪失になっている青年、この3人の視点で物語が交互に進む。時間軸が違うような。後編で明らかになるのかな。警察の暴力的な描写など、すごく嫌な気分になるけど、ぐいぐい読み進めていける面白さ。下巻でこの3つのストーリーがどう絡んでくるのか楽しみ。

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    2021年12月20日
  • ミハスの落日

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    短編5作収録の作品
    いずれも舞台は海外となっている
    後半の3作品がよかったと思います
    結末で明かされる真相には驚かされるものも
    著者のあとがきも楽しめました

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    2021年12月11日
  • プリズム

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    先生が死んだ
    他殺なのか事故なのか
    章ごとに視点が変わり、それぞれが事件について
    調べて語る
    まさかの結末でしたがなるほどそういう展開かと
    思わせました
    あとがき、解説も補足としてよかったです

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    2021年12月01日
  • 迷宮遡行

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    妻の失踪から始まる
    男は妻を探し始めると・・・
    暴力団が絡んできて暴力団の抗争も
    少しずつ妻に近づいていく感は伝わりました
    主人公は出会う人たちに恵まれた感じでした
    もちろん主人公の行動の結果でもありますが
    中身は濃かったと思います

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    2021年11月28日
  • 後悔と真実の色

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    二回目のワクチンの副反応にやられながらも、ただ横になっているのも落ち着かない。
    あれやこれや考えて眠れないので、分厚いこの本を読んで過ごすことにした。
    若い女性ばかりを狙い、殺害後に人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。
    捜査一課のエース西條は、遺体の第一発見者となった交番勤務の若い警官大崎と事件を追うことになる。
    男同士の腹の探りあい、何度も振り出しに戻る捜査、そのうちにまた新たな被害者が出た。
    鼻につくタイプの西條に恨みを持つ人間は沢山いたとしても、あまりに理不尽なやり方で失脚させる綿引。刑事ものは結構読むが、多忙過ぎて家庭を省みず最悪な夫婦仲になっているパターンの内容が多

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    2021年11月12日
  • 壁の男

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    ネタバレ

    伊苅がどうして、小さな集落の家屋に稚拙で奇妙な絵を描き続けたのか、どうして金銭の見返りも求めないのか、どうしてその稚拙な絵が多くの人の胸を打つのか、言葉に表すとなんだか嘘っぽくなるけれど、その根っこにある大きな愛情と悲しみが胸を打った。

    各章に渡ってこれまでの伊苅の歩みや選択、彼を取り巻く人々が時系列バラバラに描かれるのだけど、そのちょっとした違和感がどんどん後の章で明らかになり、深いヒューマンドラマとミステリが組み合わさったような読みごごちだった。

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    2021年10月31日
  • 誘拐症候群 <新装版>

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    出張に持って行き移動時間や宿泊先であっという間に読み終えた。
    内容には作者特有の重厚さがなかった事が理由かもしれないけど、展開の切り替えが早かったので飽きなかった。
    チームリーダーの超人的過ぎる冷静さと推測が少ししらけたけど面白かった。

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    2021年10月01日
  • プリズム

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    ネタバレ

    読み終えると、各目次の意味が分かる。それぞれの人物がそれぞれの立場からから、それぞれの情報を元に推理する。被害者の見方も、子供、恋人、同僚などからそれぞれ違って見えるのも面白かった。
    結局犯人は。最後に、各伏線を回収する意外な犯人は!と思いきや、明かされず、ヒントもなく、というか作者も決めてない?ようなのでやや拍子抜け。
    死因も日付も関係者も、空想の余地が大きい状況設定なので、読者が考えるのも面白いのかも。
    芥川龍之介の藪の中みたいに、山浦先生の霊を呼び出してしゃべらせたら面白かったのに。

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    2021年09月14日
  • 北天の馬たち

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    昔テレビでやっていた、M&R探偵事務所が頭の中に、若くてハンサムな草刈正雄と渋い藤竜也さんの姿が浮かんできてしまいました。


    ほうほうと、読み進めて行って、そんな終わりなんですか❗ もう少し何とかならなかったの?


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    2021年08月03日
  • プリズム

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    小学校の女性教師が自宅で変死。物語は4つの章で出来ていて、各章ごとに被害者と関わりを持つ者達が主人公となり、それぞれ独自の推理で様々な犯人像を描いていくミステリー。

    慟哭に続き貫井徳郎作品連読。
    いやはや、率直に面白かった。私の好きなやつだ。

    各章の主人公は、女性教師の謎の死をテーマに、別の主人公を犯人と仮定し、推理を持って根拠固めを行っていく。

    しかし、次の章の主人公の独白により、その理由がくつがえされ、別の真実が明らかになり、新たな推理が生まれる。と思えば、次の章でその推理は成り立たなくなり…
    と、推理の構築と崩壊の無限ループ。

    見る角度を変えることで如何様にも変化する。
    そう、正

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    2021年07月27日
  • 天使の屍

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    ネタバレ

    まあまあの面白さ。特に中盤からは一気に読んだ。
    中学生の薬物とか乱行とか、ちょっと時代を感じた。
    さすがに今やと無さそう。もしくはリベンジポルノとかかなー?!

    それにしても自殺の理由が非現実的に思える私は、ババアなのかしら?

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    2021年07月26日
  • 愚行録

    購入済み

    殺人事件を巡って、知人達が取材を受けるというストーリー。
    文庫本が出た当時、書店で立ち読みしてみて出だしが面白そうだったので、買おうか迷った作品。

    今回電子書籍で読みました。
    ピークがいつ来るのか、クライマックスがいつ来るのかと思っていましたが、淡々と取材が続いていきます。
    最後に、ああ、こうなのか、と単調な結末に思いましたが、しばらくたつと、

    現実に肉薄している、現代社会の問題と虚ろに肉薄している、著者の挑戦を感じました。

    虐待された子は、また我が子を虐待するのか。
    それは誰にでも起こりうる事か。私には関係がない事か。育ちのせいなのか否か。

    知人達はそれをどう

    #深い #切ない #泣ける

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    2022年09月30日
  • 新月譚

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    ある美人作家が引退した理由。
    そこには誰にも言えずにいた過去とある一人の男性への強い想いがあった。
    それは幸せと言いながらも辛く寂しい恋愛だった。
    圧倒的な世界観に、震えた。

    女性の深い深い部分であるはずのものを、男性作家がここまで書くのか…と思わずにいられない。

    2021.7.13

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    2021年07月13日
  • 天使の屍

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    とても後味の悪い話。
    でも、もし現実になったら?と思うと恐ろしかった。

    子供は、大人では考えられないような償い方をする。
    取り返しがつくと思うのは、大人の分別でエゴ、
    それは正しいことだけれど、
    子供にとってはそうじゃないこともある。

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    2021年06月17日
  • 宿命と真実の炎

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    古畑任三郎的な倒叙系。
    中盤から終盤にかけた展開は、貫井ファンとしてはやや物足りない。それだけ貫井作品は期待値が高いということ。
    西條シリーズとして純粋に登場人物の活躍ぶりにニヤニヤさせられる。二作目、続編にも期待。
    展開を読ませない。登場人物毎のエピソードがどこで交錯するのか。人物像を深掘りしておいて被害者へ転落、といった貫井作品らしさも随所に。

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    2021年06月17日
  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    短編はあまり印象に残らないので好きじゃないのですが、こちらはゾッとする内容が多く楽しめました。
    予想はつくものの、身近にありそうでしっかり怖がれます。

    意思の疎通が足りない関係性ばかりで、自分も気をつけないとと思いました。

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    2021年06月14日
  • 新月譚

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    すごく良かった、鬼気迫る感触。男性作家が女性の心理描写に挑むってすごく勇気がいると思うのやけど、改めて見事だった。蛇口の話もすごく凄みがある。小説家として何かを表現することが蛇口だと、そして自分は情念の蛇口になるのだ、と。
    貫井徳郎は慟哭とプリズム以来だと思うが、ほぼ一人称で心理描写していく、こういう描き方もできるのかと新鮮。引き込まれて夢中で読んだ。ミステリーとホラーな感覚もある。

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    2021年05月29日
  • 女が死んでいる

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    貫井作品の読後は本当に気分が悪い(褒めてます)。こんなにも嫌な感情、勘違いさせる文章、巧み。この短編集は発表が20年近く違うものもあり時代を感じる面白さもあった。

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    2021年05月24日
  • 私に似た人

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    格差社会、事なかれ主義など日本や日本人の風潮がぎっしりつまっていて、様々な立場から考えさせられた。
    社会を恨んだ結果、起こした行動がテロというのは極端すぎるけど、どんな形であれ復讐が解決方法にはなり得ない。

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    2021年05月16日