貫井徳郎のレビュー一覧

  • プリズム

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    ネタバレ

    読み終えると、各目次の意味が分かる。それぞれの人物がそれぞれの立場からから、それぞれの情報を元に推理する。被害者の見方も、子供、恋人、同僚などからそれぞれ違って見えるのも面白かった。
    結局犯人は。最後に、各伏線を回収する意外な犯人は!と思いきや、明かされず、ヒントもなく、というか作者も決めてない?ようなのでやや拍子抜け。
    死因も日付も関係者も、空想の余地が大きい状況設定なので、読者が考えるのも面白いのかも。
    芥川龍之介の藪の中みたいに、山浦先生の霊を呼び出してしゃべらせたら面白かったのに。

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    2021年09月14日
  • 北天の馬たち

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    昔テレビでやっていた、M&R探偵事務所が頭の中に、若くてハンサムな草刈正雄と渋い藤竜也さんの姿が浮かんできてしまいました。


    ほうほうと、読み進めて行って、そんな終わりなんですか❗ もう少し何とかならなかったの?


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    2021年08月03日
  • プリズム

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    小学校の女性教師が自宅で変死。物語は4つの章で出来ていて、各章ごとに被害者と関わりを持つ者達が主人公となり、それぞれ独自の推理で様々な犯人像を描いていくミステリー。

    慟哭に続き貫井徳郎作品連読。
    いやはや、率直に面白かった。私の好きなやつだ。

    各章の主人公は、女性教師の謎の死をテーマに、別の主人公を犯人と仮定し、推理を持って根拠固めを行っていく。

    しかし、次の章の主人公の独白により、その理由がくつがえされ、別の真実が明らかになり、新たな推理が生まれる。と思えば、次の章でその推理は成り立たなくなり…
    と、推理の構築と崩壊の無限ループ。

    見る角度を変えることで如何様にも変化する。
    そう、正

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    2021年07月27日
  • 天使の屍

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    ネタバレ

    まあまあの面白さ。特に中盤からは一気に読んだ。
    中学生の薬物とか乱行とか、ちょっと時代を感じた。
    さすがに今やと無さそう。もしくはリベンジポルノとかかなー?!

    それにしても自殺の理由が非現実的に思える私は、ババアなのかしら?

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    2021年07月26日
  • 愚行録

    購入済み

    殺人事件を巡って、知人達が取材を受けるというストーリー。
    文庫本が出た当時、書店で立ち読みしてみて出だしが面白そうだったので、買おうか迷った作品。

    今回電子書籍で読みました。
    ピークがいつ来るのか、クライマックスがいつ来るのかと思っていましたが、淡々と取材が続いていきます。
    最後に、ああ、こうなのか、と単調な結末に思いましたが、しばらくたつと、

    現実に肉薄している、現代社会の問題と虚ろに肉薄している、著者の挑戦を感じました。

    虐待された子は、また我が子を虐待するのか。
    それは誰にでも起こりうる事か。私には関係がない事か。育ちのせいなのか否か。

    知人達はそれをどう

    #切ない #深い #泣ける

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    2022年09月30日
  • 新月譚

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    ある美人作家が引退した理由。
    そこには誰にも言えずにいた過去とある一人の男性への強い想いがあった。
    それは幸せと言いながらも辛く寂しい恋愛だった。
    圧倒的な世界観に、震えた。

    女性の深い深い部分であるはずのものを、男性作家がここまで書くのか…と思わずにいられない。

    2021.7.13

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    2021年07月13日
  • 天使の屍

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    とても後味の悪い話。
    でも、もし現実になったら?と思うと恐ろしかった。

    子供は、大人では考えられないような償い方をする。
    取り返しがつくと思うのは、大人の分別でエゴ、
    それは正しいことだけれど、
    子供にとってはそうじゃないこともある。

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    2021年06月17日
  • 宿命と真実の炎

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    古畑任三郎的な倒叙系。
    中盤から終盤にかけた展開は、貫井ファンとしてはやや物足りない。それだけ貫井作品は期待値が高いということ。
    西條シリーズとして純粋に登場人物の活躍ぶりにニヤニヤさせられる。二作目、続編にも期待。
    展開を読ませない。登場人物毎のエピソードがどこで交錯するのか。人物像を深掘りしておいて被害者へ転落、といった貫井作品らしさも随所に。

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    2021年06月17日
  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    短編はあまり印象に残らないので好きじゃないのですが、こちらはゾッとする内容が多く楽しめました。
    予想はつくものの、身近にありそうでしっかり怖がれます。

    意思の疎通が足りない関係性ばかりで、自分も気をつけないとと思いました。

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    2021年06月14日
  • 新月譚

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    すごく良かった、鬼気迫る感触。男性作家が女性の心理描写に挑むってすごく勇気がいると思うのやけど、改めて見事だった。蛇口の話もすごく凄みがある。小説家として何かを表現することが蛇口だと、そして自分は情念の蛇口になるのだ、と。
    貫井徳郎は慟哭とプリズム以来だと思うが、ほぼ一人称で心理描写していく、こういう描き方もできるのかと新鮮。引き込まれて夢中で読んだ。ミステリーとホラーな感覚もある。

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    2021年05月29日
  • 女が死んでいる

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    貫井作品の読後は本当に気分が悪い(褒めてます)。こんなにも嫌な感情、勘違いさせる文章、巧み。この短編集は発表が20年近く違うものもあり時代を感じる面白さもあった。

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    2021年05月24日
  • 私に似た人

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    格差社会、事なかれ主義など日本や日本人の風潮がぎっしりつまっていて、様々な立場から考えさせられた。
    社会を恨んだ結果、起こした行動がテロというのは極端すぎるけど、どんな形であれ復讐が解決方法にはなり得ない。

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    2021年05月16日
  • プリズム

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    確かに真犯人は結局誰なのか気になるけれど、それ以上にこの手法が面白かった。 個人的には結局真犯人は強盗で、睡眠薬入れたのは南條。後から発見した井筒が伝票を持ち帰って話をややこしくした、くらいの話かなと思う。 彼女に対して後ろめたいことがある人間が居たから、犯人っぽく見えただけのような。
     各章の語り手が、次の章の語り手が犯人であると疑う形でループしていたが、小宮山父が息子を疑ったのには引いた。自分は息子の担任と不倫しておいて、冷淡な反応しただけで犯人とは。

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    2021年04月17日
  • 壁の男

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    貫井徳郎の作品を初めて読んでからもう20年は経つだろうか。毎回斬新なミステリ、仕掛け的な文章構成に驚かされる。
    一人の人物をここまで深く描き、なおかつ語られない部分を想像力で膨らませてくれる、素晴らしい作品だった。
    読後、放心状態になること間違いなし。
    逆に下手な映像化だけはやめてほしい。

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    2021年04月01日
  • 宿命と真実の炎

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    まずまずの読後感。
    最近の貫井君、重たい話が多いんだよね。
    でもこれは警官殺しという重いテーマにも関わらず、女刑事や退職警官などが登場し読者を飽きさせへん。本屋の親父もええ味出してるわ。

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    2021年03月17日
  • 失踪症候群 <新装版>

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    若者の失踪が全国的に起きている。
    彼らは一体どこに姿を消したのか?
    事件なのか、たんなる失踪なのか?
    現役警察官の環と、訳ありな3人がチームとなって、警察が表向き動けない事件を追う。
    失踪した若者の行方がわかった時、その仕掛けと思わぬ事態に…

    2021.3.4

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    2021年03月04日
  • 新月譚

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    ネタバレ

    いつ殺人事件が起こるかとワクワクしながら読み進めていったがコレは恋愛小説だったようだ。
    貫井徳郎氏は恋愛小説も書くのか…

    しかし主人公は頭の良さとスタイルの良さを得てるのに(歯を矯正していないので歯並びも良かったはずだ)なぜそんなに卑屈な性格なんだろう。
    大学まで出してもらい、父のコネで一流企業に勤めたのにすぐに辞め、多額の美容整形費を出させ、
    本当に両親が気の毒だ。
    恋人や男友達がいないのはともかく
    同性の友達がいないのは(ひとりいたが)
    やはり当人のせいだろう。
    なんでもかんでも顔のせいにするのはみっともない。

    心が貧しい上に短気で
    不倫してるくせに悲劇のヒロイン。
    こんなに主人公に嫌

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    2021年02月22日
  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    人間の怖さが垣間見えたり、ドキドキする短編でとても楽しく読ませていただきました。
    因果応報的な話が多く、嫌な感じの怖さではなくすんなり読めます。
    短編以外も読んでみたいと思います。

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    2021年02月16日
  • 我が心の底の光

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    晄(こう)の父親は殺人を犯し、そして母親は死亡 5歳だった晄は母の兄である伯父夫婦に引き取られ、中華料理店を手伝いながら暮らして行きます。

    「晄、十九歳」の章に描かれている母親からのネグレスト(育児放棄)の場面は壮絶で目を覆いたくなりました。

    晄が果たして行く復讐は「悪」ではあるけれど、晄の苦し過ぎた幼少期を考えれば止むを得ない行動にも思えて来ます。

    復讐の相手は大方予想は付きましたが、ラストに明らかになる復讐の動機はあまりにも切なすぎて苦しくなりました。

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    2021年02月04日
  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    貫井さんの長編小説に嵌り、最近の物はほぼ読んでいます。 短編集はないものか調べてみた所、15年以上も前に書かれた、この作品に出会いました。

    時代背景は15年前と様変わりしても、人間の持つ様々な感情は変わる事がないだけに、全ての物語に感情移入しながら読めます。

    以前、長編の時にも感じた事ですが、著者は女性以上に女性心理がわかる事にも驚かされます。

    きっと誰もが登場人物の誰かと似たような経験や気持ちを味わった事があるかの様に感じた短編集でした。

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    2021年01月26日