貫井徳郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
症候群シリーズ第2弾。シリーズものではあるが、前作とは雰囲気を異にしている。前作の失踪症候群は、何らかの理由で新しい自分として生きていきたいと願う失踪希望者を利用した犯罪だったが、今回はそういったものを利用するのではなく、犯人が初めから存在し、誘拐を行うという一般的な犯罪形式となっている。
2パターンの誘拐事件が同時に起こり、それぞれが分離展開していくという構図なので「あっちはどうなった?」「こっちはどこまで進んだ?」といった感じで、どんどんとページを進めてしまう面白さがある。
どちらの誘拐でも、人間のエゴのようなものがにじみ出ており、最後まで目を離せない展開が続き、読みごたえがあった。 -
Posted by ブクログ
貫井徳郎『宿命と真実の炎』幻冬舎文庫。
山本周五郎賞受賞作『後悔と真実の色』の続編。最後まで予測不能の異色の長編警察小説。
まさかの事実と様々な複線、驚きのトリックと真相によくぞ思い切ったなと感心。間違いなく前作より面白いが、犯人の動機と犯行のバランスに多少の違和感。
幼き日に警察に運命を狂わせられた渕上誠也とレイは証拠を残さずに次々と警察官を殺害する。女性刑事の高城理那はセクハラおやじの上司と共に、この難解な事件を捜査する。前作で警察を辞めた西條を事件捜査に巻き込み、警察官連続殺害事件の真相に近付く理那……
本体価格930円
★★★★ -
Posted by ブクログ
犯罪を犯した未成年者が死んでいる
おそらく誰かが手を下していると考えた環は原田、武藤、倉持を集めるが、倉持は仕事を断る
ドラマで見ていたので話の流れはわかっていました。
小説ならではの見せ方だなぁと
小説では苗字と名前と書き分けると別人のようにみえるってところがいいですよね
ドラマだとその点は難しくなる
犯沢さんみたいにはしにくいし
ドラマはドラマでよかったけれど、小説もよかった
。だだ話の内容とか重さがわかっているだけに読むのが大変だった
最初の2件の事件が起きた時点で、やりきれなくなりページをめくる手が止まってしまいました
大切な人を理不尽に奪われるのは辛すぎる
刑法39条なんてもの