貫井徳郎のレビュー一覧

  • 乱反射

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    章がカウントダウンしていき、0まで350ページ。そこまで読み切ればそこから気持ちが良いぐらいしっかり回収します。

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    2024年09月08日
  • 追憶のかけら 現代語版

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    貫井さん♪♪

    妻を不慮の事故で亡くし、失意の中にある大学講師の松嶋は、50年前に自殺した作家の未発表手記を入手する。
    残された娘と一緒に生きていくために名を上げようと、手記の発表に向けてその作家の自殺の真相を探ることに。
    するとそこには思いもよらない悪意が存在し、松嶋を陥れようとしているのだった。

    640頁もの長編だったけど、中弛みもなくめっちゃ面白かった〜!
    物語は現在と、手記の内容が作中作として同時に語られていく構成。
    私が読んだのは改訂版で、元々は手記の部分が旧かなづかいだったのを、現代語にして読みやすくしたものらしい。

    お人好しで単純な松嶋にあ〜あ〜と思いながらも好感をおぼ

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    2024年09月04日
  • 悪の芽

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    大好きな貫井徳郎さんのミステリーなのですが、正直な感想としては、「もう一押し、二押し欲しかった~」というところです。コミケの様な大規模なイベントで無差別大量殺人を行った斎木均。犯行後は焼身自殺を図り、事件の真相は闇の中となってしまったが、安達周はこの事件に大きな衝撃を受けた。というのは、斎木と安達は小学校時代の同級生であり、些細な事がきっかけに安達は、斎木が苛めの対象と成ってしまうきっかけを作ってしまった張本人であったからだ。安達は、斎木が行った無差別大量殺人が小学生時代のいじめに端を発しているのかが気になり、事件の真相を追うのだが、その真相とは・・・

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    2024年08月18日
  • ひとつの祖国

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    西と東に分断された日本が統一。しかし両者間に生まれた経済格差や差別の溝は埋まらない。政府に不満を抱く《MASAKADO》。テロを画策するが…逃亡する一条を追う親友の辺見。彼の心中を思うと居た堪らない。本書は発想主題が魅力的。一読者としては、もっと大胆にSF、或いはミステリを仕掛けて欲しかった。

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    2024年07月28日
  • 宿命と真実の炎

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    端緒は登場人物が多く、それぞれのストーリーがあり名前とその行いがなかなか整理できなかった。自分を行いを責め、義弟にすまないという気持ちが極端な行動に出てしまった。それを利用する義弟の底なしの支配欲には畏れいった。
    一方で、西條と理那には迷いが多少なりとも吹っ切れ満足の行く人生を歩めるきっかけとなった事件だったと思う。

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    2024年07月24日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    「失踪症候群」「誘拐症候群」の後に読むことをおすすめします。環に対する原田、武藤、倉持の想いが三者三様に。未成年犯罪を通して正義や罪と罰について考えさせられます。それぞれの話が繋がって最後は予想できない結末へ。結末の好みは分かれてそうですが一気に読めました!
    しょうがないけど辛くて悲しい。
    倉持ー!!

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    2024年07月14日
  • 微笑む人

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    おもしろかった!!
    確かにおもしろかった!!けど最後の終わり方はまじかーと裏切られた気がして悲しかった。まぁ後半ページが少なくなるにつれて、これもしかして答えは闇の中系の話か?と予感してましたが過去に読んだ「慟哭」が後半の残り少ないページでとんでもない衝撃を与えてくれたので期待してしまいました。最終的に答えが分からずモヤモヤしてしまっている自分自身が、この本の指摘している「分からないはずの事を自分の都合の良いように解釈して安心したい」人間そのものなのだと感じました。それにしても仁藤がショウコという名前に執着?してる意味とか殺人に目覚めたほんとの理由があれば知りたかったなー!
    というか仁藤の供述

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    2024年07月11日
  • 新月譚

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    他人から見えてる自分てほんのほんの一部でしかないな。
    理解し難い経歴も、人生を辿れば見えてくる何かがある。
    こう生きるしかなかった和子の気持ちにとても共感した。
    貫井徳郎ならではの小説家がえがく小説家。
    貫井さんてこうやって小説書いてるんや〜(違うか)ってワクワクした。

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    2024年07月08日
  • ひとつの祖国

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    東京都知事選、小池百合子圧勝のニュースを見ながら、本書を読み終えた。
    人間の闘争本能は文明の進歩をもたらしたのか?
    世界の至るところで、戦争が続き、平和を求める声は力を持たない。空虚なものとして響き渡っているだけなのか?
    闘争本能のない人間社会はあり得るのだろうか文明の発展とは人間の発展と結びついているのだろうか?

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    2024年07月08日
  • ひとつの祖国

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    空想と笑えない。実際、この国は怒りと不満が充満。だけど、誰もが息潜め、様子見。格差と資本主義テーマの小説多くなってきたなぁ。「なぜ格差がある。平等でない理由。人には上に立ちたいという欲がある。自尊心を保つために誰かを見下さずにはいられない。それが人間の本質」「人間らしく生きるには闘争本能必要。捨てたら家畜同然」闘争本能が地球を壊しているにしても…。

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    2024年07月03日
  • 乱反射

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    以前ドラマで見た事があった気がして何となくおもしろかった印象で未読であった原作を今回読んでみました。

    結論、とても考えさせられて普段の自分の行動を見つめ直すきっかけにもなりました。

    日常で深く考えずに行っているような些細なズルい、後ろめたい行動が複雑に絡み合った時、もしかしたらなんの罪もない人を殺してしまう可能性だってあるという話です。

    正直、自分が登場人物の加害者側だったらこの本の人たちと同じように自分に責任は無いと被害者に隙を見せない為に主張してしまうのだろうなと思います。

    被害者側だったら主人公のようには冷静には考えられず、もしかしたら加害者達?と言っていいのか分かりませんが、一

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    2024年07月02日
  • ひとつの祖国

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    日本が大日本国(西日本)と日本人民共和国(東日本)に分断されて、ベルリンの壁が崩壊する頃に日本もひとつの国に統一される…。
    その後、四半世紀を過ぎたが西日本と東日本の格差は埋まらず、再び東日本の独立を目指すテロ組織が暗躍する。
    意図せずにテロ組織に関わってしまった一条を幼馴染の自衛隊特務連隊の辺見が追うこととなる。

    2人の幼馴染のやりとりが少ないまま、架空の日本でのテロ。
    それは東日本対西日本というより、上級国民と下層民の闘いかと思われたが、テロ組織のなかで一条が逃げようとまで思ったのがとんでもない情報を知ったからで…
    アメリカにも知られてはならない…
    中国やロシアまでもが、一条を追うのか…

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    2024年06月25日
  • 龍の墓

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    著者の作品の中では珍しい、読後感爽やかな本と言える。
    VRゲームという現代的な要素の入った本格的ミステリ。

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    2024年06月21日
  • 龍の墓

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    たまたま2作続けて大人の「引きこもり」。人間不信から引きこもりになった主人公。邪気のない失言に正義の暴走。よくある話だけど、さらにゲームを模しての殺人事件。世間の不寛容さからVRに逃避していた主人公が大活躍。2つのミステリー楽しめ得した気分に。「どうして人はこんなにも簡単に騙されてしまうのだろう。少しでもいいから疑ってくれればいいのに」「人はなぜ他者を攻撃するのか。叩いてもいい“溺れる犬”そこまでの怒り抱える人の精神構造がわからない」

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    2024年06月20日
  • 微笑む人

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    ネタバレ

    ミステリーに謎解きの爽快感を求めている人には向かない本。作者の手のひらで転がされた挙句、最後に放り投げられたような感覚だけど個人的には好き。真実を考察するのも無粋な気がする。

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    2024年06月09日
  • 乱反射

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    「未必の故意」を残酷に描いた長編。
    本書の最後のパートで、「ノンフィクションでは描けないこと」「小説だから可能なこと」が理解できた。ノンフィクションが必ずしも事実を描けるわけではないのだ。

    前半は無関係の人物たちの日常を描いているため退屈に感じた。ストーリーとしても繋がらないので、散漫な印象。
    だが、後半に入り、事故が起きたポイントからバラバラの人生が収束していく。視点人物の新聞記者が独自調査を進めていく流れから、個々人の些細なルール違反の連鎖が重大な事故を引き起こした事実が浮き上がってくる。
    前半の退屈さは後半のパズルのために必要なパートなのだ。

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    2024年06月04日
  • 龍の墓

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    あまり評価は高くないようだけど、私は楽しめた。

    VRとミステリを絡めた作品はよく見かけるようになったが、その中では抵抗感がなく、すんなり読めた。
    RPGでドラクエとかFFをやってた世代だからか?ゲームの中でも、アバターを使って人間同士がやり取りするような内容だとついていけないので、多少のレトロ感もちょうど良かった。
    (そういう意味では、スーファミくらいでも十分だったかも)

    ゲームの中でも、ちゃんと伏線回収があって、ミステリの基本に忠実。そのぶん、現実の世界が少々薄くなってしまったけれども…

    近未来感があまりわからず、また現実の事件の解決があっさりだったので、そこはちょっと残念。

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    2024年05月18日
  • ひとつの祖国

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    第二次世界大戦後、東日本と西日本に分断されソ連とアメリカに統治された世界。その後、ソ連邦の崩壊、東西冷戦の終結に伴い再び統合された日本は、格差が固定化し、貧困が蔓延る旧共産主義国である東日本の独立を標榜するテロ組織が暗躍していた。
    意図せずしてテロ組織に関わることになった一条と彼の幼馴染で自衛隊特務連隊に所属する辺見。立場をことにする二人の友情の行方は……


    戦後日本が2国に分断されたら、という割とよくある設定のSF的手法によりながら、富裕層と貧困層の格差の固定、資本主義の行き詰まり、文明の発展と人間の進化、希望が失われた社会の行く末など、現代社会の諸問題を余すところなく描き切っているという

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    2024年05月14日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    失踪、誘拐は少々物足りなかったが、こちらは大満足。
    しょうもない復讐ドラマが溢れてるが、復讐ってこういことだよな、と。

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    2024年05月13日
  • プリズム

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    ネタバレ

    読みやすくてすいすいページが進んだ。
    複数の視点で書かれているけど、登場人物がそれほど多くないのでわかりやすかった。
    でも、え?これで終わり?と唐突なエンディングにびっくり!
    なるほどー。結末が重要視されないとはこういうことか。
    思わせぶりな終わり方。

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    2024年05月02日