貫井徳郎のレビュー一覧

  • プリズム

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    コロコロと物語が展開して、読みやすい。

    一つ前に読んだのに、一冊挟むと記憶が薄まってて、早く感想書いておけばよかった〜と個人的な後悔。

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    2024年10月13日
  • 壁の男

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    北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた、子供の落書きのような奇妙な絵。決して上手いとは言えないものの、その色彩の鮮やかさと力強さが訴えかけてくる。
    そんな絵を描き続ける男、伊苅にノンフィクションライターの「私」は取材を試みるが、寡黙な彼はほとんど何も語ろうとしない。
    彼はなぜ絵を描き続けるのか――。
    だが周辺を取材するうちに、絵に隠された真実と、孤独な男の半生が次第に明らかになっていく。

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    2024年10月11日
  • 追憶のかけら 現代語版

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    作家デビュー30年×実業之日本社創業125周年
    貫井徳郎文庫作品 連続刊行プロジェクト 第2弾

    600ページを一気読み!!!どんでん返しは何回あるのか!?
    終戦直後と現代が複雑に絡み合う驚愕と感動のミステリ巨編!
    話が四転五転六転する!?絶望の泥沼からの脱出!

    事故で妻を喪い、失意のどん底にいた大学講師・松嶋は、自殺した作家の未発表手記を入手。離れ離れになった娘と一緒に暮らすために、作家の自殺の真相を究明し、名を上げようとするが……。複雑に絡み合った謎の果てに辿り着いた真実とは?
    旧字旧仮名づかいの作中作が現代語となり圧倒的なリーダビリティで生まれ変わった、圧巻のミステリ巨編!
    解説/野地

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    2024年10月11日
  • 邯鄲の島遥かなり(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    上中下の上巻で700ページの超大作。時は明治維新から関東大震災を経て大正の終わりまで。ある島にイチマツという島の名家「一ノ屋」の当主が帰還した。元新撰組で大変な色男であったらしい。この男は島に幸運をもたらすとされ女性にも大人気で、別腹で計13人の子を成した。その子供たち、さらにその子供(ようするイチマツの孫)の物語かな?物語中で出てくる「くが」というのは本土のこと?題名の「邯鄲」という単語の意味もまだ分からず。物語自体がどういう方向に進むのか前情報がないため、続編を楽しみに待つ事にする。

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    2024年10月07日
  • ドミノ倒し

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    地方都市・月影市で探偵業を営む十村のもとに「殺人事件の容疑者となっている男の無実を証明して欲しい」と依頼が舞い込む。依頼人は元恋人の妹でとびきりの美人。しかも久しぶりの依頼にはりきる十村は、旧友の警察署長も巻き込んで癖のある月影市の住人たちを相手に早速調査に着手する。しかし、過去に月影市で起きた別の未解決殺人事件との奇妙な共通点が見つかり、さらに別の事件の存在も浮かび上がる。ドミノ倒しのように真実を追えば追うほど連鎖する事件。その真相に探偵が迫るとき、恐るべき結末が待ち受ける――。

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    2024年10月11日
  • 新月譚

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    ベストセラー作家はなぜ筆を折ったのか?

    突然筆を折ったベストセラー作家・咲良怜花。その理由は、一人の男との煉獄のような恋愛関係だった。甘く残酷で痛ましい恋愛物語。

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    2024年09月27日
  • 乱反射

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    モラルの無さは法では取り締まれない。
    この言葉は普段何となく感じてた事を言語化してくれた様な気がする。結局人間の根っこは自分さえ良ければそれで良いんだろうな。

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    2024年09月23日
  • 微笑む人

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    “読者にとって”これ以上ないバッドエンドだと思う。
    「本が増えて家が手狭になった」という理由でエリート銀行員が妻子を殺害、というあらすじに強烈なインパクトを感じて手に取った一冊。小説家である語り手が取材しながら犯人の過去を追っていく形式。登場人物は多かったが時系列も明確で非常に読みやすかった。前情報なく読んだのでラストは大混乱。最後のページの次を捲って「解説」が現れた時は「!?」となった。ミステリ小説は、最後には犯人のすべてが明るみになって然りという当たり前を崩される衝撃。殺人犯を殺人犯たらしめた経緯や動機がわかればその瞬間対岸の火事として自分と切り離すことができるけど、それが許されないってこ

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    2024年09月21日
  • 悪の芽

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    ネタバレ

    面白かった!貫井作品にハズレなし!冒頭、凄惨な事件から幕を開ける。犯人の動機や人間性についての報道がされるが、犯人が事件直後にその場で自死したこともあり、憶測を交えたものとなる。この物語の主人公の安達は小学生の頃、犯人がイジメにあうきっかけを作ってしまった人物で、自分は悪くないんだーっていう理由を探すお話。正直、安達みたいな人は好きになれないな。あと余談ですが、果南がキャバ嬢では!?と思ったりして、つくづく自分はミステリー脳ではないなぁと実感。

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    2024年09月19日
  • さよならの代わりに

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    ネタバレ

    主人公の語り口調とキャラたちの軽口でストーリーが進んでいくのでサクサク読み進めれた。タイムスリップの説明は一度では噛み砕けなかったが、「体験していない時間軸はあと一つ」と
    「コンタクトレンズを探す君はこれからの君」の意味を考えて理解することができた。

    ここからは個人的になタイムスリップの考察と感想になるので、自分なりの解釈が他の読者様の助けになればと思い書いておきます。

    最後のタイムスリップをn回目とすると、「昨日この時代に来た」と言った侑里はn−1回目のタイムスリップで来たということになる。
    そのn−1回目の侑里が体験していない時間軸とは、コンタクトレンズを探すことから始まり、殺されてし

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    2024年09月10日
  • ひとつの祖国

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    幼馴染がひたすらすれ違っていく
    設定も面白いし、キャラも面白いので、もっと最後どうなったのか知りたかったかな?

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    2024年09月08日
  • 乱反射

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    章がカウントダウンしていき、0まで350ページ。そこまで読み切ればそこから気持ちが良いぐらいしっかり回収します。

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    2024年09月08日
  • 追憶のかけら 現代語版

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    貫井さん♪♪

    妻を不慮の事故で亡くし、失意の中にある大学講師の松嶋は、50年前に自殺した作家の未発表手記を入手する。
    残された娘と一緒に生きていくために名を上げようと、手記の発表に向けてその作家の自殺の真相を探ることに。
    するとそこには思いもよらない悪意が存在し、松嶋を陥れようとしているのだった。

    640頁もの長編だったけど、中弛みもなくめっちゃ面白かった〜!
    物語は現在と、手記の内容が作中作として同時に語られていく構成。
    私が読んだのは改訂版で、元々は手記の部分が旧かなづかいだったのを、現代語にして読みやすくしたものらしい。

    お人好しで単純な松嶋にあ〜あ〜と思いながらも好感をおぼ

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    2024年09月04日
  • 悪の芽

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    大好きな貫井徳郎さんのミステリーなのですが、正直な感想としては、「もう一押し、二押し欲しかった~」というところです。コミケの様な大規模なイベントで無差別大量殺人を行った斎木均。犯行後は焼身自殺を図り、事件の真相は闇の中となってしまったが、安達周はこの事件に大きな衝撃を受けた。というのは、斎木と安達は小学校時代の同級生であり、些細な事がきっかけに安達は、斎木が苛めの対象と成ってしまうきっかけを作ってしまった張本人であったからだ。安達は、斎木が行った無差別大量殺人が小学生時代のいじめに端を発しているのかが気になり、事件の真相を追うのだが、その真相とは・・・

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    2024年08月18日
  • 悪の芽

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    うぅ…考えずにはいられない。
    解説者のいう、何らかの原罪を抱える背景と、その贖罪したいと思う心理は誰しも持っていることだろう。
    特定の事件との関わりがなければ、それを贖罪しようという意識や行為にならないという人間の業のようなものを感じた。
    それにしても、様々な所得層や家庭人の視点に立った心理描写がなぜこれほど上手いのだろうか。

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    2024年08月10日
  • 悪の芽

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    ストーリーの展開にやや無理があったり、人の心情として理解が難しい部分もあり、書物として少し大雑把な印象も受けるものの、最終的に明かされる(明かされたと解釈をした) メッセージには共感をするところが多かった。
    普段の生活でつい考えたり、とってしまう行動は、時に他者への思いやりの欠如が原因であり「人間」としての未熟さであると感じた。

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    2024年08月05日
  • ひとつの祖国

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    西と東に分断された日本が統一。しかし両者間に生まれた経済格差や差別の溝は埋まらない。政府に不満を抱く《MASAKADO》。テロを画策するが…逃亡する一条を追う親友の辺見。彼の心中を思うと居た堪らない。本書は発想主題が魅力的。一読者としては、もっと大胆にSF、或いはミステリを仕掛けて欲しかった。

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    2024年07月28日
  • 宿命と真実の炎

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    端緒は登場人物が多く、それぞれのストーリーがあり名前とその行いがなかなか整理できなかった。自分を行いを責め、義弟にすまないという気持ちが極端な行動に出てしまった。それを利用する義弟の底なしの支配欲には畏れいった。
    一方で、西條と理那には迷いが多少なりとも吹っ切れ満足の行く人生を歩めるきっかけとなった事件だったと思う。

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    2024年07月24日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    「失踪症候群」「誘拐症候群」の後に読むことをおすすめします。環に対する原田、武藤、倉持の想いが三者三様に。未成年犯罪を通して正義や罪と罰について考えさせられます。それぞれの話が繋がって最後は予想できない結末へ。結末の好みは分かれてそうですが一気に読めました!
    しょうがないけど辛くて悲しい。
    倉持ー!!

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    2024年07月14日
  • 微笑む人

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    おもしろかった!!
    確かにおもしろかった!!けど最後の終わり方はまじかーと裏切られた気がして悲しかった。まぁ後半ページが少なくなるにつれて、これもしかして答えは闇の中系の話か?と予感してましたが過去に読んだ「慟哭」が後半の残り少ないページでとんでもない衝撃を与えてくれたので期待してしまいました。最終的に答えが分からずモヤモヤしてしまっている自分自身が、この本の指摘している「分からないはずの事を自分の都合の良いように解釈して安心したい」人間そのものなのだと感じました。それにしても仁藤がショウコという名前に執着?してる意味とか殺人に目覚めたほんとの理由があれば知りたかったなー!
    というか仁藤の供述

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    2024年07月11日