貫井徳郎のレビュー一覧

  • 追憶のかけら 現代語版

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    あっぱれ、泣きかけるラスト。小説内に小説がある内容で、小説内の謎を紐解くかと思いきやそれだけにとどまらない。まさに一気読み。

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    2025年07月11日
  • 邯鄲の島遥かなり(下)(新潮文庫)

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    戦後、昭和から平成、そして平成の終わりまでがこの下巻では書かれています。
    上・中・下巻を通して、ひとつの島に住む1人の人生が語られていて、それが時代とともに色んな人生があって少しずつ繋がっている。それでも大きな起伏があるわけでもなく、様々な人の人生を垣間見ているだけなのに読み終わった後は、壮大な歴史を振り返ったような気がしています。
    過去から現在、そして未来へ。うまくは言えないのがもどかしいけど、、、うん。面白かった。

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    2025年06月14日
  • 悪の芽

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    人間の想像力のなさ、無関心さ

    自分の機嫌は自分で取りましょう。と無神経に過ごし自分の機嫌だけしか取らず、
    振り回される人間をコントロール出来ない愚か者だと決めつける。
    乏しい想像力。
    なんとなく、そんな考えにも結びつけていた。

    なんともリアルなものだった。
    登場人物が最終的に手を止める、それだけが現実と違うところか。

    エピローグの辺りを仕事終わりの電車で読んでいた。割と混み合う電車。
    次は〇〇駅です。
    私もそうだが、この駅で乗り換える人が多い。
    降りるかと思っていたら
    「下ろしましょうか?」とハキハキと話す若い男性の声。
    ドア付近の少し広くなっている所
    上の荷物置きには紙袋
    「ありがとう

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    2025年06月12日
  • 乱反射

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    カウントダウンは登場人物それぞれの平凡と見られる日常。カウントアップは伏線回収でそれぞれの傲慢さが露呈される。
    事故は不運。不運の積み重ね。それでもひとりひとりの傲慢さの連鎖。
    自分はどうだろうか?傲慢に生きていないだろうか?
    誰も見てないからいいや、はいつか自分の身に降りかかり後悔することになるだろう。

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    2025年06月11日
  • 乱反射

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    夜間に街路樹が倒れ、たまたま通りかかったベビーカーに乗った2歳児を連れた母子を直撃し、子供が大怪我をする。やっと来た救急車でも病院に受け入れを拒否されたりしているうちに子供は亡くなった…父親が原因と責任がどこにあるか関係者に話を聞くも…死の原因になった事故は、多くの人々の、「この程度のことなら」とあまり考えずに起こした行動が原因だった。

    街路樹は伐採される予定だったが、主婦たちの伐採反対運動があった。
    また検査をする業者は倒れた木の根元に犬の糞があったため、その木だけ検査を怠った。
    犬を連れた老人は糞の始末が面倒だから、いつも倒れた木の根元に糞をさせていた。
    救急車は路上に放置された車のため

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    2025年05月27日
  • 邯鄲の島遥かなり(下)(新潮文庫)

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    終戦。

    復興。

    近代化。

    くがとの距離も近くなり、島の個性も薄れていく。

    巨人・大鵬・卵焼き。

    昭和の終わり。迎える平成。

    そして時は、平成23年。

    これは、日本の近代の歴史の物語。

    そして、日本の未来に繋がる物語。

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    2025年05月01日
  • 邯鄲の島遥かなり(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    中下の下巻。幕末の色男・一ノ屋松造、通称「イチマツ」から描かれ始めた一ノ屋の血を受け継ぐ子孫の物語。 時と共に一ノ屋の子孫と言うことすら「痣がある」以外に特別な意味も薄れ、内容も野球やLGBTといったその時代に合ったテーマで進み、最後に描かれた子孫にも子供が生まれ、明るい未来への余韻を残しつつの大団円。 上・中巻がありつつのこの下巻であり、かつ幕末からの令和元年ということで万感の思いが溢れる。 もし実在したなら、この小説は是非イチマツに読んで欲しい。

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    2025年04月20日
  • 乱反射

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    面白かった!登場人物皆んなクセ有りで個々のエピソードが面白かった。知らない間に自分の行動が誰かを殺すパズルの一部になっているかもしれないと思わせる小説。

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    2025年04月10日
  • 愚行録

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     いやはや凄い作品でした。
    三冊連続で貫井作品を読んだけど、この作品が一番心に与える衝撃が大きかった。
    ビデオ鑑賞済。

     エリートサラリーマン家庭であった田向一家惨殺事件から一年経ち、事件は犯人が見つからないまま迷宮入りしていた。

     その時、ある記者が、田向夫妻の同僚や同級生、元恋人などに夫妻との思い出や人柄についてインタビューをして回る。すると一見理想的な夫婦と思われていた二人の本性が口述され浮き彫りされてくる。

     関係者は、建前としてお悔やみが語られるが、
    本音を聞けば亡くなった方への怨嗟と憎悪が出てくるのだ。まあ、関係者たちも愚行を犯していたのに、自分のことは差し置いて、悲惨な口述

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    2025年04月02日
  • 悪の芽

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    「悪の芽」は誰でも心のどこかに潜んでいるし、誰でも気付かず水を与えているかもしれない…
    とても考えさせられる物語でした。

    しかも色々な立場の視点で話が進むのも良かったです。
    読んでいる間は重く苦しい気持ちになりますが、最後はスッキリして良い終わり方だと思いました。

    安達さんはとても良い上司になると思うので、休職の事は気にせず出世すると嬉しいです。

    たくさんの人に読んで欲しい本です。

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    2025年03月28日
  • 邯鄲の島遥かなり(中)(新潮文庫)

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    中巻は八から十三部。

    近代化の波が島を覆う。
    舞台が神生島、本土をくがと呼び、
    どこか浮世と離れていた物語の世界も現実と重なり合い、
    島民の暮らしぶりも大きく変化していく。

    そして――。

    そして、軍靴の音が近づいてくる。

    中巻の物語は昭和二十年に幕を閉じる。

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    2025年03月24日
  • 乱反射

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    些細なことが巡り巡って人の死まで辿り着く話。可能性はなくはないが自分の起こした行動がどうなるか想像して行動しようと思った。
    とにかく一気読みできて2025年今の所No.1

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    2025年03月23日
  • 新月譚

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    全然ね、共感できないの、主人公に共感できない、けどね、狂ってる愛がね、切ないね、何これ、ええん、泣きます

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    2025年02月18日
  • 悪の芽

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    2024年の締めは久しぶりの貫井徳郎作品!
    良作でした。
    無意識とか、無自覚とか、慣習とか、そんなつもりなく人を傷つけることって、多々あるんだよな。自分が気づいていないだけはんだよな。と改めて思った。

    想像力。

    まぁ、自分の楽しいことしてる時に、世界では苦しんでる人もいるんだ!その人のことも考えろ!って無理矢理に押し付けるのは、行き過ぎだとは思う。
    でも、あらゆる物事を自分ごととして考えられる人間ではありたい。
    そうあるためには豊富な知識や柔軟な発想力、無意識を意識する力が必要だと思う。
    養い続けていきたい。

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    2024年12月31日
  • 罪と祈り

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    過去と現在を織り交ぜながら徐々になぞが明らかになっていく構成。
    途中から謎が解けても、主人公の感情が気になるので最後までページが止まらない。

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    2024年12月27日
  • 私に似た人

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    ネタバレ

    タイトルから勝手にミステリー系を想像していたが、いい意味で裏切られた。

    物語の主軸には、個人を恨むではなく、普通に生活ができない社会を憎む貧困層によるレジスタンスとそれを使嗾するトベという存在。
    上手く生きていけないのは、社会が悪い、バブルの恩恵ばかりを受けて皺寄せを若者が被っているという漠然とした思想が中心の話だが、割とリアリティがあってゾクゾクした。

    私はあまり、そういう考えに至ったことはないが十分に納得できるし、それを一つ上の立ち位置から教唆する人々の構図も現実味を帯びていてゾッとした。

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    2024年11月14日
  • 悪の芽

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    ネタバレ

    ものすごく考えさせられる作品だった。
    自分の何気ない一言が他者の人生を大きく変えてしまうことがある。大人になった今でも、ましてや幼少期にそこまで想像力を広げるて生きていくことなんてできない。

    想像力の欠如こそ人間の弱さ。

    まさにその通りであると思う。悪の芽も善の芽も育てるのは人間の想像力だ。

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    2024年10月07日
  • ひとつの祖国

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    戦後、朝鮮半島のように東西2カ国に分断された日本を舞台にしたありそうな作品だが、展開がヌルい。サスペンスとも言えず、政治ドラマでもない。そのくせ505ページという(大)長編。とにかくさっさと読み終わろうと思った。
    が、気づいた。これは今の日本のどうしようもないジレンマを告発しているのかも知れない。米国に追随し、とても主権国家とは言えない状況を変えることができないままでは、国民は家畜としてしか生きられないぞと警鐘を打ち鳴らしているのだと。

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    2024年10月02日
  • さよならの代わりに

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    まだまだ積読が溜まってる貫井さんの作品。
    前回の『殺人症候群』から間が空き、心に余裕ができたと思われるのでチョイス。

    まず最初に感じたのは、全然貫井さんっぽくない。
    途中何回もほんとに貫井さんの作品か?と何度もカバー見直しましたw

    それでも先が気になりすぎてほぼ一気読み。
    あれこれ感想書きたいけど、どれも先入観与えそうなので割愛。
    最後はしっかり泣きましたよ。
    貫井さんの作品でこんな感情にさせられるとは…w

    終わり方がアレなのは貫井さんイズム。
    いやー、言いたいけど言えない。

    この本が初めての貫井さんだった人は、他の作品でびっくりするんじゃないかと。
    これだから才筆がある人は…。

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    2024年09月15日
  • プリズム

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    出版年が2003年となってるので20年ぶりくらいか、すごい衝撃を受けたことを覚えていたのでaudibleで聴いて、ああこういう仕組みだったな、と思い出す。これは、もしかしたら事実である部分だけを抜き出して組み立てたら真犯人に辿り着ける、というものなんだろうか。でも今すぐまた読み直す気にはならないし、いずれ…と思っていたら、多分また次読んだ時に同じこと繰り返しそう。

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    2024年08月29日