貫井徳郎のレビュー一覧

  • 宿命と真実の炎

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    前作は未読。西條が主役の話も読んでみたくなったので、前作もいずれ読みます。

    初めて読んだ貫井徳郎作品が見事な叙述トリックだったのもあって、解決パートまでずっと「騙されないぞ」って気持ちで読んでました。
    なので犯人の正体は比較的早めに察しがついてはいたのですが、そこから更に一捻りされた真相までは予想できなかった!
    途中でちょっと雑に見えたところが実は仕組まれてたものとわかったときの衝撃!

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    2023年05月04日
  • 罪と祈り

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    バブル期(昭和の終わり)に起きた未解決の誘拐事件と、現代の交番勤務警察官殺人事件が交錯し、謎が明かされる。
    殺害された警察官、辰司の息子である亮輔は、父の死後に自分が父について何も知らなかったことを悟る。なぜ父は殺されたのか、立派な警察官だと思っていた父にも後ろ暗い部分があったのかと疑念を抱きつつ、調べ始める。一方、辰司の親友だった智士は28年前に自殺。だが誰もその理由を知らない。智士の息子、賢剛は刑事として辰司殺しを追う。
    亮輔がたどり着いた事件の結末に、賢剛は打ちひしがれる。
    なぜ智士は自殺したのか、なぜ辰司は殺されたのか。人間の思いやりと愚かさを同時に感じる作品。
    「罰せられない罪はない

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    2023年03月23日
  • 壁の男

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    久々の貫井徳郎作品。
    数年前に慟哭を読んで以来、10作近く読んで、「慟哭ほどの作品はないか〜」と思いつつあった中での今作。
    かなりよかった。
    伊庭(いかり)とリエコさんの距離の詰め方や距離感、エミリちゃんとの交りなど、最後にその関係性が集約されていく感じがたまらなかった。
    これまでの貫井徳郎作品とは風味が全然違って、事件!という感じがしなかった。が、それがよかった。緩やかに流れる時間の裏に潜む深層が、重く、愛に溢れていた。

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    2023年03月15日
  • 罪と祈り

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    頁数は多いけど、飽きることなく読み進められた。予想だにしない展開もあり、本筋だけではない楽しみがあった。人間って、愚かで哀しいな…。

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    2023年02月02日
  • プリズム

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    ネタバレ

    小学校の女教師が撲殺されるという事件が起こった。傍にはその物証と思われるアンティークな置き時計。さらに、彼女の胃からは睡眠薬入りのチョコレートと他殺を裏付けらような証拠が。一体誰が彼女を殺したのだろうか。

    章ごとに主人公(探偵役)が変わっており、その章の主人公に犯人とされた人が、次の章の探偵役となる。最初は女教師の教え子の小学生たちであり、次の章では同僚の女性。そして、元カレに現在の不倫相手と続いていく。
    主人公たちから見た殺害されたと思われる女教師像はさまざまであり、そこからの視点に立った推理がなされていくところは面白かった。立場や職業によって、前提となるものや知識が違うからこその推理であ

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    2023年01月27日
  • 警官の貌

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    福田和代さんだけ知らなかったが、好きな小説家が並んでいるので購入。
    短編集だがどれも読み応えがあってよかった。
    最後の貫井さんの見ざる、書かざる、言わざるが衝撃的だった。あっという間に読んでしまった。

    #ドキドキハラハラ

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    2023年01月02日
  • 後悔と真実の色

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    ネタバレ

    面白かった。先に、宿命と~、の本を読んで、西條さんが優秀なのになんでクビになったのかしら?と思い真実の~を読み始めた。
    家庭内不破で、浮気し、発覚→退職ね。
    妻にも問題あるはあると思うが、結婚したんだから責任は同じ、しかも西條さんから口説いてる?よほどいい女だったのね。

    今回の犯人は、警察官。ありがちな話だけど、面白かった。ミステリーだけでなく、途中のサスペンス要素も大事です!!

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    2022年12月27日
  • 宿命と真実の炎

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    面白い!初の貫井徳郎。
    上司に勧められて読んでみた。
    異なる視点で(西條、女刑事、誠也など)書かれており、目まぐるしく変わっていく。
    個人的には西條の場面をもっと知りたかった。
    レイが男だとは!!気が付かなかった。
    そして、同性愛者、幼児が好きな男性のシーンなど面白かった。
    女刑事が、素直に西條の意見に従っていくところも読み応えがあった。
    ⭐︎5だわ。

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    2022年12月17日
  • 壁の男

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    ネタバレ

    才能の有無で人の価値は決まらない。
    絵の才能がある母が言うことはきっと正しい。
    たどそれを真実として自分の中に持って生きられるほどまだ自分はこの考えに納得はできない。誰よりも才能が欲しいから。
    ただ父の劣等感もよくわかる。
    だからこの嫌悪感はきっと同族嫌悪なんだと思う。

    笑里ちゃんのとこはただひたすらに辛かった。
    生々しく、でも淡々と残酷に進んでいく時間。

    伊刈を抱きしめてあげたい。

    と思ってたら親父は弱さを一応認められる人だったし、謝れる人だった。でも本質はなかなか変わらない。

    澤谷の子どもの名前は笑里。
    なんかここらでわかった気がする。
    だからえりなはえみちゃん、っていう若干距離の

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    2022年11月26日
  • 壁の男

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    初めてと、2度目からでは物語の印象がガラッと変わる。大どんでん返しってわけではないのかもしれないけど、少しずつ真相が明らかになっていくうちに、伊狩の懐の深さと人間味がわかってきて、一緒に人生を歩んでいる気分になった。
    あとは、子を持つ親として、読んでてとっても辛かった。読み終わって思うのは、一人の人間の歴史の深いこと。。「感動」の一言だけでは表せない。

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    2022年10月06日
  • サイドストーリーズ

    購入済み

    しゃれた構成のアンソロジー

    煙草をテーマに有名作家の有名小説の番外編ばかりを集めたという大変にしゃれた構成のアンソロジー。
    もとの小説を読んでいれば読み返したくなるし、読んでいなければ読みたくなるという、出版社 作家の術中にはまってしまうたちの悪い本。
    番外編ではあるが元の本の色合い香りを程よく保った佳作が多い。

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    2022年10月03日
  • 追憶のかけら 現代語版

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    長いぞ〜! 643ページ!
    前半はのんびり読み始めましたが、中盤から夢中になり勢いづきました!! 殺人の起こらないミステリーです。二転三転ではありません、四転五転…?って感じでした。あ〜面白かった。

    何度自慢するんだ?って言われそうですが(許して)先日行った、貫井徳郎さんと天音涼さんのトークショー&サイン会で購入し、そうです!サインをいただいた本です(^^)
    その場での貫井さんご本人の説明もありましたが、この作品は元々、作中作の手記部分が、旧字旧仮名づかいで発表され、文庫化されていたもので、20年経った今回、その作中作が現代語となり、圧倒的なリーダビリティで生まれ変わった!というものです。

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    2022年08月23日
  • 天使の屍

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    ネタバレ

    息子の突然の自殺。真相を探ろうとしているうちに友人たちが次々に自殺。
    最初から引き込まれ展開もどんどん進むので飽きなく最後まで読めた。
    ライバルの成績を落とす為にlsdに裏ビデオ撮影、販売までするとは全く予想出来なかった。そこまでするのか、と思ったけど競争社会で生き残らなくてはとの思いに駆られた視野も狭い中学生ならそこまで思い詰めるのかも。
    現代だからlsdなどの犯罪も私が思うより手短なのかもしれない。
    証拠隠滅と復讐の為の殺人を隠す為の自殺にも驚き。
    彼らの切羽詰まった思いからの覚悟に胸が苦しくなった。

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    2022年07月22日
  • 宿命と真実の炎

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    刑事シリーズの続編だったらしい!いきなり読んでしまったけどぜんぜん続編なことにも気付かずスラスラ読んだし、貫井さん3作品めにして初めて「よかったねぇ〜」とニコニコするシーンが出てきてびっくりした。相変わらず登場人物めちゃくちゃ多くてそれぞれの視点もめちゃくちゃ多かったけど、ラストに向けて刑事視点と犯人視点の近付いていく感じがめちゃくちゃよかった!

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    2022年05月19日
  • 宿命と真実の炎

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    ネタバレ

    *幼き日に、警察に運命を狂わされた誠也とレイ。大人になった二人は、彼らへの復讐を始める。警察官の連続死に翻弄される捜査本部の女性刑事・高城理那は、かつて〝名探偵〟と呼ばれた元刑事の存在を気にしていた。彼だったらどう推理するのか――。人生を懸けた復讐劇がたどりつく無慈悲な結末。最後の1ページまで目が離せない大傑作ミステリ*

    文句なし、★5です!
    前作も文句なしに面白かったのですが、主人公が堕ちて行くばかりの展開で希望が見えず、寂しい読後感でした。
    が、今作は違いました。見事に前作のやるせなさを払拭してくれました。このシリーズは前後巻と捉え、続けて読むのが断然お勧めです。

    ストーリー自体は、展

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    2022年03月24日
  • 壁の男

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    集落の壁に奇抜な絵を描き続ける男の話。

    章を読み進めるたびに主人公が壁に絵を描く謎が解明されていくので夢中で読んでしまった。

    特に「人と人との間にわだかまりを作るのは才能の有無ではなく、劣等感」という箇所があるのだが、伊刈が人生において抱えている罪悪感のかたまりを表していると思う。

    病気や離婚など暗い話ではあるが、読み終わりはなぜか心に温かみを感じる話。

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    2022年03月12日
  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    「結婚」に絡めて、実社会でのアルアル問題を少し極端とも言えるストーリー仕立ての8つの短編。
    それぞれの表題が内容にピッタリで、読み始める前から何が起こるんだろう?と期待大で楽しめた。

    どの短編もストーリーが完結しているようでしてないから、「うわッこの後どうなるんだろう」とか「また振り出し?」「えッどうすんのこれから?」いちいちツッコミが入れられて、ほんと楽しかった。

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    2021年12月09日
  • 壁の男

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    切ない。読んでいて辛かった。
    人って色々抱えてるのかな。

    人間の価値について久々に感がさせられた。
    才能の有無ではなく何をしたのか。
    とても深い悲しみを抱えて、ひたすらヘタクソな絵を描く伊刈が胸に刺さる。 

    家族のことを改めて大切にしようと思った。
    ありがとう。

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    2021年12月08日
  • 警官の貌

    ネタバレ 購入済み

    GOOD👍

    もともとは、今野敏さんの「常習犯」が読みたくて購入したのですが、他まったくタイプの違う3作品も一度に読めて、すごく得した気分です。

    1作目:今野敏氏の萩尾警部補作品、人情話です
    2作目:誉田哲也氏作品、私的にイヤミスです
    3作目:福田和代氏作品、最近の世相を反映した話で外国人犯罪を取り上げています
    4作目:貫井徳郎氏作品、裁判員制度について考えさせられる話です

    短篇とは言え力作揃いでおススメの一冊です。

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    2021年09月25日
  • 新月譚

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    元々読書が好きなタイプではなかったが、これを読んでから読書っていいかもと思えるようになった、そんな本。
    人間の醜い心理が上手く現れていて、恐ろしさすら感じる。それが面白かった。
    どんどん次が読みたくなって止まらなかったので、短い話ではないがおすすめ。

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    2021年08月30日