貫井徳郎のレビュー一覧

  • プリズム

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    ネタバレ

    正直なところ、最後に犯人は出てくるんだろうなと思っていたところで、結論は各登場人物、そして読み手に委ねます。というところがなんとも面白かった。

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    2023年09月07日
  • 壁の男

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    この地味なタイトルで表紙も地味であらすじもこれまた地味で、何に惹かれて買ったのかも忘れたけど、読んでよかった。いろいろな角度からじんわりと沁みてきて、気付けば大きななにかに包まれた。良い本だった。

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    2023年08月18日
  • 崩れる 結婚にまつわる八つの風景

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    本の感想も含めて、飛鳥ちゃんへ
    飛鳥ちゃんを好きになっておすすめの中から
    1冊目に読んだのがこの本でした!
    私は、感動する話よりも、
    救いのない話が好きなので、
    飛鳥ちゃんのことがもっと好きになったことを
    覚えています。
    というのも、私は時には人生のサイクルによって
    個の戦いに入る時があります。
    周りは難なく生きてるように感じて
    自分だけが世の中から浮いて見えます。
    私の場合は、その戦いには感動した話は
    連れていけないのです。
    感動を励みに回復を待つことはできないです。
    本のようにやれないと考えてしまい、
    余計に世の中との格差を感じ、責めてしまいます。
    そんな時に暗い話も戦いに持ち込めないのですが、
    予防として読むことは可能だと思っています。
    自分の中で、それで通っていた常識が
    突然否定され、無意味になってしまったり、
    突然自分に厳しくなって追い詰める時が
    私にはあるようです。
    元気な時に暗い話を色々読んで、
    考え方や、価値観、飛鳥ちゃんの感想とか、言葉を吸収しておこう。
    個との戦いに備えるために飛鳥ちゃんを好きに
    なったのかなぁ。と思うことがあります。
    飛鳥ちゃんの言葉は、自分に響くことが多く、
    とても好きなので、
    雑誌、写真集でも文章が楽しみで
    1番最初にじっくり読みます。
    次の戦いはいつかな。悪いサイクルには
    自分までも一緒に悪くならず、
    できる範囲で努力すること。
    なんとか生き延びて、命を守ること。
    私みたいな子もいることを思い出してください。
    飛鳥ちゃんが世の中にいることで
    人生に大きく貢献し、助けてくれたこと、
    飛鳥ちゃんを思うだけで、温かい気持ちと
    幸せに包まれること。
    飛鳥ちゃんに出会えてなかったら
    私は人生に対して自分に対して
    めちゃくちゃ否定的だったと思います!
    飛鳥ちゃんが初めてです。
    私も毎日お祈りしたり、更新したり、
    パワーを贈るのでお互い元気でいましょう!

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    2023年06月08日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人、有栖川有栖、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、東川篤哉という、めちゃめちゃ豪華なミステリ作家たちによる短編集。
    ストーリーとして好きなのは有栖川有栖の作品、ミステリとして好きなのは西澤保彦の作品だった。
    収められている作品は、ミステリという枠にとらわれない作品ばかりだが、その著者の作風には見合っている気がする。
    もしこれらの作家の中で気になっている方がいれば、その入門編という形で読んでみてもいいかもしれなき。
    ただ、どの作家も、長編になると一気に癖のある作品を書かれるような、そんな方々ばかりのような気がするが。

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    2023年05月06日
  • 宿命と真実の炎

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    前作は未読。西條が主役の話も読んでみたくなったので、前作もいずれ読みます。

    初めて読んだ貫井徳郎作品が見事な叙述トリックだったのもあって、解決パートまでずっと「騙されないぞ」って気持ちで読んでました。
    なので犯人の正体は比較的早めに察しがついてはいたのですが、そこから更に一捻りされた真相までは予想できなかった!
    途中でちょっと雑に見えたところが実は仕組まれてたものとわかったときの衝撃!

    0
    2023年05月04日
  • 罪と祈り

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    バブル期(昭和の終わり)に起きた未解決の誘拐事件と、現代の交番勤務警察官殺人事件が交錯し、謎が明かされる。
    殺害された警察官、辰司の息子である亮輔は、父の死後に自分が父について何も知らなかったことを悟る。なぜ父は殺されたのか、立派な警察官だと思っていた父にも後ろ暗い部分があったのかと疑念を抱きつつ、調べ始める。一方、辰司の親友だった智士は28年前に自殺。だが誰もその理由を知らない。智士の息子、賢剛は刑事として辰司殺しを追う。
    亮輔がたどり着いた事件の結末に、賢剛は打ちひしがれる。
    なぜ智士は自殺したのか、なぜ辰司は殺されたのか。人間の思いやりと愚かさを同時に感じる作品。
    「罰せられない罪はない」。まさにその通りだと、思う。

    0
    2023年03月23日
  • 壁の男

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    久々の貫井徳郎作品。
    数年前に慟哭を読んで以来、10作近く読んで、「慟哭ほどの作品はないか〜」と思いつつあった中での今作。
    かなりよかった。
    伊庭(いかり)とリエコさんの距離の詰め方や距離感、エミリちゃんとの交りなど、最後にその関係性が集約されていく感じがたまらなかった。
    これまでの貫井徳郎作品とは風味が全然違って、事件!という感じがしなかった。が、それがよかった。緩やかに流れる時間の裏に潜む深層が、重く、愛に溢れていた。

    0
    2023年03月15日
  • 罪と祈り

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    頁数は多いけど、飽きることなく読み進められた。予想だにしない展開もあり、本筋だけではない楽しみがあった。人間って、愚かで哀しいな…。

    0
    2023年02月02日
  • プリズム

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    ネタバレ

    小学校の女教師が撲殺されるという事件が起こった。傍にはその物証と思われるアンティークな置き時計。さらに、彼女の胃からは睡眠薬入りのチョコレートと他殺を裏付けらような証拠が。一体誰が彼女を殺したのだろうか。

    章ごとに主人公(探偵役)が変わっており、その章の主人公に犯人とされた人が、次の章の探偵役となる。最初は女教師の教え子の小学生たちであり、次の章では同僚の女性。そして、元カレに現在の不倫相手と続いていく。
    主人公たちから見た殺害されたと思われる女教師像はさまざまであり、そこからの視点に立った推理がなされていくところは面白かった。立場や職業によって、前提となるものや知識が違うからこその推理であった。
    また、どの人も真犯人を見つけたいのではなく、贖罪としての犯人探しをしているというのも面白かった。
    ただ、どの章の主人公も納得して次の主人公にバトンタッチをしているが、真犯人は謎のままであり、ミステリー作品を謳うのであれば、明らかにして欲しかった。

    0
    2023年01月27日
  • 警官の貌

    く

    購入済み

    福田和代さんだけ知らなかったが、好きな小説家が並んでいるので購入。
    短編集だがどれも読み応えがあってよかった。
    最後の貫井さんの見ざる、書かざる、言わざるが衝撃的だった。あっという間に読んでしまった。

    #ドキドキハラハラ

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    2023年01月02日
  • 後悔と真実の色

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    ネタバレ

    面白かった。先に、宿命と~、の本を読んで、西條さんが優秀なのになんでクビになったのかしら?と思い真実の~を読み始めた。
    家庭内不破で、浮気し、発覚→退職ね。
    妻にも問題あるはあると思うが、結婚したんだから責任は同じ、しかも西條さんから口説いてる?よほどいい女だったのね。

    今回の犯人は、警察官。ありがちな話だけど、面白かった。ミステリーだけでなく、途中のサスペンス要素も大事です!!

    0
    2022年12月27日
  • 宿命と真実の炎

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    面白い!初の貫井徳郎。
    上司に勧められて読んでみた。
    異なる視点で(西條、女刑事、誠也など)書かれており、目まぐるしく変わっていく。
    個人的には西條の場面をもっと知りたかった。
    レイが男だとは!!気が付かなかった。
    そして、同性愛者、幼児が好きな男性のシーンなど面白かった。
    女刑事が、素直に西條の意見に従っていくところも読み応えがあった。
    ⭐︎5だわ。

    0
    2022年12月17日
  • 壁の男

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    ネタバレ

    才能の有無で人の価値は決まらない。
    絵の才能がある母が言うことはきっと正しい。
    たどそれを真実として自分の中に持って生きられるほどまだ自分はこの考えに納得はできない。誰よりも才能が欲しいから。
    ただ父の劣等感もよくわかる。
    だからこの嫌悪感はきっと同族嫌悪なんだと思う。

    笑里ちゃんのとこはただひたすらに辛かった。
    生々しく、でも淡々と残酷に進んでいく時間。

    伊刈を抱きしめてあげたい。

    と思ってたら親父は弱さを一応認められる人だったし、謝れる人だった。でも本質はなかなか変わらない。

    澤谷の子どもの名前は笑里。
    なんかここらでわかった気がする。
    だからえりなはえみちゃん、っていう若干距離のある呼び方してたし、家出てくなんてことをすぐに決められたのか。

    絵を描いたのは、女の子の絵を描いたのはそう言うことだったのか。色んな人と関わってきた伊刈の人生だけど、その中でも重要な母、笑里、りえなのどれかかと思っていたけど、結局美里だったのか。
    でも街に描いたのは違うのかな?
    いずれにせよノンフィクションライターと同じで、
    伊刈への興味がなくなることなく、かつ、これだけ人生を見せてもらってもわからないことは多いんだなと。人一人の人生を見せてもらった感覚。

    0
    2022年11月26日
  • 壁の男

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    初めてと、2度目からでは物語の印象がガラッと変わる。大どんでん返しってわけではないのかもしれないけど、少しずつ真相が明らかになっていくうちに、伊狩の懐の深さと人間味がわかってきて、一緒に人生を歩んでいる気分になった。
    あとは、子を持つ親として、読んでてとっても辛かった。読み終わって思うのは、一人の人間の歴史の深いこと。。「感動」の一言だけでは表せない。

    0
    2022年10月06日
  • サイドストーリーズ

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    しゃれた構成のアンソロジー

    煙草をテーマに有名作家の有名小説の番外編ばかりを集めたという大変にしゃれた構成のアンソロジー。
    もとの小説を読んでいれば読み返したくなるし、読んでいなければ読みたくなるという、出版社 作家の術中にはまってしまうたちの悪い本。
    番外編ではあるが元の本の色合い香りを程よく保った佳作が多い。

    0
    2022年10月03日
  • 追憶のかけら 現代語版

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    長いぞ〜! 643ページ!
    前半はのんびり読み始めましたが、中盤から夢中になり勢いづきました!! 殺人の起こらないミステリーです。二転三転ではありません、四転五転…?って感じでした。あ〜面白かった。

    何度自慢するんだ?って言われそうですが(許して)先日行った、貫井徳郎さんと天音涼さんのトークショー&サイン会で購入し、そうです!サインをいただいた本です(^^)
    その場での貫井さんご本人の説明もありましたが、この作品は元々、作中作の手記部分が、旧字旧仮名づかいで発表され、文庫化されていたもので、20年経った今回、その作中作が現代語となり、圧倒的なリーダビリティで生まれ変わった!というものです。
    「読みやすくなったけど、旧仮名づかいだったものが、勿体無くないですか?」と聞かれた貫井さん、
    「ん〜、旧仮名遣いのは、文春文庫で残ってるからいいかなって」
    って、軽く明るく答えてらっしゃいました。私は現代語の方が読みやすいのでありがたいですう〜。

    さて、手記部分は、時代が戦後、ということもあり、辛く暗い部分もありますが(この手記がまた長い!)作品全体を通しては、語り口は明るい印象です。いや、主人公の松嶋はむしろ、自己肯定感が低い?ってくらいのウジウジ体質ではあるのですが、大人のオトコでありながらも、成長しなきゃダメだよっ!って叱咤激励したくなるタイプだけど、でも、謎が謎を呼ぶ迷路のような中を、よく頑張りました。

    やっぱり、人は一面のみにあらず、だなあ〜と感じ、でもって、憎しみや悪意を持ち続けるエネルギーがあるなら、それは別の生きる力に変える方が良いよね、とつくづく思ったのでした。

    印象的だったところ少し。
    ーーーーー
    人は時として過ちを犯す。その過ち自体は許し難くとも、償おうという気持ちまで否定していいものではない。

    生来の内気さが、感情の噴出を妨げたのである。その時の私はそれでよいと思ったが、今となっては強く後悔している。

    なるほど、彼らの計画の根底には必ず《悪意》があるのだ。彼らにとって《悪意》は、効率よりも優先されるものらしい。

    なのにわたしは、第一歩のあの日を忘れていた。(中略)なんと愚かなことか。
    ーーーーー
    まだまだ未読の作品もあるけど、やっぱり、ぬっくんは読み続けたいなあ〜と思うのでした。

    0
    2022年08月23日
  • 天使の屍

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    ネタバレ

    息子の突然の自殺。真相を探ろうとしているうちに友人たちが次々に自殺。
    最初から引き込まれ展開もどんどん進むので飽きなく最後まで読めた。
    ライバルの成績を落とす為にlsdに裏ビデオ撮影、販売までするとは全く予想出来なかった。そこまでするのか、と思ったけど競争社会で生き残らなくてはとの思いに駆られた視野も狭い中学生ならそこまで思い詰めるのかも。
    現代だからlsdなどの犯罪も私が思うより手短なのかもしれない。
    証拠隠滅と復讐の為の殺人を隠す為の自殺にも驚き。
    彼らの切羽詰まった思いからの覚悟に胸が苦しくなった。

    0
    2022年07月22日
  • 宿命と真実の炎

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    刑事シリーズの続編だったらしい!いきなり読んでしまったけどぜんぜん続編なことにも気付かずスラスラ読んだし、貫井さん3作品めにして初めて「よかったねぇ〜」とニコニコするシーンが出てきてびっくりした。相変わらず登場人物めちゃくちゃ多くてそれぞれの視点もめちゃくちゃ多かったけど、ラストに向けて刑事視点と犯人視点の近付いていく感じがめちゃくちゃよかった!

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    2022年05月19日
  • 宿命と真実の炎

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    ネタバレ

    *幼き日に、警察に運命を狂わされた誠也とレイ。大人になった二人は、彼らへの復讐を始める。警察官の連続死に翻弄される捜査本部の女性刑事・高城理那は、かつて〝名探偵〟と呼ばれた元刑事の存在を気にしていた。彼だったらどう推理するのか――。人生を懸けた復讐劇がたどりつく無慈悲な結末。最後の1ページまで目が離せない大傑作ミステリ*

    文句なし、★5です!
    前作も文句なしに面白かったのですが、主人公が堕ちて行くばかりの展開で希望が見えず、寂しい読後感でした。
    が、今作は違いました。見事に前作のやるせなさを払拭してくれました。このシリーズは前後巻と捉え、続けて読むのが断然お勧めです。

    ストーリー自体は、展開もスピードも人物描写もお見事としか言いようがない・・・!
    初読時は、これでもかと言う怒涛の展開について行くのが精いっぱいでしたが、二度三度と読み込む内にまた違う景色が見えてきて、何度読んでも飽きさせない。
    最後の一行まで目が離せない小説は久しぶり。続編に期待大です。

    0
    2022年03月24日
  • 壁の男

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    集落の壁に奇抜な絵を描き続ける男の話。

    章を読み進めるたびに主人公が壁に絵を描く謎が解明されていくので夢中で読んでしまった。

    特に「人と人との間にわだかまりを作るのは才能の有無ではなく、劣等感」という箇所があるのだが、伊刈が人生において抱えている罪悪感のかたまりを表していると思う。

    病気や離婚など暗い話ではあるが、読み終わりはなぜか心に温かみを感じる話。

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    2022年03月12日