貫井徳郎のレビュー一覧

  • 慟哭

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    ああ、そういうことか。というのが率直な読後感である。新興宗教にのめり込む描写が狂気じみており全体的に読み応えがあった。

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    2026年09月30日
  • 転生

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    心臓移植を題材にした物語で、フィクションの面白さと医療制度についての学びを同時に味わえる一冊。現実にはどこまで起き得るのだろうと設定を自分なりに推し量りつつ、読み終える頃には制度や倫理への理解が少し深まった気がした。

    心臓移植を受けた主人公が、術後に自分でも説明のつかない変化を感じ始めるところから物語が動き出します。ドナーの記憶や仕草が移るという設定は物語ならではだと思いながらも、食の好みや体質の変化なら現実にも起こり得る気がして、フィクションとリアルの距離が少し近づくような不思議な読み心地でした。また、自分の身に起こる変化を不思議に思いながらも、ただ翻弄されるのではなく“救われた命を大切にしよう”と前を向く主人公の姿がとても気持ち良かったです。

    さらに、作中では移植医療の制度や術後ケアについて丁寧に触れられていて、物語を追いながら自然と知識が積み上がる構成。脳死判定や臓器提供の流れなど、普段あまり考える機会のない領域に触れることで、倫理観について立ち止まる場面も多かったです。

    展開に都合の良さを感じる部分もありましたが、それ以上に「学び」の比重が大きく、読後は満足感が勝ちました。エンタメとして楽しめて制度の理解も深まる、今回は迷わず☆5です。

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    2026年09月26日
  • 乱反射

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    一人ひとりの些細な行いが、偶然にもつながり、悲しい事故を引き起こしてしまう。関わった人々は、正面から向き合う人もいれば、関係ないと目をそらす人も。私ならどうするだろう。

    個人的には、運転が苦手で車庫入れを諦めた彼女に、心から同情した。周り(家族)の無責任な発言に、自分の意見を通せず流されがちなところが、似ているからかも。

    この本を読んで、会社の敷地の倒れそうな木を手当てした。“気づいたならそのままにしない”と、心に決めました。

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    2026年09月23日
  • 慟哭

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    最高に面白かった…!
    気持ちよく騙されました。

    とにかく宗教の描写がずっといろんな意味で恐ろしい。。
    にわとり小屋で店主に話しかけられたシーンは『ひぃっ!』となった。笑

    後味も悪くて最高。大好物の一冊でした(´-`♡)

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    2026年09月20日
  • 慟哭

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    2026/51
    宗教に勧誘されてるのちょっと面白い
    人間の弱みに漬け込んでいる感じがして、そこも人間らしくてとても良い、が、信仰者はここまで狂気に満ちてしまうのが怖い
    警察側の動きと交互に書かれていて、ようやくわかった時、ひょえ〜と背筋がゾワっとしたと思ったら更に驚かされてひっくり返りました!
    イヤミスはあまり得意ではないはずなのに、めちゃくちゃ衝撃的で喰らったし、これがデビュー作って底知れない

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    2026年08月16日
  • 慟哭

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    終盤クライマックスに近づくにつれ「残りページ少なくない?これで本当に完結するの?」って不安になったけど、最後の十数ページでそういうことだったのかとびっくり

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    2026年08月15日
  • 我が心の底の光

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    復讐心とは果たして正しいのでしょうか。

    勝手に感情移入して、勝手に裏切られて
    勝手にイメージを作り上げていたものを裏切られた瞬間に鳥肌がたちました。

    出会えて良かった作品。

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    2026年08月01日
  • 宿命と真実の炎

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    「真実と後悔の色」の続編です

    前作がとても自分の好みに合っていて、主人公の西城刑事や9係のメンバーのファンになりました

    表紙が赤に彩られた横断歩道、読む前の印象は
    殺伐とした生活感のある風景だなと思いました。
    しかし読み終わった今、この表紙の意味がとても心に沁みます。

    さて
    西城が前作であんな事になってしまい、今回どう登場してくるのか興味深々でした。

    今回もなかなかの長編ですが、読み始めたら止めるのが困難でした
    時間が経つのがこんなに早く感じる
    それだけ夢中で本に没頭している
    とても幸せな事だなと改めて感じました。

    僕自身、読んでない本は読むまで内容をいっさい
    知りたくない派なので
    ストーリーには触れませんが、

    大傑作ミステリーなのは間違いありません。
    興味を持たれたら是非!

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    2026年07月24日
  • 慟哭

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    ネタバレ

    二つのストーリーが交互に進んでいって、最初二つとも大体同じ時系列かと思って読み進めていたので最後にびっくり。
    他の小説よりも文字数が多かったのですが、あっという間に読んでしまいました。
    やるせないし、一切救いがない。けど、イヤミスとしては最高です。

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    2026年07月09日
  • プリズム

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    ネタバレ

    最後まで犯人が分からないからこそ、何度も何度も読み返して各人の思い込みや考えを整理する過程が面白かった!

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    2026年07月04日
  • 我が心の底の光

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    母親は死に父親は人殺し
    5歳で中々帰って来ない母を待ち続け空腹に耐える生活をし、叔父夫婦に引き取られてからも毎日無収で働かされ学校ではいじめられる
    そんな晄が過ごす29歳までに復讐をしていく話
    真っ当な社会人生活は当然出来なくて後ろ指指される様な仕事を始めどんな展開になるのか想像しながら読みました
    同級生である叔父夫婦の一人息子の慎司と唯一関わりを持ってくれた同級生木下怜菜
    どの様に後半の展開に持っていくのか
    答えは全く裏切られる結果となるがなぜここまで感情移入してしまったのか考えると最後の解説にも載ってたが主人公には全く感情が描かれてない
    色んな場面に遭遇しても喜び、怒り、悲しみ、恐怖、憐れみが全くなく勝手に読み手が感情移入しているだけでした
    本作品を読み終えてしばらくボーッとしていた時に解説を読み意味がわかり本内容を思い返しました
    また新しい内容の小説と出会えました

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    2026年07月03日
  • 乱反射

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    とても考えさせられる内容でした。
    「別に誰も見てないし」「一回くらい」「これこそあるべき姿だ」などなどいくらモラル違反、ルール違反をしていようとも肯定しようと思ったらいくらでも出来る。
    それで人が死に、取り返しのつかないことにつながっていることを糾弾されると、自分が一番かわいいので、「自分は関係ない。悪くない。」と保身に走る。
    正直ほんとうに胸糞が悪いけど、これが生々しい人間の本質なんだろうなと思った。

    自分の過去を振り返ってもそんな違反をしていませんだなんて言えないし、もしかしたらもしかして、気づいていないだけで負の連鎖に加担していたのかもしれないと思うとゾッとした。

    ただ今回は負の連鎖にフォーカスしていたが、逆に小さいことでも「親切」「感謝」「礼儀」など良い連鎖にも加担することも可能なんじゃないかとも思えた。

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    2026年07月02日
  • 明日の空

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    毎度貫井先生の本を読み終わった後の感想に「この人がこんな本を書くとは」というのが出てくる。
    慟哭、神の梟、悪の芽を書いた人とは思えないくらいの青春ミステリだ。
    その中にも貫井先生らしい、社会に訴えかけるようなメッセージがあり、たった300ページ未満で軽く読めつつも、考えさせられるものがある。
    明日はきっと晴れる。そう信じられる人間になりたい。

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    2026年06月28日
  • 悪の芽

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    ネタバレ

    個人的に第六章が一番印象的だった。
    江成厚子は、他の章の登場人物とあまり重ならない。他の章の登場人物は、紆余曲折ありながらも最終的に彼らなりの結論を編み出した。これからは前を向いて生きていくのだろう。だが厚子は、前を向ける取っ掛かりを見つけたのに、最終的にはまた元の暗い日々に、なんならそれよりも絶望に苛まれた状況に落とされて、章は終わる。
    彼女の感じた絶望は、斎木の感じたそれと重なるものがあるのではないかとも思う。彼女はこの先どんな人生を送るのだろうか。

    フィクションでありながら読者に訴えかけるものもあり、最後まで面白かった。

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    2026年06月12日
  • 殺人症候群 <新装版>

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    ネタバレ

    3部作のトリは700ページの大作でしたが、ボリュームを感じさせない面白さでした。
    考え得る限り最悪の結末で、普通の小説なら「どうせここで助かるんでしょ?」的な所でも、あっさりと悪い方のパターンだらけで、かなり重い…。
    ミステリーとしての仕掛けも秀逸で、渉のフルネームが「鏑木渉」と出てきた時の衝撃!
    思わずページを戻って鏑木の行動を再確認しました。
    普通のシリーズ物であれば大体読む順番はランダムでも楽しめる物が多いかと思いますが、これはきちんと失踪・誘拐・殺人と読まないと面白さ半減ですね。

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    2026年06月10日
  • 女が死んでいる

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    とても読みやすい短編集でした。どれも見事な叙述トリックに引っかかりまくりでした。
    文量も程よかったです。

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    2026年06月10日
  • 罪と祈り

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    これ、絶対読んだことあるんだよなぁと思いながら読んだ。なんか誘拐事件があったのは覚えていたけど、最後まで読めてしまった。なんてことだ。

    亮輔の父親の濱仲辰司が殴られて川の中で死んでいた。殺人事件として取り扱われる。賢剛は刑事だ。辰司はご飯の後に一杯飲み屋のかげろうに向かった。

    辰司は賢剛の父の智士と仲が良かった。智士はすでに自殺している。辰司の遺品の中に幼児餓死虐待事件と誘拐事件のファイルがあった。地上げ屋がひどいことを民家に仕掛けるが、逮捕者も取締りもされず、辰司は絶望している。

    幼児餓死虐待事件の母の比奈子が自殺。もとはといえば地上げ屋に家を高額で買い取られたことで夫が仕事を辞めて愛人を作ったことが発端だった。地上げ屋が悪い、やつらに反省を促そうと誘拐事件の計画が持ち上がる。天皇の具合が悪い。

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    2026年06月10日
  • 微笑む人

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    これはびっくりした。
    賛否両論なのも納得で、スッキリしないし拍子抜けするのも分かる。
    しかし自分は読み終えた後、妙に鳥肌が立ってしまった。
    なるほどなあと。
    他人とはなんなのか、人間とはなんなのか、と問われているような、哲学的で意外性のある結末だった。

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    2026年06月05日
  • 壁の男

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    書店員の熱い思いから生まれた新企画のRe文庫。重版未定な本を限定冊数で復刊。
    この本と出会えたことに感謝。様々な謎が徐々に明かされる。どんどん引き込まれ、じんとくる内容だった。

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    2026年06月02日
  • 宿命と真実の炎

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    こんなに長い話だったのに
    あっという間に


    金森さんの超絶記憶力で
    それだけでチヤホヤされる警察官になりたいわ〜

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    2026年05月19日