貫井徳郎のレビュー一覧

  • 光と影の誘惑

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    ネタバレ

    貫井さんの4編からなる中編集。
    どれも密度の濃い作品ばかりで、それぞれ違った面白さがあり、
    ある程度予想して読み進めていたとはいえ、
    最後にはあっと驚かせられました。
    シリアス路線もコメディタッチの話も、
    長編も短編も、どちらも面白い作家さんだと感じます。

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    2013年05月03日
  • 転生

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    最後少しあっさりした感もありますが、最後まで一気に読んでしまいました。

    さわやかな読後感です。この先に希望がもてそうな。

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    2013年03月09日
  • 転生

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    心臓移植を受けてから趣味嗜好に変化が生じ、会ったこともない女性の夢を見るようになった主人公。これはドナーの記憶なのではないか? そう考えて探索を始めるが、探し当てたドナーは新しい嗜好や夢の女性とは無関係の人物であった。果たしてその真相は?


    臓器移植の結果ドナーの記憶を受け継ぐ、というのはよくあるプロットであるが、それをドナー捜しとなぜ事実が錯綜しているのかを探るミステリとして描いている。

    大学生の一人称のためか貫井作品の中でも字の文が一際平易。

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    2012年11月11日
  • 転生

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    ネタバレ

    心臓移植手術を受けたら、もともと自分の持っていなかった趣味や能力が身についていた・・・。というのを発端に、自分のドナーを探り始める、という、まあ、割とよく見かけるテーマの物語。ドナーは誰なのか、そして警告を発してくるのは誰なのか、という謎はあるけれど、比較的ミステリー要素は薄いかな。ドナーにたどりついた後は、さらさらと流れていく感じ。移植手術と生命倫理などの重いテーマを扱いながら、雰囲気は青春小説で、読後感は爽やか。

    臓器移植は、人工臓器が実用化されるまでの、過渡期の医療行為であり必要悪、という部分には考えさせられます。

    また、人間の記憶や心はいったいどこにあるのか・・・。本当に、考えれば

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    2012年10月27日
  • 天使の屍

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    ネタバレ

    (ネタバレ無)2006年5月読書記録参考
    凄いスピードで進んでいく本だった。「置いてかれてしまう」とすら思った。大人たちの世界を無視した子ども独特の世界観。はたして私はこんなにもすさまじい世界を生き抜いたかと考えると答えはNoとなるが、暗黙の了解、独特のルールに似たようなものはあったと思う。面白い本だった。

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    2012年08月28日
  • 天使の屍

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    自殺、自殺、自殺、希望。
    本格社会派ミステリー。

    これぞ、貫井氏というべき一冊。
    舞台設定細部も抜かりなし。

    先を仄めかしながらも、伏線と抑揚が素晴らしい。

    今回の題材は中学生の自殺だが、ここで論じられる「子供の論理」ってのは、凄く分かる気がする。
    いつぞや、そのうちに自分も分からなくなってゆくのかななどと思わずにはいられない。

    物語の終わり方も、実に爽やかにまとまっている。
    貫井氏も当たり外れがあるが、本作品は魅力ある当たりの一冊であったように思う。

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    2012年08月26日
  • 鬼流殺生祭

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    明詞シリーズ第一弾。朱芳さん素敵です♡
    京極臭がプンプンしますが、そこら辺は笑って許してあげましょう(笑)

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    2012年05月11日
  • 夜想

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    妻と子を交通事故で亡くした男が、人の心を読む力のある女性と知り合い、救いを求めるあまり、宗教化へ突き進みやがて破局を迎える話。
    人のエゴがたくさんのひとを巻き込んで本当に良いことが見えなくなっていくさまは怖い。あまり触れたくない部分をうまく書いていてそれほど不快感を感じずに読めた。

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    2012年03月03日
  • 悪党たちは千里を走る

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    テンポ良し、読みやすさ良し。
    なかなかおもしろかった!
    長くないよ!臆することはないぞよ!

    続きも気になるね!ないけどね!ないやろけどね!

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    2012年01月24日
  • 夜想

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    処女作『慟哭』と通じるテーマである“救い””宗教”を描いています。ただ、”宗教”の部分は「慟哭」と大きく違い「内」から描かれています。テーマに比して重すぎない、だけど軽すぎない微妙なラインを渡りきった作品のように思いました。

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    2011年09月21日
  • 迷宮遡行

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    先に慟哭が読みたかったけどコッチが先に手に入ったので読んだ。
    きた!


    べそべそ泣く、がお気に入り。


    これはいいミステリ、表現も好み。


    慟哭読みたいです。

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    2011年09月07日
  • さよならの代わりに

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    ネタバレ

    幻冬舎文庫の「心を運ぶ名作100」で重版されたものを購入。
    「慟哭」や「症候群」シリーズでしか作者を知らなかったので、軽く明るい文体に引きこまれた。
    あとがきにもあったけど、徹底的に無意味な物語である。
    結局歴史は変えられず、祐里は消えてしまう。
    そのあがきにも見える必死さが次第に心を打つ。
    理屈にはあわなくても希望を持ってしまう人の心のありようが切ない。
    祐里がなかなか事情を説明できないわけが、圧倒的な孤独を伴って伝わってくるラスト。それを受け止める和希はひとつ成長するのだ。智美さんがもうちょっとガッツリ絡むのかと思ったけどそういうわけでもなかったのがちょっと残念。

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    2011年08月30日
  • 悪党たちは千里を走る

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    個人的に好きな一冊。

    貫井徳郎と言うと暗めの犯罪小説のイメージが強くなってきたが、被害者は誰?や本書のような、コメディタッチの作品も面白い。
    巧の計画話からの展開がスピーディで飽きさせず、一気に読んでしまった。

    巧帰宅後、両親と刑事さんがどうなったのか気になる…!

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    2011年06月16日
  • 迷宮遡行

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    暴走族、マフィア、クスリ・・・
    妻の行方を探し始めたという出だしから、なんでこんな展開に!?といった方向に進んで…
    友人の死が哀しかった。

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    2011年06月10日
  • 愚行録

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    ネタバレ

    実質は星3.5位。流石にこれでは犯人を予測するのは相当に難しい。そもそも犯人やトリックを推測するようなつくりではないかな。

    地方出身、地方育ち、地方大出の人間にはこの早慶大の確執がいまいちピンとこない。逆に早慶大出身の人がこの小説をどう感じるかに興味があるかな(笑)。ここまで慶大を婉曲にひどく書くなんてと、作者のエピソードを見たら早大だったので笑った。

    虐待を受けて育った人間は、自分の子供も虐待するという「虐待の連鎖」は否定したいところだが、実際はこうなのかもしれない。

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    2017年01月22日
  • さよならの代わりに

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    駆け出しの役者・和希の前に現れたのは
    劇団のファンだという魅力的な女性・祐里。

    そんな彼女から不思議な頼み事を受ける。
    劇団の女優・圭織の控え室に誰も入れないで欲しい。

    理由も分からないまま、
    彼女の真剣な眼差しに負けその依頼を受けることに。

    しかし、一瞬の隙を突かれ圭織は殺されてしまう。

    なぜ祐里は圭織が殺されることを知っていたのか。
    そんな疑問を抱いた和希に彼女は驚きの一言を告げる。

    《私、未来から来たの》

    和希はその言葉に戸惑いながらも
    歴史を変えるべく奔走する祐里に次第に惹かれていく。

    事件の真相に迫ったとき和希はその悲しい決意を悟る。
    貫井作品

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    2010年09月07日
  • 鬼流殺生祭

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    明詞時代、ご一新の混乱残るなか由緒ある武家で起こった殺人事件を、好奇心旺盛な有閑公家が調査して、博学で病弱で奇人な武家の若隠居が推理する話。

    おもしろかったです。トリックはそんな凄くないんですが。心理面が良いです。
    一部歴史とリンクするお遊びもあります。
    鬼の話はQEDとかで今ではお馴染みですが、やっぱり好きなので良いです笑。
    ラプラスの悪魔とか不確定性理論みたいな埃の話とかシュレーディンガーの猫ぽい話とかもおもしろかった。

    ただかなり京極堂ぽいです笑。

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    2010年07月29日
  • 夜想

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    貫井さんの小説は、個人的に合う合わないがはっきりするのですが、この本はとても楽しめました。話は重いのですが、最後には感動が待っています。

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    2012年08月04日
  • さよならの代わりに

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    ラストはともかく、続きが気になってしょうがなかったのは久々かも。未来から来たと言う少女の言い分は真実か、虚言か?事件の犯人は、そしてその背景は?
    少女の小悪魔的な言動が軽快に感じられるところも良い。

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    2009年10月04日
  • 鬼流殺生祭

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    明詞シリーズ第1弾。
    維新の騒擾燻る帝都の武家屋敷で青年軍人が殺害される。
    容疑者,動機,殺害方法,全て不明。
    被害者の友人で公家の三男坊・九条惟親は事件を調査し始める。
    九条が助言を求める博学の奇人・朱芳慶尚。
    朱芳は事件から手を引くように言うが,やがて悲劇の真相が…。
    文頭にはポーの「モルグ街の殺人」が挿話として書かれ,
    座敷の埃,生きているけど死んでいる猫など,
    京極堂のような論理的挿話,
    朱芳は病弱のため,話を聞くだけの車椅子探偵的な設定,
    あらゆる要素が盛り込まれ,著者の技術でうまく融合されている。
    角蔵や金之助など著名人が端役として登場する点も楽しめた。

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    2009年10月04日