貴志祐介のレビュー一覧

  • もの語る一手

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    将棋にまつわるアンソロジーとは知らず、青山美智子さんの名前を見つけ早速読んでみると1話目からジーンと来る。将棋が全くわからなくても一話一話引き込まれていく。もし将棋に詳しかったらもっとワクワクできるのかもしれない。
    実は貴志祐介さんのお話のオチが良くわからなくて解説が欲しかったが、ちょっと探しただけでは見つからなかった。
    「お前レベルの話はしていない」は大島版のみなので、芝版もあとで読んでみたい。

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    2025年11月13日
  • 青の炎

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    小説で描かれる地域を想像して読むのが好きなのですが、江ノ島や湘南の情景が感じられました。高校生らしく青春を盛り込みながら、家族のため完全犯罪を緻密に計画する主人公をつい応援したくなった。この本で倒叙小説という言葉を知りました。

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    2025年11月12日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    過去の父親の冤罪事件。
    その清算を目指す青年の大胆な構想。

    冤罪の“冤”は、ワ冠に兎。
    あまり意識したことはなかったけれど、
    面白いところをついてきたなと感心します。
    そして、薄氷を踏むのですではなくて“駆ける”。
    割れる前に抜け切るんでしょう。

    青年の中で閉じ込められたままの父の“兎”。
    自らが、再びの“兎”となり、取調室へ向かう。
    薄氷を少しでも証拠で重ねつつ、
    警察・検察と対峙していく様子は、
    ラストが予測されるとはいえ緊張感があります。

    そして、迎えるラストには『青い炎』で読んだあの破滅感を味わうことになります。
    上手くいきすぎかなとか、
    叔父さん反省してない方が面白かったのにと

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    2025年11月08日
  • 新世界より(下)

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    海底2万マイルみたいなイメージがたくさん広がる物語だった。
    背景の想像に労力持っていかれて、心情に入り込み切れなかったな…

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    2025年11月03日
  • さかさ星

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    ネタバレ

    福森家で起きた一家惨殺事件を調査する霊能者・賀茂禮子と中村亮太。
    訪れた事件現場の屋敷は、曰く付きの呪物で溢れ返っていた。戦国時代から続く恩讐が今回の事件の引き金になっているのだろうか。事件の夜を生き延びた福森家の子供たちを更なる脅威から守れ。

    呪物紹介ツアーが長くて閉口した。
    庭木も多分に呪われていて、屋敷の門から母屋に入るまでにも随分時間がかかった。事件の内容もよく分からないうちから繰り広げられる講釈に、早く物語の全体像を掴みたいという気持ちが先行して、とてもじれったかった。母屋の中に入れば、河童の木乃伊や天尾筆などを始めとしたエピソードをちゃんと持った呪物が多かったので、その完成度はさ

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    2025年11月01日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    ヒトコワとは知らずに読んだ。合間に出てくる虫の話が興味深い。ルームモニター機能から聞こえてくる声めちゃくちゃ怖い。

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    2025年10月28日
  • 罪人の選択

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    貴志祐介の短編集。SFがほぼかな。
    『夜の記憶』は、現状が全く分からない状態で始まり、徐々に情報が明かされていく感じ。なかなか理解に手間取った。

    好きだったのは『呪文』。
    植民惑星における、諸悪根源神信仰を中心とした憎悪の物語だった。極限の環境下で、文明がどう歪んでいくのかが描かれている。前提として、私の知る地球の外での物語であるため、到底現実的だとは言えないはず。それでも何故かリアルだと感じてしまうほど、憎悪の書き出し方が巧み。主人公が、生きて星を去ることができるのか最後までヒヤヒヤした。
    PKや呪いが主軸になっている点が、同著者の『新世界より』や『さかさ星』に近しいところを感じる。

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    2025年10月24日
  • さかさ星

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    由緒ある一族の屋敷で人智を超えた惨劇が起こる。犯人が第二の犯行を画策する中、それを阻止しようと犠牲者の縁者が奔走する。
    邸内に無数にある呪物の「曰く」を辿りつつ、どれが人を護る力があるもので、どれが人に仇なすものか推理しながら、犯人を追うという異色ホラーミステリー。

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    2025年10月20日
  • 秋雨物語

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    3.9点
    4編収録されたホラー短編集
    まさに秋雨の肌寒さを感じさせるような恐怖を味わえる。
    だけど、カラッとした軽さも感じる
    ラストがどれも気持ちいいからかな

    特に好きなのは「餓鬼の田」と「こっくりさん」、
    いや「フーグ」も面白かったな
    いやでも「白鳥の歌」も良かったなぁ。。
    選べないくらい良かった笑

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    2025年10月16日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    アンソロジーって
    お初の作家さんも
    お試し感覚で読めるので
    ついつい手にとってしまう

    この短さなのに
    ちゃんと怖かった

    長編ホラーって
    好きだけど
    読み終わるまでにゲッソりするから
    短編集は体力ない時に
    もってこいでした笑

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    2025年10月14日
  • 雀蜂

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    ネタバレ

    八ヶ岳の山荘で目覚めた小説家・安斎智哉は、スズメバチの大群に遭遇。
    外は吹雪いていて、とても蜂が活動できる季節ではない。妻・夢子は知らぬ間に姿を消していた。以前蜂に刺された経験があり、次に刺されると命に関わる。自然にできたとは思えない蜂の巣は、妻が自分を殺すために仕組んだものなのだろうか。

    非常に地味。
    敵の戦闘力は高いものの、ただの虫であるので、換気口を目張りして籠城してしまえばそこまでの危険はない。巣も寝室にあるわけではないので、廊下を歩く分には数匹見かける程度だ。ハラハラ感は少し物足りなかった。浴室で全裸で蜂に熱湯をかけるシーンは、映像として想像してみると結構シュールで笑えた。

    真相

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    2025年10月13日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    各者それぞれの怖さが楽しめる一冊。北沢さんや恩田さんの感じはやっぱり好きだなぁ。貴志さんのは物足りなさはあるけれど、設定はワクワクする。

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    2025年10月12日
  • クリムゾンの迷宮

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    過酷で不条理なサバイバルゲームの顛末を描いた物語。

    非現実的な設定ながらも、恐怖感の表現にリアリティが感じられ、筆力の高さが窺えます。

    展開に緊張感や迫力もあり、主人公の一つ一つの選択に、ハラハラしながら読みました。

    結末は賛否が分かれそうですが、とても印象的で個人的には気に入っています。

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    2025年10月09日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第3弾。

    以下印象的だった作品。
    北沢陶「お家さん」
    唯一読んだことのなかった作家さん。大阪の商家を舞台にしたしんねりしたジャパニーズホラーという感じでとても好みでした。お家さんの執念が深すぎる。他の作品も読んでみたい。

    恩田陸「車窓」
    新幹線の車窓から外を眺めていたらふいに見かけた灰色の楕円形の看板に浮かんだぼんやりした模様や数字や人の顔。自分もふいに見てしまうのでは、という恐怖と、ラストシーンにぞわっと来た。看板って近くでみるとめちゃくちゃでっかくてそれだけでも結構怖いもんな。

    背筋「窓から出すヮ」
    ネットから寄せ集め

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    2025年10月09日
  • 新世界より(下)

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    オーディブルで聴きました。
    貴志祐介氏の作品の中で上位のおすすめ本+未来ものということで。キモグロシーン満載で好みではないけれど、面白くて一気に最後まで聴きました。

    これはアニメ向けだなと思ったら、すでにアニメになっていた。そしてものすごくクオリティの低い作品にされてしまっていた。残念。

    少しググって出てきた画像を見ても、アニメーター志望の小学生5年生が描きためていたノートか!くらい、ひどい。。。誰か作り直してーー。

    それにしてもグロい文章を書くときにはその場面をリアルに想像すると思うのだが、貴志氏は嫌にならないのだろうか。ならないからここまでの作家になったのだろうけど。

    グロい殺され

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    2025年10月05日
  • 新世界より(中)

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    千年後の日本。呪力を持つ人類は「秩序ある社会」を築いていたが、その裏には恐ろしいルールが隠されていた。
    上巻での出来事を経て、早季たちは少しずつ世界の真実に触れていく。失われた歴史、管理された社会の仕組み、人間とバケネズミの関係……。
    表向きは平和に見える世界が、実は不安定なバランスの上に成り立っていることが明らかになり、彼らはその現実と向き合わざるを得なくなる。



    感想メモ
    •上巻で残っていた違和感が少しずつ回収されて、世界の仕組みが見えてきた。
    •ただ、新しい謎も同時に生まれて、むしろ緊張感は増している。
    •後半にかけて展開にスピード感が出てきて、一気に物語が動き出した印象。
    •「人

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    2025年10月04日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ホラー苦手なのでかなりビビりながら読み進めていたのですが、結果的に読み終わってみると読み進めなくなるまで怖いとは思いませんでした。
    多重人格をベースに構成されるホラーは新鮮で面白かったです。

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    2025年10月04日
  • 青の炎

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    心理描写やシーンの描写が細かくて、読んでいるこちらが冷や汗をかきそうになった。
    全体的に面白くてサクサク読み進められたが、いわゆるイヤミスと言われる、後味のあまり良くないミステリーは好みでないかもしれない。

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    2025年10月03日
  • 秋雨物語

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    めちゃくちゃ怖い!というよりは、ゾワゾワとするというかなんかイヤーな感じがするホラー小説集でした。
    4つの中短編が収録されています。

    悪夢を見る作家がテレポートしてしまう『フーグ』と、前世の行いによって今世で餓鬼道に落ちてその呪いを受ける男性の話『餓鬼の田』、唯一無二の歌声を持つ歌手がなぜその歌声を手に入れることが出来たのかその生涯を探る『白鳥の歌』が好きでした。
    『白鳥の歌』は、これでもかと語られる音楽の蘊蓄が面白くてもっと読みたいと思いました。

    スワン・ソング(芸術家や匠が人生の最後に残す最高の作品)、池塘(湿原の泥炭層にできる小さな池)、フーグ(乖離性遁走)など、知らない言葉を知るこ

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    2025年10月02日
  • 新世界より(上)

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    1000年後の世界。人間は呪力という超能力のようなものを使うようになっている。
    子供たちは、情報を操作され、統制され、制限されていて、都合の悪いことは記憶ごと操作され、それにすら気が付かないでいる。
    まだまだわからないことだらけの上巻、この世界についてどんな秘密があるのか……

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    2025年09月29日