貴志祐介のレビュー一覧

  • 黒い家

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    菰田重徳が毎日会社に来るあたりから、
    うわーなんか嫌な感じだな…って思って、そこから全然読み進められなくなった。

    けどなんとかぼちぼち読み出して。
    「本当にやばいのは別のやつなんじゃ…?」って主人公が気づいてからの怖さが半端ない。
    目を見開いて、心臓バクバクでページをめくる手が止まらない。
    ホラー?サスペンス? もうどっちでもいい。
    おばけじゃない、人間のこわさがここまでくるとは。

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    2025年10月15日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    アンソロジーって
    お初の作家さんも
    お試し感覚で読めるので
    ついつい手にとってしまう

    この短さなのに
    ちゃんと怖かった

    長編ホラーって
    好きだけど
    読み終わるまでにゲッソりするから
    短編集は体力ない時に
    もってこいでした笑

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    2025年10月14日
  • 雀蜂

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    ネタバレ

    八ヶ岳の山荘で目覚めた小説家・安斎智哉は、スズメバチの大群に遭遇。
    外は吹雪いていて、とても蜂が活動できる季節ではない。妻・夢子は知らぬ間に姿を消していた。以前蜂に刺された経験があり、次に刺されると命に関わる。自然にできたとは思えない蜂の巣は、妻が自分を殺すために仕組んだものなのだろうか。

    非常に地味。
    敵の戦闘力は高いものの、ただの虫であるので、換気口を目張りして籠城してしまえばそこまでの危険はない。巣も寝室にあるわけではないので、廊下を歩く分には数匹見かける程度だ。ハラハラ感は少し物足りなかった。浴室で全裸で蜂に熱湯をかけるシーンは、映像として想像してみると結構シュールで笑えた。

    真相

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    2025年10月13日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    各者それぞれの怖さが楽しめる一冊。北沢さんや恩田さんの感じはやっぱり好きだなぁ。貴志さんのは物足りなさはあるけれど、設定はワクワクする。

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    2025年10月12日
  • 黒い家

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    こんなに文字が小さくて、厚めで、生命保険の説明が長にもかかわらずスラスラ読めていた!
    そしてちゃんとハラハラした!

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    2025年10月11日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    まず想定していたものとは少し違っていた。アッシャー家の崩壊のような密室ものを想定していた。ホラーの展開は、少し荒いと思ってしまった。自分があまりホラーが好きではないからかもしれないが。伏線や謎の回収もわかりやすい。心理学の勉強になったのはよかった。

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    2025年10月11日
  • クリムゾンの迷宮

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    過酷で不条理なサバイバルゲームの顛末を描いた物語。

    非現実的な設定ながらも、恐怖感の表現にリアリティが感じられ、筆力の高さが窺えます。

    展開に緊張感や迫力もあり、主人公の一つ一つの選択に、ハラハラしながら読みました。

    結末は賛否が分かれそうですが、とても印象的で個人的には気に入っています。

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    2025年10月09日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第3弾。

    以下印象的だった作品。
    北沢陶「お家さん」
    唯一読んだことのなかった作家さん。大阪の商家を舞台にしたしんねりしたジャパニーズホラーという感じでとても好みでした。お家さんの執念が深すぎる。他の作品も読んでみたい。

    恩田陸「車窓」
    新幹線の車窓から外を眺めていたらふいに見かけた灰色の楕円形の看板に浮かんだぼんやりした模様や数字や人の顔。自分もふいに見てしまうのでは、という恐怖と、ラストシーンにぞわっと来た。看板って近くでみるとめちゃくちゃでっかくてそれだけでも結構怖いもんな。

    背筋「窓から出すヮ」
    ネットから寄せ集め

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    2025年10月09日
  • 新世界より(下)

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    オーディブルで聴きました。
    貴志祐介氏の作品の中で上位のおすすめ本+未来ものということで。キモグロシーン満載で好みではないけれど、面白くて一気に最後まで聴きました。

    これはアニメ向けだなと思ったら、すでにアニメになっていた。そしてものすごくクオリティの低い作品にされてしまっていた。残念。

    少しググって出てきた画像を見ても、アニメーター志望の小学生5年生が描きためていたノートか!くらい、ひどい。。。誰か作り直してーー。

    それにしてもグロい文章を書くときにはその場面をリアルに想像すると思うのだが、貴志氏は嫌にならないのだろうか。ならないからここまでの作家になったのだろうけど。

    グロい殺され

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    2025年10月05日
  • 新世界より(中)

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    千年後の日本。呪力を持つ人類は「秩序ある社会」を築いていたが、その裏には恐ろしいルールが隠されていた。
    上巻での出来事を経て、早季たちは少しずつ世界の真実に触れていく。失われた歴史、管理された社会の仕組み、人間とバケネズミの関係……。
    表向きは平和に見える世界が、実は不安定なバランスの上に成り立っていることが明らかになり、彼らはその現実と向き合わざるを得なくなる。



    感想メモ
    •上巻で残っていた違和感が少しずつ回収されて、世界の仕組みが見えてきた。
    •ただ、新しい謎も同時に生まれて、むしろ緊張感は増している。
    •後半にかけて展開にスピード感が出てきて、一気に物語が動き出した印象。
    •「人

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    2025年10月04日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ホラー苦手なのでかなりビビりながら読み進めていたのですが、結果的に読み終わってみると読み進めなくなるまで怖いとは思いませんでした。
    多重人格をベースに構成されるホラーは新鮮で面白かったです。

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    2025年10月04日
  • 青の炎

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    心理描写やシーンの描写が細かくて、読んでいるこちらが冷や汗をかきそうになった。
    全体的に面白くてサクサク読み進められたが、いわゆるイヤミスと言われる、後味のあまり良くないミステリーは好みでないかもしれない。

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    2025年10月03日
  • 秋雨物語

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    めちゃくちゃ怖い!というよりは、ゾワゾワとするというかなんかイヤーな感じがするホラー小説集でした。
    4つの中短編が収録されています。

    悪夢を見る作家がテレポートしてしまう『フーグ』と、前世の行いによって今世で餓鬼道に落ちてその呪いを受ける男性の話『餓鬼の田』、唯一無二の歌声を持つ歌手がなぜその歌声を手に入れることが出来たのかその生涯を探る『白鳥の歌』が好きでした。
    『白鳥の歌』は、これでもかと語られる音楽の蘊蓄が面白くてもっと読みたいと思いました。

    スワン・ソング(芸術家や匠が人生の最後に残す最高の作品)、池塘(湿原の泥炭層にできる小さな池)、フーグ(乖離性遁走)など、知らない言葉を知るこ

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    2025年10月02日
  • 新世界より(上)

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    1000年後の世界。人間は呪力という超能力のようなものを使うようになっている。
    子供たちは、情報を操作され、統制され、制限されていて、都合の悪いことは記憶ごと操作され、それにすら気が付かないでいる。
    まだまだわからないことだらけの上巻、この世界についてどんな秘密があるのか……

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    2025年09月29日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    未知のものへの恐怖を存分に感じさせられた。
    『お家さん』長吉の前に現れる霊の痛々しい様、そして何より結末の後味の悪さが面白い。

    『猫のいる風景』
    語り手の悪趣味な復讐とシャブ漬けにされた猫が好き。

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    2025年09月25日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    読後すっきりする結末ではなかった・・。
    まず登場人物みんな頭がいいなぁという薄い感想が出てくる。ちょっとした違和感、他の人の言葉尻からよくもそんなに色々考えが及ぶものだ。
    そして冤罪が恐ろしい。自分だったら、やっていない事でも何度も強く決めつけてやったと言われたら「記憶にないけど、そんなに言うならそうかも」ってなってしまうかもしれない。そんな私が冤罪事件に巻き込まれたら黙秘一択しかないな・・。それも無理かな・・。

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    2025年09月25日
  • 新世界より(中)

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    とにかくびっくりしたのが「え、ここで急にLGBの話に?」という展開。
    しかもその描写が、もう官能小説かってくらい濃厚で、正直ストーリーよりもそっちの衝撃の方が記憶に残ってますw 外で読むのは恥ずかしい(/ω\*)
    人にもあまりオススメできない(´;ω;`)

    ただ、それが単なる描写のためじゃなくて、この世界の“人間のあり方”とか“秩序を守るための仕組み”に繋がっているのがまた恐ろしい。
    性や関係性すらも管理されている感じが、現実とも重なってゾクっとしました。

    上巻よりも人間関係が複雑になってきて、ここからどう話が転がっていくのか…続きが一応は気になるって感じかな。

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    2025年09月18日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    北沢陶さん目当てで読みました。
    主人公は、家と関係ないのにあのような結末は気の毒だなと思いましたが、面白かったです。
    でも、やっぱり長編の方が魅力的かもしれません。

    全体的に、読んでいる最中は先が気になってドキドキするも、結末で「結局何なんだ」というのが多かったように感じます。それを楽しんで、ということなんでしょうけれど。

    「猫のいる風景」は、胸糞サイコで、猫ちゃんも絡んでくるし、好き嫌いが分かれそうです。
    が、私は賢い姪っ子が小気味よく追い詰めていくのが痛快でしたし、それ相応の報いを受けてスッキリしました。

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    2025年09月18日
  • 黒い家

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    保険会社に勤める主人公は、ある日、顧客に呼び出され、そこで子供の首つり自殺を目撃してしまう――。生命保険を題材にしたサイコホラー。

    印象的だったのは、悪役の異常さです。家族の身体を故意に切り落とし、傷害保険で金を得た後、さらに生命保険金を狙う。単純で近視眼的な考えしかできない犯人ですが、それゆえ人とは思えない恐怖を見せつけます。セキュリティ意識が今ほど高くなかった90年代という時代背景も手伝い、じわじわと主人公の個人情報を暴き、追いつめていく様は背筋が冷たくなります。
    また、脇を固めるキャラクターたちも印象的です。契約者を恫喝して解約に導く「潰し屋」など、保険業界ならではの独特な人物像が描か

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    2025年09月16日
  • 硝子のハンマー

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    ネタバレ

    鮮やかな名推理で解決!ではなく、ひとつひとつトリックを試してつぶしていくターンがわりと長くて、それでも主人公と探偵役のキャラが良くて面白く読んでいたのに、途中でいきなり誰なのか分からない人物の生い立ち話が始まって、探偵の話なのかと思ってたら犯人の話で、犯人に同情したところで普通に捕まって、しかもあんなに必死で手に入れた宝を探偵にネコババされてて、モヤモヤしたまま終わってしまった。スッキリしない……。

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    2025年09月05日