貴志祐介のレビュー一覧

  • 悪の教典(上)

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    有能な教師の仮面をかぶった学園に潜むモンスター、蓮見聖司ことハスミン。モリタートの口笛とともに完璧な犯罪が重ねられていく

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    2024年09月25日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    後半の展開が思っていたのとは違っていて、かなりファンタジー要素が強かったです。もう少し多重人格者について掘り下げた方が、物語としても深まったのではないかと思います。

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    2024年07月28日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    「黒い家」とは趣向の異なる超能力系ホラー。でも、これはこれで面白い。

    主人公がエンパスであるという設定からして、好き嫌いは分かれると思うが、「黒い家」でも感じた何か(オバケというより恨みや殺意みたいな人間のもつ負の感情)に追われる恐怖の描き方や、物語を彩る小ネタ(この本では漢字源、精神医学、心理学、薬学など)が秀逸で、どんどん読み進めてしまう。

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    2024年07月25日
  • ダークゾーン【上下 合本版】

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    狂った将棋士の終着点

    全体としてはハラハラ、ドキドキの様なミステリーを読んでいる様な感覚ではあるが、ファンタジーとしても読み取れるので好みが分かれる物語であった。
    突如「ダークゾーン」という世界に連れてこられた主人公。他にも連れてこられた人たちの姿を見ると異形。火を吐くドラゴン、巨大な鳥、イソギンチャクの様な軟体。そこで役職を与えられたリアル殺し合いゲームがスタートする。
    そんな中、時折思い出す現実世界での出来事。
    その出来事はもう事件のニオイがプンプンとしてくるわけで。
    徐々に明らかとなって行く事件の真相に、いつしか読む手が止まらなくなっていった。

    #ドキドキハラハラ #ダーク

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    2024年06月18日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    多重人格の千尋が持った13番目の謎の人格が実は恐ろしいものだった、という話。由香里の持つエンパスの力がなければ、最後の不気味な終わり方にはならずハッピーエンドですんだかもしれない。犯人は死んだが、その犯人に影響された他の人格がその後どうなってしまうのか…もしかしたら最終的には千尋自身も排除されてしまうのでは?そこまでグロくなく、話としては面白かった。悪の祭典や他の話でも心理学の話がよく出てくるなぁ。
    (読書メーターからの転記)

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    2024年06月03日
  • 極悪鳥になる夢を見る

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    ネタバレ

    中学生からたくさんの本を読んでいて、いいなぁと思った。

    8年間サラリーマンとして働いて、
    それでも小説家になりたいという夢を捨てきれないとかすごい
    わたしも本に関わる仕事がしたいなー校閲とか校閲とか校閲とか

    この人はやっぱり頭が良いということがわかった。

    もっと本を読んで、想像力を豊かにしよう、と思った。
    これ以上想像力豊かになったら、何にもなくてもトリップできちゃうわ

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    2024年05月21日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ネタバレ

    人の強い感情を読み取るエンパスの主人公が多重人格者の中学生と出会って…
    謎の人格磯良の正体が分かってからの疾走感と手に汗握る展開にページをめくる手を止められなかった。天使の囀りの直後に見たせいか、筆者のホラー作品の中盤から登場する頼り甲斐のある専門家死にがちなのでは?

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    2024年05月18日
  • 罪人の選択

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    ネタバレ

    薄味な作品集。4作品が収められているのだが、良かったのは『呪文』くらいで、ほか3作品はひねりなくサラッと終わるので物足りない。
    ジャンルも統一性がなく、SF3作+ミステリ(サスペンス?)1作。発表期間も古いものは1987年、新しいものは2017年ということで、何とも寄せ集め感が。

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    2024年05月05日
  • 狐火の家

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    以前の硝子のハンマーの続編
    榎本と青砥のコミカル?独特なやりとりが短編集となって繰り広げられている。
    前回のように多く絡んでいるわけではないが、お互い持ちつ持たれつのような関係性にも見える。

    特にだが狐火の家のラストはショッキングだった。まさかこんな終わり方をするとはと何とはなしにひぐらし業を思い出してしまった。

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    2024年04月13日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    阪神大震災直後の神戸が舞台。
    多重人格の女子高生『千尋』と、人の強い感受性を読み取る能力を持つ『由香里』を中心として展開するホラー小説。
    千尋の中の13番目の人格『磯良』が出現すると、千尋と由香里に関わる人々に不可解な出来事が次々に起こる。
    『磯良』はなぜ現れたのか。そしてその目的とは何か。

    多重人格と怨霊をミックスした、オカルト寄りのホラー。ラストはゾクっとする結末で、その後を想像すると絶望的な気持ちになる。
    『黒い家』『天使の囀り』を読み終えていた為、本書はホラー小説としては全体的にマイルドな印象を持った。

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    2024年04月12日
  • 我々は、みな孤独である

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     7年ぶりの長編小説なのだが、投げっぱなし感が残る。
     探偵小説を読んでいたら、いつの間にか宇宙の真理になっていた。

     「誰が自分を殺したのかを調べてほしい」
     月々の家賃にも困っている探偵事務所の茶畑に、そんな依頼が持ち込まれた。
     相手は一代でのし上がった巨大自動車メーカーの社長。
     金払いはいい。
     しかし、前世の記憶が蘇り、過去に自分は誰かに殺されたのだという。

     江戸時代頃の事件を調べているうち、茶畑自身も知りえない記憶が蘇る。
     並行して、従業員の金の持ち逃げから、旧知のヤクザからも目を付けられることになり、さらに麻薬カルテルからも狙われる。

     そして、2011年3月11日、

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    2024年03月17日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ネタバレ

    【2024年53冊目】
    人が強い感情をその胸に掻き抱いた時、その対象の心の声が聞こえてくる「エンパス」である由香里は、震災のボランティアをする中で、1人の少女、千尋と出会う。千尋が多重人格者であることを知った由香里は彼女の人格の統合をはかるため、臨床心理士の浩子と協力し始めるが、千尋の十三番目の人格であるISOLAにただならぬ気配を感じていた……。

    またもや幽霊は出てこないホラーものです。ぞわりとする怖さはないものの、どうなるかわからない展開だったので、どちらかというと、ミステリーの毛色の方が強かったかもしれません。

    エンパスや多重人格、物語の核となるとある現象について、「えーそんなのある

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    2024年03月10日
  • 狐火の家

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    著者買い。読んで気付いたのがシリーズ第二弾だったということ…。しかしながら短編集なので楽しめた。3,4話になるとだんだん密室に飽きてきた自分がいた。後半の話は意外とコメディタッチなのが多く新たな著者の一面を知れた。

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    2024年02月22日
  • ダークゾーン(下)

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    ネタバレ

    感想
    だんだん本を読んでいるというより、誰かがゲームをしているのを見ている感覚になってくる。ゲームと同時に現実世界がどうなっているのかも気になる。

    最後は救いようもない結末の上に無限ループ。。。作者容赦なし!

    あらすじ
    第四局、五局と進み、主人公が追い込まれて行く。現実世界の話からは、塚田は生き残り、棋士にはなれなかったとあるので、ちゃんと現実には帰れたのだろう。

    終盤に向かうに連れて、物語の全容と塚田、理沙、奥本がどうなったのかが明らかになる。

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    2024年02月08日
  • 罪人の選択

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    罪人の選択
    普通にミステリとして面白かったです。
    呪文、赤い雨
    とちらもSFで、状況が理不尽で過酷なのも共通ですが、赤い雨のほうが良かったです。

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    2024年01月21日
  • 我々は、みな孤独である

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    そういう考え方もあるんだな〜と納得しました。
    全ての人間が、自分であり、過去であり、未来である。
    他人に対して優しくなれそうな感じ。

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    2024年01月03日
  • 罪人の選択

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    ネタバレ

    「罪人の選択」は、最後どんでん返しが起きて面白かった。

    「赤い雨」はディストピアな感じが好きだった。 

    「夜の記憶」は訳がわからなかった。

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    2023年12月17日
  • 鍵のかかった部屋

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    榎本と純子の掛け合いがいい!

    ドラマを観ていて、ずっと気になっていたから
    読んでみて、とても面白かった。

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    2023年11月18日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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     相手の感情を読み取れる主人公由香里と多重人格で苦しむ少女千尋を中心に展開されるホラー小説。千尋のように見た目は同じでも、雰囲気がまるで別人となる現象は実際に存在する。本作品のように、テストを勉強が得意な人格に任せたり、成人男性並みの腕力で抵抗するなど、特定の人格に任せる現象はフィクションの世界に限らない。このように、本作品は心理学の知識を学べる物語で、心の病で苦悩する人々を想像しながら読むと、少しは理解できるかもしれない。

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    2023年10月13日
  • 雀蜂

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    そう来たか~

    特に難しいことも無く、スラスラと読み進めることができました。
    吹雪の中、山荘に閉じ込められた主人公を襲う雀蜂の群れ。一緒にいたはずの妻は姿を消し、そこにあるはずの様々な物が無くなっている。雀蜂の毒にアレルギーを持つ主人公は生き残りをかけて雀蜂との闘いに臨む。
    だが、なぜ冬山の山荘に雀蜂が、そして妻はどこに...。
    謎が増殖していく中、創意工夫を凝らすのですが。正直言って今一つ盛り上がりに欠けた肩透かし、ご都合主義なラストでした。
    もちろん私に合わなかっただけかもしれません。
    ただ物語全ての謎をはっきりさせて終わらせて欲しい、という方にはあまりおすすめできないかも。
    序盤の展開はスゴく良かったの

    #ドキドキハラハラ

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    2023年10月10日