貴志祐介のレビュー一覧

  • 悪の教典(下)

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    (備忘)映画版は見たことないのですが、伊藤英明がハスミンを演じていたことだけは知っていたので、伊藤英明=ハスミンの脳内変換をしながら本作読みました。結果、大分イカれてました。。サイコパス怖すぎです。あんなにいい人が実は。。なんてことが身の回りあって欲しくない、ただただそう思った作品でした。映画も見てみたいな。

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    2025年03月19日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    アイソレーデッド・サークル
    シチュエーションを楽しむホラーって感じ 無力感がすごい 主人公もきっと戻ってこれないんだろうな つい最近スーファミのホラーノベルゲーム?の実況を見てて、それに近いものを感じた

    お家さん
    湿度を感じるホラー 幽霊よりも底しれない人の悪意が怖い 主人公がかわいそう…一番好きだったかも!

    窓から出すヮ
    特に理由はない、理屈の通じない天災的なホラーが好きだからわかる〜と思いながら読んだ 相変わらず出てくる小話全部不気味で怖いよ 背筋さんのお話はいつも体験型というか 結び方がこれは仕掛けとわかっていてもちょっと怖かった

    追われる男
    主人公とその恋人がかわいそうすぎる 上

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    2025年03月13日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ホラーと思って読んだんですが、そんな感じではなかったです。勘違い。
    多重人格と幽体離脱がどんな風に絡まっていくのか興味を持ちながら読み進めました。面白く読めました。

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    2025年03月12日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    角川ホラー文庫30周年記念の全編書き下ろしのアンソロジー。『堕ちる』が微妙だったから惰性で読んだのに、1冊目以降は面白かったなあ。笑

    好みが分かれそうな有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」、私はめちゃくちゃ楽しかった。まさかの(展開的な「まさか」じゃなくて、有栖川有栖先生が…!?という「まさか」、)異世界もの。続きを下さい。男子大学生の会話が軽快でいいよねえ。
    北沢陶「お家さん」、デビュー作でも感じたけどこの方は人の心の動きを丁寧に追うので好き。湿っぽい雰囲気を味わう。
    恩田陸「車窓」は短いながらも新幹線の車窓から見える看板たちがハッキリと頭に浮かんだ。恩田陸が書くとなんかお洒落になる。

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    2025年03月12日
  • 雀蜂

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    ネタバレ

     吹雪の山荘で起こる主人公VSスズメバチの攻防を描いたサバイバルホラーでありながら「これは誰が仕組んだ計略なのか」というサスペンスの要素もあり、スズメバチを撃退する描写もスリリングかつ精緻に表現されていて面白かった反面作中の仕掛けは早い段階で気づいてしまい、その辺りはもっと丁寧に書いて欲しい気もした。

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    2025年03月10日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    キャーッ 恐い!! と感じたお話と
    ええっ 恐い?? と感じたお話があって

    自分の感性が鈍ったかもと思ったのが一番怖かった………

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    2025年03月09日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    1996年第3回日本ホラー小説大賞佳作

    貴志さんの作品の中で「青い炎」「黒い家」に次いで好きだった記憶ですが、未レビューだったので再読してみました
    多少は記憶に残ってましたが、阪神淡路大震災に影響されていることはすっかり失念していました

    幽体離脱の経験がある少女は12の人格を持つ
    大地震の後イソラと呼ばれる新たな人格が出現
    彼女を救おうと奮闘するエンパスの女性
    大震災の時亡くなった精神科医の女性の存在
    彼女と共に幽体離脱の研究をしていた研究者
    十三番目の人格は幽体離脱している時に震災にあい、戻る身体を無くしてしまった女性のものだった

    大地震という災害からくる精神への影響
    ホラー的だけど多

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    2025年03月08日
  • 秋雨物語

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     2022年に単行本として刊行されたホラー短篇集の文庫版。
     貴志祐介さんについては、最初に読んだ『黒い家』が抜群の傑作で、描写力等、すごく力のある作家だと思った。
     その後数冊読んできているが、やはり文章力は優れているものの、作品によっては、アイデアやオチの付け方などがイマイチだったりして、どうも全部いいとは言いがたい。
     本書もそんな感じで、あまり良くないと感じるものも多かった。まあ、本来の力量はあるので、これでも及第点なのかもしれない。

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    2025年03月07日
  • 天使の囀り

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    得体の知れない怖さが、最初から最後まで続く、そんな物語でした。

    更に、不気味さやおぞましさを想起させるエピソードが印象的で、その表現力に凄みすら感じます。

    数多くの専門用語も、フィクションであることを忘れさせるリアルさがあり、世界のどこかでこの様なことが起こるのかもしれない、そんな気持ちになりました。

    作品ごとに違った怖さを演出する、作者の技量を感じる一冊です。

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    2025年03月06日
  • ダークゾーン 上

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    貴志作品にありがちな唐突な始まりで読み始めは戸惑うが、だんだんと世界観を理解すると楽しめる作品。
    上巻の目次ですでに8局目まであることが示唆されており、果たしてだれることなく描けるのか心配になりながらの読書であった。

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    2025年03月05日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    【収録作品】
    有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」
    北沢陶「お家さん」
    背筋「窓から出すヮ」
    櫛木理宇「追われる男」
    貴志祐介「猫のいる風景」
    恩田陸「車窓」

    角川ホラー文庫30周年を記念したアンソロジーの第3弾。
    「アイソレーテッド・サークル」霧に閉じ込められた学生たちの悲劇。神隠しの噂があり、地元の人さえ立ち入らない場所へ。
    「お家さん」大阪の商家で新入りの長吉に聞こえる、恨めし気な声。店の者からは腫れ物に触るように扱われているお家さんが長吉を「ええ子」というのはなぜか。
    「窓から出すヮ」筆が乗らず、怪談を集めるホラー作家。
    「追われる男」昭和か。
    「猫のいる風景」姉の自死の理由を探

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    2025年03月02日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    全部が全部怖い!って感じではなくて、一概にホラー小説っていっても色んなジャンルがあるんだな〜って面白かった。

    話として1番好き、かつ、ええっ!って気持ちになったのは北沢陶のお家さん。心温まるやりとりからの絶望への緩急が見事すぎた。

    背筋の窓から出すワはこの本の中で1番慄いた。戦慄した。最後のページなかなか捲れなかった。笑
    何が怖かったのか説明できないけど、説明できない恐怖って1番怖い。

    貴志祐介の猫のいる風景は、話自体はスカッとするのに本当に後味が悪い。この感情って両立するんだ、、

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    2025年03月02日
  • 雀蜂

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    ネタバレ

    期待せずに読みましたが、蜂との戦いは文章で表現するのは難しいと思うけどよく表現されていて分かりやすく、そこそこ楽しめました。こんな状況になったら確かにめちゃくちゃ蜂って恐ろしいなと思いました。ラストのオチはちょっと私には分かりにくかったというか、スッキリしなかった感じでした。

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    2025年02月28日
  • 雀蜂

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    何となーく貴志祐介にしては珍しい短篇のような形の本。

    個人的には物足りない。他の著者だったらこんなもんか、もしくは最後の結末に感嘆する所なのだが貴志祐介に対するハードルや高感度が高すぎる故の物足りない感。

    結末は貴志祐介独特の気持ち悪さというか、粘り気を感じたがそれまで読むのがあまりに苦痛過ぎた。

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    2025年02月21日
  • 秋雨物語

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    どの話も後味が嫌な感じでまさにイヤミス?のような感じだった。
    特にフーグが面白かったような気がする。眠ってしまったら最後、別の場所に自分の意思とは関係なくテレポーテーションしてしまう。辛すぎる…しかも夢なわけではなく現実であるため移った先で野垂れ死ぬかもしれないという恐怖。こんな話そりゃあ他人からしたら信じられないよな。可哀想だなと思った。

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    2025年02月15日
  • 秋雨物語

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    面白かったけど、ちょっとだけ無難な感じはしました。でも全体的に感じられる不気味さがよかったです。

    特に白鳥の歌は好きな作風でした。素晴らしいオペラを歌う日系女性の隠された歌の秘密を探る。そんなあらすじですが、秘密が悍ましくて割と思いつきませんでした。男絡みの問題かなぁとか命を賭して系とかかなぁとか思ったけどどれも外れました。夜に軽く読むのにぴったりです。

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    2025年01月30日
  • 秋雨物語

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    フーグとこっくりさんが面白かった。
    フーグのラストが衝撃的だった。
    どのお話にも秋雨が降るなか不思議な世界に吸い込まれる感覚でゾワッと不気味な怖さだった。

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    2025年01月28日
  • 硝子のハンマー

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    ネタバレ

    Audibleにて。
    密室を舞台にした本格ミステリー小説。

    前半と後半で全く違う2部構成になっている。

    第1部は、防犯コンサルタントの探偵と女性弁護士コンビが密室殺人の謎を解いていく。
    防犯の勉強にもなり興味深い。
    密室トリックにあまり興味がないせいか、トリックを1つずつ潰していく過程が長く感じる。
    不正解のトリックはもう少しサラッと進んで欲しいと思ってしまう。

    第2部は、急に変わって倒叙形式になる。
    誰からも嫌われている傲慢な人間の心理描写の倒叙は大好きなんだけど、同情を誘うような心理の倒叙はあまり好きではない。

    あまり好きなタイプではなかったものの、先が気になり一気に読んでしまった

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    2025年01月24日
  • 秋雨物語

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    下記の4つの短編からなる小説
    わからないから怖い、ではなくわかるから怖いが特徴
    すべてが明らかにされた後の方が怖さが込み上げてくる

    【餓鬼の田】◯
    あんま覚えてないけど餓鬼として前世の業を背負って生きるイケメンの話?
    【フーグ】◎
    最後の展開に本格ミステリーを読んでいるかのような満足感がある
    【白鳥の歌】△
    自分には合わない作品だった
    【こっくりさん】◎
    ロシアンルーレットこっくりさん
    主人公を含めた小学生4人が未来に絶望し、始めるもの
    誰かが犠牲になるが、残った人には未来を一変させるような天啓を与えられる
    主人公を含む残った人のその後の人生が描かれるが、本当に幸せになることはできたのか?

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    2025年01月11日
  • コロッサスの鉤爪

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    ネタバレ

     2つの短編集が収録。どちらもトリックに関連する豆知識が言及されており、『コロッサスの鉤爪』で触れられるダツという魚は、サメほどの大きさではないが、先端が鋭いがゆえに、人間にとって脅威な存在である。

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    2024年12月30日