貴志祐介のレビュー一覧

  • 雀蜂

    Posted by ブクログ

    さらさらと読みやすい三流パニックホラー。
    ミステリーとも言えるのだろうか。
    そこそこ楽しめたが、貴志祐介にしては片手間で書いた感が否めない。
    それにしても雀蜂は人を殺せるほど恐ろしいが、やはり一番不可解で恐ろしいのは人間だろうか。
    貴志祐介の力量を考えると劣ってしまうが、普通に読んで楽しめる小説だとは思う。

    ★3

    0
    2023年10月26日
  • 十三番目の人格 ISOLA

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     相手の感情を読み取れる主人公由香里と多重人格で苦しむ少女千尋を中心に展開されるホラー小説。千尋のように見た目は同じでも、雰囲気がまるで別人となる現象は実際に存在する。本作品のように、テストを勉強が得意な人格に任せたり、成人男性並みの腕力で抵抗するなど、特定の人格に任せる現象はフィクションの世界に限らない。このように、本作品は心理学の知識を学べる物語で、心の病で苦悩する人々を想像しながら読むと、少しは理解できるかもしれない。

    0
    2023年10月13日
  • 雀蜂

    購入済み

    そう来たか~

    特に難しいことも無く、スラスラと読み進めることができました。
    吹雪の中、山荘に閉じ込められた主人公を襲う雀蜂の群れ。一緒にいたはずの妻は姿を消し、そこにあるはずの様々な物が無くなっている。雀蜂の毒にアレルギーを持つ主人公は生き残りをかけて雀蜂との闘いに臨む。
    だが、なぜ冬山の山荘に雀蜂が、そして妻はどこに...。
    謎が増殖していく中、創意工夫を凝らすのですが。正直言って今一つ盛り上がりに欠けた肩透かし、ご都合主義なラストでした。
    もちろん私に合わなかっただけかもしれません。
    ただ物語全ての謎をはっきりさせて終わらせて欲しい、という方にはあまりおすすめできないかも。
    序盤の展開はスゴく良かったの

    #ドキドキハラハラ

    0
    2023年10月10日
  • 雀蜂

    Posted by ブクログ

    長い移動時間が見込まれるけど、ハードカバーの本を持ち歩けないので、文庫本を手に取った。
    蜂の襲撃も恐ろしいが、恐るるべき事態はもっと別にあったということ。道端で、蜂に出会っただけでも、ビクビクする私は、蜂の大群に向かって行く勇気は持てないだろう。

    0
    2023年09月26日
  • 狐火の家

    Posted by ブクログ

    1作目の「硝子のハンマー」が
    面白かった。
    ちょっと短編集だったので、
    えっと思ったが、やはり面白い。
    よくこれだけのトリックが
    考えれるな。

    0
    2023年09月20日
  • 鍵のかかった部屋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ⭐️2.8

    読み終わって気が付いたがシリーズ3作目だった笑
    よくやってしまう。
    短編集なので問題なかったけど。
    うーん。貴志さんの作品だということで期待し過ぎていたのかハマれなかった。
    榎本や純子のキャラ設定もいまいちだし、トリックは現実的じゃなく強引に密室を作っていて文章で理解するのが難しかった。
    ドラマ化しているので映像なら楽しめたかもしれない。最後の『密室劇場』は爆笑らしいがつまらなくて途中で投げた。
    貴志さんの作品は大好きなので他の榎本シリーズに期待したい!

    0
    2023年09月11日
  • 十三番目の人格 ISOLA

    Posted by ブクログ

    貴志祐介さんデビュー作

    主人公の由香里は強い感情を読み取るエンパス。
    震災によりボランティア活動をしている最中に多重人格障害である千尋と言う少女と出会う。

    13番目の新しい人格ISOLAが出現したことにより由香里、千尋、2人に関わる人々の周りで不可解な出来事が起こり出す。

    0
    2023年09月02日
  • 罪人の選択

    Posted by ブクログ

    ミステリー、サスペンス、ホラー、SFと、幅広いジャンルで作品を発表している貴志祐介の短編集。SF者の間では、「新世界より」の作者として有名ですね。今作に収録されている4篇のうち3篇はSF、1篇(表題作)はミステリーと言って差し支えない内容と思いますが、ミステリーの方の貴志祐介を期待して手に取った方は、冒頭収録の「夜の記憶」がかーなりハードコアなSFなので、相当戸惑うかもしれませんね・・・(^_^;

    SF寄りの作品集、ではありますが、一読しての印象は、世間的にイメージされるいわゆるSFとは一線を画します。鴨が最も強く感じたのは、土着的な恨み・辛み・妬みの奔流。一言でまとめると「ドロドロ感」、で

    0
    2023年08月29日
  • 我々は、みな孤独である

    Posted by ブクログ

    最初は面白かったですが、途中から非現実的な要素が途端に増えてから読み進める気がなくなってしまいました。
    私には非現実感溢れるホラーはあまり合わなかったようです。

    我々は、みな孤独である。とはそういう意味か、と納得できました。

    0
    2023年08月04日
  • 雀蜂

    Posted by ブクログ

    ホラーほどの緊迫感は伝わってこなかったけど、たった一晩?の内容でここまで書けるのがすごい!終盤まで人間関係の描写が無さすぎて誰に追われてるのかがいまいち想像しきれなかったのが残念‥読んだ後スズメバチの動画を見てしまった!

    0
    2023年08月02日
  • 雀蜂

    Posted by ブクログ

    最初は雀蜂からどう逃げるか、の話かと思ったが
    ミステリー展開になっていって
    終盤では思ってもみなかったものになった。
    主人公がやな奴感があるので、ヤバい展開になっても
    ドキドキする気持ちが薄くなる。

    作中の奥さんの絵本をパロディにした小説が一番興味深かったかも。

    0
    2023年07月31日
  • ミステリークロック

    Posted by ブクログ

     「コロッサスの鉤爪」と分冊で出版された防犯探偵・榎本怪シリーズ第4弾。本書は中編の表題作と短編の「ゆるやかな自殺」を収録。
     表題作は、トリックの構図は割とわかりやすいものの、登場する様々な時計をイメージするのはなかなか大変。時計好きの方ならイメージしやすいのかもしれないが、そうではない方は苦労するように思う。そのため、構図はわかるが、解決部分を読んでも「?」となるかもしれない。ミステリーで犯人もわかっているのに複数回読まないと理解できない(ついつい読んでしまう)、ミステリーの悪魔が宿っているといってもいい作品。

    0
    2023年07月25日
  • コロッサスの鉤爪

    Posted by ブクログ

     防犯探偵・榎本径シリーズ第4弾。「ミステリークロック」との2分冊。こちらは表題作の他、「鏡の国の殺人」が収録されている。
     2編とも雰囲気が異なり、それぞれに楽しめる内容ではあったが、「コロッサスの鉤爪」はこれまでの内容からすると異色な感じがする。視覚的な密室ではなく、舞台は大海原であり、ソナーに感知されずにどう犯行に及ぶかという聴覚的な密室だからだ。また、トリックも海洋研究の知識がないと解けないものであり、その点では考えながら読み進めるという読み方は難しいかもしれない。

    0
    2023年07月12日
  • 十三番目の人格 ISOLA

    Posted by ブクログ

     貴志作品近々コンプリートできそう。耐えられないホラーだったらどうしようと読むのを控えていたが、『黒い家』が読めた私なら何の問題もなかった。最近あまり聞かないが、この時代辺りによくフィクションで取り上げられていた多重人格障害がテーマのホラー作品。真部はもっと根性のない男性かと思っていたら、意外にも骨のあるキャラだった。読みやすかったが、ISOLAとの対決がかなり物足りない印象。こんな無敵の化け物ならもう少し手こずらないと倒せないはず。

    0
    2023年07月08日
  • 狐火の家

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集だとどうしても面白みが減ってしまう気がする。
    とはいえ、純子と榎本のコンビが好きになってきた。

    【狐火の家】
    単独犯ではなく、殺人の犯人とそれを隠蔽する父親が絡んでくるので最後まで犯人の予想すらできなかった。
    一家のメンツを守るために兄妹間の殺人を隠蔽する父親の行動は、バレなければ正しいものだったのかモヤっとした。
    ド田舎で起きた殺人だけに、人間関係のドロドロが絡むストーリーが見たかったけど家庭内で完結していて残念。

    【黒い牙】
    榎本が手動で推理していく方が好きなので、榎本が現場にも来ずに最終的に純子が結論を出したのは好みではなかった。
    もしかしたら現場の密室に巨大な猛毒の蜘蛛がまだ

    0
    2023年06月14日
  • 罪人の選択

    Posted by ブクログ

    いや~。分かんないことばっかでした。話が難しすぎて、短編だと思わずに、繋がった話だと思いながらずっと読んでました。3作目の「罪人の選択」を読んでる時に、(あれ、これはもしや、それぞれ独立した話では?)と気付きました。「夜の記憶」で、世界観の違う話が交互に出てきてたので、何時になったら交差するんだろうと思って読んでいた間抜けはわたしです。

    0
    2023年05月05日
  • 鍵のかかった部屋

    Posted by ブクログ

    突っ込みどころの少ない貴志祐介の作品が個人的には好きだ。
    「あれ?これはちょっとおかしいんじゃないの?」と思っていると、その疑問を登場人物が投げかけるという展開にはいつもスッキリする。
    短編のせいか、特別印象に残るようなものはなかったけど面白かった。

    0
    2023年04月19日
  • ダークゾーン 上

    Posted by ブクログ

    【2023年46冊目】
    虚構の世界(?)で行われる命をかけた闘い。まるでゲームのような世界観ですが、役柄は太字で表記されているので、比較的理解しやすいです。謎を残したまま下巻に続くわけですが、ゲームの謎だけでなく現実世界における謎も残されたままとなっています。心理描写よりも情景描写が多いので、世界観に入り込めるかどうかは、人によるかもしれません。

    0
    2023年03月31日
  • 黒い家

    購入済み

    ストーリー展開が気になるので一気読みだったが、若槻の夢の話や昆虫や虫の描写は長すぎて要らないのではないかと思った。若槻があまりにも鈍感すぎてリアリティに欠けてる部分もあった。鈍感が故に話しの展開に面白さが増してるのかもしれないけど。
    これを映像化するとだいぶ怖いと思う。映画あるみたいだけど観ようとは思わない。

    #ドキドキハラハラ

    0
    2023年03月28日
  • 罪人の選択

    Posted by ブクログ

    SFは嫌いではないが、なかなか全体像がつかめないまま進んでいく感覚に苛立ちを覚えた。
    個人的にはあまり好きなストーリーではなかったかな。

    0
    2023年03月14日