貴志祐介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃ怖い!というよりは、ゾワゾワとするというかなんかイヤーな感じがするホラー小説集でした。
4つの中短編が収録されています。
悪夢を見る作家がテレポートしてしまう『フーグ』と、前世の行いによって今世で餓鬼道に落ちてその呪いを受ける男性の話『餓鬼の田』、唯一無二の歌声を持つ歌手がなぜその歌声を手に入れることが出来たのかその生涯を探る『白鳥の歌』が好きでした。
『白鳥の歌』は、これでもかと語られる音楽の蘊蓄が面白くてもっと読みたいと思いました。
スワン・ソング(芸術家や匠が人生の最後に残す最高の作品)、池塘(湿原の泥炭層にできる小さな池)、フーグ(乖離性遁走)など、知らない言葉を知るこ -
Posted by ブクログ
とにかくびっくりしたのが「え、ここで急にLGBの話に?」という展開。
しかもその描写が、もう官能小説かってくらい濃厚で、正直ストーリーよりもそっちの衝撃の方が記憶に残ってますw 外で読むのは恥ずかしい(/ω\*)
人にもあまりオススメできない(´;ω;`)
ただ、それが単なる描写のためじゃなくて、この世界の“人間のあり方”とか“秩序を守るための仕組み”に繋がっているのがまた恐ろしい。
性や関係性すらも管理されている感じが、現実とも重なってゾクっとしました。
上巻よりも人間関係が複雑になってきて、ここからどう話が転がっていくのか…続きが一応は気になるって感じかな。 -
Posted by ブクログ
【2025年92冊目】
社員旅行の翌朝、欲を抱いた男女が散歩に高じた結果――「餓鬼の田」、謎の転移現象に悩まされているという作家が消えた――「フーグ」、絶唱の秘密を探す道楽家が知る真実――「白鳥の歌」、夢が叶うかもしくは死ぬか、ロシアンルーレット式――「こっくりさん」。4つの不可思議な短編集。
ある種のネタバレかもしれませんが、貴志祐介さんの作品でかつ角川ホラー文庫ということから、まあ救いのある話たちではありません笑 そこまでの絶望でもないかもしれませんが、ハッピーエンドではないという感じでしょうか。
「餓鬼の田」は気の毒に…って感じでしたね。「フーグ」は作中作もあって、展開がどうなるか読