貴志祐介のレビュー一覧

  • 青の炎

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    小説で描かれる地域を想像して読むのが好きなのですが、江ノ島や湘南の情景が感じられました。高校生らしく青春を盛り込みながら、家族のため完全犯罪を緻密に計画する主人公をつい応援したくなった。この本で倒叙小説という言葉を知りました。

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    2025年11月12日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    過去の父親の冤罪事件。
    その清算を目指す青年の大胆な構想。

    冤罪の“冤”は、ワ冠に兎。
    あまり意識したことはなかったけれど、
    面白いところをついてきたなと感心します。
    そして、薄氷を踏むのですではなくて“駆ける”。
    割れる前に抜け切るんでしょう。

    青年の中で閉じ込められたままの父の“兎”。
    自らが、再びの“兎”となり、取調室へ向かう。
    薄氷を少しでも証拠で重ねつつ、
    警察・検察と対峙していく様子は、
    ラストが予測されるとはいえ緊張感があります。

    そして、迎えるラストには『青い炎』で読んだあの破滅感を味わうことになります。
    上手くいきすぎかなとか、
    叔父さん反省してない方が面白かったのにと

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    2025年11月08日
  • 罪人の選択

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    貴志祐介の短編集。SFがほぼかな。
    『夜の記憶』は、現状が全く分からない状態で始まり、徐々に情報が明かされていく感じ。なかなか理解に手間取った。

    好きだったのは『呪文』。
    植民惑星における、諸悪根源神信仰を中心とした憎悪の物語だった。極限の環境下で、文明がどう歪んでいくのかが描かれている。前提として、私の知る地球の外での物語であるため、到底現実的だとは言えないはず。それでも何故かリアルだと感じてしまうほど、憎悪の書き出し方が巧み。主人公が、生きて星を去ることができるのか最後までヒヤヒヤした。
    PKや呪いが主軸になっている点が、同著者の『新世界より』や『さかさ星』に近しいところを感じる。

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    2025年10月24日
  • 秋雨物語

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    3.9点
    4編収録されたホラー短編集
    まさに秋雨の肌寒さを感じさせるような恐怖を味わえる。
    だけど、カラッとした軽さも感じる
    ラストがどれも気持ちいいからかな

    特に好きなのは「餓鬼の田」と「こっくりさん」、
    いや「フーグ」も面白かったな
    いやでも「白鳥の歌」も良かったなぁ。。
    選べないくらい良かった笑

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    2025年10月16日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    アンソロジーって
    お初の作家さんも
    お試し感覚で読めるので
    ついつい手にとってしまう

    この短さなのに
    ちゃんと怖かった

    長編ホラーって
    好きだけど
    読み終わるまでにゲッソりするから
    短編集は体力ない時に
    もってこいでした笑

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    2025年10月14日
  • 雀蜂

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    ネタバレ

    八ヶ岳の山荘で目覚めた小説家・安斎智哉は、スズメバチの大群に遭遇。
    外は吹雪いていて、とても蜂が活動できる季節ではない。妻・夢子は知らぬ間に姿を消していた。以前蜂に刺された経験があり、次に刺されると命に関わる。自然にできたとは思えない蜂の巣は、妻が自分を殺すために仕組んだものなのだろうか。

    非常に地味。
    敵の戦闘力は高いものの、ただの虫であるので、換気口を目張りして籠城してしまえばそこまでの危険はない。巣も寝室にあるわけではないので、廊下を歩く分には数匹見かける程度だ。ハラハラ感は少し物足りなかった。浴室で全裸で蜂に熱湯をかけるシーンは、映像として想像してみると結構シュールで笑えた。

    真相

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    2025年10月13日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    各者それぞれの怖さが楽しめる一冊。北沢さんや恩田さんの感じはやっぱり好きだなぁ。貴志さんのは物足りなさはあるけれど、設定はワクワクする。

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    2025年10月12日
  • クリムゾンの迷宮

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    過酷で不条理なサバイバルゲームの顛末を描いた物語。

    非現実的な設定ながらも、恐怖感の表現にリアリティが感じられ、筆力の高さが窺えます。

    展開に緊張感や迫力もあり、主人公の一つ一つの選択に、ハラハラしながら読みました。

    結末は賛否が分かれそうですが、とても印象的で個人的には気に入っています。

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    2025年10月09日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第3弾。

    以下印象的だった作品。
    北沢陶「お家さん」
    唯一読んだことのなかった作家さん。大阪の商家を舞台にしたしんねりしたジャパニーズホラーという感じでとても好みでした。お家さんの執念が深すぎる。他の作品も読んでみたい。

    恩田陸「車窓」
    新幹線の車窓から外を眺めていたらふいに見かけた灰色の楕円形の看板に浮かんだぼんやりした模様や数字や人の顔。自分もふいに見てしまうのでは、という恐怖と、ラストシーンにぞわっと来た。看板って近くでみるとめちゃくちゃでっかくてそれだけでも結構怖いもんな。

    背筋「窓から出すヮ」
    ネットから寄せ集め

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    2025年10月09日
  • 新世界より(中)

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    千年後の日本。呪力を持つ人類は「秩序ある社会」を築いていたが、その裏には恐ろしいルールが隠されていた。
    上巻での出来事を経て、早季たちは少しずつ世界の真実に触れていく。失われた歴史、管理された社会の仕組み、人間とバケネズミの関係……。
    表向きは平和に見える世界が、実は不安定なバランスの上に成り立っていることが明らかになり、彼らはその現実と向き合わざるを得なくなる。



    感想メモ
    •上巻で残っていた違和感が少しずつ回収されて、世界の仕組みが見えてきた。
    •ただ、新しい謎も同時に生まれて、むしろ緊張感は増している。
    •後半にかけて展開にスピード感が出てきて、一気に物語が動き出した印象。
    •「人

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    2025年10月04日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ホラー苦手なのでかなりビビりながら読み進めていたのですが、結果的に読み終わってみると読み進めなくなるまで怖いとは思いませんでした。
    多重人格をベースに構成されるホラーは新鮮で面白かったです。

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    2025年10月04日
  • 秋雨物語

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    めちゃくちゃ怖い!というよりは、ゾワゾワとするというかなんかイヤーな感じがするホラー小説集でした。
    4つの中短編が収録されています。

    悪夢を見る作家がテレポートしてしまう『フーグ』と、前世の行いによって今世で餓鬼道に落ちてその呪いを受ける男性の話『餓鬼の田』、唯一無二の歌声を持つ歌手がなぜその歌声を手に入れることが出来たのかその生涯を探る『白鳥の歌』が好きでした。
    『白鳥の歌』は、これでもかと語られる音楽の蘊蓄が面白くてもっと読みたいと思いました。

    スワン・ソング(芸術家や匠が人生の最後に残す最高の作品)、池塘(湿原の泥炭層にできる小さな池)、フーグ(乖離性遁走)など、知らない言葉を知るこ

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    2025年10月02日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    未知のものへの恐怖を存分に感じさせられた。
    『お家さん』長吉の前に現れる霊の痛々しい様、そして何より結末の後味の悪さが面白い。

    『猫のいる風景』
    語り手の悪趣味な復讐とシャブ漬けにされた猫が好き。

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    2025年09月25日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    読後すっきりする結末ではなかった・・。
    まず登場人物みんな頭がいいなぁという薄い感想が出てくる。ちょっとした違和感、他の人の言葉尻からよくもそんなに色々考えが及ぶものだ。
    そして冤罪が恐ろしい。自分だったら、やっていない事でも何度も強く決めつけてやったと言われたら「記憶にないけど、そんなに言うならそうかも」ってなってしまうかもしれない。そんな私が冤罪事件に巻き込まれたら黙秘一択しかないな・・。それも無理かな・・。

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    2025年09月25日
  • 新世界より(中)

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    とにかくびっくりしたのが「え、ここで急にLGBの話に?」という展開。
    しかもその描写が、もう官能小説かってくらい濃厚で、正直ストーリーよりもそっちの衝撃の方が記憶に残ってますw 外で読むのは恥ずかしい(/ω\*)
    人にもあまりオススメできない(´;ω;`)

    ただ、それが単なる描写のためじゃなくて、この世界の“人間のあり方”とか“秩序を守るための仕組み”に繋がっているのがまた恐ろしい。
    性や関係性すらも管理されている感じが、現実とも重なってゾクっとしました。

    上巻よりも人間関係が複雑になってきて、ここからどう話が転がっていくのか…続きが一応は気になるって感じかな。

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    2025年09月18日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    北沢陶さん目当てで読みました。
    主人公は、家と関係ないのにあのような結末は気の毒だなと思いましたが、面白かったです。
    でも、やっぱり長編の方が魅力的かもしれません。

    全体的に、読んでいる最中は先が気になってドキドキするも、結末で「結局何なんだ」というのが多かったように感じます。それを楽しんで、ということなんでしょうけれど。

    「猫のいる風景」は、胸糞サイコで、猫ちゃんも絡んでくるし、好き嫌いが分かれそうです。
    が、私は賢い姪っ子が小気味よく追い詰めていくのが痛快でしたし、それ相応の報いを受けてスッキリしました。

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    2025年09月18日
  • 硝子のハンマー

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    ネタバレ

    鮮やかな名推理で解決!ではなく、ひとつひとつトリックを試してつぶしていくターンがわりと長くて、それでも主人公と探偵役のキャラが良くて面白く読んでいたのに、途中でいきなり誰なのか分からない人物の生い立ち話が始まって、探偵の話なのかと思ってたら犯人の話で、犯人に同情したところで普通に捕まって、しかもあんなに必死で手に入れた宝を探偵にネコババされてて、モヤモヤしたまま終わってしまった。スッキリしない……。

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    2025年09月05日
  • 梅雨物語

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    同じシリーズの秋雨物語の方が面白かった
    最初の物忘れの俳句の話がとにかく長かったけど、面白さでいえばそれが唯一
    他の短編は微妙

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    2025年09月04日
  • 黒い家

    購入済み

    完全ホラー

    まず読み終わった感想は、五十嵐貴久さんの「リカ」を思い出した。
    サイコパスな女性が確かに怖いと感じたけど、私的にはもう一捻りホラープラス何か欲しかったなぁという感じでした…
    ただ生命保険会社の裏側とかが分かって面白かった!
    保険金目当ての殺人や詐欺なんて、想像以上に現実にあるのかもしれないなと思ってしまった…
    そういう意味でもホラーだな!

    #ドキドキハラハラ #怖い

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    2025年08月31日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    多重人格に潜む恐ろしい人格の話。
    幽体離脱とかエンパスとか、予想してなかった切り口でこれはこれで面白かった。
    身体を持たず精神だけで人を殺せるって言うのが超人過ぎる気も…笑
    ラストはゾッとしました。

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    2025年08月31日