貴志祐介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ4つの短編を載せた作品集。
夜の記憶
よく分からない海中を泳ぐ生物の話と、なんだか穏やかなようで不穏な男女の話が交互に展開されていく。背景の説明とかあまり無くてよく分からないまま進んでくけど、最後に「そうだったのか」と。ただ付いていくのに少し疲れた。
呪文
色んな星に散らばった部族と、それをまとめる中央司令部みたいなのに派遣された主人公の話。散らばってるのに何故か信仰が似たようになり、そのせいでその星の部族が壊滅してしまうという謎。最初の話よりは感情移入できたけどちょっとゾッとする終わり方。
罪人の選択
2代に渡る罪人への断罪の話。初めの話を受けてからの2つ目の捻り方は面白かったけど、少し先を読めちゃった。
赤い雨
これが個人的に一番良かった。遺伝子操作された赤い藻、チミドロに全て支配された地球が舞台。人間すらも最後には殺してしまうチミドロ。その治療法を探す女性が主人公。設定もしっかりしてるし、まあ最後のひとネタは分かっちゃったけども面白かった。短編だから終わり方はサッパリしてたが続き読みたい。 -
Posted by ブクログ
終戦の翌年、磯部は佐久間に殺されようとしていた。佐久間の出征中、その妻を寝取ったためだ。
磯部の前に出されたのは、一升瓶と缶詰。一方には猛毒が入っている。どちらかを口にし、生き延びられれば罪は許されるというが……。(『罪人の選択』)
貴志祐介さんの短編集。四作収録で、表題作は日本が舞台のミステリですが他三作はSFです。
特に気に入ったのは『呪文』という話。星間企業が支配する世界で植民惑星の調査をする男を主人公とする物語で、調査中の惑星の住民の思想や民俗などが興味深い。
『赤い雨』も良かったです。正体不明の微生物「チミドロ」により浅く染められ蹂躙された世界の話。生物学などは詳しくないですが、世界観に生々しさがあり、裁判シーンの熱狂も良い。
遠藤徹さんの『壊れた少女を拾ったので』にも、『桃色遊戯』という謎のピンクのダニで滅ぶ世界の話がありましたが、終末のイメージにはなぜか鮮やかな色が似合います。
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Posted by ブクログ
特集タイトルに惹かれた過去号の怪と幽、勢いで2冊お迎えしたものの、前号の「あやしい家」ほどはまらなかった。。
今号の特集は「呪術入門」だから、うわぁ呪術だね〜(ぼんやりし過ぎた表現しかできない 泣)ていう術とか、呪物とか、不穏な感じの内容ばかりかと想像してたんだけど、節目に玄関先に飾るやつ(お節分の柊とイワシの頭とか。うちにはそういう習慣はないから飾ったことはないけど)とか、ちょっとしたおまじない的な内容も紹介されていて、それが興味深かったです。あの飾りたちも呪物と呼ばれていることに驚いたのと、どれも初めて見るお品ばかりで、日本って狭いようで広いな〜って改めて感じました(私の実家の玄関先に掛けてあるチマキ、もしかしたらあれも全国的じゃないのかもしれん…と思ったり)。
読み切りの小説と怪談実話が今回も面白かった。
特に貴志祐介さんの「こっくりさん」、子どもの話で終わるのかと思ってたらその後も続いていて、「こっくりさん」自体も今風に言うと「ガチこっくりさん」で、それが印象に残りました。