貴志祐介のレビュー一覧

  • クリムゾンの迷宮

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    過酷で不条理なサバイバルゲームの顛末を描いた物語。

    非現実的な設定ながらも、恐怖感の表現にリアリティが感じられ、筆力の高さが窺えます。

    展開に緊張感や迫力もあり、主人公の一つ一つの選択に、ハラハラしながら読みました。

    結末は賛否が分かれそうですが、とても印象的で個人的には気に入っています。

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    2025年10月09日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第3弾。

    以下印象的だった作品。
    北沢陶「お家さん」
    唯一読んだことのなかった作家さん。大阪の商家を舞台にしたしんねりしたジャパニーズホラーという感じでとても好みでした。お家さんの執念が深すぎる。他の作品も読んでみたい。

    恩田陸「車窓」
    新幹線の車窓から外を眺めていたらふいに見かけた灰色の楕円形の看板に浮かんだぼんやりした模様や数字や人の顔。自分もふいに見てしまうのでは、という恐怖と、ラストシーンにぞわっと来た。看板って近くでみるとめちゃくちゃでっかくてそれだけでも結構怖いもんな。

    背筋「窓から出すヮ」
    ネットから寄せ集め

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    2025年10月09日
  • 新世界より(下)

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    オーディブルで聴きました。
    貴志祐介氏の作品の中で上位のおすすめ本+未来ものということで。キモグロシーン満載で好みではないけれど、面白くて一気に最後まで聴きました。

    これはアニメ向けだなと思ったら、すでにアニメになっていた。そしてものすごくクオリティの低い作品にされてしまっていた。残念。

    少しググって出てきた画像を見ても、アニメーター志望の小学生5年生が描きためていたノートか!くらい、ひどい。。。誰か作り直してーー。

    それにしてもグロい文章を書くときにはその場面をリアルに想像すると思うのだが、貴志氏は嫌にならないのだろうか。ならないからここまでの作家になったのだろうけど。

    グロい殺され

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    2025年10月05日
  • 新世界より(中)

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    千年後の日本。呪力を持つ人類は「秩序ある社会」を築いていたが、その裏には恐ろしいルールが隠されていた。
    上巻での出来事を経て、早季たちは少しずつ世界の真実に触れていく。失われた歴史、管理された社会の仕組み、人間とバケネズミの関係……。
    表向きは平和に見える世界が、実は不安定なバランスの上に成り立っていることが明らかになり、彼らはその現実と向き合わざるを得なくなる。



    感想メモ
    •上巻で残っていた違和感が少しずつ回収されて、世界の仕組みが見えてきた。
    •ただ、新しい謎も同時に生まれて、むしろ緊張感は増している。
    •後半にかけて展開にスピード感が出てきて、一気に物語が動き出した印象。
    •「人

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    2025年10月04日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ホラー苦手なのでかなりビビりながら読み進めていたのですが、結果的に読み終わってみると読み進めなくなるまで怖いとは思いませんでした。
    多重人格をベースに構成されるホラーは新鮮で面白かったです。

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    2025年10月04日
  • 秋雨物語

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    めちゃくちゃ怖い!というよりは、ゾワゾワとするというかなんかイヤーな感じがするホラー小説集でした。
    4つの中短編が収録されています。

    悪夢を見る作家がテレポートしてしまう『フーグ』と、前世の行いによって今世で餓鬼道に落ちてその呪いを受ける男性の話『餓鬼の田』、唯一無二の歌声を持つ歌手がなぜその歌声を手に入れることが出来たのかその生涯を探る『白鳥の歌』が好きでした。
    『白鳥の歌』は、これでもかと語られる音楽の蘊蓄が面白くてもっと読みたいと思いました。

    スワン・ソング(芸術家や匠が人生の最後に残す最高の作品)、池塘(湿原の泥炭層にできる小さな池)、フーグ(乖離性遁走)など、知らない言葉を知るこ

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    2025年10月02日
  • 新世界より(上)

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    1000年後の世界。人間は呪力という超能力のようなものを使うようになっている。
    子供たちは、情報を操作され、統制され、制限されていて、都合の悪いことは記憶ごと操作され、それにすら気が付かないでいる。
    まだまだわからないことだらけの上巻、この世界についてどんな秘密があるのか……

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    2025年09月29日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    未知のものへの恐怖を存分に感じさせられた。
    『お家さん』長吉の前に現れる霊の痛々しい様、そして何より結末の後味の悪さが面白い。

    『猫のいる風景』
    語り手の悪趣味な復讐とシャブ漬けにされた猫が好き。

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    2025年09月25日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    読後すっきりする結末ではなかった・・。
    まず登場人物みんな頭がいいなぁという薄い感想が出てくる。ちょっとした違和感、他の人の言葉尻からよくもそんなに色々考えが及ぶものだ。
    そして冤罪が恐ろしい。自分だったら、やっていない事でも何度も強く決めつけてやったと言われたら「記憶にないけど、そんなに言うならそうかも」ってなってしまうかもしれない。そんな私が冤罪事件に巻き込まれたら黙秘一択しかないな・・。それも無理かな・・。

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    2025年09月25日
  • 新世界より(中)

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    とにかくびっくりしたのが「え、ここで急にLGBの話に?」という展開。
    しかもその描写が、もう官能小説かってくらい濃厚で、正直ストーリーよりもそっちの衝撃の方が記憶に残ってますw 外で読むのは恥ずかしい(/ω\*)
    人にもあまりオススメできない(´;ω;`)

    ただ、それが単なる描写のためじゃなくて、この世界の“人間のあり方”とか“秩序を守るための仕組み”に繋がっているのがまた恐ろしい。
    性や関係性すらも管理されている感じが、現実とも重なってゾクっとしました。

    上巻よりも人間関係が複雑になってきて、ここからどう話が転がっていくのか…続きが一応は気になるって感じかな。

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    2025年09月18日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    北沢陶さん目当てで読みました。
    主人公は、家と関係ないのにあのような結末は気の毒だなと思いましたが、面白かったです。
    でも、やっぱり長編の方が魅力的かもしれません。

    全体的に、読んでいる最中は先が気になってドキドキするも、結末で「結局何なんだ」というのが多かったように感じます。それを楽しんで、ということなんでしょうけれど。

    「猫のいる風景」は、胸糞サイコで、猫ちゃんも絡んでくるし、好き嫌いが分かれそうです。
    が、私は賢い姪っ子が小気味よく追い詰めていくのが痛快でしたし、それ相応の報いを受けてスッキリしました。

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    2025年09月18日
  • 黒い家

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    保険会社に勤める主人公は、ある日、顧客に呼び出され、そこで子供の首つり自殺を目撃してしまう――。生命保険を題材にしたサイコホラー。

    印象的だったのは、悪役の異常さです。家族の身体を故意に切り落とし、傷害保険で金を得た後、さらに生命保険金を狙う。単純で近視眼的な考えしかできない犯人ですが、それゆえ人とは思えない恐怖を見せつけます。セキュリティ意識が今ほど高くなかった90年代という時代背景も手伝い、じわじわと主人公の個人情報を暴き、追いつめていく様は背筋が冷たくなります。
    また、脇を固めるキャラクターたちも印象的です。契約者を恫喝して解約に導く「潰し屋」など、保険業界ならではの独特な人物像が描か

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    2025年09月16日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    法事で暇だったから合間にぶわっと読んだ。

    最初本を開いたときは、フォントの小ささとページの多さにびびったけど全然気にならないぐらいスラスラ読めました。

    怖いです。
    夜だったら絶対ビビってた。

    サイコパスを出してくるあたり貴志さんらしさ。
    ただホラー小説は私の好みじゃなかったみたいです。
    面白かったけどそこまで引き込まれなかったかな。

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    2025年09月05日
  • 梅雨物語

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    同じシリーズの秋雨物語の方が面白かった
    最初の物忘れの俳句の話がとにかく長かったけど、面白さでいえばそれが唯一
    他の短編は微妙

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    2025年09月04日
  • クリムゾンの迷宮

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    黒い家とは違い、前半から割と怖い。
    相変わらず貴志祐介の本に出てくる女性は中谷美紀の様な細身で綺麗な女性が多いw

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    2025年09月01日
  • 黒い家

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    まず読み終わった感想は、五十嵐貴久さんの「リカ」を思い出した。
    サイコパスな女性が確かに怖いと感じたけど、私的にはもう一捻りホラープラス何か欲しかったなぁという感じでした…
    ただ生命保険会社の裏側とかが分かって面白かった!
    保険金目当ての殺人や詐欺なんて、想像以上に現実にあるのかもしれないなと思ってしまった…
    そういう意味でもホラーだな!

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    2025年08月31日
  • 黒い家

    購入済み

    完全ホラー

    まず読み終わった感想は、五十嵐貴久さんの「リカ」を思い出した。
    サイコパスな女性が確かに怖いと感じたけど、私的にはもう一捻りホラープラス何か欲しかったなぁという感じでした…
    ただ生命保険会社の裏側とかが分かって面白かった!
    保険金目当ての殺人や詐欺なんて、想像以上に現実にあるのかもしれないなと思ってしまった…
    そういう意味でもホラーだな!

    #怖い #ドキドキハラハラ

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    2025年08月31日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    多重人格に潜む恐ろしい人格の話。
    幽体離脱とかエンパスとか、予想してなかった切り口でこれはこれで面白かった。
    身体を持たず精神だけで人を殺せるって言うのが超人過ぎる気も…笑
    ラストはゾッとしました。

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    2025年08月31日
  • さかさ星

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    今年の夏もホラー!第4弾!重々しい雰囲気で始まる邪悪な物の存在正体、事件の概要が見えてこない、それが妙に引っかかってくる!何かある?登場人物も何処か謎?不気味?な印象を受ける。
    話が進むにつれなるほど!と納得する事が増えてくるが、どうしても謎に包まれ、傍若無人に何が起こるかわからない恐怖のイメージが全体を靄の様に覆う。
    読後感じたストーリー自体は案外シンプルなホラーな印象を受けるが、多くの呪物の謂れや来歴が複雑で、理解するのに若干抵抗があった。
     しかし、しっかりとしたホラー小説を楽しむ事が出来た!今の映画の技術であれば、迫り来る恐怖の緊張感を映像化もありかと感じる!シンプルで何処か懐かしいホ

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    2025年08月27日
  • さかさ星

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    ネタバレ

    ホラーだと知らずに貴志祐介の最新作というだけで読み始めた結果、ホラーが苦手な私は怖すぎて震えながら読みました。
    とても面白かったですが、最後のバトルシーンがもう少しあったらよかったなぁと思いました。

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    2025年08月26日