貴志祐介のレビュー一覧

  • 我々は、みな孤独である

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    貴志さんの小説は、様々なテーマがあり毎回ワクワクさせられる。同時にあらゆる観点と切り口から「人間を人間たらしめるものとは何か」を問いかけられているような気がする。
    今回は入口が【前世】で、貴志さんの新しいアプローチにやはりワクワクさせられた。
    蓋を開けると前世に加えて、記憶・意識・個と全、そういった切り口で問いかけられている。
    私はこの類のテーマが好きなのでなおさら惹き込まれたし、ラストは自然と涙が溢れた。まるで自分も記憶や意識を共に辿ったかのようなちょっとした追体験のような。
    今回の着地はきっと賛否別れるんだろうと思う。
    でもそれこそが私たちを私たちたらしめている証ともいえるのでは?

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    2024年07月11日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ネタバレ

    黒い家と比べて全然怖くない。でも、先が気になってほぼ一気読みした。黒い家は、現実に起こりそうだからこそ怖かったと思う。本作は多重人格の少女に、体外離脱した人間の魂?が入りこむという話だから、設定自体はとてもおもしろいけど、現実味はほぼない。それでもきちんと説得力を持たせて無理なく構成しているのは、すごいなと思う。結末は、まぁそうだよなとなる予想通りのものだった。

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    2024年07月07日
  • 極悪鳥になる夢を見る

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    エッセイってあんまり好きではないのだけれど、とてもとても面白かった。
    星マイナス1こ分は、作品の方が面白いからw
    貴志先生の中身が知れてよかった〜ってのは全然なく、むしろ先生であったことがマイナスではあるけれど、自分以外の人間の考えていること(=エッセイ)で「面白い」と思えたことがほぼ初めてなので、とても楽しかったかなー。
    内容、特に論じている章なんかは、神永先生ばりにウザかったけど←悪い意味ではないw

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    2024年07月06日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    設定こそ少しファンタジー寄りですが、恐怖の「質」は本物です。身近な恐怖という点では他の作品に譲るかもしれませんが、恐怖が最高潮に達する瞬間の、あの心臓を直接掴まれるような演出は、やはり貴志祐介ならでは。殺人鬼の気配が濃くなっていく、あの息の詰まるような緊張感は、他の作家ではなかなか味わえません。ホラーのジャンルにおいて、彼が頂点に君臨する理由を再確認しました。

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    2024年07月06日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    この前に読んだ横山秀夫や池井戸潤などと比べて文章が少し猥雑(他にいい表現が思いつかない)とは感じたが、途中から、特に裁判があ始まってからは気にならなくなり、ページを捲る手が止まらなくなった。特に法廷シーンは傑作。あそこまでの大胆な逆転劇は中々おめにかかれない。動機やラストは賛否あれど再審の望みのない冤罪事件を取り上げるにはこれしかないのかも、という出発点だったんだろうな。

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    2026年02月23日
  • 硝子のハンマー

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    純粋に面白かった!2章が始まったときに、あれ?はっきり解決せずに次の話にはいるの?って思ってちょっと騙されたから話の構成も楽しかったです。専門用語が出てくるとこも完全に理解できたわけじゃなかったけどよかったな。泥棒がセキュリティの仕事をしているというキャラ設定も良いし!続きも読みたい。

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    2024年06月08日
  • 黒い家

    ネタバレ 購入済み

    非常に面白い

    読みながらこちらも緊張してしまうような情景描写の優れた作品。
    『善意で踏み固められた道も、地獄へ通じていることがある、、、』とても好きな言葉です。

    #怖い #ダーク

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    2024年05月13日
  • 硝子のハンマー

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    すごいトリックでした~
    (途中トリックについていけないこともあったけど)
    でもそれを 説明できる探偵?防犯対策業者?がいるのもすごい!

    本離れしそうな時期だっただけに 本の面白さを再確認できてよかった
    ミステリーはやっぱり面白いです

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    2024年05月12日
  • 硝子のハンマー

    購入済み

    犯罪の手法とその操作の多様さに目を見張る作品でした。トリックの可能性を検証している前半はややまどろっこしいですが、後半にかけてどんどん面白くなります。犯人、正直逃げおおせてほしかったな…

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    2024年04月28日
  • 雀蜂

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    最後驚くと聞いていてもやっぱり驚きました!
    まさかの真相に最後読む手が止まらなかったです!
    貴志さんの文章はいつも読みやすくて話に没頭出来て素晴らしいですね。
    長さも短めで軽く読める作品でした♪

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    2024年04月17日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    壮大な物語なのにそれを感じさせない、疾走感溢れるスピードでこの物語の世界を駆け抜けたような気がします。特に下巻は怒涛の展開続きで、緊張感溢れる早季の姿に手に汗握りました。その昔呪力を持たない人をバケネズミに変えて排除した因果が、今回のバケネズミの反乱による大量虐殺を引き起こしてしまったのかと考えると、呪力を持つ人間の「驕り」こそが全ての元凶であったように思います。

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    2025年12月21日
  • ダークゾーン 下

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    ネタバレ


    中盤の対局はボードゲームの認識の裏をかくような(生き埋め作戦とか)でアクロバティックさを出しつつ、最終的にグリッドを進むゲームの原則に則り敵を倒すのが裏技と正攻法の両方楽しめてかなりよかった。軍艦島そのものの地理がちゃんとわかってないと文章だけでマップの特性を想像するのが大変ではある。地図欲しかった。
    最後はリサールタッチと玉の相打ちだったわけですが、将棋と同じ頭の使い方でいいんかなとちょっと思ったが面白かったのでok

    対局と断章が交互に出て最終的にエンドレス修羅モードに入る流れは勢いがあってよかった。
    将棋や囲碁、チェスなどのおもしろさがわかる人向けに書かれており、割と人を選ぶ気はする。

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    2024年04月05日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    あの時一緒に過ごした仲間達が、町に「危険」だと認識され消されていく…。
    あんなに大切な思い出だったのに、思い出せなくなるなんて辛いです。
    これからも辛い展開が待っているのだろうという思いと、でもこの世界の真実を見届けねばならないという気持ちで下巻に向かいます。

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    2025年12月21日
  • 新世界より(上)

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    ネタバレ

    近未来の日本を舞台としており、独特な設定の世界観が興味深いです。
    隠された先史文明の謎とは…⁉︎
    中巻も楽しみです!

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    2025年12月21日
  • 天使の囀り

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    風呂場… ぞわぞわする。特に風呂場のシーン。最後の最後に少しだけ希望がなくもない感じに終わるのがまだ救いかも。

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    2025年12月07日
  • ダークゾーン(上)

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    あまり将棋に詳しくもなく、始めは何が起きているのかよく分からないまま読み進めた。異空間で戦う各局面は映画のような描写でずんずんと引き込まれるも、上巻を読み終わる頃にも何がなんだか、という感じ。ただ各局の合間に書かれた現実世界の断章を辿ると、後半には段々と様子が見えてくる。最後には完全に謎が解けて、ぼろぼろ泣いてしまった。
    各局の戦いも手に汗握るものだったし、徐々に謎が解けていく構成も、謎自体も凄く良かった!
    戦いの描写が最初なかなか想像しづらかったので、ぜひ映像化してほしい…!

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    2024年03月01日
  • 黒い家

    購入済み

    ありがちなサイコパスの話だけど、結構面白かった。人格障害者?に嗅覚障害が表れやすいなは知らなかったなあ。

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    2024年02月20日
  • 我々は、みな孤独である

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    ネタバレ

    ハードボイルド・ミステリ・SF・ホラーのジャンルてんこ盛りが楽しく嫌いではなかった。ただ、後半はどうも魂の仕掛けが優先してしまって足元の出来事に綺麗にオチがつかなかった印象。ストーリー半ばで加茂禮子が結構決定的なヒントを出すので、そこで察しがついた読者は特にそうなんじゃないかな。

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    2024年02月11日
  • ダークゾーン(上)

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    ネタバレ

    感想
    将棋のようで違うのは、実際に命をかけた心理戦ということと、勝ち負けの先にあるのが何かは分からない恐怖。

    しかし、自分の手駒の歩兵に自分より段位の高い棋士がいるのに助言を求めないのはなぜ?

    あらすじ
    棋士の卵である塚田は、ある日突然、ダークゾーンと呼ばれる世界に掘り込まれる。そこでは赤軍と青軍が持ち駒を駆使して敵を倒す七番勝負。まるで将棋のような世界だ。

    持ち駒はゴーレム、死に手、鳥、軍師に歩兵とDF。敵の大将は自分と同じく奨励会3段の奥本であると分かる。

    三局目までで1勝2敗。塚田は逆転できるのか?

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    2024年02月08日
  • 鍵のかかった部屋

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    ネタバレ

    防犯探偵・榎本シリーズの第三弾。
    榎本が登場するとやっぱり面白い。
    表題作が特に面白かった。用意周到な理科教師と防犯探偵の対決で、論理的なトリック解明が楽しかった。金目当て、かつ子どもがターゲットになっている卑劣な犯人を、完全に追い詰めたその手腕は爽快感があった。
    いつでもビジネスライクで、人情みたいなものは榎本には無いかと思いきや、『佇む男』での以下のセリフが印象的だった。
    "「池端さん。残念ながら、取引には応じられません。私は、悪党ともビジネスはしますが、さすがに、人間相手に限定しているんでね」"

    青砥の推理に関しては毎度冴え渡らないのに、本人のハートは物凄く強くて尊

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    2024年01月30日