貴志祐介のレビュー一覧

  • 罪人の選択

    Posted by ブクログ

    全4編からなる短編小説。
    あまりSF作品を読んだことがないので理解し難い部分もあったが概ね面白かった。
    「夜の記憶」については最後まで何が表現したかったのかわからなかったが、個人的には「呪文」がとても興味深かった。
    おそらく全て、未来都市の話なのだろうが、現代でもなるほどなと思ってしまう部分が多々あった。

    0
    2025年04月24日
  • 新世界より(中)

    Posted by ブクログ

    上巻で感じていた微かな違和感が、中巻でついに「巨大な歪み」となって正体を現しました。謎が解けるたびに、この世界の成り立ちに寒気が走り、一瞬たりとも目が離せません。情報の解禁とともに話はどんどん複雑さを増していきますが、圧倒的な筆力のおかげで驚くほど読みやすい。私たちが信じている「人間性」とは何なのか、その根底を揺さぶられるような衝撃の連続です。

    0
    2026年03月26日
  • 新世界より(上)

    Posted by ブクログ

    読み始めは、独特の世界観や用語に戸惑い、説明をされても頭に入ってこないもどかしさがありました。しかし、中盤から物語のピースが少しずつ繋がり始めると、それまでの「分からなさ」が、実は緻密に計算された伏線だったことに気づかされます。人物の背景や世界の成り立ちが理解できた瞬間、物語の作り込みの深さに圧倒されました。今はもう、次が楽しみで仕方がありません!

    0
    2026年03月26日
  • 秋雨物語

    Posted by ブクログ

    やはり貴志祐介は長編の人かもしれない。
    どれも、つまらなくはないのだけれど、なんだか物足りないと感じてしまうのは、やっぱり短編だからだろう。
    一番読み応えのあった「こっくりさん」が100頁なのでぎり短編といったところで、オチまで持っていくための要素を縮めることが難しい作家なのだろうと感じた。
    ゆえに、どの短編も構想自体は面白いのに、極限まで面白さを削って無理やり短編にしたような感じで、どこか物足りない。

    0
    2025年03月17日
  • 硝子のハンマー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夫の友人からお借りしました。
    600頁以上ある分厚い本でしたが、中だるみもなくあっという間に読み切りました。弁護士と防犯コンサルタントが密室殺人の謎に挑むミステリです。

    面白かったのですが、ちょっとだけ。
    タイトルが大きなヒントになりすぎ!
    トリックはもちろん見破ることは出来ませんでしたが、鈍い私でも硝子に関わることだろうと予想が出来てしまいました。
    それ自体予想せずにもっと純粋に驚きたかった。。

    0
    2025年03月14日
  • 硝子のハンマー

    Posted by ブクログ

    貴志祐介さんというと黒い家のホラーの印象があるが本作のようなミステリーも秀逸
    中盤まで見事にミスリードされる
    後半パートで榎本が犯人に迫るまでは一気読みでした

    0
    2025年03月02日
  • 秋雨物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「餓鬼の田」
    青田の話を最初から全く信じようとせず、分析して、
    それが正しいかのように勝手に理解して納得してる
    美晴の態度が鼻についてしまい、話がどうとかいう
    より意識がそっちにいってしまった。
    確かに信じ難い話だけど、ひとの話はひとまず柔軟
    な心持ちで最後まで聞いて欲しいわ。

    「フーグ」
    悔しい!!
    状況も条件も揃ってたし、ちゃんと記述もされてたの
    に…ただただ話を楽しんでしまった。
    怖いというより、かわいそうだと思った。
    苦しかっただろう…。
    あ”〜 それにしても気づかなかったのが悔しい!

    「白鳥の歌」
    これは…なんとも…切ないというか…なんと言うか。
    最後は少しショックだった。
    黒人、水… これも示されてたのに!

    「こっくりさん」
    中では一番読み応えがあった話。 面白かった。
    だけど、拓矢は本当に充分苦しんだのか?
    最後まで卑怯だったような気がするが。

    どれも「秋雨」の雰囲気に合う話でした。
    少し切ないような、不気味であるような…

    0
    2025年02月16日
  • 秋雨物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラー全体そうかもしれませんが、凄く想像するとジワッと怖い、上手く文書にできませんが貴志さんを感じる4本でした
    餓鬼の田
    結構美晴性格的にはあまり、というかまぁでもこういう子いるよな、って思った。私なら!と盛り上がったその瞬間、すんっ、って感情がなってしまうのなんかちょっと面白いというか青田さんこれの繰り返しなんだろうなぁと
    フーグ
    怖い…まさかウォーターベッドがそんな事になるなんて。もし普通のベッドだったらそんな事になかったのだろうか、いやでも、結局マットの間に転送されてしまうのだろうか、とか
    てか松浪の下心が。もう途中で手を引くべきだったのに結局最後まで…もちろんそうじゃなければ話にはならないですが
    あのあと警察に亜貴とともに滅茶苦茶疑われるだろうなぁと。亜貴も警察にすぐ連絡せずに松浪に連絡したんだな。なんにせよ黎明途中、抗えた!勝った!みたいなテンションになったけど霊能者、本物でした…
    白鳥の歌
    音楽の知識というか、そこの情報量が凄い
    結局現代の医学でもその悪魔の治療はできない、と言うことなんですかね…ロスさん…
    こっくりさん
    結局これは静かに逝く為のものだった、という結末…
    神頼みしてる時点で限界を迎えている人達

    一番心に引っかかったのは、フーグかな。もう途中気になって気になって、読むの止められなかったです

    0
    2025年02月13日
  • コロッサスの鉤爪

    Posted by ブクログ

    室内迷路の密室と、海上で誰も近付けない密室。
    さすが貴志祐介、読みやすい。
    後者のコロッサスの鉤爪は犬の可哀想な部分があったので二度は読みたくないかな。
    だんだん榎本のキャラが変わってきてる感じ。青砥も。これはこれで面白いけど。

    0
    2025年02月06日
  • 雀蜂

    Posted by ブクログ

    ハチとの死闘という内容から、期待していなかったが、終盤にかけての流れはハラハラして内容に引き込まれた。期待が低かった分、面白く感じた。

    0
    2025年01月19日
  • 罪人の選択

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    貴志祐介さんの作品を読みたくて読んでみた。
    「夜の記憶」は、デビュー前に書かれたというSF。
    人間ではない生き物視点で進むパートと、ある人間によるパートが進んでいき…
    完全に光がなく、音の周波を発信しその反射で地形や障害物の有無を把握する生き物の視点がとてもリアルで、天敵に狙われるシーンには思わず息を呑みました。
    「呪文」は、銀河文化調査にて植民惑星「まほろば」を訪れる話。豚に似た神をひたすら”憎み呪う”という恐ろしい風習により、念力(サイコキネシス)が発生し、それによりまた別の惑星に災害が発生し、それをまた憎み…
    無意識で憎み合うことで発生するという最悪の奇跡にゾッとした…
    「罪人の選択」は、妻と不倫した友人が、焼酎か缶詰を一気に呑む(食べる)、ロシアンルーレットなるものをする話。
    どちらかには毒が含まれていて…
    皮肉と恐怖が効いたお話。
    「赤い雨」は、新参生物「チミドロ」により、地球の生態系が崩れ、海や山などが全て真っ赤な世界での話。
    チミドロにより人間達は健康を害するが、一握りの人間だけが、チミドロの害を受けない「ドーム」に入ることが許される。
    「ドーム」では、チミドロの研究等々が行われているが
    ドーム内外の人々の格差等々読んでいて辛いものもあったが、青い地球を取り戻すために奮闘する人々の持つ「希望」に、胸を打たれました。

    0
    2025年01月18日
  • 悪の教典(上)

    Posted by ブクログ

    「この人おかしいぞ..?」っていう展開が続いてサイコ伏線がずっと続いてるおかげで一気に読み終わった..
    サイコパスが現在進行形で事を起こしていくのってやっぱり時々読みたくなるなーーーー
    寝る前に読むと口直しとしてほんわか日常系が必要になるときあるけど、おもしろかった!

    0
    2025年01月17日
  • 我々は、みな孤独である

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者の死生観、哲学がこの小説に詰まっている。主人公が占い師に対して、これまでの人類の人口という観点から、輪廻転生された者の数が合わないといい、占い師が詭弁で反論する場面は印象的。著者はこれまでもグロテスクなシーンを書いてきたが、本作は人間の皮を剥いだり、肉体を一方的に傷つけるところもあり、生々しい描写が多い。本作の終盤から、人類はみな誰かの生まれ変わりであり、誰かとつながりを持っている、繋がった記憶を忘れているから孤独と感じるのだと、著者は考えているのかもしれない。

    0
    2025年01月12日
  • 十三番目の人格 ISOLA

    Posted by ブクログ

    貴志祐介さんのデビュー作ということで読んでみた感想。
    黒い家やクリムゾンの迷宮などと同様、この作者は伏線回収の仕方が凄い上手だ。一気に伏線を解き明かすのではなく、徐々に徐々に意味がわかって、じわじわと鳥肌がたつ感じ。 
    やっぱりホラーやミステリー系は貴志祐介が一番面白いと思う。

    0
    2025年01月11日
  • 硝子のハンマー

    Posted by ブクログ

    トリックは、全然見破れなかった。自分ではもってなかった視点からの事件。本当にどの描写も気が抜けないと思い知らされた。

    0
    2025年01月03日
  • 十三番目の人格 ISOLA

    購入済み

    良い

    結構面白かった。読みづらいような文章でもなくすんなり映画を見ているような感覚で楽しむことができて良い。

    0
    2024年12月30日
  • クリムゾンの迷宮

    Posted by ブクログ

    人間がこれほどまでに短期間で、残酷に、そして合理的に「怪物」へと変わっていく姿に言葉を失いました。信じていた絆が、生存本能という一撃で粉々に砕け散る。その心理描写が緻密すぎて、読んでいる自分まで追い詰められていくような錯覚に陥ります。やはり貴志祐介さんは、人間の心の奥底に潜む「闇」を暴き出す天才です。怖すぎるけれど、目を逸らせない傑作。

    0
    2026年03月26日
  • ダークゾーン 上

    Posted by ブクログ

    貴志祐介さんの本は好きなのでこれも読みました。傑作は新世界よりだと思うけどゲームとかキャラデザのうまさが遺憾無く発揮されている作品だと思いました。暗い〜〜重い〜〜

    0
    2024年12月20日
  • 硝子のハンマー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最近ChatGPTにこんな本が読みたい、こんな映画がみたいと言って勧められたのを読んだり見たりしている。これもChatGPTに勧められた。
    最後まで犯人がわからず、これがトリックか、と解けたと思わせて違ってを繰り返す。登場人物と一緒に、これも違うのかーとなって楽しかった。
    最初が警備員の目線からだったからしっかり絡んで来るのかと思ったけどそうでもないのはある意味予想外。
    途中からは犯人目線パートになるから、犯人が誰なのかはわかるけど予想外。それに犯人目線で見ていくし境遇が可哀想だから感情移入してしまう。犯人側の心情を読んでしまうと、どうやってもハッピーエンドにならないから複雑。

    0
    2024年12月10日
  • 雀蜂

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いや、クソとかゴミとかめっちゃ悪評だったけど普通に面白かったんだが?!

    【あらすじ】
    雪の山荘に閉じ込められた小説家の安斎を突如襲う、凶悪なスズメバチの群れ。アレルギーを持ち1度でもハチに刺されたら死ぬかもしれない安斎は山荘を生きて出られるのか?!

    以下ネタバレ。
    前半は蜂との攻防がドキドキしたし(なんかキングのクージョとかみたいな、絶望的な状況の戦い的な)、ラスト25pのどんでん返しもえ?!て思ったけどそんなに違和感なかったし。
    確かに雑って言われりゃ雑な返しかもだけど、自然怖いからヒトコワに変わる感じが面白くない?読み返すと最初から結末の暗示があって、塚を意図的に避けてる描写とかも好きよ。作家だからってこんなに自作の引用するー?!とか思ってたのも、最後になるほどだからかって思ったし。


    主人公はアレルギー持ちじゃない癖にダブルという妄想からアレルギーがあると信じきって自分の喉に凶器刺した狂人。
    本物の安斎は恋人のネタを自分のエッセイネタにし、恋人の大事な作品をめちゃくちゃなパロディにする、さらに恋人を蜂を使って殺そうとしたサイコパスin雪の中。

    雪子こそが本当のアレルギー持ちで被害者。てか夜中に旦那に成り代わったジジイ入ってきてめっちゃ怖かっただろうな。そこが1番ホラーだよ!

    なんで酷評なのか謎。うーん?

    0
    2024年12月01日