貴志祐介のレビュー一覧

  • 新世界より(中)

    Posted by ブクログ

    上巻で感じていた微かな違和感が、中巻でついに「巨大な歪み」となって正体を現しました。謎が解けるたびに、この世界の成り立ちに寒気が走り、一瞬たりとも目が離せません。情報の解禁とともに話はどんどん複雑さを増していきますが、圧倒的な筆力のおかげで驚くほど読みやすい。私たちが信じている「人間性」とは何なのか、その根底を揺さぶられるような衝撃の連続です。

    0
    2026年03月26日
  • 新世界より(上)

    Posted by ブクログ

    読み始めは、独特の世界観や用語に戸惑い、説明をされても頭に入ってこないもどかしさがありました。しかし、中盤から物語のピースが少しずつ繋がり始めると、それまでの「分からなさ」が、実は緻密に計算された伏線だったことに気づかされます。人物の背景や世界の成り立ちが理解できた瞬間、物語の作り込みの深さに圧倒されました。今はもう、次が楽しみで仕方がありません!

    0
    2026年03月26日
  • 悪の教典(下)

    Posted by ブクログ

    凶行を重ねれば重ねるほど、詰めの甘さが露呈し始める後編は、スマートに見えつつも、どこか間抜けさが窺えて漸く蓮実の人間らしさに触れたような気持ちになる。

    というか、前任校でも連続自殺、次の学校ではクラス襲撃。蓮実の行く先々で事件は起こるわけだから、本来なら襲撃以前にもっと怪しまれててもおかしくはないぞ、ハスミン。

    とは言え、数多の窮地もその頭脳明晰さと巧みな弁舌で容易く人の心を掌握して来た彼がそう簡単に怪しまれないか。自分の思うがままに人を操っては満足気に微笑む、彼のそんな様子を想像したら鳥肌モノよ。

    自分にきちんと感情が備わっていてよかった。人の思いに共感できる心があって良かった。

    0
    2025年03月19日
  • 秋雨物語

    Posted by ブクログ

    やはり貴志祐介は長編の人かもしれない。
    どれも、つまらなくはないのだけれど、なんだか物足りないと感じてしまうのは、やっぱり短編だからだろう。
    一番読み応えのあった「こっくりさん」が100頁なのでぎり短編といったところで、オチまで持っていくための要素を縮めることが難しい作家なのだろうと感じた。
    ゆえに、どの短編も構想自体は面白いのに、極限まで面白さを削って無理やり短編にしたような感じで、どこか物足りない。

    0
    2025年03月17日
  • 硝子のハンマー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夫の友人からお借りしました。
    600頁以上ある分厚い本でしたが、中だるみもなくあっという間に読み切りました。弁護士と防犯コンサルタントが密室殺人の謎に挑むミステリです。

    面白かったのですが、ちょっとだけ。
    タイトルが大きなヒントになりすぎ!
    トリックはもちろん見破ることは出来ませんでしたが、鈍い私でも硝子に関わることだろうと予想が出来てしまいました。
    それ自体予想せずにもっと純粋に驚きたかった。。

    0
    2025年03月14日
  • 硝子のハンマー

    Posted by ブクログ

    貴志祐介さんというと黒い家のホラーの印象があるが本作のようなミステリーも秀逸
    中盤まで見事にミスリードされる
    後半パートで榎本が犯人に迫るまでは一気読みでした

    0
    2025年03月02日
  • 秋雨物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「餓鬼の田」
    青田の話を最初から全く信じようとせず、分析して、
    それが正しいかのように勝手に理解して納得してる
    美晴の態度が鼻についてしまい、話がどうとかいう
    より意識がそっちにいってしまった。
    確かに信じ難い話だけど、ひとの話はひとまず柔軟
    な心持ちで最後まで聞いて欲しいわ。

    「フーグ」
    悔しい!!
    状況も条件も揃ってたし、ちゃんと記述もされてたの
    に…ただただ話を楽しんでしまった。
    怖いというより、かわいそうだと思った。
    苦しかっただろう…。
    あ”〜 それにしても気づかなかったのが悔しい!

    「白鳥の歌」
    これは…なんとも…切ないというか…なんと言うか。
    最後は少しショックだった。
    黒人

    0
    2025年02月16日
  • 秋雨物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラー全体そうかもしれませんが、凄く想像するとジワッと怖い、上手く文書にできませんが貴志さんを感じる4本でした
    餓鬼の田
    結構美晴性格的にはあまり、というかまぁでもこういう子いるよな、って思った。私なら!と盛り上がったその瞬間、すんっ、って感情がなってしまうのなんかちょっと面白いというか青田さんこれの繰り返しなんだろうなぁと
    フーグ
    怖い…まさかウォーターベッドがそんな事になるなんて。もし普通のベッドだったらそんな事になかったのだろうか、いやでも、結局マットの間に転送されてしまうのだろうか、とか
    てか松浪の下心が。もう途中で手を引くべきだったのに結局最後まで…もちろんそうじゃなければ話にはなら

    0
    2025年02月13日
  • コロッサスの鉤爪

    Posted by ブクログ

    室内迷路の密室と、海上で誰も近付けない密室。
    さすが貴志祐介、読みやすい。
    後者のコロッサスの鉤爪は犬の可哀想な部分があったので二度は読みたくないかな。
    だんだん榎本のキャラが変わってきてる感じ。青砥も。これはこれで面白いけど。

    0
    2025年02月06日
  • 悪の教典(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白い!!!

    途中から普通にハスミン応援しちゃってました!
    そのくらい魅力的な主人公だと思います!!
    表向きは優しくて明るくて人気者。本性は共感性皆無の冷徹な殺人鬼。こういうキャラ本当に好き。

    ハスミンが1クラスを全滅させるまで殺して殺して殺し続ける場面に入ると、もう読む手が止まりませんでした。

    2人の生徒が既に殺された生徒を使いハスミンを欺いたシーン。
    正直なところ抜かりのないハスミンがあのトリックに騙されてしまったことに少し違和感を感じましたが、あの場面であそこまで機転が利く人間はそうそう居ないでしょうから。。生徒なら特に。。

    個人的には「迫り来る殺人鬼」よりも「確実に本性に近づい

    0
    2025年02月02日
  • 秋雨物語

    Posted by ブクログ

    ミステリーホラー作家として名高い貴志祐介さんの短編集である。4つの話から構成される本書であるが、1番オススメなのは白鳥の歌(スワンソング)だ。アメリカの歌手の伝記を書いてほしいと依頼を受けた作家と依頼者(オーディオマニア)が調査者の報告を受けるが、そこには悲しい歴史と秘密が隠されていた。。。
    貴志祐介による珠玉の短編集をぜひ味わってほしい。

    0
    2025年02月02日
  • 悪の教典(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    貴志祐介の『悪の教典』は、一度映画で観たことがあるものの、小説を読むのは今回が初めてでした。

    本作は、主人公の蓮見聖司が他人の感情に共感できないサイコパス教師であることを壮絶に描いています。 何か問題が発生すると、解決策として、人命を奪うことも選択肢も上がってしまう。

    蓮見は非常に賢く、生徒たちからも人望のある教師です。
    彼は卓越した人間関係の操り手であり、学校で起きるさまざまな問題を巧妙に解決していきます。
    しかし、彼が気に入らない人物が現れると、自分の関与を一切残さず、見境なくその人物を排除してしまいます。

    下巻に入ると、 生徒たちの予想外の行動によって、蓮見もまた予期せぬ行動を取

    0
    2025年01月20日
  • 雀蜂

    Posted by ブクログ

    ハチとの死闘という内容から、期待していなかったが、終盤にかけての流れはハラハラして内容に引き込まれた。期待が低かった分、面白く感じた。

    0
    2025年01月19日
  • 罪人の選択

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    貴志祐介さんの作品を読みたくて読んでみた。
    「夜の記憶」は、デビュー前に書かれたというSF。
    人間ではない生き物視点で進むパートと、ある人間によるパートが進んでいき…
    完全に光がなく、音の周波を発信しその反射で地形や障害物の有無を把握する生き物の視点がとてもリアルで、天敵に狙われるシーンには思わず息を呑みました。
    「呪文」は、銀河文化調査にて植民惑星「まほろば」を訪れる話。豚に似た神をひたすら”憎み呪う”という恐ろしい風習により、念力(サイコキネシス)が発生し、それによりまた別の惑星に災害が発生し、それをまた憎み…
    無意識で憎み合うことで発生するという最悪の奇跡にゾッとした…
    「罪人の選択」は

    0
    2025年01月18日
  • 悪の教典(上)

    Posted by ブクログ

    「この人おかしいぞ..?」っていう展開が続いてサイコ伏線がずっと続いてるおかげで一気に読み終わった..
    サイコパスが現在進行形で事を起こしていくのってやっぱり時々読みたくなるなーーーー
    寝る前に読むと口直しとしてほんわか日常系が必要になるときあるけど、おもしろかった!

    0
    2025年01月17日
  • 我々は、みな孤独である

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者の死生観、哲学がこの小説に詰まっている。主人公が占い師に対して、これまでの人類の人口という観点から、輪廻転生された者の数が合わないといい、占い師が詭弁で反論する場面は印象的。著者はこれまでもグロテスクなシーンを書いてきたが、本作は人間の皮を剥いだり、肉体を一方的に傷つけるところもあり、生々しい描写が多い。本作の終盤から、人類はみな誰かの生まれ変わりであり、誰かとつながりを持っている、繋がった記憶を忘れているから孤独と感じるのだと、著者は考えているのかもしれない。

    0
    2025年01月12日
  • 十三番目の人格 ISOLA

    Posted by ブクログ

    貴志祐介さんのデビュー作ということで読んでみた感想。
    黒い家やクリムゾンの迷宮などと同様、この作者は伏線回収の仕方が凄い上手だ。一気に伏線を解き明かすのではなく、徐々に徐々に意味がわかって、じわじわと鳥肌がたつ感じ。 
    やっぱりホラーやミステリー系は貴志祐介が一番面白いと思う。

    0
    2025年01月11日
  • 悪の教典(上)

    Posted by ブクログ

    善人にしか見えない蓮実の本性を、始めは違和感程度から徐々に露呈させていく文章が巧みで、不吉な予感を抱きながらも先を読まずにはいられない緊張感が至高だった。

    0
    2025年01月11日
  • 硝子のハンマー

    Posted by ブクログ

    トリックは、全然見破れなかった。自分ではもってなかった視点からの事件。本当にどの描写も気が抜けないと思い知らされた。

    0
    2025年01月03日
  • 十三番目の人格 ISOLA

    購入済み

    良い

    結構面白かった。読みづらいような文章でもなくすんなり映画を見ているような感覚で楽しむことができて良い。

    0
    2024年12月30日