Posted by ブクログ
2020年09月14日
ー教師であり、捕食者。
高校の英語教師、蓮実聖司。彼の授業は生徒たちを魅了し、他の教員まで掌握し、親衛隊ができるほどの人気だった。「教育者」として生徒たちを指導し、自分の理想の箱庭を創り上げる。それこそが蓮実教諭の使命であり、やりがいであった。たとえそのために、「殺人」という手段を使うことになった...続きを読むとしても。
好きな作者さん誰?って聞かれたら、絶対に貴志祐介さんは挙がります。
青の炎が一番好きです。未読の作品もありますが(ホラーが怖くて読めない)
この、描写とキャラクターの心情の動きがすごく自分にとって心地よいんです、、、(本の中身はえげつないですが笑)
悪の教典は、映画化したから、ご存知の方も多いかと思います。
わたしは映画は見てないのですが、過去のサイコパスで歴代1位だと思ってます、、、
殺意があるから、殺すわけではない。
バレるかもしれないから、躊躇するわけではない。
あくまでも彼にとって、学級づくりの一環に「殺戮」が含まれているんです、、、恐ろしい!
生徒たちが逃げまどうのですが、自分だったらこうするのに!!と妄想してしまいます。
上下巻あるのに、先が読みたくてすぐ読破してしまいました。
久しぶりに読んだんですけど、何度読んだって強烈。
最後の最後に、蓮実聖司と目が合ったような気がしてゾワーっとします。
(上下巻同じ感想です)