貴志祐介のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
迷宮
タイトル通りの終わらせ方。
面白かったけど気になる点が解明せず満足は出来なかった。
私にはバッドエンディングでもなくグッドエンディングでもない。
コンティニューに思えた。 -
Posted by ブクログ
貴志祐介 著「ダークゾーン(下)」を読みました。
異空間で続く壮絶な7番勝負、主人公の塚田率いる赤軍は1勝2敗の劣勢で第4局を迎える。果たして塚田は勝利を得、無事現実世界に戻れるのか。
7番勝負のそれぞれの戦いによってこの戦いの特徴が描き出され、読んでいる自分もこの異世界に入り込み、一緒に戦っているほどの臨場感を覚えました。
しかし、そこはただの勝負ではなく、一瞬の隙も許されない生死を賭けた死闘であり、見逃すことのできない展開が次々と起こり、ページをめくる手が止まりませんでした。
また、その戦いの狭間に挿入されるエピソードによって、なぜ、塚田がこの戦いをすることになったのか、な -
購入済み
奇妙な読後感
読み終わった後は何というか「あー…」という感じでした。
この作者さんの作品を読み終わった後はいつも同じような感傷を感じます。
結末がハッピーエンドか、バッドエンドなのか、微妙なラインをフラフラしている感じで、何とも言えない気分になります。その感じがとても癖になるのでこの方の本には病みつきにさせられます。
内容ですが、主人公の恋人のメールから始まり、帰国した彼の様子がおかしくなっていく様を描きつつ、その原因について主人公が奔走していくというものです。さらに大雑把に説明してしまうならば、貴志祐介らしいホラーであったと思います。
私は自分の知らない知識を読むことが好きなので、その部分でもとても楽し -
Posted by ブクログ
ネタバレ貴志 祐介氏の小説の特性と自分は考えているが、作品世界がどんなジャンルにもキッチリ当てはまらない混然さが、一つの魅力となっている。SF的でありながらファンタジーっぽくて、ホラーかと思えばミステリ的に収束して…と様々な既刊の作品において、これは正統派〇〇だ!と呼べる作品は見当たらない気がするのだ。
今作もいきなりの不条理設定から始まって、物語は加速していく。ゲーム小説?ファンタジー?と思いきや、将棋をベースにした戦略性の氏独特の創造性に、一気に持っていかれてしまう。
舞台が軍艦島で、異形のキャラ達が繰り広げるバトルは読者の好みは分かれるところだろう、個人的にはこの先のオチに期待しつつ読み終え -
Posted by 読むコレ
電子書籍だったので、本の厚みは分からなかったけど、一日一冊しか読めなかったところを考えると、それなりに厚い本だったんでしょう。けど、その時間が過ぎるのはあっという間でした。
自分は生来根気強いタイプではなく、長編を読み切る力に乏しい。なので、これまでの読書歴も、一冊ものか、どこで区切っても「まぁいいか」な連載物が主でした。
そういう意味では、一ページ目から結末までの伏線をしっかり張った長編を読むことの良さを教えてくれた、意義深い作品に出合えたような気がします。
とにかく、夢中で読んだ。面白かったです。
敢えて言うなら、読み始めに煽られ、期待してしまった結末とはちょっと異なり、惜しい! -
グロいですが…
よく映画化したなぁ、と思うようなぶっとんだ主人公です。彼には彼なりの理論があるのですが、後味悪いっちゃわるいですね。
物語としては一応結末を迎えていますが、その後が気になる作品でもあります。
周りにもこんな人がいたら…とゾッとします笑 -
久しぶりの新作♪
久しぶりの新作ということで、とても楽しみにしていました。
今回の敵は人ではなくタイトルの通り雀蜂ですが、臨場感ある描写でサクサク読み進められました。
ラストには、あー、そういうことか、というどんでん返しが待っています。
個人的には貴志祐介は長編でこそ!という期待があるため、星4つにさせて頂きました。 -
Posted by ブクログ
貴志祐介 著「ダークゾーン(上)」を読みました。
プロ将棋棋士の塚田は、異形の戦士として異世界で繰り広げられるバトルに突然戦う羽目に陥る。将棋の駒のように、味方のモンスターを操って戦うという奇妙なルールの下で続く七番勝負。塚田は戦いに勝利し、もとの世界に戻ることができるのか。
いきなり、異世界での戦いからスタートするという展開でしたが、さすが作者の得意とする所で、すぐにその世界観に入り込むことができました。
また、将棋に似た戦いの奇妙なルールも読んでいる中ですんなり理解し、その地獄のような戦いの勝負に夢中になっている自分がいました。
塚田の味方のモンスターはいずれも、塚田の知 -
購入済み
止まらない
所々に出てくる残虐なシーン、主人公の心の揺れ動く様など見どころ満載。
読み進める手が止まりませんでした。
これだけ風呂敷を広げまくってどうやってまとめるのか…下巻に期待