貴志祐介のレビュー一覧

  • 兎は薄氷に駆ける

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    「黒い家」をみてからこちらにきたこともあり、
    貴志祐介は人間の執着を書くのが上手いな~~と改めて思った。
    頭が回る・人を惹きつける魅力がある・粘り強さがあわさればまあ完全犯罪もいけるか、という。

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    2025年08月02日
  • 梅雨物語

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    ネタバレ

    三編それぞれ時代も扱う専門的な話も違って興味深かった。
    俳句の話で詳しい解説が入ったなと思っていたら、次の話では(オチに関わるので詳しくは言えないけれど)どちらかというと理系の分野の話だし、最後の話に至ってはキノコのオンパレードに狂言も絡むという。
    様々なジャンルに詳しくないと書けない話だなとしみじみ思った。

    話も最初の二つは主役が自業自得でオチに至るホラー話だが、キノコだらけの話はミステリ色が強く、また最終的には泣ける話という異色話。
    ホラー系と見せかけてのこの話、個人的にはすごく好みだった。
    キノコを使って懸命に伝えてくれていたのかと思うと……真相はしんどいが、感動的だった。

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    2025年07月31日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    トータル3.5くらい。
    書き下ろしなので全部新作だったのが良かった。

    この中で好きなのは貴志祐介の『猫のいる風景』かな。曖昧オチではなく、きっちりミステリーもしてホラーもやってる。お化け無しで楽しませてくれた。


    有栖川有栖『アイソレーテッド・サークル』
    クローズドサークルの定義について話をしていて、どこかミステリーな雰囲気はあるものの、結局何かは不明で、結局どこかの異界らしいということで終わる。でも面白かった。
    ミステリー小説だったら犯人がいるのに、この話では何かを見つけてはいけない、見てはいけない。犯人を見つけることが禁じられる恐怖。


    北沢陶『お家さん』
    丁稚奉公目線なので時代がわ

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    2025年07月30日
  • 梅雨物語

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    本当は秋雨物語から読みたかったけど、たまたま本屋で手に取ったので先に読んでみた。
    けどシリーズではなく短編集だったので特にこちらからでも読み進めることができるかと。

    皐月闇、ぼくとう綺譚は2転、3転する怖さで読み進める手が止まらなくなってしまった。
    皐月闇は女性の執念深さとそれでも忘れてしまう男性の終わりの見えない闇深さ
    ぼくとう綺譚は主人公の青年の心の闇、過去の罪が顕在化される、それが昆虫という中々の残酷さを伴う怖さ。

    一方くさびらはホラーを感じさせながらも想いあふれる祈りを感じた涙ぐむ内容だった。

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    2025年07月26日
  • 青の炎

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    この本は私が小学生のときに買った本で、当時わからないなりに読んでいました。
    大人になってから読み返して、こんなシーンがあったのかとか、あれはこういう意味だったのかとかを再認識しました。
    結末は覚えているけどそれに対する動機は忘れた状態で読み進めていて、最後の主人公の決断が切なくて、主人公はただ大切なものを守りたいだけだったのにな…とやるせない気持ちになりました。
    倒叙形式で書かれているので、普通のミステリー小説とは異なり、常に主人公目線で話が進んでいきます。

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    2025年11月22日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    一気読みしました。筆者作品のうちミステリー分野は「懲りすぎてて、よくわからない」ものも多く少し敬遠していましたが、本作品は謎解き要素は最小限として、多くを裁判の舞台劇としたことが良かったと感じました

    あらすじ
    ある嵐の晩、資産家男性が自宅で命を落とす。死因は愛車のエンジンの不完全燃焼による一酸化炭素中毒。容疑者として浮上した被害者の甥、日高英之の自白で事件は解決に大きく向かうと思われたが、それは15年前の殺人事件に端を発する壮大な復讐劇の始まりだった。“犯罪者”を執念深く追い詰める警察・検察、英之を献身的に支える本郷弁護士、その依頼で事件調査を始めた元リストラ請負人の垂水、恋人の無実を信じて

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    2025年07月21日
  • 鍵のかかった部屋

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    ネタバレ

    事件が4ストーリあるので、途中で飽きる事なく楽しめます!
    ただミステリーが解かれた時、その後が書かれてないので犯人はどうなってるんだよ!!!って気になってムズムズするので、その後が分からないと嫌な人にはムズムズすると思います。

    あまり賢くない私はトリックが頭で収集出来ず、途中難しいと感じました。ですが、最後は「こういうことだったのか」と分かるようになってるので途中分からなくても最後まで楽しめます。

    あと、この本が続編だと知らずに読んでました。
    まだ読まれてない方は『ガラスのハンマー』から読まれると良いと思います。

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    2025年07月17日
  • 新世界より(中)

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    上巻はこの異常で不気味な世界に馴染む様に読み終えた。
    中巻は、もう、とても濃厚だった。
    元々早熟な子供達が少し成長して、恋愛感情も、その表現もとても濃く描かれている。
    異常な世界となっていった町の過去も、凄惨さが濃く描かれる。
    どこを読んでも…濃い。

    読んでいても、何だか泥の中へ引きずり込まれる様な感覚だ。
    爽快感はないし、疲れるし、私にはかなり異質な物語だけれど、続きは気になってしまう。

    納得のいく結末になるのか。
    下巻へ。

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    2026年04月28日
  • 秋雨物語

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    感想として、結末が気になり最後まで一気に読ませられました。印象に残った話は白鳥の歌。登場人物のバックグラウンドや舞台の描写にとてもワクワクしました。さすがの一言です。

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    2025年07月15日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    やっぱり貴志さんの作品は
    読むのが楽しいというか
    続きが気になってどんどん読めちゃう。
    ものすごく不利な状況からの
    後半にかけての展開が
    ドキドキ楽しめました。

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    2025年07月14日
  • 秋雨物語

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    「フーグ」がオチまで含めて一番面白かった。
    すぐに予想がつきそうなのに、見事に騙されました。
    コックリさんはオチは思っていた感じと違っていたけど、やめられない引力があった。
    貴志祐介先生なのでハードルが上がってしまっているけど、何も知らずに読んだら相当面白い短編集だと思う。

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    2025年07月13日
  • もの語る一手

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    将棋をテーマに書いた作家さんのアンソロジー。
    それぞれ違ったタイプの世界観に入り込めてよかったです。貴志祐介さんの作品は謎解きみたいで好きでした。

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    2025年07月12日
  • 梅雨物語

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    貴志佑介先生の古い作品はまだ読めていないものもあるものの、新しめの作品は結構読めている。
    秋雨物語の時にも思ったが、長編ではなく、短編でも凄く厚みのある、世界観に没頭させる物語を見せてくれる。
    怖さだけでなくミステリ要素もあるため、展開が更に気になり飽きさせない構成。個人的にあらすじはどれもあまり最初惹かれていなかったのに、読み始めて仕舞えばあっという間だった。
    夏の夜長におすすめ!

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    2025年07月10日
  • 悪の教典(下)

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    もしも学校にサイコパスが紛れ込んだら。相変わらず読み手にグイグイページを捲らせる文章はさすが。読み手に考えさせる書き方と、映画のようにテンポよく切り替わるカメラワークがその真髄か。

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    2025年07月09日
  • 秋雨物語

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    ネタバレ

    ホラー短編4作品、どれも趣向が違っていて楽しめた。

    「餓鬼の田」
    怖いというより可哀想な話だった。餓鬼の飢えが癒えることはないのだ。

    「フーグ」
    寝ている間に自分の意思が通らない・制御できないという点で、実際に悪夢を見た時の感覚が想起され、その無限に膨らんでいく恐怖がとても良かった。監視カメラの映像を確認しているシーンは、その様子が頭に浮かんできてより不気味さが増した。部屋の隅にうずくまっているのって、たとえそれが生きている人間であっても妙に怖い。霊能者が「餓鬼の田」に出てくる人と同一人物に思えるので、その後も登場するかと少し期待してしまった。この霊能者目線の物語も読んでみたい。

    「白鳥

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    2025年07月09日
  • 梅雨物語

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    ネタバレ

    俳句から昆虫やキノコの生態まで、三編とも貴志さんの博学な知識がホラーとがっちり絡んで怖さを盛り立てる。
    俳句の読み解きから犯罪が明らかになる「皐月闇」はその手法と個室の二人だけの心理戦が独特の緊張感を持ってスリリング。
    庭を埋め尽くすキノコの幻覚に怯える「くさびら」のラストのせつなさはたまらなかったな。
    お気に入りホラーは「ぼくとう奇譚」。昭和初期のノスタルジーと異界の遊郭という夢幻と周到な呪いが蕩け合って口を開けたエグい末路が忘れられない。
    巧みな伏線回収は各話絶品、溜飲下がる因果応報ホラーだった。

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    2025年07月07日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    厚い本の割にスラスラ読みました。
    ある目的のため、刺し違える覚悟で行われた裁判はエンターテイメントとして面白い。感想はイロイロありそうですが、新たな餌は撒かれた。次はどう展開するのだろう。

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    2025年07月06日
  • もの語る一手

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    将棋をテーマにしたアンソロジーです。
    地味な表紙に反して、作者陣は華やかです‼️
    ガッツリ将棋の作品もあれば、エッセンスとして取り入れているものもあり、作風もバラバラ。なかなか贅沢な1冊です。
    橋本長道「なれなかった人」
    綾崎隼「女の戦い」
    が好きです。好みの作品も別れそう…。

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    2025年07月06日
  • 悪の教典(上)

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    長らく積読にしていたけど、一念発起。徐々に明らかになる蓮実の正体と、少しずつ綻んでくる展開は早く次へって気持ちになる。各章の不穏な締め、「モリタート」が効果抜群。この学校ダメな大人しかおらんっ!

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    2025年07月05日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ネタバレ

    久しぶりに貴志祐介先生の作品を読んだ。
    今作では、13人の人格が入り込んだ多重人格者・森谷千尋と、相手の表情や言動から本心を読み取る能力を持つ賀茂由香里が登場する。一人だけ紛れ込んだ殺人鬼・磯良との対立は緊張感に満ち、恐ろしい展開にもかかわらず、ページをめくる手が止まらなかった。
    特に磯良の描写は凄まじく、いかに恐ろしい存在であるかがひしひしと伝わってくる。貴志先生の表現力の高さが光っていた。
    「実体がないだけに、彼女の感じた磯良の本質が、イメージとなって現れたのだ。それは、無数の手足を持ち、半ば獣と化したような、醜悪な女の姿だった。」
    「磯良は、無数の手足を蠢かしながら言った。にやにや笑って

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    2025年07月02日