貴志祐介のレビュー一覧

  • 新世界より(下)

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    3冊合本されたやつを読んだので、全体の感想としてここに書く。
    とても、全部を通して1000ページ以上あったとは思えないほど、ページを捲る手が止まらなかった。
    冒頭は、世界観を伝えるためか、やや難解で、時間がかかったものだが、その甲斐あってか、後半になるに連れ、世界観にのめり込む感覚がすごかった。
    貴志祐介作品は、全体を通して緊迫感を読者に伝えるのがとてもうまいと思う。黒い家、悪の教典、クリムゾンの迷宮、そして本作、全てにおいて、実際に自分が追い詰められているような切迫した感じを味わえるのが、この作家の作品の魅力だと思う。

    貴志祐介の切迫感を味わいたければ、いきなり長編はしんどいと思うので黒い

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    2026年02月11日
  • 黒い家

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    映画は観たことがあったけれど、原作は読んだことのなかった作品。本を読んでいるのにまるで映画を観ているような緊迫感。これで新人賞とは、本当にすごい。

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    2026年02月10日
  • さかさ星

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    良い感じに日本ホラー!
    呪物っていかにもな感じですが、一つ一つにきちんと設定がされていて、それがストーリーに上手く組み込まれています。
    主人公が徐々に霊能力者を信頼していく過程が、ストーリーと見事に調和しながら動いていくのが良かったです。
    不審、疑心暗鬼、信頼、絶望。あらゆる暗い感情の渦巻く日本ホラーの良作です。少し長かったのと、呪物のくだりがやたら細かく、追っていくのが大変だったので星4にしましたが、最後まで飽きずに読み切れました。

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    2026年02月10日
  • 秋雨物語

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     怖がりの私には丁度良い塩梅のホラー短編集。人気の高い『フーグ』が1番ゾクっとした。眠ったらどこか知らない場所に移動してしまうという恐怖ときたら。悪夢の描写も恐ろしい。短いが『餓鬼の田』のうすら寒い怖さも秀逸。『こっくりさん』は展開が面白く一気読み。進一を馬鹿にする拓矢に少しの嫌悪感を覚えつつ、そういえば貴志祐介の小説の主人公ってこんなやつが多かったと思い出す。結局何を召喚したのかはっきりした記述はなかったが、世間一般的な感覚を持っていたのが面白い。今の子どもはこっくりさん知ってるのかな?

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    2026年02月08日
  • 青の炎

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    ネタバレ

    『黒い家』があまりに怖かったので遠ざけていた作家だが、本作の評判から実はずっと読みたかった。
    愛する家族を地獄に突き落とす曾根を警察も誰も守ってくれない。ならば、自分で殺すと決意した秀一。怒りは最も熱い青の炎と化した。
    孤独な完全犯罪と孤独な終わり。ただ家族を守りたかった。

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    2026年02月06日
  • さかさ星

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    醸成された人の怨念がなによりも1番怖いかもしれない。本当に怖い。めちゃくちゃ怖かった。終盤の亮太の精神力は何?

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    2026年02月06日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    YouTubeで凄惨事件の解説動画などを見ていたため、題材はあまり新鮮味は感じなかった。この小説が出る遥か前に、似たような事件が起きていることを知っていたので、それを元に書いたのかと感じた。とは言え、新鮮味に欠けるだけで小説は非常に面白かった。やはり一番恐ろしいのはいつだって人間なんだね。

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    2026年02月01日
  • クリムゾンの迷宮

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    人格とは、外界の状況、特に対人関係に対処するために習得する、いくつかの反応パターンの集積にすぎない

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    2026年01月30日
  • さかさ星

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    ネタバレ

    長編だったがあっという間に読み終わってしまった!
    でも市松人形いろいろと謎が残ってる部分もあるので、続編があるのでは!と楽しみにしています!!

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    2026年01月27日
  • クリムゾンの迷宮

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    ものすごく面白かった。
    どんでん返しのようなものがあるわけではないが、インシテミルのような緊張感や恐怖があり、一つの物語として面白かった。
    主人公の心情描写というよりかは作品全体としての構想としての面白さがあって、久しぶりにことでの作品を読んだからか新鮮な感じがした。
    読後感も綺麗な終わり方だったと思う。
    とてもいい作品だった。

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    2026年01月27日
  • 黒い家

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    いまさらのようですが、話題作です。例の事件とよく似ているというのでとても有名になったようですね。しかし、ここに登場する黒い家の住人たちというのはいったい何なんでしょう?こんな連中がほんとうにいるのか、という問いかけはもはや陳腐なのでしょうか?それに保険というのは、この物語を読むとよほど人間というものの善意に支えられているおめでたいもののように読めてしまうのですが、これもほんとうのところどうなのでしょうか?作者はもと生保会社に勤務した経験があるとのことで、ここに描写されているデータの数々も微に入り細を穿ったものが多く、うなってしまいます。うなっている間にこの物語の質量に押しつぶされてしまいそうに

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    2026年01月26日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    またAudible。
    若かりし頃の読書体験で覚えている。
    当時話題だった馳星周の「不夜城」と一緒に買った「黒い家」。その後、「天使の囀り」、「クリムゾンの迷宮」にもハマった。
    著者の新刊を楽しみにするようになり、高まり過ぎた期待のせいかそこまで、、となり、その後「新世界にて」は素晴らしかったが、その後また停滞。
    そして、この「兎」 。これは傑作だ。
    やっぱり貴志祐介はすごい。

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    2026年01月25日
  • もの語る一手

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    タイトルどおり将棋にまつわるお話たちです。「おまえレベルの話はしてない」は別で読んだことがあったので流し読みでした。「桂跳ね」は史書の解説みたいで、読むのが苦しかったです。将棋のルールをそもそも知らないので、そこが分かればもっと楽しめたのかもしれません。全体としては満足です。

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    2026年01月25日
  • 黒い家

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    怖すぎた
    でもホラー系ってどうしても主人公に対して「なんでそんな余計なことするの!?」ってイラついちゃうんだよなぁ。
    そうしないとホラーとして進まないから仕方ないんだけど。

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    2026年01月22日
  • 新世界より(上)

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    後半につれ面白くなったという意見が多いみたいだけど、個人的には中盤が一番核心をついていて興味深かった
    物語の設定がすごく細かくて、なんだか大作の予感

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    2026年01月14日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    最初の入り込めない部分を通り過ぎたら一気に読めました。

    1000年後なのにイメージは過去の日本という設定。さらに超能力を当たり前のように誰もが持っている面白い設定でした。

    その超能力の影響で様々なものが変異した中で同じような知能を持つけれど圧倒的に奴隷階級のバケネズミとの戦い。
    結局こいつらなんなんだろう?と思っていたけれど、その答えは最初からあったんだと最後に気付かされました。

    仲間意識、同族意識ってのはすごいな。その意識のために人って恐ろしいほどに酷くなれる。色んな意味で。恐ろしい。

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    2026年01月14日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    最終的には人間VSバケネズミの話になるんですかね?最初はとりとめのない存在だったものが、こうも存在感を放つとは。
    バケネズミは表面上へつらっているけれど、完全に手のひらの上で遊んでやるといった下剋上な感覚をひしひしと感じる。

    そして意外というか驚いたのが性的な部分。
    えっ…こんな普通に出てくるの!?と外で読んでたので思わず周囲を見回してしまった

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    2026年01月12日
  • 新世界より(下)

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    面白かった。けど良くも悪くも長かったな〜
    千年後の呪力が使える人間が暮らす世界の話。
    厚手の文庫本3冊の文量で、幼少期から始まって主人公の早季が大人になるまでの手記の形で書かれている。
    世界観もさすが、かなり作り込まれていて一部の隙もない。

    ただ…うーん自分のコンディションの状態もあるかもだけど、なんとなく冒険疲れ?なのか…没頭して読むのがやめられない!って感じではなかったんだよな…
    名作であることも、代表作であることも間違いないのだけど…

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    2026年01月12日
  • 梅雨物語

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    3つのホラー短編小説。
    ホラーだがミステリー要素もあるのが良き!

    貴志祐介なので安心して読める。

    中でも『くさびら』は必読である、この話だけでも読めて良かった、ラストの展開が素晴らしい!

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    2026年01月10日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    独特な世界観に引き込まれ、不安と緊張を抱えたままあっという間に読み終えてしまった。
    読み進めるほど違和感が膨らみ、名前が人格を表す伏線に気づいた瞬間、ぞっとする感覚に襲われる。
    物語は救いのある方向へ進むことを期待させながら、最後までその期待を裏切り、まさか!という終わり方をする。それでも、その後味の悪さこそが強烈で、簡単には忘れられない。読んでいる間も読み終えた後も、感情を静かに揺さぶり続ける作品だった。

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    2026年01月03日