貴志祐介のレビュー一覧

  • 兎は薄氷に駆ける

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    先が気になるし、おもしろくないわけではないんだけど、結局誰にも感情移入できずに読み終わってしまった。
    父親が冤罪で殺人犯となりつらい思いをした日高英之の、そのつらい思いの描写が少なかったせいかな。
    千春もなんでそこまで協力するのかよく分からないし。
    読んでいて応援する気持ちが不思議と湧かなかったんだよね。

    たまたま検察が感情的な人だったからラッキーだったんじゃないのか…?
    冤罪を生む取り調べはあるだろうと思うけど、検察官ってもっと冷静で頭がいい印象だから、どうにか切り抜けそうだけどな。

    なんかモヤモヤっとした気持ちを残したまま終わってしまった。

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    2026年08月05日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    世の中通常の価値基準では本当に理解できない人がいるもんだよな
    主人公や彼女は助かったけど、関わったせいで亡くなった人たちがあまりに不憫
    保険や虫や夢分析についてもちょっと詳しくなれる

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    2026年08月05日
  • クリムゾンの迷宮

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    物語の舞台やストーリーは適度な不穏さや緊張感があり面白かった。
    含みのある終わり方で続編を期待したがこれで完結っていうところが残念。。

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    2026年08月03日
  • コロッサスの鉤爪

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    防犯探偵・榎本シリーズの一冊で、2篇が収録されています。
    榎本が犯人とされ、自身で濡れ衣を晴らそうとする「鏡の国の殺人」と、海中で無残に死んだ元ダイバーの謎を追い、ソナーで監視された“音の密室”に挑む「コロッサスの鉤爪」ですが、どちらもキャラクターの立ち方が際立っていて、気づけば最後まで一気に読まされていました。
    密室トリックを水の中でやるという発想自体が面白く、読み始めからどこか息苦しいような緊張感があります。
    論理で解いていくミステリとしての面白さはもちろんありますが、それ以上に、海の底という逃げ場のなさや、ほんのわずかなミスが命取りになる状況がじわじわと効いてきました。
    読んでいるだけで

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    2026年07月30日
  • クリムゾンの迷宮

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    ホラー、サバイバル、サスペンスが融合したような作品。
    語彙や表現の多彩さと、サバイバルに関する知識があちこちに散りばめられていることで設定が突飛であるにも関わらず、リアルに感じられる。
    文量もそこまで多くないのでサクッと読み切れるところも良い。

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    2026年07月30日
  • 鍵のかかった部屋

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    防犯探偵・榎本シリーズ第3弾です。
    防犯コンサルタントと弁護士コンビが、4つの密室事件に挑む短編集です。
    物理や建築、防犯の知識をこれでもかと詰め込んだトリックが気持ちよく、ひとつひとつの“仕掛け”が解き明かされる瞬間はニヤッとしてしまいました。
    論理だけで密室を崩していくストイックさは貴志作品ならではで、一編ずつ隙間時間で読むと、頭がシャキッとする一冊でした。

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    2026年07月28日
  • ミステリークロック

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    とても緻密なトリックで楽しめました。そして今頃になってドラマ化していることを知りました。機会があれば見てみたいとと思います!ありがとうございます!

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    2026年07月28日
  • 黒い家

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    霊的な話じゃないけど、深夜に読んでると怖かったのでめちゃめちゃ天気の良いお昼に読んだ。終盤の追い詰められるシーンは「クロックタワー」というテレビゲームでどこから敵が出てくるのか分からず恐怖してプレイしていた気持ちを思い出した。

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    2026年07月26日
  • 狐火の家

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    防犯探偵・榎本シリーズ第2弾です。
    謎めいた旧家の空気と、人間の弱さや家族に潜む感情がじわじわ迫ってくる作品でした。
    特に表題作では、娘をめぐる抑えきれない思いが狂気となって現れ、思わず背筋が冷たくなりました。
    トリックの精巧さに感心しつつも、結局は嫉妬や孤独が事件を呼ぶのだと突きつけられるところに重みがあります。
    人間の闇を丁寧に描いた読書体験として、読んでよかったと思える一冊でした。

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    2026年07月22日
  • 悪の教典(上)

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    刺激の多めなサイコパスエリート教師話。
    後半どのように展開されるか楽しみである。
    感情がないからこそ心理学を学んで感情を擬態させる主人公。そして自分の意に沿わない人を次々と消していく。
    幼少期のストーリーでは、罪にならないように人を傷つけ、殺める話が多く、乱歩の「赤い部屋」を彷彿とさせた。
    ただ一方で、自作自演の犯罪や自殺と見せかけ他殺をするシーンなどは、指紋や色々な検証をすれば、その状況でその結果だと矛盾が生じるのでは?と思う内容も割と多いように感じた。
    主人公の過去の経緯についても解き明かされていくことを望む。

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    2026年07月18日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ネタバレ

    ※「天使の囀り」に出てくるキャラクターのネタバレ?を含みます。

    「天使の囀り」がとても良かったので、面白そうなあらすじのデビュー作も読んでみた。
    他者の心に寄り添う女神のような美人ヒロインは出来すぎだと思うが、本当に非常に心優しい人物なので嫌いにはなれない。人間の感情の機微の描写においては、貴志祐介は丁寧で誠実なので、かなり信頼できると思う。

    千尋の多重人格の成り立ちや人格のキャラクター達は丁寧に作り込まれていて面白かったので、イソラの話はない方が好みだったかもと思った。そこからちょっとジャンル変わるっていうか、オカルト超常現象系になっちゃった。
    人格達の名前の読み方と性別が一部ちょっと分

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    2026年07月18日
  • さかさ星

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    ネタバレ

    面白かった。
    後引くような怖さはなかったけど、読んでる間はずっとハラハラドキドキできた。
    個人的にはストーカー女のくだりが一番怖かった。
    霊能力者の使い方が上手い。中盤までは圧倒的な強さで読者に安心感を与え、後半ではそれを逆手にとって疑心暗鬼にさせ、絶望感も与えてくる。
    曰く付きの呪物を大量に扱う話なので血なまぐさいエピソードも沢山出てくるけど「黒い家」「天使の囀り」よりはグロくない。

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    2026年07月15日
  • クリムゾンの迷宮

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    途中から、もしかして??!!という予想とともに、ラストまで一気読み。
    面白かった!
    そっか、グールの作り方って!

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    2026年07月12日
  • 悪の教典(上)

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    貴志祐介さんの小説はやっぱり面白い
    科学、生物学、カルチャーetc
    小説を書く前にかなりリサーチされるんだろうなと
    いつも読みながら感嘆している。

    蓮実聖司という強烈なキャラクター
    日本のサイコパスキャラでも上位にランクインするのでは...
    前編なのでまだ鳴りを潜めているが、既にヤバい雰囲気

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    2026年07月12日
  • 新世界より(下)

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    ファンタジーだと思って読み進めてはいたけれど、
    訓示ともとれる内容に考えさせられました。
    最後まで読み進めると、
    もっと考えさせられました。

    私たちは今、何者なのか
    そんな風に感じさせる作品です。

    とにかくボリュームがあるので気後れしますが、一気に読み進められるので挑戦してみてください

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    2026年07月10日
  • 青の炎

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    ネタバレ

    男子高校生が主人公。
    母と妹の家族を守りたい気持ちが伝わってくるからこそ、彼に犯罪者になってほしくないと祈りながら読み進める。

    たまに出てくる学校での普通の高校生の会話にホッとする。

    どうして、働かない・アル中・お金をむしり取る(元)父親に他の家族が我慢した生活を強いられて、弱者が犠牲にならなければいけないのか。
    例えばいじめられた方やDV被害者が転校や引越しを余儀なくされたり、被害者側の精神的・金銭的負担が大きいことが納得いかない。

    頼んだわけではないのに、警察に対して主人公のアリバイを偽証した友達。いい友達に恵まれてるのだから、これからもっと高校生活を楽しんでほしかった。犯罪を犯した

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    2026年07月07日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    微妙に現実世界の常識と合ってるところと合ってないところがあって、絶妙な奇妙さがある。この感じ、パラレルワールド的な世界観、嫌いじゃない。

    ボタン一つ押すだけで、大量の殺人となる核兵器が、実感や罪悪感は少ないという描写は「ジェノサイド」でもあったな。
    妙に納得してしまう自分がちょっと嫌になる。

    1番いいなと思ったシーンは、やっぱり「新世界より」のタイトルが回収されたときかな。公民館から流れるシーン。車で「家路」流しながら読みました。

    とりあえず、注意欠陥な自分が、この分厚い本が最後まで読めるようになったことを褒めてやりたい笑

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    2026年07月05日
  • 黒い家

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    生命保険会社で働く若槻は顧客の家に呼び出されて子どもの首吊り死体を発見する。
    顧客の不審な態度から他殺と考え、調査を始めるが…。

    ヒトコワホラー…!貴志祐介さんはずっと昔に「悪の教典」を読んで以来でした。あの時夢中なって読んだ記憶が呼び覚まされました!後半は気になって一気読み!

    主人公にじりじり脅威が迫っていくのが恐怖でした。

    ただ本題に入るまで保険の話などが少し長かった気がするのと若槻の行動がどうにも共感できませんでした。どうして危ないとわかっていて関わるの…?と思わずにはいられませんでした

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    2026年07月02日
  • 硝子のハンマー

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    ネタバレ

    本格的な密室ミステリー
    貴志作品らしい緻密な描写と論理的な展開は健在で、斜め上をいく犯人には驚かされた。
    主人公コンビのキャラもすごく魅力的で面白かった!
    ただ殺さなくて良くね?とはなった。

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    2026年06月29日
  • 新世界より(中)

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    面白かったです。
    難しく途中で読んでわからないところがありましまが読み直すと理解できました(笑)
    貴志祐介さんが好きで天使の囀りを読んだ時のような夢中で読み切ってしまうような没入感を味わいたく読みましたが、引き込まれます。
    読んでいて安定して不穏や気の抜けないような緊張がつきまとう感じです。
    設定が人間や現実の生物と上手く合わせているので、そういったことって現実世界でも似たような形であるよねと複雑な気持ちになりますが、それも面白さだと思いました。

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    2026年06月26日