貴志祐介のレビュー一覧

  • 十三番目の人格 ISOLA

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    リアルとフィクションの融合が魅力の作品だった。
    終盤駆け足に感じてしまったが、とにかく面白く展開が気になったため自分のページをめくる速度が上がっただけかもしれない……。

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    2026年09月03日
  • 梅雨物語

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    ネタバレ

    どのお話も、過去に自分が犯した罪の償いをさせられる系の話で、平たく言えばロリコン。
    ぼくとう奇譚はとても面白く、実際に存在する種類の蝶が擬人化されて主人公の夢に出てくるという設定がとても良い。虫の特徴と主人公の特性が噛み合うような設定で、造形の深さに感動した。結末は自業自得。
    日晨はさかさ星にも出てきていたので、貴志祐介さんの小説ではお馴染みのキャラなのだろうか、彼についてもっと知りたいと思った。
    最後の、妻と子がキノコで主人公を守ってくれるお話は感動するけれどどこか切なくて、読んでいて少し辛かった。

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    2026年09月02日
  • 青の炎

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    憎しみの炎は青い。

    自分の家に入り込んできた母親の元夫。そいつのせいで主人公の櫛森秀一の人生は一変する。
    秀一の我慢は限界に達し、母親や妹を不幸にする元凶を殺害しようと綿密ない計画をたてるのだが。。

    というあらすじ。

    完全犯罪を達すべく、優秀な頭脳をもって計画を寝るのだが、わりとツッコミどころが多い計画を実行してしまう。作業工程多すぎて、目撃者やこれはあかんやろ的なミスも犯したりする。複雑に考えすぎなんだよなぁ。

    個人的にはもう少し、親父へのカタルシスが欲しかった所だが、終盤の追い詰められていく展開は、痺れるほど面白かった。

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    2026年09月01日
  • 鍵のかかった部屋

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    ネタバレ

    今回も色んな密室があって楽しい
    犯人のパーソナリティと作る密室トリックがリンクしてるのもいいね
    最後の劇団のやつはほんとにふざけてる これ定番になってるじゃん

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    2026年08月30日
  • 秋雨物語

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    ネタバレ

    どのお話も読んでいてじわじわと怖くなって来るお話だった。最後のコックリさんは呼んだことがあるような。いちばんゾワゾワしたのは転移のお話で、体が転移できないように無理やり対策したがために、部屋のウォーターベットの中に転移してしまうという結末があまりにも恐ろしい。溺死体を夢で予知していたのもあとから分かってゾッとした。
    神の力に抗った罰ようだけれど、どこともしれない場所に転移するのなんて絶対に嫌だし、一体どうすれば良かったのだろうと深く考えた。
    白鳥の歌、は、感染症が原因であの素晴らしい歌声を出せるという結末で、期待していたほど恐ろしくはなかった。ロスさん無事であれ。

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    2026年08月30日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    怖い、怖すぎる。
    文章でこれだけ恐怖心を煽られた経験は中々ない。
    特に菰田幸子が会社に忍び込んでいると分かってからの展開はもう心臓バクバク。
    なのに、読む手が止まらなくて読み終わった後に少し後悔する。(怖すぎて)
    場面を頭の中で映像化しながら読み進めるのが楽しかった。

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    2026年08月28日
  • 青の炎

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    そうなるとは、という結末。
    私自身、土地勘のある湘南を舞台にした小説なので、ドラマを見ているように光景が目に浮かんだ。
    この作家さんを読むのは2冊目。どちらも主役は頭がよく知識量豊富なのが似ている。

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    2026年08月28日
  • 罪人の選択

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    ネタバレ

    貴志祐介さんの小説はどれもハズレがなく、心の底から楽しんで読むことができる。
    SFはあまり読まないけれど、貴志さんに限っては別。

    「夜の記憶」は、人間が異星人に滅ぼされた後に海洋生物となった話をえがいていたのか?
    人間だった頃の描写と交互に話が転換していく。

    呪文、は、私が一番好きな貴志さんの作品である新世界より、と通ずるところがあり、AIに支配された後の星間企業だったりなどの設定がリアリティ高くて面白かった。時間も距離も離れたふたつの星での住民同士の憎み合いで自滅する結末は切ないけれど、タミちゃんは生き残れるようでほっとした。が、マガツ虫の正体は結局なんだったのか?

    表題である罪人の選択は、過去と今とを交差しつつ、罪人本人に焼酎か缶詰を選ばせる。
    罪人は必ず間違った方を選ぶ、ゾクッとしたけれど面白かった。

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    2026年08月26日
  • クリムゾンの迷宮

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    ネタバレ

    貴志祐介さんの作品の中では特に好きだった。
    冒険やアドベンチャー感もありつつ、サバイバル要素もあり、頭と身体を使いながら敵から逃げたりミッションをクリアしていくのが、読んでいて次の展開を早く追いたいと思えるくらい面白かった。
    何も知らない8人が集められたかと思いきや、ゲームマスターやカメラマンも紛れたものだったこともスパイスとして面白かった。
    一読者としては、このゲームを主催していた人たちや、参加者の選定基準についてもっと知りたいと思った

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    2026年08月25日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    ずっとドキドキしながら読んでいた。悪い夢見そうな感じ、寝るのが怖くなった。

    結構前の本だけど、サイコパスは頭部外傷が影響しているって既に言われていたんだなと。(あとは生育環境だったり、それだけではないだろうけど)

    本を通して常におどろおどろしいのに、どこか希望があった。それが恵さんの存在か、と後書きで納得した。あとは同僚も主人公に味方というか、邪険にせず、助けてくれる感じがあって救いだった。
    最後もまた暗い戦いが始まりそうだったけど、隣には頼りになる仕事仲間がいるし、母親や彼女との仲も深まって、周りの人に支えられながら働いていくんだろうと希望を感じた。

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    2026年08月24日
  • 青の炎

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    切なさ、緊迫感があり、ぐーっと主人公に感情移入してしまう作品。
    貴志祐介さんの中では非常に読みやすく、一般ウケしそうな本

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    2026年08月21日
  • 天使の囀り

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    怪異系ホラーではなくSFホラー or SFミステリー作品。
    著:鈴木光司の「リング」シリーズに近いテイストを感じた。
    作中で説明はあるが、医療専門用語を多用するので、万人向けでは無い。
    余談ではあるが、本作品は1998年作品であるものの、現代でも続く痩身信仰での弊害(摂食障害)・自己啓発セミナーに見せかけた宗教集会・現場から行政機関への不信感等の社会問題もストーリーの中に盛り込まれており、28年経つというのに社会はそんな変わっていないのだなぁと嘆息してしまった。

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    2026年08月18日
  • 悪の教典(下)

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    自分の保身だけを考えるとこうなるのか。
    この主人公には自分しかないんだよな。何をするにも自分自分自分。他人は自分を脚色する添え物。
    いや、凄まじい小説だった。
    クリムゾンの迷宮や新世界よりも凄かったが、これも凄い。もう凄いとしか言えない。

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    2026年08月16日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    上巻の追われ続ける恐怖から一転、日常が戻ってくる。
    しかし歯車が少しずつ噛み合わなくなり、噛み合わなくなる原因も徐々に明らかになっていく。

    瞬の、早季にかける最後の言葉はずるかった。もはや呪いの言葉。
    そしてそんな瞬を忘れてしまっている事実に気づき、記憶を取り戻そうと、忘れたくないと抗う子どもたち。

    過酷すぎる設定。どうか彼らに救いがあってほしいと願いながら下巻に進みます。

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    2026年08月18日
  • 悪の教典(上)

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    ドラマのデクスターやジョジョ4部の吉良、そして悪の教典の蓮見。
    サイコパスキャラが何故魅力的なのか考えると、他人に共感せずに自分勝手に振る舞う様が自由に見えるからなのかなと思う。
    客観的に見るとかなりの綱渡りをしているのに何故か犯罪が露見しないのがサイコパスものの面白い所。
    下巻ではおそらく捕まるんだろうけどそこまでの過程を早く読みたい。

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    2026年08月15日
  • 新世界より(上)

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    ネタバレ

    舞台は私たちの暮らす日本と同じはずだが、読み進めるうちにそこかしこで感じる違和感。主人公たちには当たり前の世界なので当然のように説明される生き物たちも、もちろん読んでる自分には得体の知れないもののため、うっすらとした不気味さに少しずつ包まれていく。

    子ども特有の好奇心。それゆえに禁忌を犯して取り上げられた神の力を終盤に取り戻し、その圧倒的な強さでさあこれで家に帰れる!…とは思えず、えも言われぬ不安はずっと付きまとっている。

    前半にしっかり舞台設定がされ、中盤からこの世界の歪さが浮き彫りになってくる。が、もちろんまだ序盤。だってまだ上中下の上!主人公たちの過酷な環境に感情移入して早くも疲労感がすごく、あと2冊も残っていると思うと先の見えない不安に眩暈がしそうだが、彼らの戦いをしっかり見届けたいと思う。

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    2026年08月15日
  • 青の炎

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    再読。

    古今東西、「怒りは自身を滅ぼす炎」的なことは、あらゆる本や教訓で耳にしていて、「全くその通りだ!」と思っているのにも関わらず、そんな覚悟を平気で超えてくる描写で主人公の秀一と共に怒り、曽根をやっつけろ!と思いながら読んでしまいました…

    秀一と対照の「無敵の大門(敵を作らないからという理由に由来)」という登場人物がいるのですが、彼のように生きるべきなんだ思いながらも、彼が秀一と同じ状況だったらどうなるのかなと読後も色々と考えることができました。

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    2026年08月14日
  • 黒い家

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    おすすめのミステリー小説としてyoutubeで紹介されていた本。
    生命保険の会社員である主人公が被保険者の自宅に訪問の際事件に巻き込まれてからは一気読みだった。続きが気になる感が上手だなと思った。
    途中主人公が色々な目に会うのになんで彼女の身の保全に意識が向かないんだろと思いつつ、案の定彼女監禁されてるし、と少しモヤモヤ感はあった。
    最後はミステリーというよりもサスペンス映画みたいだった(笑)
    時折心理描写で蜘蛛の話が出てくるがその心理描写と物語の照らし合わせるのがすごく上手だった。小説家ってそういう細かい所もしっかり考えて文章を作ってるので完成度が高い。映像では感じることのできない感動だと思う。
    面白かった。

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    2026年08月13日
  • 黒い家

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    まさに「いちばん怖いのは人間なんですけどね」を表したかのような作品でした。何をしでかすか分からない理解できない「サイコパス」をテーマにしたものだったのですが、本物を見た気がしました。しかし、何が起こるんだろうという好奇心から読む手が止まりませんでした。

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    2026年08月12日
  • 黒い家

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    ホラーというよりサスペンスでは?幽霊よりも生きた人間の方がよっぽど怖い。
    30年近く前の作品なので、精神疾患まわりの用語が今とは違っていて、当時はずいぶん直接的な表現だったんだなあと思った。保険業界の当時の事情や問題点なども知れて勉強になった。

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    2026年08月12日