貴志祐介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ三編それぞれ時代も扱う専門的な話も違って興味深かった。
俳句の話で詳しい解説が入ったなと思っていたら、次の話では(オチに関わるので詳しくは言えないけれど)どちらかというと理系の分野の話だし、最後の話に至ってはキノコのオンパレードに狂言も絡むという。
様々なジャンルに詳しくないと書けない話だなとしみじみ思った。
話も最初の二つは主役が自業自得でオチに至るホラー話だが、キノコだらけの話はミステリ色が強く、また最終的には泣ける話という異色話。
ホラー系と見せかけてのこの話、個人的にはすごく好みだった。
キノコを使って懸命に伝えてくれていたのかと思うと……真相はしんどいが、感動的だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレトータル3.5くらい。
書き下ろしなので全部新作だったのが良かった。
この中で好きなのは貴志祐介の『猫のいる風景』かな。曖昧オチではなく、きっちりミステリーもしてホラーもやってる。お化け無しで楽しませてくれた。
有栖川有栖『アイソレーテッド・サークル』
クローズドサークルの定義について話をしていて、どこかミステリーな雰囲気はあるものの、結局何かは不明で、結局どこかの異界らしいということで終わる。でも面白かった。
ミステリー小説だったら犯人がいるのに、この話では何かを見つけてはいけない、見てはいけない。犯人を見つけることが禁じられる恐怖。
北沢陶『お家さん』
丁稚奉公目線なので時代がわ -
Posted by ブクログ
一気読みしました。筆者作品のうちミステリー分野は「懲りすぎてて、よくわからない」ものも多く少し敬遠していましたが、本作品は謎解き要素は最小限として、多くを裁判の舞台劇としたことが良かったと感じました
あらすじ
ある嵐の晩、資産家男性が自宅で命を落とす。死因は愛車のエンジンの不完全燃焼による一酸化炭素中毒。容疑者として浮上した被害者の甥、日高英之の自白で事件は解決に大きく向かうと思われたが、それは15年前の殺人事件に端を発する壮大な復讐劇の始まりだった。“犯罪者”を執念深く追い詰める警察・検察、英之を献身的に支える本郷弁護士、その依頼で事件調査を始めた元リストラ請負人の垂水、恋人の無実を信じて -
Posted by ブクログ
ネタバレホラー短編4作品、どれも趣向が違っていて楽しめた。
「餓鬼の田」
怖いというより可哀想な話だった。餓鬼の飢えが癒えることはないのだ。
「フーグ」
寝ている間に自分の意思が通らない・制御できないという点で、実際に悪夢を見た時の感覚が想起され、その無限に膨らんでいく恐怖がとても良かった。監視カメラの映像を確認しているシーンは、その様子が頭に浮かんできてより不気味さが増した。部屋の隅にうずくまっているのって、たとえそれが生きている人間であっても妙に怖い。霊能者が「餓鬼の田」に出てくる人と同一人物に思えるので、その後も登場するかと少し期待してしまった。この霊能者目線の物語も読んでみたい。
「白鳥