貴志祐介のレビュー一覧

  • 兎は薄氷に駆ける

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    著者の作品を読むのは数年ぶりでした。
    一時期とてもハマって多くの作品を読んでいました。
    その時のイメージはホラー作家だったのですが、最近は社会派小説も手掛けているのですね!
    本作は読み応え抜群でとても良い作品でした。

    本作は冤罪をテーマとしたゴリゴリの社会派小説でありながらも、ミステリー要素もしっかりある上に人間の恐ろしさについても描かれていました。
    これまで冤罪をテーマにした作品を多く読んできましたが、何を読んでも悲しくなるし恐怖も感じます。
    今の日本の司法では、いつ自分がこのような目にあってもおかしくないと思わされます。
    ずっとその問題を指摘されているにもかかわらず、今も警察や検察の体制

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    2025年10月03日
  • 黒い家

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    怖いのにどんどん読み進めてしまう。
    疑問点としては、主人公がストーカー被害を受け始めてから、彼女への注意喚起がなされていないことと、犯人の知能と体力であそこまでの犯罪を展開するのは現実的ではないところ。

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    2025年10月03日
  • 新世界より(上)

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    アニメも何度も観るくらい好き。
    最初は説明が長くてどうしようってなるけど、どんどん引き込まれていった。気付いたら下を読み切ってた。

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    2025年09月30日
  • 新世界より(下)

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    噂に違わぬ面白さ!上中下3巻のボリュームに尻込みしてなかなか読めずにいましたが、読み始めたら最後まで止まりませんでした。読んでよかった。

    まず、これだけ綿密な世界観をつくり上げたのがすごいですね。SF・ファンタジーとして設定の完成度が群を抜いていると感じましたし、恐怖や興奮を煽るのも非常に上手く、ページを捲る手が止まりませんでした。このあたりはさすが貴志祐介先生といった感じでしょうか。

    物語としては、「人間とはなにか」という問いが一本の柱になっているのかなと感じました。超能力が使える主人公たち、一部の機能が欠如した結果排除された悪鬼や業魔、そして人間でありながら姿形を変えられ使役されるバケ

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    2025年09月29日
  • もの語る一手

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    祖父に誘われても覚えきれなかった将棋。そんな私でもすごく楽しむことができた。青山さんと貴志さんのものは特に楽しめました。アマチュア(将棋教室)から的中屋、女流棋士と将棋1つを取ってもいろんな話が出来上がるのはすごい!しかも皆さん超有名な作家さん。1冊で得できました。

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    2025年09月29日
  • 新世界より(下)

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    バケネズミと人間の戦争。人間は人間を殺すなんてとんでもない!なんでそんなことするの!と憤りと憎悪を膨らませる人間たちと、生きるか死ぬかは人間次第で奴隷、獣としか扱われない自分たちの不安定な生活を守るために立ち上がったバケネズミたち。どちらも立場が違えば悪にも正義にもなる。業魔や悪鬼、バケネズミも全ては人間が作り出したもので、好き勝手してきたしっぺ返しと考えると怖くなる部分がある。

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    2025年09月29日
  • 新世界より(中)

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    中巻はサキたちが隠されていた事実を段々と知ることになったり、同じ班の仲間たちとの別れ、いつのまに消えた名前の無い友達の記憶等、心がギュッとなる場面が多かった。
    性描写は苦手なタイプの表現だったが、これがあるからこそこの世界の異様さが際立つのかなと。

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    2025年09月29日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    言いたいことがあったとしても、こんなやり方には賛成できないわ。もっと別の方法はないものだろうか。そもそも父親のことがなければ、こんなことにはならなかったのだろうけど。

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    2025年09月27日
  • 新世界より(中)

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    物語がどんどん進んでいく。
    中巻は下巻に比べてだいぶ薄いねと思ったけど450pもあった。
    あっという間に読み終えてしまって、これから下巻に突入。
    昨夜は夢にまで見てしまった。
    だいぶこの世界観に惹き込まれているようだ。

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    2025年09月27日
  • 新世界より(上)

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    上巻だけで500p近くある超長編
    『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を彷彿とさせる世界観だけど、それよりだいぶ読みやすい。
    『7SEEDS』とも似てるな。
    結末が想像できないけど、主人公の回顧録として描かれている以上、主人公が命を落とすことはないんだなと安心しながら読めるのもいい感じ。
    読み出したらあっという間に2時間とか経っていて、惹き込まれる。

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    2025年09月26日
  • 天使の囀り

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    冒頭はなんだか小難しい話かも……?と思いあまり読む手が進まなかったが、読み進めていくうちに面白くなっていった。あれ……?もしかしてこうなっちゃう……?という悪い予感が当たっていく感覚が気持ちよかった。謎が解けていく感覚と、絶望感、最高だが読み終わったあとはなんだか疲れた。笑面白かったです

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    2025年09月23日
  • 悪の教典(1)

    無料版購入済み

    映画化されててタイトルくらいは知ってた
    頻出するトラブルを解決すべく有能な英語教師が暗躍し、その果てに待っていたのは犯罪史上に残る未曾有の大事件だった! と紹介文にあったけど、映画も原作のまだな私には1巻読んだ限りじゃまだ何のことやら
    続き気になる

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    2025年09月19日
  • さかさ星

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    最初から走ってて、
    え、あれ?となっているうちに疾走。
    色々突っ込みたいところはあるけど
    エンタメとしてはとても楽しんだ。

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    2025年09月17日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    保険会社社員の若槻は顧客の家で子どもの首つり死体の発見者となってしまう。
    死体発見時の父親の態度や、執拗に保険金の支払いを催促する姿に不信感を持った若槻は独自に調査を始める。

    ただただ人の本性って、恐ろしい。

    まず、少しでも自分に有利に保険金をだまし取ろうという人々の、あの手この手の手口に閉口してしまう。お金が絡むって恐ろしい。

    そして、邪魔な人物を排除し、若槻の命を狙う菰田 幸子の粘着性と純度100%の殺意と暴力が恐ろしい。

    私的には、あれだけの目にあわされながら、菰田 幸子をサイコパスという括りでは見ない。とか言える若槻の彼女さんのメンタルは、素晴らしいんだろうけど、何気に怖いんで

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    2025年09月16日
  • 黒い家

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    夜中にほぼイッキミした、怖かった〜〜
    そろりそろり、と何者かが近づいてきそうな恐怖…
    昔の作品だからというのもあると思うんだけど、
    保険会社がブラックすぎて…笑

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    2025年09月16日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    上よりさらに展開が速くなって面白かった。
    ファンタジーだからこそ情景描写が複雑で一生懸命読むと無駄なところで躓いてしまいそうになるので、少しラフに読むと楽しめるかも。
    世界という巨大な壁に阻まれる友情、愛情と王道な展開に漫画のようなワクワクが得られる。
    下が楽しみ。
    やけに生々しい性描写だけちょっとしんどい。

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    2025年09月15日
  • クリムゾンの迷宮

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    ネタバレ

    デスゲームだ…!面白かったです!
    まず、舞台設定がちょっと不気味で、最初のあたりが一番怖かったかも。デスゲームってわりと屋内で行われることが多かったけど、屋外だったのがなんとなく珍しかったな。年代的なはこちらのほうが先だけど。人間を、グールにしたてていくやり方がなんか周到でえぐかった。食糧あったらそりゃ食べちゃうよ……。最後の真相は結局明かされないままではあったけど、もしかしてしんじゃったのかな…。

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    2025年09月09日
  • 新世界より(上)

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    最初の印象はSF ×和製ハリーポッター。
    世界観が作り込まれているからこそ馴染むまでに時間がかかったが、没頭できると面白い。
    チュートリアルや伏線を張っている過程でこれだけ読ませられるなら、中・下はさらに期待できそう。大作の予感。
    間隔が空くとわからなくなるので一気読みの方が良さそう。

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    2025年09月03日
  • 新世界より(中)

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    上巻に引き続き、中巻もとても楽しめた。
    「業魔」の描写は妙に信ぴょう性があって、読んでいて現実の世界にもつながっているように思えた。自分の内面が世界に影響を与える──そんな量子力学的な考え方を連想させられて、物語が一層リアルに響いた。
    そして、何度挫けても立ち上がる早希の強さは、この世界に必要なものだと同時に、自分自身にも重なるように感じた。彼女の姿に勇気をもらえた。

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    2025年09月02日
  • 黒い家

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    20年前の高校在学中に既読。
    帰り道に読み歩いて、後半の怒涛の恐怖に玄関で立ったまま読み切ってしまいました。

    大人になっても凄惨な状況に眉をしかめながら読み直しました。
    相変わらずの恐怖の質。本を読み始めたキッカケとなった作品です。
    記憶を無くして読みたい…。

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    2025年08月31日