貴志祐介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ舞台は私たちの暮らす日本と同じはずだが、読み進めるうちにそこかしこで感じる違和感。主人公たちには当たり前の世界なので当然のように説明される生き物たちも、もちろん読んでる自分には得体の知れないもののため、うっすらとした不気味さに少しずつ包まれていく。
子ども特有の好奇心。それゆえに禁忌を犯して取り上げられた神の力を終盤に取り戻し、その圧倒的な強さでさあこれで家に帰れる!…とは思えず、えも言われぬ不安はずっと付きまとっている。
前半にしっかり舞台設定がされ、中盤からこの世界の歪さが浮き彫りになってくる。が、もちろんまだ序盤。だってまだ上中下の上!主人公たちの過酷な環境に感情移入して早くも疲労感 -
Posted by ブクログ
おすすめのミステリー小説としてyoutubeで紹介されていた本。
生命保険の会社員である主人公が被保険者の自宅に訪問の際事件に巻き込まれてからは一気読みだった。続きが気になる感が上手だなと思った。
途中主人公が色々な目に会うのになんで彼女の身の保全に意識が向かないんだろと思いつつ、案の定彼女監禁されてるし、と少しモヤモヤ感はあった。
最後はミステリーというよりもサスペンス映画みたいだった(笑)
時折心理描写で蜘蛛の話が出てくるがその心理描写と物語の照らし合わせるのがすごく上手だった。小説家ってそういう細かい所もしっかり考えて文章を作ってるので完成度が高い。映像では感じることのできない感動だと思 -
Posted by ブクログ
とにかく怖い。
人の悪意や性悪説を煮詰めたような物語。
ひとつひとつの描写が残酷でリアルで、ちゃんと鳥肌がたった。
名前は忘れたけど問題解決をするために雇われていた元ヤクザの男が保険の解約をさせようとするシーンがあったけど、こういうノウハウを知りたい。
あとはやっぱりエンコ詰めの詳細ですわ。
まじで知りたくないし、そんな事知ってても。。。
みたいな。
恵?主人公の恋人は、悲惨な目に遭ったのにそれでも人の善を信じるみたいな
ライアーゲームのカンザキナオ様みたいなやつで気分が悪かった。
生まれながらに最低な人間もいるでしょうし、環境のせいだけではないと思う。
関わりたくない仕事です。保 -
Posted by ブクログ
全てが「密室」に関する4編から成る短編集。
でも、どれもが独創的で、今まで読んだことのないような密室で、驚きばかりで面白かった。
話の展開も、まるで読者が一緒になって考えているのを見越したようなタイミングで、こういうトリックなんじゃないかというのを1つ1つ潰していき、じゃあ結局どんなトリックなんだよってなったところで、思いもよらない発想にやられてしまう。
でも、ミステリーだからといってずっと重たい雰囲気が続くわけではなく、ところどころで交わされる非常にコミカルな会話が、全体のバランスを取っていて、意外としっかり笑えてしまうところも凄いところだと思った。
そんな話が4つも読めるのだから、と -
Posted by ブクログ
先が気になるし、おもしろくないわけではないんだけど、結局誰にも感情移入できずに読み終わってしまった。
父親が冤罪で殺人犯となりつらい思いをした日高英之の、そのつらい思いの描写が少なかったせいかな。
千春もなんでそこまで協力するのかよく分からないし。
読んでいて応援する気持ちが不思議と湧かなかったんだよね。
たまたま検察が感情的な人だったからラッキーだったんじゃないのか…?
冤罪を生む取り調べはあるだろうと思うけど、検察官ってもっと冷静で頭がいい印象だから、どうにか切り抜けそうだけどな。
なんかモヤモヤっとした気持ちを残したまま終わってしまった。 -
Posted by ブクログ
防犯探偵・榎本シリーズの一冊で、2篇が収録されています。
榎本が犯人とされ、自身で濡れ衣を晴らそうとする「鏡の国の殺人」と、海中で無残に死んだ元ダイバーの謎を追い、ソナーで監視された“音の密室”に挑む「コロッサスの鉤爪」ですが、どちらもキャラクターの立ち方が際立っていて、気づけば最後まで一気に読まされていました。
密室トリックを水の中でやるという発想自体が面白く、読み始めからどこか息苦しいような緊張感があります。
論理で解いていくミステリとしての面白さはもちろんありますが、それ以上に、海の底という逃げ場のなさや、ほんのわずかなミスが命取りになる状況がじわじわと効いてきました。
読んでいるだけで